「宇宙世紀」の版間の差分
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− | 連邦政府はフロンティア開発移民移送局(後の[[宇宙引越公社]])を設立し積極的な宇宙移民を推進した結果、コロニーや月を新たな生活圏とし、更にそこは農業プラントや工業施設を擁する生産拠点として機能するようになる。だが、その一方で強制的に移民を行う棄民政策も行っており、その結果危機的状況にあった地球環境は改善されたが、連邦政府は地球人口の空洞化を恐れ、全人類を宇宙へ移民させる方針を変更。政治的・経済的拠点を地球へ置き続ける事を選択し、新規のコロニー開発計画を凍結。地球居住者は[[アースノイド]]、宇宙移民者は[[スペースノイド]] | + | 連邦政府はフロンティア開発移民移送局(後の[[宇宙引越公社]])を設立し積極的な宇宙移民を推進した結果、コロニーや月を新たな生活圏とし、更にそこは農業プラントや工業施設を擁する生産拠点として機能するようになる。だが、その一方で強制的に移民を行う棄民政策も行っており、その結果危機的状況にあった地球環境は改善されたが、連邦政府は地球人口の空洞化を恐れ、全人類を宇宙へ移民させる方針を変更。政治的・経済的拠点を地球へ置き続ける事を選択し、新規のコロニー開発計画を凍結。地球居住者は[[アースノイド]]、宇宙移民者は[[スペースノイド]]と呼ばれ、各コロニーも実質的な自治権を持たない植民地とされた。これらに対する反発は、やがてスペースノイドの自治権獲得運動を活発化させる事になり、[[ジオン公国]]建国に端を発する[[一年戦争]]の勃発と[[ミノフスキー粒子]]の発見、そして[[モビルスーツ]]の誕生を促す事になった。 |
スペースコロニーが40~80基集まった自治体は[[サイド]]と呼称され、月と地球の重力均衡点であるラグランジュポイントに全7つのサイドが構成されている。人類の生存圏は地球圏のみならず、宇宙生活を資源面で支える[[アステロイドベルト]]や[[木星]]にまで及ぶ。 | スペースコロニーが40~80基集まった自治体は[[サイド]]と呼称され、月と地球の重力均衡点であるラグランジュポイントに全7つのサイドが構成されている。人類の生存圏は地球圏のみならず、宇宙生活を資源面で支える[[アステロイドベルト]]や[[木星]]にまで及ぶ。 | ||
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+ | :地球及びその周辺のラグランジュ・ポイントに浮かぶスペースコロニー、月面都市を生活の基盤とし、これらを総括して「地球圏」と呼称する。地球圏の生活を支えるために[[アステロイドベルト]]では鉱物資源の採取が、[[木星]]では[[ヘリウム3]]の採取が行われ、そこにもコロニーや小惑星都市などが建造された。また、宇宙移民の受け入れ先として改暦以前より[[火星]]への入植も行われているが、コロニーの実用化によってアステロイドベルトや木星に資本が集中したため、積極的な開発は行われていない。 | ||
+ | ;エネルギー | ||
+ | :宇宙世紀におけるエネルギーは、太陽発電衛星の設置と[[熱核融合炉]]の実用化によって賄われている。サイドの中には太陽光発電で得られた余剰電力を月面都市や他のサイドに輸出する事で経済基盤とするものもあり、送電にはマイクロウェーブが利用されている。核融合炉の燃料となる[[ヘリウム3]]は[[木星]]の大気から採取され、それを地球へ送るための[[木星船団]]も編成されている。 | ||
+ | ;交通 | ||
+ | :宇宙と地球を行き来するための宇宙港が整備され、宇宙引越し公社のものも含めてマスドライバーが各地に建造されている。宇宙では密閉されたコロニー内で空気を清潔に保つための交通手段として「エレカ」と呼ばれる電気自動車が一般的に普及し、地球でも使用されているが、不整地や湿地帯などではガソリン車やバイクなども引き続き使用されるケースがある。一年戦争後は、小型ホバークラフト[[ワッパ]]も普及している。 | ||
+ | ;通信 | ||
+ | :一年戦争以降、ミノフスキー粒子によって長距離の電波通信が難しくなった事で、長距離通信はレーザー通信が主に用いられている。また、スペースノイドはコロニーという精密機械の中で生活する関係上、電波の使用には制限が課せられており、携帯電話やスマートフォンは使用せず、ネットや電話は有線での使用が基本となる。また、MSや[[ノーマルスーツ]]は外装接続したワイヤーの振動を用いる事でごく至近距離での会話を行う[[接触回線]]を行う事もできる。 | ||
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2024年4月29日 (月) 14:31時点における最新版
宇宙世紀(Universal Century)[編集 | ソースを編集]
『機動戦士ガンダム』及びその続編群によって構成された世界観及び、その世界観で用いられている歴号。略号は「U.C.」。複数のクリエイターによって創造される大規模なシェアードワールドであり、アニメ作品から派生した外伝作品も膨大な数に及ぶ。
西暦末期、人口の爆発的増加とそれに伴う地球環境汚染を解決するため、余剰人口を宇宙へ移民させるべくスペースコロニーの建造に乗り出し、それを実行する行政機関として地球上の国家を統合した地球連邦政府を樹立。そして、数基のコロニーが完成し、本格的な宇宙移民の開始を受け、西暦を廃し、宇宙世紀への移行が宣言された。
連邦政府はフロンティア開発移民移送局(後の宇宙引越公社)を設立し積極的な宇宙移民を推進した結果、コロニーや月を新たな生活圏とし、更にそこは農業プラントや工業施設を擁する生産拠点として機能するようになる。だが、その一方で強制的に移民を行う棄民政策も行っており、その結果危機的状況にあった地球環境は改善されたが、連邦政府は地球人口の空洞化を恐れ、全人類を宇宙へ移民させる方針を変更。政治的・経済的拠点を地球へ置き続ける事を選択し、新規のコロニー開発計画を凍結。地球居住者はアースノイド、宇宙移民者はスペースノイドと呼ばれ、各コロニーも実質的な自治権を持たない植民地とされた。これらに対する反発は、やがてスペースノイドの自治権獲得運動を活発化させる事になり、ジオン公国建国に端を発する一年戦争の勃発とミノフスキー粒子の発見、そしてモビルスーツの誕生を促す事になった。
スペースコロニーが40~80基集まった自治体はサイドと呼称され、月と地球の重力均衡点であるラグランジュポイントに全7つのサイドが構成されている。人類の生存圏は地球圏のみならず、宇宙生活を資源面で支えるアステロイドベルトや木星にまで及ぶ。
宇宙世紀の文化 [編集 | ソースを編集]
- 生活圏
- 地球及びその周辺のラグランジュ・ポイントに浮かぶスペースコロニー、月面都市を生活の基盤とし、これらを総括して「地球圏」と呼称する。地球圏の生活を支えるためにアステロイドベルトでは鉱物資源の採取が、木星ではヘリウム3の採取が行われ、そこにもコロニーや小惑星都市などが建造された。また、宇宙移民の受け入れ先として改暦以前より火星への入植も行われているが、コロニーの実用化によってアステロイドベルトや木星に資本が集中したため、積極的な開発は行われていない。
- エネルギー
- 宇宙世紀におけるエネルギーは、太陽発電衛星の設置と熱核融合炉の実用化によって賄われている。サイドの中には太陽光発電で得られた余剰電力を月面都市や他のサイドに輸出する事で経済基盤とするものもあり、送電にはマイクロウェーブが利用されている。核融合炉の燃料となるヘリウム3は木星の大気から採取され、それを地球へ送るための木星船団も編成されている。
- 交通
- 宇宙と地球を行き来するための宇宙港が整備され、宇宙引越し公社のものも含めてマスドライバーが各地に建造されている。宇宙では密閉されたコロニー内で空気を清潔に保つための交通手段として「エレカ」と呼ばれる電気自動車が一般的に普及し、地球でも使用されているが、不整地や湿地帯などではガソリン車やバイクなども引き続き使用されるケースがある。一年戦争後は、小型ホバークラフトワッパも普及している。
- 通信
- 一年戦争以降、ミノフスキー粒子によって長距離の電波通信が難しくなった事で、長距離通信はレーザー通信が主に用いられている。また、スペースノイドはコロニーという精密機械の中で生活する関係上、電波の使用には制限が課せられており、携帯電話やスマートフォンは使用せず、ネットや電話は有線での使用が基本となる。また、MSやノーマルスーツは外装接続したワイヤーの振動を用いる事でごく至近距離での会話を行う接触回線を行う事もできる。
関連用語[編集 | ソースを編集]
- ミノフスキー粒子
- 光子と対になる粒子。通常では存在せず人為的に散布しないとその効果は現れない。一度散布されると消滅までの約一ヶ月間、その効果を発揮しつづける。
ミノフスキー粒子(以下M粒子)はプラスかマイナスの電荷をもっており、互いの斥力により立体格子状のフィールドを形成する。
これにより「空間そのものが電荷をもっている」状態になる。そのため電波や電子機器、通信機器やミサイルなどの自動追尾装置や照準装置の性能が著しく落ち、ときに使用不能に陥る。
このM粒子によって、安全な小型核融合炉や重力に逆らうミノフスキークラフト、メガ粒子砲や各種ビーム兵装、Iフィールド等が生み出されている。 - スペースノイド / アースノイド
- それぞれ宇宙移民者と地球居住者を指す言葉。宇宙生活者の誕生によって生まれた概念となる。
年表[編集 | ソースを編集]
関連項目 [編集 | ソースを編集]
- アナザー宇宙世紀
- 宇宙世紀正史とはパラレルの関係にある宇宙世紀作品。現在『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』と『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の2作品が公式で「アナザー宇宙世紀」と正式に分類されている。