「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の版間の差分
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小説『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』の続編として富野由悠季監督自らが執筆した小説作品。[[ブライト・ノア]]の息子[[ハサウェイ・ノア]]を主人公とし、彼が反地球連邦組織「[[マフティー・ナビーユ・エリン]](マフティー)」の指導者となり腐敗した[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]を打倒するための戦いが描かれる。 | 小説『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』の続編として富野由悠季監督自らが執筆した小説作品。[[ブライト・ノア]]の息子[[ハサウェイ・ノア]]を主人公とし、彼が反地球連邦組織「[[マフティー・ナビーユ・エリン]](マフティー)」の指導者となり腐敗した[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]を打倒するための戦いが描かれる。 | ||
− | 2018年秋に『UC NexT | + | 2018年秋に『UC NexT 0100』の第二弾として映画化が発表され、第1部の公開日は発表当初は2020年7月23日を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により度重なる公開延期<ref>「2020年7月23日 ⇒ 2021年5月7日 ⇒ 5月21日 ⇒ 6月11日」の計3回</ref>に見舞われ、1年近く経った2021年6月11日にようやく公開に至った。劇場公開に前後する形で2021年4月26日発売の漫画誌「[[月刊ガンダムエース]]」6月号においてもコミカライズ版が連載を開始している。 |
− | 小説および漫画版は上述した通り『ベルチル』の続編であり、劇場作品『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』とは設定面で一部が異なる<ref>『ベルチル』において[[クェス・パラヤ]]に止めを刺したのがハサウェイ本人である点など</ref> | + | 小説および漫画版は上述した通り『ベルチル』の続編であり、劇場作品『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』とは設定面で一部が異なる<ref>『ベルチル』において[[クェス・パラヤ]]に止めを刺したのがハサウェイ本人である点など</ref>。そのため、『逆シャア』基準となる作品との矛盾点も存在するが、[[マフティー動乱]]自体は[[宇宙世紀]]公式年表に実際に起きた出来事として記述されている他、『[[機動戦士ガンダムUC]]』の公式Twitterでは、UCの後は閃光のハサウェイが来ると認めており、劇場版『閃ハサ』も公式側が「逆襲のシャアの続編」とアピールしている。 |
− | メカニックデザインが原作小説のイラストとゲーム作品の設定画で大きく異なるのが特徴の作品でもあり、更に劇場版でも主役機である[[Ξガンダム]] | + | メカニックデザインが原作小説のイラストとゲーム作品の設定画で大きく異なるのが特徴の作品でもあり、更に劇場版でも主役機である[[Ξガンダム]]などのデザインが変更されている。なお、漫画版ではΞガンダムをゲーム版デザインに、それ以外のメカを原作小説版デザインで作画する演出が取られている他、キャラクターデザインに関してもクワック・サルヴァーなどの容姿が初めて設定された。 |
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
− | [[第二次ネオ・ジオン抗争]] | + | [[第二次ネオ・ジオン抗争]]から12年の月日が経った[[宇宙世紀]]105年――。 |
− | [[シャア・アズナブル]] | + | 宇宙世紀の始まりから1世紀が過ぎてもなお、[[スペースコロニー]]に暮らす人々と地球に住む特権階級の確執は激しさを増していき、いつしか民間人を宇宙へ強制連行する政策の制定により「マン・ハンター」による非人道的な人狩りが横行。連邦政府の腐敗は衰える事を知らなかった。そんな中、反地球連邦政府組織「マフティー」は、宇宙移民者の声を代弁し、連邦政府高官の暗殺を企む。 |
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+ | そのリーダーである「マフティー・ナビーユ・エリン」こと、[[シャア・アズナブル]]の反乱をくぐり抜けた連邦軍第13独立艦隊[[ブライト・ノア]]大佐の息子[[ハサウェイ・ノア]]、マフティー打倒の尖兵である連邦軍キルケー部隊大佐[[ケネス・スレッグ]]。そして、2人の前に現れた少女[[ギギ・アンダルシア]]。彼達を中心に、悲劇の幕は上がる…。 | ||
==登場人物== | ==登場人物== | ||
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;[[マフティー・ナビーユ・エリン]]([[ハサウェイ・ノア]]) | ;[[マフティー・ナビーユ・エリン]]([[ハサウェイ・ノア]]) | ||
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;[[ギギ・アンダルシア]] | ;[[ギギ・アンダルシア]] | ||
:ヒロイン。大富豪の愛人で、予言めいたことを言い、未来のことを当てる不思議な能力を持つ。 | :ヒロイン。大富豪の愛人で、予言めいたことを言い、未来のことを当てる不思議な能力を持つ。 | ||
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:[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]キンバレー部隊(後に彼自身によって「キルケー部隊」に改名)の司令官。 | :[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]キンバレー部隊(後に彼自身によって「キルケー部隊」に改名)の司令官。 | ||
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==関連作品 == | ==関連作品 == | ||
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2023年9月13日 (水) 00:45時点における最新版
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ | |
---|---|
著者 | 富野由悠季 |
イラスト |
|
出版社 | 角川書店 |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
巻数 | 全3巻 |
劇場版 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ | |
---|---|
原作 |
|
監督 | 村瀬修功 |
脚本 | むとうやすゆき |
キャラクターデザイン |
|
メカニックデザイン |
|
色彩設計 | すずきたかこ |
CGディレクター |
|
音楽 | 澤野弘之 |
音響 | 笠松広司 |
撮影 | 脇 顯太朗(撮影監督) |
制作 | サンライズ |
録音 | 木村絵理子 |
企画 | サンライズ |
放送期間 | 2023年1月15日~ (TVエディション) |
公開日 | 2021年6月11日 (第1部) |
漫画版 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ | |
---|---|
著者 | さびしうろあき |
原作 |
|
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 角川コミックス・エース |
掲載誌 | 月刊ガンダムエース |
掲載期間 | 2021年6月号~ |
概要[編集 | ソースを編集]
小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編として富野由悠季監督自らが執筆した小説作品。ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアを主人公とし、彼が反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン(マフティー)」の指導者となり腐敗した地球連邦軍を打倒するための戦いが描かれる。
2018年秋に『UC NexT 0100』の第二弾として映画化が発表され、第1部の公開日は発表当初は2020年7月23日を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により度重なる公開延期[1]に見舞われ、1年近く経った2021年6月11日にようやく公開に至った。劇場公開に前後する形で2021年4月26日発売の漫画誌「月刊ガンダムエース」6月号においてもコミカライズ版が連載を開始している。
小説および漫画版は上述した通り『ベルチル』の続編であり、劇場作品『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』とは設定面で一部が異なる[2]。そのため、『逆シャア』基準となる作品との矛盾点も存在するが、マフティー動乱自体は宇宙世紀公式年表に実際に起きた出来事として記述されている他、『機動戦士ガンダムUC』の公式Twitterでは、UCの後は閃光のハサウェイが来ると認めており、劇場版『閃ハサ』も公式側が「逆襲のシャアの続編」とアピールしている。
メカニックデザインが原作小説のイラストとゲーム作品の設定画で大きく異なるのが特徴の作品でもあり、更に劇場版でも主役機であるΞガンダムなどのデザインが変更されている。なお、漫画版ではΞガンダムをゲーム版デザインに、それ以外のメカを原作小説版デザインで作画する演出が取られている他、キャラクターデザインに関してもクワック・サルヴァーなどの容姿が初めて設定された。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
第二次ネオ・ジオン抗争から12年の月日が経った宇宙世紀105年――。
宇宙世紀の始まりから1世紀が過ぎてもなお、スペースコロニーに暮らす人々と地球に住む特権階級の確執は激しさを増していき、いつしか民間人を宇宙へ強制連行する政策の制定により「マン・ハンター」による非人道的な人狩りが横行。連邦政府の腐敗は衰える事を知らなかった。そんな中、反地球連邦政府組織「マフティー」は、宇宙移民者の声を代弁し、連邦政府高官の暗殺を企む。
そのリーダーである「マフティー・ナビーユ・エリン」こと、シャア・アズナブルの反乱をくぐり抜けた連邦軍第13独立艦隊ブライト・ノア大佐の息子ハサウェイ・ノア、マフティー打倒の尖兵である連邦軍キルケー部隊大佐ケネス・スレッグ。そして、2人の前に現れた少女ギギ・アンダルシア。彼達を中心に、悲劇の幕は上がる…。
登場人物[編集 | ソースを編集]
主要キャラクタ ー[編集 | ソースを編集]
- マフティー・ナビーユ・エリン(ハサウェイ・ノア)
- 本作の主人公。ブライト・ノアの息子という立場でありつつ、反地球連邦組織マフティーの指導者マフティー・ナビーユ・エリンとして、連邦政府の腐敗を討つべくΞガンダムで奮戦する。
- ギギ・アンダルシア
- ヒロイン。大富豪の愛人で、予言めいたことを言い、未来のことを当てる不思議な能力を持つ。
- ケネス・スレッグ
- 地球連邦軍キンバレー部隊(後に彼自身によって「キルケー部隊」に改名)の司令官。
- レーン・エイム
- キルケー部隊に所属する若きパイロット。ペーネロペーに搭乗し、ハサウェイの前に立ちはだかる。
マフティー[編集 | ソースを編集]
地球連邦軍[編集 | ソースを編集]
その他[編集 | ソースを編集]
- メイス・フラゥワー
- ハウンゼンの客室乗務員。
- ハンドリー・ヨクサン
- マン・ハンターを従える刑事警察機構の長官。
- クェス・パラヤ(精神体)
- かつてシャアの反乱の際にハサウェイが惹かれた少女。故人。ハサウェイの悪夢の中に現れ、彼を罵る。
- ハイジャッカー
- 作中冒頭でハウンゼンをハイジャックした武装グループ。顔をジャック・ オー・ランタンなどの被り物で隠して自分らをマフティーと偽り、身代金を要求する。
登場メカ[編集 | ソースを編集]
- 「*」は劇場版、「**」は漫画版で登場する機体。
マフティー[編集 | ソースを編集]
地球連邦軍[編集 | ソースを編集]
-
- ドーラ・カール
- グスタフ・カール00型 *
- アンクシャ **
その他[編集 | ソースを編集]
楽曲[編集 | ソースを編集]
ゲーム楽曲 [編集 | ソースを編集]
- その名はマフティ・ナビーユ・エリン
- PS用ソフト『SDガンダム GGENERATION-F』でマフティ側の戦闘BGMとして採用された曲。曲名はアーケードゲーム『EXVS.FB』に参戦した際に設定された。原作の雰囲気を表すかのような悲壮感あるメロディが特徴である。下記の「強襲」が登場してからはハサウェイの専用BGMとしての印象がより強くなった。
- 連邦軍戦闘BGM
- PS用ソフト『SDガンダム GGENERATION-F』でレーンを含めた連邦軍側の戦闘BGMとして採用された曲。Gジェネシリーズ以外の媒体で使用されていないため、現在まで曲名は設定されていない。腐敗しつつある当時の連邦軍を象徴するようなおどろおどろしい緊迫感溢れる曲調が特徴である。
- レーン・エイムのテーマ
- PS2用ソフト『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』で連邦軍一般兵の戦闘BGMとして採用された曲。ペーネロペーが『EXVS.MB』でDLC参戦した際、戦闘BGMとして採用された事から上記の曲名となった。
- 強襲
- PS2用ソフト『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』でマフティ一般兵の戦闘BGMとして採用された曲。曲名は上記と同様『EXVS.FB』にて設定。曲名の通り、疾走感溢れるメロディが特徴である。
劇場版テーマソング [編集 | ソースを編集]
- 閃光
- アーティスト:[Alexandros]
各話リスト[編集 | ソースを編集]
原作小説 [編集 | ソースを編集]
巻 | 話数 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|---|
上巻 | 1章 | ギギ | |
2章 | ラウンジ | ||
3章 | ケネス | ||
4章 | ハイジャック | ||
5章 | ハサウェイ | ||
6章 | ランディング・グランド | ||
7章 | ウィズ ギギ | ||
8章 | ホテル | ||
9章 | コンタクト | ||
10章 | ハンター | ||
11章 | ミノフスキー・フライト | ||
12章 | ビー・フライトエンド | ||
13章 | コマンダー | ||
14章 | ヤング・パイロット | ||
15章 | キルケー・ユニット | ||
16章 | ランナウェイ | ||
17章 | オン オーシャン | ||
18章 | ダイニング・ルーム | ||
19章 | ロドセイヤ | ||
20章 | パスィー・ウェイ | ||
21章 | テイク・オフ | ||
22章 | ショウダウン | ||
中巻 | 1章 | スタンディング・ポジション | |
2章 | ケリア・デース | ||
3章 | ヴァリアント | ||
4章 | パス スルー キャナル | ||
5章 | マーク オブ オエンベリ | ||
6章 | マフティー・ナビーユ・エリン | ||
7章 | ギギ & ケネス | ||
8章 | アパートメント | ||
9章 | アンダーウェアー オン ザ ベッド | ||
10章 | アプローチ ウォーク | ||
11章 | ガール アンド ウーマン | ||
12章 | ディパーチャー フロム ダーウィン | ||
13章 | インフォメーション | ||
14章 | ダメージ イン ダークボトム | ||
15章 | ギギズ スプリング | ||
16章 | ボース ロンデニオン | ||
17章 | ウルル | ||
18章 | ナロウ スペース | ||
下巻 | 1章 | ローカル ブロードキャスト | |
2章 | カモフラージュ アグレッシブ | ||
3章 | ディファレント プレース | ||
4章 | イン ザ モーニング | ||
5章 | タッチ アンド ゴー | ||
6章 | ピンポイント ディフェンス | ||
7章 | ゲット アヘッド | ||
8章 | アンダー ザ フォリスト | ||
9章 | アゲィン | ||
10章 | ビー ディファーテイト | ||
11章 | ウィリ ウィリー | ||
12章 | ビフォー ザ ディ | ||
13章 | シューティング | ||
14章 | アフターザット | ||
15章 | マランビジー |
TVエディション[編集 | ソースを編集]
部 | 話数 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|---|
第1部 | 第1話 | ランディング・グラウンド | |
第2話 | コンタクト | ||
第3話 | ランナウェイ | ||
第4話 | テイク・オフ |
関連作品 [編集 | ソースを編集]
- SDガンダム GGENERATIONシリーズ
- 2000年発売の『F』で初参戦。ゲーム用に機体の新規設定画が用意され、各キャラクターのボイス収録も行われた。以降、各媒体でも同様のデザインや戦闘BGMが用いられるようになる。
- ガンダムバトルユニバース
- アクションゲームでは初の参戦作品。
- 機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST
- Gジェネシリーズで用いられているBGMと共に参戦。曲名が設定された。
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
- 原作小説および漫画版における前作。
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 劇場版における前作。
- 機動戦士ガンダムUC / 機動戦士ガンダムNT
- 時系列的には本作の前にあたる作品。映画『逆襲のシャア』の続編であるため、本作との直接的な繋がりはないものの、OVA版UCにグスタフ・カールの先行配備機が登場するなど、本作に通ずる要素が含まれている。
関連商品[編集 | ソースを編集]
小説 [編集 | ソースを編集]
- 【旧版】
- 【新装版】※旧版から挿絵が削除されている点に注意
漫画 [編集 | ソースを編集]