「クロスボーン・ガンダムX1」の版間の差分

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== XM-X1/F97 クロスボーン・ガンダムX1(Cross Bone Gundam X1) ==
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== XM-X1 クロスボーン・ガンダムX1 (Crossbone Gundam X1) ==
  
 
*登場作品:[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
 
*登場作品:[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
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*頭頂高:15.9m
 
*頭頂高:15.9m
 
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*全備重量:24.8t
 
*全備重量:24.8t
 
*主動力:[[熱核融合炉]]
 
*主動力:[[熱核融合炉]]
*出力:5,280kW
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*ジェネレーター出力:5,280kw
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<!-- *センサー有効半径: -->
 
<!-- *センサー有効半径: -->
 
*開発組織:[[サナリィ]]
 
*開発組織:[[サナリィ]]
*主なパイロット:[[キンケドゥ・ナウ]]([[シーブック・アノー]])
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*主なパイロット:[[キンケドゥ・ナウ]]、他
  
[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]の所有する試作型[[モビルスーツ]]。[[サナリィ]]製造による初の他惑星用[[モビルスーツ]]で、社内における型式番号は「F97」(ただし、海賊に運用させる為、「XM-X1」という偽装の型式番号を用いている)。背中のX字型スラスターの向きを可変させることで、高重力の[[木星]]においても高い機動性を得ている。また、[[ビームシールド]]が発達した[[宇宙世紀]]0130年代のMS戦では[[ビーム兵器]]の効果が低い為、接近戦に特化した機体に設計されていて、機体の装甲は厚め。そのせいで内部に熱が溜まりやすく、特に搭載されている[[バイオコンピューター]]は熱に弱いという弱点があるため、頭部や胸部の排熱ダクトから排熱を行っている(特に頭部からの排熱を頻繁に行っている)。[[コアブロックシステム]]も採用され、生存性も高い。頭部にはドクロのレリーフが施されているが、これはウモンのアイディアである。とはいえ、これは単なる装飾であり、何か特別な機能があるというわけではない。
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[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]](海賊軍)の試作型[[モビルスーツ]]。[[サナリィ]]によって開発された、地球圏初の他惑星での運用を前提とした機体である。<br />メインスラスターとして背部にX字状に配された4基のフレキシブルスラスターユニットを装備しており、これの向きを自在に変更する事によって高い機動性を発揮し、大気圏内での単独飛行をも可能とする。ラダー部にはコンフォーマルタンクを搭載し、そこから複数の燃焼材を選択可能となっている。既存の[[MS]]のメインスラスターと比較して構造的に違いはないが、機体の質量重心から離れた位置に作用点が存在するので方向転換や姿勢制御をよりアクティブで効率良く行えるようになった。このような方式となったのは木星の高重力に対処する為で、「全身にスラスターを設置する」という従来の方式ではスラスターの一つ一つが大型化してしまい、機体自体も大型化、その大型スラスターの稼働の為に大型ジェネレーターを搭載せざるを得ず、それによって重量も余計に増加するのでそれを補う為に更なる大型スラスターを搭載し……という悪循環が起きる為、抜本的な解決策として採用される事になった。ちなみに過去に一部の機体で採用されたシュツルムスラスターユニットと構造が似ているが、設計の意図はかなりの差があるとされる。<br />[[U.C.]]0130年代におけるMS戦は、敵味方共にビーム・シールドを装備しているせいでビーム・ライフルのような遠距離攻撃が勝敗を分ける要素とはなりにくくなっている為、「敵の懐に飛び込んで攻撃する」という戦い方を海賊軍が採っている事から本機は接近戦を重視した機体として設計されており、ビーム・ザンバーやブランド・マーカー、ヒート・ダガー等といった接近戦用の武器を多数装備している。また装甲が厚く造られ、胸部の排熱ダクトもなるべく小面積化して搭載されている。そのため機体の内部が加熱しやすくなっており、頭部のフェイスカバーを展開して頻繁に強制冷却している。この強制冷却機構や頭部メインフレームの構造は[[ガンダムF91]]に準じた物を採用しており、アーキテクチャも[[クラスターガンダム]]の物を原型としている。[[バイオコンピューター]]も頭部に格納され、機体制御のサポートを行っている。右眼部には精密射撃用のターゲッティングデバイスも格納され、使用時には眼帯のように実装される。この他、他惑星での運用の為に強度の高い対放射線処置等も施されている。<br />[[コアブロックシステム]]も採用され、コクピットブロックは機体から分離して[[コア・ファイター]]となる。基礎構造はクラスターガンダムのコア・ファイターを参考にしつつもよりマルチプルな運用を可能とする事を目標とし、システマチックに洗練されている。この状態でもその高推力を活かし木星の大気上層からの離脱が可能。<br />U.C.0133年時の最強のMSとして名高いが、機体バランスや接近戦に特化した武装等からその性能を引き出すにはパイロットにも相応の技量が要求される。
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「XM-X(不明)」の型式番号はサナリィが海賊軍に協力している事を露見させない為に与えられたもので、本来の型式番号は「F97」である。<br />宇宙海賊風の装飾やデザインは海賊軍が受領した後に施されたとされる。例として頭部の髑髏は[[ウモン・サモン]]の提案によるもので、「少し地味だから」とハッタリを目的として施された。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
:パイロットは[[キンケドゥ・ナウ]][[トビア・アロナクス]][[ウモン・サモン]]<br />多数の[[木星帝国]][[MS]]を撃破しているが、木星軍を追って地球圏へ向かう最中に起こった戦闘で「死の旋風隊」と交戦し、中破してしまった。その後、[[クロスボーン・ガンダムX1改|X1改]]に改修されている。
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:パイロットは[[キンケドゥ・ナウ]][[トビア・アロナクス]][[ウモン・サモン]]も搭乗した事がある。<br />木星の基地や輸送船等を襲撃して多数の木星軍MS・[[MA]]を撃破し、多大な戦果を挙げた。地球圏へ向かう木星軍を追撃する途中で起きた戦闘では「[[死の旋風隊]]」に翻弄されて両腕部を斬り落とされるが、辛うじて撃退に成功。戦闘終了後、[[クロスボーン・ガンダムX1改|X1改]]へと改修を受ける事になった。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;ABCマント
 
;ABCマント
:「アンチ・ビーム・コーティング・マント」の略。蒸発することでエネルギーを打ち消す、言わば対ビーム用のリアクティブアーマーである。ヴェスバーも1発だけなら何とか防げる。
+
:MS用の追加装甲として用意された特殊装備。「ABC」は「アンチ・ビーム・コーティング」の略である。<br />耐ビーム材と特殊繊維から成るマントで、機体の全身を覆う事ができる対ビーム用リアクティブアーマーである。フルアーマーと違って、機体の機動力を落とす事無く防御力を向上させられる。ビームが着弾すると表面が蒸発し、エネルギーを相殺して機体を守る。ビーム・シールドと違って視認性が低く、機体のエネルギーを消費する事がないので稼働時間の延長にも繋がる。耐弾性は平均で通常のビーム・ライフル5発程度とされ、当時最強クラスのビーム兵器であるヴェスバーも1発なら相殺可能。<br />弱点として物理攻撃に対しては特に効果が無く、またビーム兵器であっても同じ部分を長時間攻撃し続けられると破られてしまう。製造コストも高額で、複数が造られたものの後に量産化は断念されている。なお本機がマントで全身を覆えるのはフレキシブルスラスターユニットを採用しているからで、通常のMSではメインスラスターまでマントで覆う事になる為に一部分でしか使用できない。<br />作者の作画の負担を少しでも減らそうと考案された装備である。
 +
;ブースターユニット
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:メインスラスターに接続されるオプション装備。機体の機動力向上や航続距離の延伸が可能となる。
 
;M.E.P.E.
 
;M.E.P.E.
:'''Me'''tal '''P'''eel-off '''e'''ffect(金属剥離効果)」の略で、機体が最大稼働を行った際に発生する熱を、装甲表面を剥離させる事で放射する現象。これによって放熱フィンなどで排熱しきれなかった熱を放射する事が可能となる。また、この剥離した装甲を敵機のセンサーが誤認してしまい、あたかも本機が分身しているように見えるという現象が起こっており、これは「質量のある残像」と呼ばれ、戦闘の際に大いに役立っている。<br />本来、本機は最大稼働時にはM.E.P.E.が起きないようになっているが、『GジェネレーションDS』ではオリジナル設定でキンケドゥ搭乗時にのみ発動するようになっている。
+
:機体の最大稼働中に起きるもので、名称は「'''Me'''tal '''P'''eel-off '''e'''ffect(金属剥離効果)」の略。[[MCA構造]]の副産物とされる。<br />放熱が触媒やラジエーターだけでは間に合わない場合に起こる。装甲の表面には耐ビームコーティングのような特殊加工が施されており、これが最大稼働時に剥離する事で放熱を行う。剥離したコーティングは機体の機動慣性方向にその熱量や輪郭等を残している為、これを敵機のセンサーやパイロットの肉眼がMSと誤認するという想定外の事態が起きている(「質量を持った残像」と呼ばれる。なお、あくまでも残像をMSと誤認する事が想定外なのであり、M.E.P.E.の発生自体は当初から想定されていた)。この為、敵の撹乱等に有効である。<br />ゲーム『[[SDガンダム G GENERATIONシリーズ]]』の一部でのみ採用されたオリジナル設定であり、キンケドゥがX1に乗っている場合にのみ発動可能。原作ではM.E.P.E.が発生する事はない。
 
;分離
 
;分離
:コアファイターに分離する。
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:コアファイターに分離可能。<br />ABCマントを脱ぎ捨てる。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;バルカン砲
 
;バルカン砲
:頭部に2門内蔵。
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:頭部に2門内蔵されている。口径は不明。主に牽制やミサイルの迎撃等に使用される。
;ビームサーベル
+
;ビーム・サーベル
:両肩に装備された武器。装備状態のまま、ビームガンとして使う事も出来る。
+
:両肩部に1本ずつ、計2本を格納されている。
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;ビーム・ガン
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:ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
 
;ザンバスター
 
;ザンバスター
:ビームザンバーとバスターガンを結合させたビームライフル。通常は腰に分離状態でマウントされる。
+
:本機専用のビーム・ライフル。前後で分離する事でバスターガンとビーム・ザンバーとして使用可能。腰部にマウントする際も分離される。
;グレネードランチャー
+
;グレネード・ランチャー
:ザンバスターの銃口に装着して発射する実弾兵器。他にも小型核弾頭を含む各種弾頭の発射が可能となっている。
+
:小型の実弾兵器。どこから取り出されるのかは不明。発射時にはザンバスターの銃口に装着するようになっている。
 
;バスターガン
 
;バスターガン
:右腰にマウントされるビームピストル。威力はあまり高くない。
+
:ザンバスターのバレル部を構成するビーム・ピストルで、威力は低め。不使用時は右腰部にマウントされる。
;ビームザンバー
+
;ビーム・ザンバー
:左腰にマウントされる粒子加速式のビームサーベル。敵のビームシールドごと切り裂く威力を持つ。キンケドゥの腕を持ってすれば、ブランド・マーカー2個との併用でヴェスバーすら受け止める事が可能(ただし、そのせいで頭部のセンサーが故障してしまっている)。名前の由来は「斬馬刀」から。
+
:ザンバスターのグリップ部を構成する大型ビーム・サーベルで、名称は「斬馬刀」から取られている。本機の主兵装であり、バスターガンとの合体によるライフルとしての機能はあくまでも補助的なものでしかない。<br />大型の高出力ビーム刃を形成し、粒子を縦方向に偏向加速させている。これによって敵機をビーム・サーベルや[[ビーム・シールド]]諸共両断できるようになった。だが相手のビーム出力の方が高い場合はその限りではない。<br />不使用時は左腰部にマウントされる。
;ヒートダガー
+
;ヒート・ダガー
:脚部内に収納され、脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つことも可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出する使い方も多い。
+
:両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。<br />脹脛部から取り出して手に持つ以外に足裏から刀身を出せば蹴りの威力を強化できる。或いは足裏から射出して攻撃する事も可能。
;ブランドマーカー
+
;ブランド・マーカー
:先端にビームを収束させた武器。[[ビームシールド]]としても使用可能。ビーム発生基部の取り外しが可能で、外してもしばらくは内蔵バッテリーでビームを展開出来る。この特性のため、キンケドゥはヴェスバーを受け止めるという荒業を披露する事が出来た。
+
:両腕部に装備されている格闘武器。ナックルガードのようにマニピュレーターに被せて四角錘状のビーム刃を形成した後、殴りつけて敵機の頭部やコクピット等を破壊する。そのままの状態でも肘打ちの要領で攻撃可能。
;シザーアンカー
+
;[[ビーム・シールド]]
:前部スカートが変形する事で使用可能になる装備。本体とチェーンで繋がっている。敵機を捕獲したりする時に使う他、投げた武器をこれで掴んで攻撃するといった使い方もされている。
+
:ブランド・マーカーから展開可能。四角錘状のビーム刃の先端からシールドを形成する仕組みである為、通常のMSのそれとは異なり発生器をも覆う事ができる。<br />発生器は腕部から分離できるようになっているので、その状態でも内部に貯蔵されたエネルギーでシールドの形成を維持できる。
;ビームザンバー(連続攻撃)
+
;シザー・アンカー
:その名の通り、ビームザンバーで連続攻撃を仕掛ける。要はX1の必殺技。スーパーロボット大戦シリーズで使用可能。
+
:フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される他、手放したビーム・ザンバーを掴んで振り回した事もある。
 
;分身攻撃
 
;分身攻撃
:『GジェネレーションDS』で使用可能な攻撃。M.E.P.E.を発生させながらビームザンバーで敵機を切り刻む。
+
:ゲーム『SDガンダム G GENERATIONシリーズ』の一部でのみ使用可能な攻撃。M.E.P.E.を駆使した連続攻撃を相手に叩き込む。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
;対 [[死の旋風隊]]
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;対[[死の旋風隊]]
:3機の連携に苦戦するが、3機のMSの得意分野以外の性能を犠牲にしているという短所をついて切り抜けた。
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:[[ザビーネ・シャル|ザビーネ]]が叛乱を起こした際に交戦。3機の連携攻撃の前に苦戦を強いられ、両腕を斬り落とされてしまう。<br />だがそれぞれがガンダムを超えようと一つの特性に特化するあまり、それ以外の部分を犠牲にしているという欠点を突いて攻撃をかわし、援護に来た[[トビア・アロナクス|トビア]]の協力で[[マザー・バンガード]]の帆を利用した[[ジビア]]への直接攻撃を行って何とか撤退させる事ができた。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1改]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1改]]
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:シザー・アンカーをスクリュー・ウェッブに変更したX1。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1改・改]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1改・改]]
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:X1改の改修型。「スカルハート」と呼ばれている。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク]]
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:スカルハートをX3の予備パーツで修復した姿。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス]]
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:木星決戦仕様。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX2]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX2]]
:同型機。
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:2番機。頭部デザインやカラーリング、一部武装が異なる。
;[[クロスボーン・ガンダムX2改]]
 
:
 
 
;[[クロスボーン・ガンダムX3]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX3]]
:同型機。15m級MSとしては初めて[[Iフィールド・ジェネレーター|Iフィールド]]を搭載。
+
:同型機。15m級MSとしては初めて[[Iフィールド]]を搭載。
 
;[[クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
 
;[[クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
:同型機。
+
:3番機。海賊軍に届けられるはずだったが、事故で行方不明となっていた。後に[[木星共和国]]によって回収される。<br />X1の予備パーツも一緒に積まれており、そちらはこの機体の修理用として使われている。
 
;[[フリント]]
 
;[[フリント]]
 
:クロスボーン・ガンダムの地球圏仕様機。
 
:クロスボーン・ガンダムの地球圏仕様機。
 
;[[ガンダムF91]]
 
;[[ガンダムF91]]
 
:前世代機。
 
:前世代機。
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;[[クラスターガンダム]]
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:構造等を参考にしている。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==

2016年1月14日 (木) 18:39時点における版

XM-X1 クロスボーン・ガンダムX1 (Crossbone Gundam X1)

宇宙海賊クロスボーン・バンガード(海賊軍)の試作型モビルスーツサナリィによって開発された、地球圏初の他惑星での運用を前提とした機体である。
メインスラスターとして背部にX字状に配された4基のフレキシブルスラスターユニットを装備しており、これの向きを自在に変更する事によって高い機動性を発揮し、大気圏内での単独飛行をも可能とする。ラダー部にはコンフォーマルタンクを搭載し、そこから複数の燃焼材を選択可能となっている。既存のMSのメインスラスターと比較して構造的に違いはないが、機体の質量重心から離れた位置に作用点が存在するので方向転換や姿勢制御をよりアクティブで効率良く行えるようになった。このような方式となったのは木星の高重力に対処する為で、「全身にスラスターを設置する」という従来の方式ではスラスターの一つ一つが大型化してしまい、機体自体も大型化、その大型スラスターの稼働の為に大型ジェネレーターを搭載せざるを得ず、それによって重量も余計に増加するのでそれを補う為に更なる大型スラスターを搭載し……という悪循環が起きる為、抜本的な解決策として採用される事になった。ちなみに過去に一部の機体で採用されたシュツルムスラスターユニットと構造が似ているが、設計の意図はかなりの差があるとされる。
U.C.0130年代におけるMS戦は、敵味方共にビーム・シールドを装備しているせいでビーム・ライフルのような遠距離攻撃が勝敗を分ける要素とはなりにくくなっている為、「敵の懐に飛び込んで攻撃する」という戦い方を海賊軍が採っている事から本機は接近戦を重視した機体として設計されており、ビーム・ザンバーやブランド・マーカー、ヒート・ダガー等といった接近戦用の武器を多数装備している。また装甲が厚く造られ、胸部の排熱ダクトもなるべく小面積化して搭載されている。そのため機体の内部が加熱しやすくなっており、頭部のフェイスカバーを展開して頻繁に強制冷却している。この強制冷却機構や頭部メインフレームの構造はガンダムF91に準じた物を採用しており、アーキテクチャもクラスターガンダムの物を原型としている。バイオコンピューターも頭部に格納され、機体制御のサポートを行っている。右眼部には精密射撃用のターゲッティングデバイスも格納され、使用時には眼帯のように実装される。この他、他惑星での運用の為に強度の高い対放射線処置等も施されている。
コアブロックシステムも採用され、コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。基礎構造はクラスターガンダムのコア・ファイターを参考にしつつもよりマルチプルな運用を可能とする事を目標とし、システマチックに洗練されている。この状態でもその高推力を活かし木星の大気上層からの離脱が可能。
U.C.0133年時の最強のMSとして名高いが、機体バランスや接近戦に特化した武装等からその性能を引き出すにはパイロットにも相応の技量が要求される。

「XM-X(不明)」の型式番号はサナリィが海賊軍に協力している事を露見させない為に与えられたもので、本来の型式番号は「F97」である。
宇宙海賊風の装飾やデザインは海賊軍が受領した後に施されたとされる。例として頭部の髑髏はウモン・サモンの提案によるもので、「少し地味だから」とハッタリを目的として施された。

登場作品と操縦者

機動戦士クロスボーン・ガンダム
パイロットはキンケドゥ・ナウトビア・アロナクスウモン・サモンも搭乗した事がある。
木星の基地や輸送船等を襲撃して多数の木星軍MS・MAを撃破し、多大な戦果を挙げた。地球圏へ向かう木星軍を追撃する途中で起きた戦闘では「死の旋風隊」に翻弄されて両腕部を斬り落とされるが、辛うじて撃退に成功。戦闘終了後、X1改へと改修を受ける事になった。

装備・機能

特殊機能

ABCマント
MS用の追加装甲として用意された特殊装備。「ABC」は「アンチ・ビーム・コーティング」の略である。
耐ビーム材と特殊繊維から成るマントで、機体の全身を覆う事ができる対ビーム用リアクティブアーマーである。フルアーマーと違って、機体の機動力を落とす事無く防御力を向上させられる。ビームが着弾すると表面が蒸発し、エネルギーを相殺して機体を守る。ビーム・シールドと違って視認性が低く、機体のエネルギーを消費する事がないので稼働時間の延長にも繋がる。耐弾性は平均で通常のビーム・ライフル5発程度とされ、当時最強クラスのビーム兵器であるヴェスバーも1発なら相殺可能。
弱点として物理攻撃に対しては特に効果が無く、またビーム兵器であっても同じ部分を長時間攻撃し続けられると破られてしまう。製造コストも高額で、複数が造られたものの後に量産化は断念されている。なお本機がマントで全身を覆えるのはフレキシブルスラスターユニットを採用しているからで、通常のMSではメインスラスターまでマントで覆う事になる為に一部分でしか使用できない。
作者の作画の負担を少しでも減らそうと考案された装備である。
ブースターユニット
メインスラスターに接続されるオプション装備。機体の機動力向上や航続距離の延伸が可能となる。
M.E.P.E.
機体の最大稼働中に起きるもので、名称は「Metal Peel-off effect(金属剥離効果)」の略。MCA構造の副産物とされる。
放熱が触媒やラジエーターだけでは間に合わない場合に起こる。装甲の表面には耐ビームコーティングのような特殊加工が施されており、これが最大稼働時に剥離する事で放熱を行う。剥離したコーティングは機体の機動慣性方向にその熱量や輪郭等を残している為、これを敵機のセンサーやパイロットの肉眼がMSと誤認するという想定外の事態が起きている(「質量を持った残像」と呼ばれる。なお、あくまでも残像をMSと誤認する事が想定外なのであり、M.E.P.E.の発生自体は当初から想定されていた)。この為、敵の撹乱等に有効である。
ゲーム『SDガンダム G GENERATIONシリーズ』の一部でのみ採用されたオリジナル設定であり、キンケドゥがX1に乗っている場合にのみ発動可能。原作ではM.E.P.E.が発生する事はない。
分離
コアファイターに分離可能。
ABCマントを脱ぎ捨てる。

武装・必殺攻撃

バルカン砲
頭部に2門内蔵されている。口径は不明。主に牽制やミサイルの迎撃等に使用される。
ビーム・サーベル
両肩部に1本ずつ、計2本を格納されている。
ビーム・ガン
ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
ザンバスター
本機専用のビーム・ライフル。前後で分離する事でバスターガンとビーム・ザンバーとして使用可能。腰部にマウントする際も分離される。
グレネード・ランチャー
小型の実弾兵器。どこから取り出されるのかは不明。発射時にはザンバスターの銃口に装着するようになっている。
バスターガン
ザンバスターのバレル部を構成するビーム・ピストルで、威力は低め。不使用時は右腰部にマウントされる。
ビーム・ザンバー
ザンバスターのグリップ部を構成する大型ビーム・サーベルで、名称は「斬馬刀」から取られている。本機の主兵装であり、バスターガンとの合体によるライフルとしての機能はあくまでも補助的なものでしかない。
大型の高出力ビーム刃を形成し、粒子を縦方向に偏向加速させている。これによって敵機をビーム・サーベルやビーム・シールド諸共両断できるようになった。だが相手のビーム出力の方が高い場合はその限りではない。
不使用時は左腰部にマウントされる。
ヒート・ダガー
両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。
脹脛部から取り出して手に持つ以外に足裏から刀身を出せば蹴りの威力を強化できる。或いは足裏から射出して攻撃する事も可能。
ブランド・マーカー
両腕部に装備されている格闘武器。ナックルガードのようにマニピュレーターに被せて四角錘状のビーム刃を形成した後、殴りつけて敵機の頭部やコクピット等を破壊する。そのままの状態でも肘打ちの要領で攻撃可能。
ビーム・シールド
ブランド・マーカーから展開可能。四角錘状のビーム刃の先端からシールドを形成する仕組みである為、通常のMSのそれとは異なり発生器をも覆う事ができる。
発生器は腕部から分離できるようになっているので、その状態でも内部に貯蔵されたエネルギーでシールドの形成を維持できる。
シザー・アンカー
フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される他、手放したビーム・ザンバーを掴んで振り回した事もある。
分身攻撃
ゲーム『SDガンダム G GENERATIONシリーズ』の一部でのみ使用可能な攻撃。M.E.P.E.を駆使した連続攻撃を相手に叩き込む。

対決・名場面

死の旋風隊
ザビーネが叛乱を起こした際に交戦。3機の連携攻撃の前に苦戦を強いられ、両腕を斬り落とされてしまう。
だがそれぞれがガンダムを超えようと一つの特性に特化するあまり、それ以外の部分を犠牲にしているという欠点を突いて攻撃をかわし、援護に来たトビアの協力でマザー・バンガードの帆を利用したジビアへの直接攻撃を行って何とか撤退させる事ができた。

関連機体

クロスボーン・ガンダムX1改
シザー・アンカーをスクリュー・ウェッブに変更したX1。
クロスボーン・ガンダムX1改・改
X1改の改修型。「スカルハート」と呼ばれている。
クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク
スカルハートをX3の予備パーツで修復した姿。
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
木星決戦仕様。
クロスボーン・ガンダムX2
2番機。頭部デザインやカラーリング、一部武装が異なる。
クロスボーン・ガンダムX3
同型機。15m級MSとしては初めてIフィールドを搭載。
クロスボーン・ガンダム ゴースト
3番機。海賊軍に届けられるはずだったが、事故で行方不明となっていた。後に木星共和国によって回収される。
X1の予備パーツも一緒に積まれており、そちらはこの機体の修理用として使われている。
フリント
クロスボーン・ガンダムの地球圏仕様機。
ガンダムF91
前世代機。
クラスターガンダム
構造等を参考にしている。

商品情報

ガンプラ

フィギュア

話題まとめ

資料リンク

リンク