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− | + | [[ドム・トロピカルテストタイプ]]の実戦投入で得られたデータを元に、空力形状やメンテナンス性、そして発展性などに配慮した構造を持ち、特に微細な砂塵の対策として、脚部熱核ジェットホバーのインテークフィルターを改良したユニットが設計段階から採用されており、脚部の構造は当初から砂漠に対応した表面効果が高い形状を持っている。また、装備の互換性は徹底的に改善されており、ビーム兵器以外の武装であれば、ほとんどが無調整で仕様する事ができた。 | |
− | [[一年戦争]] | + | 頭部ユニットの基本構造は[[ドム]]よりも[[リック・ドムII]]に近く、頭頂部にはサブセンサーが装備されている。また、バックパックは耐弾性や生産効率以上にメンテナンスや後のバージョンアップなどに配慮した構造となっており、[[ジオン軍|公国軍]]系の機体としては珍しいシルエットを有する。 |
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+ | [[一年戦争]]末期に[[キャリフォルニアベース]]の工場で生産が開始され、主に北アフリカ戦線に配備されたものの、戦時中に稼働した機体数は決して多くはない。しかし、戦後に[[ジオン残党]]によって相当数の機体が運用されたと言われている。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]] | ;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]] | ||
− | : | + | :初登場作品。第1話~第2話で[[アダムスキー]]機と[[ゲイリー]]機が登場し、[[トリントン基地]]を襲撃した際に基地のMS隊に甚大な被害を与えている。最終的にゲイリー機が基地内の戦闘で、アダムスキー機がその後の追撃戦で撃墜された。また、第4話ではサンドブラウンに塗装された[[キンバライド基地]]所属機が4機登場。内2機が[[アルビオン隊]]のB小隊に対し[[ザクIIF2型|F2型]]2機と共に陽動・包囲するものの、[[ガンダム試作1号機]]によって同時に撃墜された。[[ノイエン・ビッター|ビッター]]に随伴した残り2機は[[アルビオン]]に損傷を与えているが、1機が[[アルファ・A・ベイト|ベイト]]によって撃墜されている。 |
;[[機動戦士ガンダムUC]] | ;[[機動戦士ガンダムUC]] | ||
:Ep.4にトリントン基地攻撃部隊の一機としてサンドブラウンカラーの機体が登場。[[ディザート・ザク]]、[[ドワッジ]]と共に連携攻撃を行った。原作小説では[[ヤス]]の搭乗機となっている。 | :Ep.4にトリントン基地攻撃部隊の一機としてサンドブラウンカラーの機体が登場。[[ディザート・ザク]]、[[ドワッジ]]と共に連携攻撃を行った。原作小説では[[ヤス]]の搭乗機となっている。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
+ | === 特殊機能 === | ||
+ | ;ホバーユニット | ||
+ | :ドム系の代名詞である脚部ホバーユニット。砂塵の粒子が細かい砂漠での運用を前提に通常のドム系のユニットよりも効率的に表面効果が得られるよう「裾」が広く設けられている。<br/>エアインテークは脚部側面に張り出しており、天候などによってダストが多い場合は、エアインテーク先端のシャッターを閉じ、円筒部全体から吸気する。インテーク内部にはメッシュやセラミック不織布などの物理的なフィルターに加え、電磁誘導装置や遠心分離構造が組み込まれ、大小のダストの混入を防ぐ事ができる。 | ||
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=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
− | ; | + | ;拡散ビーム砲(ビームポイント) |
− | : | + | :胸部左側に1門内蔵されているビーム砲。元々はビーム兵器へのエネルギー供給用に設けられたターミナルデバイスユニット。ドムでは目眩まし程度の出力しか得られない為オミットされたとも言われているが、一部機体に装備されたと言われている。 |
− | ;ラケーテン・バズ | + | ;VAL-RB-T27/880mm ラケーテン・バズ |
− | : | + | :[[リック・ドム]]用に開発されたジャイアント・バズの給弾方式をマガジンタイプに変更した改良型大口径バズーカ。フォルクス・アルメーエン・ラボラトーリウム製。着脱式の防御用アーマーを備え、予備マガジンはフロントもしくはリアスカートに懸架可能。装弾数はマガジン一つにつき5発。 |
;[[MMP-80]]マシンガン | ;[[MMP-80]]マシンガン | ||
− | : | + | :従来の[[ザク・マシンガン]]に代わる口径90mmマシンガン。対MS戦闘を考慮して弾丸の初速を向上させた実体弾系火器。本来はザク系列機の兵装として開発されたものだが、一年戦争末期から戦後の長い期間にかけて様々な機種で運用された。予備マガジンはフロントもしくはリアスカートに懸架可能。<br/>『0083』に登場した機体は後期型、『UC』に登場した機体は前期型を装備している。 |
+ | ;[[シュツルム・ファウスト]] | ||
+ | :一年戦争を通じて様々な機種で用いられた使い捨て式ロケット・ランチャー。ドム・トローペンで使用されているのは「Mark VIII」もしくは「600M」と呼ばれるタイプ。「ウォーヘッド」と呼ばれるロケット弾とセーフティラッチやトリガーを備えた発射筒を組み合わせた簡素な構造は他のタイプと共通。 | ||
;ヒート・サーベル | ;ヒート・サーベル | ||
− | : | + | :ドム系列の機体が装備している棒状の加熱式実体剣。使用時にサーベル部分が白熱化し、敵機を溶断する。発熱デバイスは高効率でエネルギーを熱に変換するが、消耗が激しく基本的に使い捨て。<br/>非使用時にはバックパック右側面にマウントされる。 |
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;ザク・バズーカ | ;ザク・バズーカ | ||
− | : | + | :主に[[ザクII]]が使用する対艦用の口径280mmバズーカ。『0083』第4話で[[キンバライド基地]]所属機の1機が装備しており、腰部に予備弾ケースを3つマウントしている。 |
;[[ザク・マシンガン]] | ;[[ザク・マシンガン]] | ||
− | : | + | :ドラムマガジン式の口径120mmマシンガン。ザク・バズーカと同じくザクIIの主兵装として運用されている武装。 |
− | ; | + | ;ハンド・グレネード |
− | : | + | :手投げ式のグレネード弾。投擲後、ロケット推進によって目標へ飛翔する。『UC』に登場した機体が使用した。 |
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == |
2024年10月7日 (月) 12:07時点における最新版
ドム・トローペン | |
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外国語表記 | Dom Tropen |
登場作品 | |
デザイナー | カトキハジメ |
スペック | |
---|---|
分類 | 地上用量産型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | MS-09F/TROP |
頭頂高 | 18.5m |
本体重量 | 44.8t |
全備重量 | 79.0t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,199kW |
スラスター総推力 | 47,200kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 6,320m |
開発組織 | ジオン公国軍 |
開発拠点 | キャリフォルニアベース |
所属 | |
主なパイロット |
|
概要[編集 | ソースを編集]
ドム・フュンフをベースに、熱帯地方、特に砂漠地帯の環境への最適化を目的に再設計された機体。機体名称のトローペン(トルーペン)とはドイツ語で「熱帯」を意味し、英語の「トロピカル」にあたる。
ドム・トロピカルテストタイプの実戦投入で得られたデータを元に、空力形状やメンテナンス性、そして発展性などに配慮した構造を持ち、特に微細な砂塵の対策として、脚部熱核ジェットホバーのインテークフィルターを改良したユニットが設計段階から採用されており、脚部の構造は当初から砂漠に対応した表面効果が高い形状を持っている。また、装備の互換性は徹底的に改善されており、ビーム兵器以外の武装であれば、ほとんどが無調整で仕様する事ができた。
頭部ユニットの基本構造はドムよりもリック・ドムIIに近く、頭頂部にはサブセンサーが装備されている。また、バックパックは耐弾性や生産効率以上にメンテナンスや後のバージョンアップなどに配慮した構造となっており、公国軍系の機体としては珍しいシルエットを有する。
一年戦争末期にキャリフォルニアベースの工場で生産が開始され、主に北アフリカ戦線に配備されたものの、戦時中に稼働した機体数は決して多くはない。しかし、戦後にジオン残党によって相当数の機体が運用されたと言われている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- 初登場作品。第1話~第2話でアダムスキー機とゲイリー機が登場し、トリントン基地を襲撃した際に基地のMS隊に甚大な被害を与えている。最終的にゲイリー機が基地内の戦闘で、アダムスキー機がその後の追撃戦で撃墜された。また、第4話ではサンドブラウンに塗装されたキンバライド基地所属機が4機登場。内2機がアルビオン隊のB小隊に対しF2型2機と共に陽動・包囲するものの、ガンダム試作1号機によって同時に撃墜された。ビッターに随伴した残り2機はアルビオンに損傷を与えているが、1機がベイトによって撃墜されている。
- 機動戦士ガンダムUC
- Ep.4にトリントン基地攻撃部隊の一機としてサンドブラウンカラーの機体が登場。ディザート・ザク、ドワッジと共に連携攻撃を行った。原作小説ではヤスの搭乗機となっている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- ホバーユニット
- ドム系の代名詞である脚部ホバーユニット。砂塵の粒子が細かい砂漠での運用を前提に通常のドム系のユニットよりも効率的に表面効果が得られるよう「裾」が広く設けられている。
エアインテークは脚部側面に張り出しており、天候などによってダストが多い場合は、エアインテーク先端のシャッターを閉じ、円筒部全体から吸気する。インテーク内部にはメッシュやセラミック不織布などの物理的なフィルターに加え、電磁誘導装置や遠心分離構造が組み込まれ、大小のダストの混入を防ぐ事ができる。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 拡散ビーム砲(ビームポイント)
- 胸部左側に1門内蔵されているビーム砲。元々はビーム兵器へのエネルギー供給用に設けられたターミナルデバイスユニット。ドムでは目眩まし程度の出力しか得られない為オミットされたとも言われているが、一部機体に装備されたと言われている。
- VAL-RB-T27/880mm ラケーテン・バズ
- リック・ドム用に開発されたジャイアント・バズの給弾方式をマガジンタイプに変更した改良型大口径バズーカ。フォルクス・アルメーエン・ラボラトーリウム製。着脱式の防御用アーマーを備え、予備マガジンはフロントもしくはリアスカートに懸架可能。装弾数はマガジン一つにつき5発。
- MMP-80マシンガン
- 従来のザク・マシンガンに代わる口径90mmマシンガン。対MS戦闘を考慮して弾丸の初速を向上させた実体弾系火器。本来はザク系列機の兵装として開発されたものだが、一年戦争末期から戦後の長い期間にかけて様々な機種で運用された。予備マガジンはフロントもしくはリアスカートに懸架可能。
『0083』に登場した機体は後期型、『UC』に登場した機体は前期型を装備している。 - シュツルム・ファウスト
- 一年戦争を通じて様々な機種で用いられた使い捨て式ロケット・ランチャー。ドム・トローペンで使用されているのは「Mark VIII」もしくは「600M」と呼ばれるタイプ。「ウォーヘッド」と呼ばれるロケット弾とセーフティラッチやトリガーを備えた発射筒を組み合わせた簡素な構造は他のタイプと共通。
- ヒート・サーベル
- ドム系列の機体が装備している棒状の加熱式実体剣。使用時にサーベル部分が白熱化し、敵機を溶断する。発熱デバイスは高効率でエネルギーを熱に変換するが、消耗が激しく基本的に使い捨て。
非使用時にはバックパック右側面にマウントされる。
その他 [編集 | ソースを編集]
- ザク・バズーカ
- 主にザクIIが使用する対艦用の口径280mmバズーカ。『0083』第4話でキンバライド基地所属機の1機が装備しており、腰部に予備弾ケースを3つマウントしている。
- ザク・マシンガン
- ドラムマガジン式の口径120mmマシンガン。ザク・バズーカと同じくザクIIの主兵装として運用されている武装。
- ハンド・グレネード
- 手投げ式のグレネード弾。投擲後、ロケット推進によって目標へ飛翔する。『UC』に登場した機体が使用した。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
パーソナルカスタム機 [編集 | ソースを編集]
- ドム・トローペン (ダイアン・ノイス専用機)
- ダイアン・ノイスの搭乗機。頭部にブレードアンテナを装備している。
系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]
- ドム・フュンフ
- 原型機。
- ドム / ドム・トロピカルテストタイプ
- 運用データを利用した。
- ドム (熱帯仕様)
- こちらはドムに熱帯用のオプションを装備させた機体。
技術的関与が疑われる機体 [編集 | ソースを編集]
- プロトタイプ・リック・ドムII
- 本機に酷似した外見を持つ。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
フィギュア[編集 | ソースを編集]