ガンダムファイト
ガンダムファイト(Gundam Fight)
『機動武闘伝Gガンダム』の作中で4年に一度開催される、モビルファイターを用いた格闘大会。
各コロニーを代表するガンダムファイターがモビルファイターを用いて行う格闘戦[1]であり、優勝したコロニーはその後4年間コロニー連合の支配権を得ると同時に、次回ファイトの主催国となる。
国家間の緊張が高まり第二次カオス戦争開戦が迫る中、E.C.デューサー教授の記した「機動兵器同士による代理戦争とその効果」という論文を下地とし、ガンダム同士の戦いで国の勝敗を決める画期的なシステムとして考案・開催された。強大な軍事力を保有する列強国は当初これに懐疑的であったが、シャッフル同盟の根回しにより、最終的に開催が決定された。
代理戦争の一形態ではあるが、ガンダムファイト国際条約によってファイトのスポーツ性が担保されており、国の威信を賭ける戦争というよりは武術大会という意味合いが強い。一方で、優勝に伴う利益の大きさから、水面下での情報戦やルール違反とも取られる行為も横行している。
大会はまず「サバイバルイレブン」と呼ばれる11ヶ月間の予選大会が行われ、開会から12ヶ月目に入ると生き残ったガンダムが主催国の地上領土に集結し、決勝大会が行われる。決勝大会では優勝国以外のファイターによるリーグ戦が行われ、その上位10位と前回優勝者を交えた11名による決勝バトルロイヤルによって優勝者を決定する。なお、決勝リーグのルールは主催国の裁量によって変更が加えられるケースも存在する。
ファイトの際は殆どがお互いを目視した状態で行われる為、ガンダムファイトは必然的に一対一の格闘戦が基本となる。格闘戦基本のスタイルは第一回大会のヘローダ・ディオニソスの優勝以降認識を強くしていたが、第9~11回大会でジェントル・チャップマンが三連覇を成し遂げた事で射撃重視の戦闘スタイルが流行[2]。その後、第12回大会で東方不敗が優勝する事で射撃重視のスタイルを是正し、再び格闘戦優位の認識を根付かせた。
大会の開催によって大規模戦争は回避されている一方、大会開催の度に地球環境の汚染や歴史的建造物の損壊等の多大な被害が生じるという問題点があり、これに対する補償なども一切行われない。そのため、コロニー市民からは絶大な人気を誇る興業として受けいられている一方、地球の住民の多くはガンダムファイトの存在を快く思っていない。
歴代優勝者
優勝者 | 搭乗ガンダム | 所属国家 | |
第1回 | ヘローダ・ディオニソス | バルカンガンダム | ネオギリシャ |
第2回 | フィアー・フィラデル | ガンダムフリーダム | ネオアメリカ |
第3回 | ダハール・ムハマンド | ファラオガンダムIII世 | ネオエジプト |
第4回 | サイ・フェイロン | フェイロンガンダム | ネオチャイナ |
第5回 | フェルナンド・ロワール | バロンガンダム | ネオフランス |
第6回 | ビットリオ・アルジェント | ガンダムトーネード | ネオイタリア |
第7回 | ウォルフ・ハインリッヒ | カイザーガンダム | ネオドイツ |
第8回 | スキレイ・ジリノフス | コサックガンダム | ネオロシア |
第9回 | ジェントル・チャップマン | ブリテンガンダム | ネオイングランド |
第10回 | ジェントル・チャップマン | ブリテンガンダム | ネオイングランド |
第11回 | ジェントル・チャップマン | ブリテンガンダム | ネオイングランド |
第12回 | 東方不敗 | クーロンガンダム | ネオホンコン |
第13回 | ドモン・カッシュ | ゴッドガンダム | ネオジャパン |
登場作品
関連用語
- ガンダムファイト国際条約
- ガンダムファイトの基本ルール。第13回大会では独自に決勝大会3カ条が追加された。
- ガンダムファイター
- ガンダムファイトに望む選手達の総称。大半が優れた身体能力を有する格闘技の達人である。
- モビルファイター
- ガンダムファイター達の乗るガンダムの総称。
- モビルトレースシステム
- モビルファイターに搭載されている操縦システム。搭乗者の動きを機体に反映するマスタースレーブ方式の一種。
- ガンダム・ザ・ガンダム
- ガンダムファイト優勝者個人に贈られる称号。第13回大会決勝大会3カ条に明記されている。