「EWACジェガン」の版間の差分
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | [[ジェガンD型]] | + | [[ジェガンD型]]の換装バリエーション機の一種で、人型にして異形のフォルムを与えられた偵察用[[モビルスーツ]]。任務の性質上必要最低限の武装しか与えられていないが、それを補って余りあるセンサー能力の向上を果たしている。 |
− | + | 頭部と左前腕部のセンサー・ユニット、右前腕部のカメラ・ユニットは一般的なMSを凌駕する情報収集能力と通信能力を発揮し、大部隊の「目」となってこの機体にしか持ち得ない最大の武器となる。頭部のセンサー・ユニットは特に大型で、通常装備のD型の2倍以上にあたる38,400mものセンサー有効半径を実現した。 | |
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+ | 偵察用の機体だが、自衛程度の標準武装も装備している。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
− | + | ;[[機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―]] | |
− | ;[[機動戦士ガンダムUC]] | + | :「EWAC装備のジェガン」としての初出。『ガンダムUC』での登場に先駆け、ジェガンD型に[[EWACネロ]]と同型のデータポッドを装備した機体が登場<ref>このカイメモ版デザインについてはサンライズ公式に作者のことぶきつかさ氏が「EWACジェガンは存在するか」と事前確認を取ったところ無いとの解答を得たため漫画用にデザインしたとの事。その後、UC版の正式デザインが登場したため、上記の解答については厳重な情報管理が理由だったのだろうと推測している([https://x.com/t_kotobuki/status/1706248398410744083?s=20 ことぶきつかさ氏のツイート])。</ref>。こちらは型式番号が「RGM-89E」となっている。 |
− | : | + | ;[[機動戦士ガンダムUC]] (PS3版) |
+ | :公式版「EWACジェガン」の初出。DLC「隠密任務」において実装された。ミッション内容は暗礁宙域に停泊中と推測される[[レウルーラ]]の所在を突き止めるというもので、前半はレウルーラの捜索・撮影が完了するまでに敵に見つかれば一発アウトのスニーキングミッション。後半は味方艦の待つ戦闘区域外まで敵の攻撃を避けながら離脱するというもの。自機にまともな武装は無いため、時には慎重に、時には大胆に動く事を心掛けよう。 | ||
;[[UC-MSV]] | ;[[UC-MSV]] | ||
:上記DLCでの登場に伴い、UC-MSV枠に入った。主に出典元として扱われる。 | :上記DLCでの登場に伴い、UC-MSV枠に入った。主に出典元として扱われる。 | ||
;[[機動戦士ガンダムUC MSV 楔]] | ;[[機動戦士ガンダムUC MSV 楔]] | ||
− | : | + | :上記DLCを基にしたストーリーに2機登場している。パイロットはそれぞれ「ブルー」「ホワイト」のコールサインを持つ連邦兵。DLCとは異なり、こちらは[[パラオ]]が偵察対象となっている。パラオを偵察中にホワイトが撃墜されてしまうものの、ブルーは離脱中に[[ドラッツェ]]を退け、[[ドーベン・ウルフ (袖付き仕様)]]の猛攻から辛うじて逃れる事に成功した。<br/>パイロット名については後に書籍「機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2」で[[ライリー・アクロイド]] (ブルー)、[[レン・セック]](ホワイト)と設定された。 |
+ | ;[[機動戦士ガンダムUC]] (OVA版) | ||
+ | :UC-MSV版とはカラー違いの機体がepisode 6に登場。続くepisode 7ではネオ・ジオン艦隊の偵察を行い、[[ネェル・アーガマ]]のハイパー・メガ粒子砲で砲撃する為の観測支援を行った。 | ||
;[[ガンダムビルドダイバーズ]] | ;[[ガンダムビルドダイバーズ]] | ||
:プロローグに[[AVALON]]所属機が登場。機体カラーはパープルグレーで、センサー色はOVA版『UC』と同一。チームの目を担っていたが、途中で撃墜されている。 | :プロローグに[[AVALON]]所属機が登場。機体カラーはパープルグレーで、センサー色はOVA版『UC』と同一。チームの目を担っていたが、途中で撃墜されている。 | ||
;[[機動戦士ガンダムF90FF]] | ;[[機動戦士ガンダムF90FF]] | ||
− | : | + | :[[ウジャトアイズ]]の所属機が登場。[[ファステスト・フォーミュラ]]の作戦行動を秘密裏に監視し、[[シルエットフォーミュラプロジェクト]]に反映していた。[[ヴェロニカ・ヴァーノン]]と、[[アーサー・ナイトレイ]]が部隊を脱走した際には[[リベラ・アマルガム]]が搭乗し両名の追跡に用いられた。 |
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
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;カメラ・ユニット | ;カメラ・ユニット | ||
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− | : | + | :左前腕部に装備。[[ミノフスキー粒子]]散布下での戦闘に対応するため、レーザー通信装置が装備されている。 |
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− | : | + | :右腰に1基マウントされている近接戦闘用装備。2種類のビーム刃を形成可能で、ラックにはエネルギーの急速充填が可能なキャパシターシステムを搭載している。 |
;ハンド・グレネード | ;ハンド・グレネード | ||
:左腰に3基装備している接近戦用の武装。信管は使用する際に時限式とセンサー式を選択できる。 | :左腰に3基装備している接近戦用の武装。信管は使用する際に時限式とセンサー式を選択できる。 | ||
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+ | === その他・携行装備 === | ||
+ | ;[[ビーム・ライフル]] | ||
+ | :ベース機である[[ジェガン]]シリーズが使用するものと同型の、Eパック方式を採用したビーム・ライフル。取り回しを重視した短銃身型であり、射程距離は短いが近距離~近接戦闘において威力を発揮する。 | ||
+ | ;ビーム・ライフル (ジムII用) | ||
+ | :[[ジムII]]が使用する物と同型のビーム・ライフル。<br/>OVA版『UC』に登場する機体がリアアーマーに装備している。また、『GBD』に登場した機体は手持ち装備している。 | ||
;ハイパー・メガ・ランチャー | ;ハイパー・メガ・ランチャー | ||
:[[Ζガンダム]]の物と同型の大出力ビーム砲。『F90FF』に登場した[[リベラ・アマルガム]]機が装備。 | :[[Ζガンダム]]の物と同型の大出力ビーム砲。『F90FF』に登場した[[リベラ・アマルガム]]機が装備。 | ||
+ | ;ハイパー・バズーカ | ||
+ | :[[スタークジェガン]]が使用するものと同型の380mm口径のバズーカ。 | ||
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
− | + | ;砕けた夢の欠片を追って | |
+ | :『F90FF』第33話より。[[MSA-120]]に纏わる機密を知り、アナハイムから追われる身となったヴェロニカらを追跡するべくリベラ・アマルガムはEWACジェガンに乗り出撃した。ヴェロニカの[[Gカスタム]]が推進剤を使い果し、本来の機動力を発揮出来ていなかったとは言え、小型MSを旧来の偵察用MSが圧倒する姿は強いインパクトを残した。<br/>戦闘は終始優位に進んだものの、その後[[ドライグ・アクティブ]]の狙撃を察知し、またファステスト・フォーミュラの接近を知った事で追跡を諦め、即座に撤退した。 | ||
== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
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2024年5月19日 (日) 03:21時点における最新版
EWACジェガン | |
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外国語表記 | EWAC JEGAN |
登場作品 | |
デザイナー |
|
スペック | |
---|---|
分類 | 偵察用量産型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 / 装備バリエーション |
型式番号 | RGM-89DEW |
頭頂高 | 19.5m |
本体重量 | 24.4t |
全備重量 | 45.5t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,870kW |
スラスター総推力 | 62,000kg |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 38,400m |
開発組織 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | |
主なパイロット |
|
概要[編集 | ソースを編集]
ジェガンD型の換装バリエーション機の一種で、人型にして異形のフォルムを与えられた偵察用モビルスーツ。任務の性質上必要最低限の武装しか与えられていないが、それを補って余りあるセンサー能力の向上を果たしている。
頭部と左前腕部のセンサー・ユニット、右前腕部のカメラ・ユニットは一般的なMSを凌駕する情報収集能力と通信能力を発揮し、大部隊の「目」となってこの機体にしか持ち得ない最大の武器となる。頭部のセンサー・ユニットは特に大型で、通常装備のD型の2倍以上にあたる38,400mものセンサー有効半径を実現した。
偵察用の機体だが、自衛程度の標準武装も装備している。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―
- 「EWAC装備のジェガン」としての初出。『ガンダムUC』での登場に先駆け、ジェガンD型にEWACネロと同型のデータポッドを装備した機体が登場[1]。こちらは型式番号が「RGM-89E」となっている。
- 機動戦士ガンダムUC (PS3版)
- 公式版「EWACジェガン」の初出。DLC「隠密任務」において実装された。ミッション内容は暗礁宙域に停泊中と推測されるレウルーラの所在を突き止めるというもので、前半はレウルーラの捜索・撮影が完了するまでに敵に見つかれば一発アウトのスニーキングミッション。後半は味方艦の待つ戦闘区域外まで敵の攻撃を避けながら離脱するというもの。自機にまともな武装は無いため、時には慎重に、時には大胆に動く事を心掛けよう。
- UC-MSV
- 上記DLCでの登場に伴い、UC-MSV枠に入った。主に出典元として扱われる。
- 機動戦士ガンダムUC MSV 楔
- 上記DLCを基にしたストーリーに2機登場している。パイロットはそれぞれ「ブルー」「ホワイト」のコールサインを持つ連邦兵。DLCとは異なり、こちらはパラオが偵察対象となっている。パラオを偵察中にホワイトが撃墜されてしまうものの、ブルーは離脱中にドラッツェを退け、ドーベン・ウルフ (袖付き仕様)の猛攻から辛うじて逃れる事に成功した。
パイロット名については後に書籍「機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2」でライリー・アクロイド (ブルー)、レン・セック(ホワイト)と設定された。 - 機動戦士ガンダムUC (OVA版)
- UC-MSV版とはカラー違いの機体がepisode 6に登場。続くepisode 7ではネオ・ジオン艦隊の偵察を行い、ネェル・アーガマのハイパー・メガ粒子砲で砲撃する為の観測支援を行った。
- ガンダムビルドダイバーズ
- プロローグにAVALON所属機が登場。機体カラーはパープルグレーで、センサー色はOVA版『UC』と同一。チームの目を担っていたが、途中で撃墜されている。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- ウジャトアイズの所属機が登場。ファステスト・フォーミュラの作戦行動を秘密裏に監視し、シルエットフォーミュラプロジェクトに反映していた。ヴェロニカ・ヴァーノンと、アーサー・ナイトレイが部隊を脱走した際にはリベラ・アマルガムが搭乗し両名の追跡に用いられた。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- カメラ・ユニット
- 右前腕部に装備された大型のカメラ・ユニット。
- センサー・ユニット
- 左前腕部に装備。ミノフスキー粒子散布下での戦闘に対応するため、レーザー通信装置が装備されている。
- ビーム・サーベル
- 右腰に1基マウントされている近接戦闘用装備。2種類のビーム刃を形成可能で、ラックにはエネルギーの急速充填が可能なキャパシターシステムを搭載している。
- ハンド・グレネード
- 左腰に3基装備している接近戦用の武装。信管は使用する際に時限式とセンサー式を選択できる。
その他・携行装備 [編集 | ソースを編集]
- ビーム・ライフル
- ベース機であるジェガンシリーズが使用するものと同型の、Eパック方式を採用したビーム・ライフル。取り回しを重視した短銃身型であり、射程距離は短いが近距離~近接戦闘において威力を発揮する。
- ビーム・ライフル (ジムII用)
- ジムIIが使用する物と同型のビーム・ライフル。
OVA版『UC』に登場する機体がリアアーマーに装備している。また、『GBD』に登場した機体は手持ち装備している。 - ハイパー・メガ・ランチャー
- Ζガンダムの物と同型の大出力ビーム砲。『F90FF』に登場したリベラ・アマルガム機が装備。
- ハイパー・バズーカ
- スタークジェガンが使用するものと同型の380mm口径のバズーカ。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 砕けた夢の欠片を追って
- 『F90FF』第33話より。MSA-120に纏わる機密を知り、アナハイムから追われる身となったヴェロニカらを追跡するべくリベラ・アマルガムはEWACジェガンに乗り出撃した。ヴェロニカのGカスタムが推進剤を使い果し、本来の機動力を発揮出来ていなかったとは言え、小型MSを旧来の偵察用MSが圧倒する姿は強いインパクトを残した。
戦闘は終始優位に進んだものの、その後ドライグ・アクティブの狙撃を察知し、またファステスト・フォーミュラの接近を知った事で追跡を諦め、即座に撤退した。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ジェガンD型
- 通常仕様。
- EWACジム / EWACネロ / ジェスタ (EWAC)
- 本機と同様、頭部にEWACユニットを装備した機体。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
資料リンク[編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ このカイメモ版デザインについてはサンライズ公式に作者のことぶきつかさ氏が「EWACジェガンは存在するか」と事前確認を取ったところ無いとの解答を得たため漫画用にデザインしたとの事。その後、UC版の正式デザインが登場したため、上記の解答については厳重な情報管理が理由だったのだろうと推測している(ことぶきつかさ氏のツイート)。