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== MSN-001A1 デルタプラス(Delta Plus) ==
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{{登場メカ概要
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| 外国語表記 = Delta Plus
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| 登場作品 =  
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*[[機動戦士ガンダムUC]]
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*[[機動戦士ガンダムUC テスタメント]]
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*[[機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ]]
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| デザイン = カトキハジメ
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}}
  
*登場作品:[[機動戦士ガンダムUC]]、[[機動戦士ガンダムUC テスタメント]]
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{{登場メカ概要
*デザイナー:カトキハジメ
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| センサー有効半径 = 16,200m
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| 主なパイロット =
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*[[ピコ・アルティドール]]
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*他
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}}
  
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。<br />[[デルタガンダム]]の量産試作機でウェイブライダー形態への可変機構を搭載しており、マルチロールファイター(多用途戦闘機)として高い空戦能力を持つ。重力下での飛行や単独での大気圏突入も可能で、あらゆる戦場で問題なく運用できる。また、ウェイブライダー形態時には高い推力を活かして[[サブ・フライト・システム]]としても運用可能(想定外の運用法ではあるが)。<br />頭部には[[百式]]と同じく「イデシステム」を搭載。更に露出した脚部フレームや背部のフレキシブル・バインダーのおかげで高い機動性や運動性も有しており、可変機としては[[リゼル]]を上回る性能を持っている。カラーリングは金色からグレーへと変更された。
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== 概要 ==
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[[エゥーゴ]]の高速戦闘用[[モビルスーツ]][[百式]]」が本来向かおうとしていた[[可変モビルスーツ]][[デルタガンダム]]」の開発プランを基に、既存[[Ζ計画|Ζ系]][[モビルスーツ]]の技術を再投入した事で完成を見た機体。[[宇宙世紀]]0090年代、[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]からの委託を受け、[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発を行った試作機である。
  
原型機では変形の際に胴体フレームに歪みが生じるという問題点があったが、[[Ζガンダム]]を始めとする「[[Ζプロジェクト]]」の可変機の技術や[[百式]]の運用データ等をフィードバックする事で克服している。<br />また、[[バイオセンサー]]の搭載を始め、開発を行った各部門の挑戦的な設計による独自の規格を採用しており、もはや「最新技術の試験機」と言っても過言ではなかった。
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お蔵入りとなったデルタガンダムの設計プランを今一度復活させるべく、多大なる戦績を残した百式の運用データを活用し、問題点などを洗い出した上で[[Ζガンダム]]などからのフィードバックが行われている。更に、各部門において独自規格による挑戦的な設計が行われており、単純に変形機構が備えられた「アップデート版百式」という表現では留まらない技術試験機の様相を呈しており、[[バイオセンサー]]を採用している点からもそれを伺う事が出来た。
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単機で大気圏内外の運用が可能な万能攻撃機として開発が進められ、単独での大気圏突入能力を有するウェイブライダー形態への変形が可能。ウェイブライダーとしての機能は技術進歩によってその運用性能はさらなる進化を遂げ、携行火器は機体下部<ref>大気圏突入時には機体上面への装着も可能。</ref>にマウントされ、機首ユニットに内装されたビーム・キャノンを主とする各種兵装と共に、MS形態時と変わらない火力を維持。更に背面のフレキシブルバインダーが可変翼として機能する事で、航宙・航空を問わぬ高い空戦能力が付加されている。一方で、背面部に推進機関が存在せず、下半身に集中してスラスターを配する独特のレイアウトを持つ。特に脚部はウェイブライダー形態時にメインスラスターとして機能する重要なユニットであるが、剥き出しの[[ムーバブルフレーム]]を最低限の装甲で包んだ構造を採用している。これは百式と同じく高速戦闘用MSとしての方向性に則り、耐弾性よりも運動性能を追求したものである。
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本機は少数が生産され、その内1機は[[宇宙世紀]]0096年に[[ロンド・ベル]]に補充機体として配備された記録が残っている。配備当時の主力量産機とは一切の互換性を持たない規格外の試作機であったが、その性能もまた規格外の高さを示したとされる。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
<!-- :作品名:説明 -->
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;[[機動戦士ガンダムUC]] (原作小説版)
;[[機動戦士ガンダムUC]]
+
:初登場作品。少数が生産され、その内の1機が戦力の大半を失った[[ネェル・アーガマ]]への補充戦力として実戦配備され、以後[[リディ・マーセナス]]の搭乗機となる。<br />[[パラオ]]攻略戦の際には[[ミネバ・ラオ・ザビ|オードリー・バーン]]を乗せて出撃しており、戦闘終了後に地球へと降下。その後、[[ラー・カイラム]]にリディと共に配属となり、[[ダカール]]で一度[[バナージ・リンクス|バナージ]]の[[ユニコーンガンダム|ユニコーン]]と共闘するが、後に[[トリントン基地]]で敵対。直後のユニコーンと[[バンシィ]]の戦闘の際には、リディがオードリーに拒絶され泣きべそをかいていたところ、バンシィの[[マリーダ・クルス|プルトゥエルヴ]]の癇に障ってしまい、彼女から攻撃を受け、右腕を破壊される。その後、[[ガルダ]]に残った[[アルベルト・ビスト|アルベルト]]を回収し、[[アンクシャ]]と共に離脱するが、その後リディがバンシィに乗り換えてからは物語から姿を消している。
:パイロットは[[リディ・マーセナス]][[ミネバ・ラオ・ザビ|オードリー・バーン]]<br />少数が生産され、その内の1機が戦力の大半を失った[[ネェル・アーガマ]]への補充戦力として実戦配備されている。<br />[[パラオ]]攻略戦の際にはオードリーを乗せて出撃しており、戦闘終了後に地球へと降下。その後、[[ラー・カイラム]]にリディと共に配属となったが、[[トリントン基地]][[バナージ・リンクス]]の[[ユニコーンガンダム|ユニコーン]]との戦闘で破損している。
+
;[[機動戦士ガンダムUC]] (OVA版)
;[[機動戦士ガンダムUC]](OVA版)
+
:映像化に伴い、原作小説で使用していたビーム・ライフル(ロング・メガ・バスター)がリゼル用の物へと変更された。ラー・カイラムに配備されるまでの立ち回りは原作と同じだが、トリントン基地にてバナージと共に[[ロニ・ガーベイ]]の[[シャンブロ]]と戦い、彼女を撃つ事を躊躇うバナージに業を煮やしてビーム・マグナムを奪い取り撃破している。<br />その後、[[ガルダ]]内で戦う[[ユニコーンガンダム]]と[[バンシィ]]を狙撃しようとするが、逆にバンシィからアームド・アーマーVNで右半身を破壊されて大破した。
:ラー・カイラムに配備されるところまでは原作と同じだが、トリントン基地にてバナージと共に[[シャンブロ]]と戦闘し、ためらうバナージの代わりに撃破している。<br />その後、[[ガルダ]]内で戦う[[ユニコーンガンダム]]と[[バンシィ]]を狙撃しようとするが、逆にバンシィからアームドアーマーVNで右半身を破壊されて大破してしまった。
 
 
;[[機動戦士ガンダムUC テスタメント]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC テスタメント]]
:[[U.C.0092]]時に[[アストナージ・メドッソ]]がラー・カイラムへの本機の支給を申請している。また、シミュレーションでの戦闘において[[Ζガンダム3号機]]と思しき機体と交戦している。
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:[[U.C.]]0092時に[[アストナージ・メドッソ]]がラー・カイラムへの本機の支給を申請している。また、シミュレーションでの戦闘において[[Ζガンダム3号機]]と思しき機体と交戦している。
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;[[機動戦士ガンダムUC 0094 アクロス・ザ・スカイ]]
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:[[ピコ・アルティドール]]の搭乗機として登場。<br />[[U.C.]]0094時に[[ガンダムデルタカイ]]と模擬戦を行い、敗北して左腕を破損する。その後、現れた宙賊を殲滅していくデルタカイを援護した。
 +
;[[機動戦士ガンダムUC MSV]] / [[機動戦士ガンダムUC MSV楔]]
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:リディがリゼルから本機に機種転換する為の戦闘シミュレーションを行った際、[[アーロン・テルジェフ]]によって仮想敵機に設定された[[クワトロ・バジーナ]]の[[デルタガンダム]]と交戦している。<br />ちなみに[[ジョナ・ギブニー]]が本機の整備履歴を閲覧した時に左腕部が丸ごと交換されているのが確認されており、またアーロンもデルタガンダムのデータを探している途中で不自然に削除されていた戦闘記録を復元し、その中から「[[ガンダムデルタカイ|MSN-001X]]」の型式番号を確認している事から、リディの搭乗機がU.C.0094年時の模擬戦でピコが搭乗していた機体と同一である事が判明している。
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;[[機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン]]
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:ピコの搭乗機として黒いデルタプラスが登場。[[レイヴン隊]]に配備されている。
 +
;[[機動戦士ガンダムNT]] (漫画版)
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:第1~2話にて登場。単独で高高度の哨戒任務中の機体がマーサの護衛隊の応援要請で[[ディジェ]]隊と交戦する。[[ヨナ・バシュタ|ヨナ]]機の狙撃で翼を損傷するが1機を撃墜、もう1機の胴体を刺し貫くが返しの刃を受け、相討ちになる。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
<!-- :機能名:説明 -->
 
 
;[[バイオセンサー]]
 
;[[バイオセンサー]]
:簡易型の[[サイコミュシステム]]。パイロットからの脳波を受信して操縦の補助や機体の追従性を向上させる。<br />一般的なパイロットに対してはあまり効果がなく、軍が何故本機に搭載させたのかは分かっていない。
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:簡易型の[[サイコミュシステム]]。一般的にはパイロットの脳は制御によって操縦系のサポートを行い、機体の追随性を高める効果を与えるとされているが、[[ネオ・ジオン]]と比較してサイコミュ技術に遅れを取っていた連邦軍が、通常のパイロットで実用性が低いとされていた本装置の採用指示をどのような意図を持ってアナハイムに発注したのかは定かではない。
 
;イデシステム
 
;イデシステム
:頭部のバイザー型センサーの事で、「'''I'''mage '''D'''irective '''E'''ncode '''System'''(画像管理型符号化装置)」の略称。その奥にはデュアルセンサーも搭載されている。<br />いくつかのモードが存在し、それらを切り替える際に様々な走査パターンがバイザーに表示される。<br />本機に搭載されたのはアップデートされた物である。
+
:ヘッドユニットのバイザー部に搭載されたセンサーユニット。「'''I'''mage '''D'''irective '''E'''ncode '''System'''(画像管理型符号化装置)」の略称で、その奥にはデュアルセンサーも搭載されている。<br />いくつかのモードが存在し、それらを切り替える際に様々な走査パターンがバイザーに表示される。<br />本機に搭載されている物は百式に装備されていたもののアップデートバージョンである。
 
;変形
 
;変形
:ウェイブライダー形態へ変形可能。
+
:ウェイブライダー形態へ変形可能。WR形態ではメインスラスターが腰部から脚部へと以降し、高い直線機動を発揮するマルチロールファイターへと変貌する。<br/>[[リゼル]]とは異なり僚機を運搬する[[サブ・フライト・システム]]としての運用は想定されていないが、潤沢な推力をもってすれば、1G重力下においてもMSを搭載したまま飛行が可能。
;ブースター
 
:ウェイブライダー形態時に使用。地球へ向かう際に推進剤が足りなくなった為、パラオにあった[[サブ・フライト・システム]][[シャクルズ]]をブースター代わりとした。<br />搭乗用のグリップを手で保持する事で固定している。
 
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- :武装名:説明 -->
 
 
;60mmバルカン砲
 
;60mmバルカン砲
:頭部に2門内蔵。牽制などに使用される。
+
:多くの連邦軍MSが装備する標準的な基本武装。主に牽制用として使用される。
;ビーム・ライフル
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;[[ビーム・ライフル]]
:本機の主兵装で、リゼルが装備している物と同型。Ζガンダムが使用していた物と同様に銃身が長い。通常モードと高出力モード(「ギロチン・バースト」と呼ばれる)のどちらかに選択可能な他、ロングビームサーベルとしても使える。<br />エネルギーパックの規格の問題からこちらを装備している。ウェイブライダー形態時は右側面部に装着されるが、大気圏突入時には上面部に装着される。
+
:連邦軍の代表的なMS用兵装。本機の専用携行火器も存在しているが、宇宙世紀0096年のロンド・ベル配備時にはビーム・ライフルの弾倉である[[エネルギーCAP|Eパック]]の規格問題により、既に配備済みであった[[リゼル]]のライフルを流用している。
;ビーム・ライフル(原作版)
+
;ロング・メガ・バスター
:本機専用に開発されたビームライフル。形状は[[フルアーマー百式改]]のロング・メガ・バスターと同じらしく、原作ではこちらを装備している。
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:百式の改良バリエーション機向けに開発された長射程の大型携行火器であり、デルタプラス本来の標準兵装。通常のビーム・ライフルとは比較にならないほどの威力を示す。<br/>小説版『UC』での主兵装であり、書籍『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』でのカトキ氏の説明によると「当初は武器の打ち合わせが十分でなく、最初の画稿ではF.A.百式の銃を持たせました。小説版では、このまま大型ライフルが標準装備になっています」との事。
 +
;[[ビーム・サーベル]]
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:シールドに収納装備近接戦闘用兵器。内蔵されている発振器は、照射角度可変機構を採用しており、収納状態から直接2本のビーム刃を発振させる事が可能。ウェイブライダー形態時にはビーム・ガンとしても機能する。
 
;シールド
 
;シールド
:腕部に装着される実体盾。ウェイブライダー形態時には機首部となる。先端部にはセンサー等の機器を内蔵しており、「防御用の装備」というよりも「変形用のパーツ」としての意味合いが強い。
+
:先端部に固定式ビーム・キャノンと複数種の弾頭に対応した2連装グレネード・ランチャーを収納しているシールド。ウェイブライダー形態時には機首を構成し、センサーやメインウェポンとして機能するなど、「防御用の装備」というよりは複合型変形用サブユニットとしての意味合いが強い。
;ビーム・サーベル
+
:;2連装グレネード・ランチャー
:シールドに2本マウントされている。照射角可変機構を搭載した発振器のため、マウントしたまま使う事も可能。
+
::シールドに内蔵されている。弾頭が複数用意されている。
;ビーム・ガン
+
:;ビーム・キャノン
:ウェイブライダー形態時にはビーム・サーベルをビーム・ガンとして使用可能。
+
::シールドの先端部部に1門内蔵されたビーム砲。
;2連装グレネード・ランチャー
+
 
:シールドに内蔵されている。弾頭が複数用意されている。
+
=== その他 ===
;ビーム・キャノン
+
;ビーム・マグナム
:シールドの機首部に1門内蔵。
+
:[[ユニコーンガンダム]]の主兵装。OVA版『UC』episode 4でシャンブロとの戦闘の際にユニコーンから奪い取って使用したが、発射の負荷に耐え切れなかったのか、直後に右肩の関節から火花を散らして機能不全を起こした。
;コンビネーション攻撃
 
:ウェイブライダー形態でユニコーンガンダム(デストロイモード)を搭乗させ、ビームマグナムを射撃する。<br />原作小説での[[シャンブロ]]との戦闘で行った。OVA版でも行おうとしたが、バナージは撃つのをためらっている。
 
;ビームマグナム
 
:ユニコーンガンダムの主兵装。1発で通常のビームライフル4発分の威力があり、掠っただけで敵機を撃破できる。その分、1発撃つだけで通常のエネルギーパック1つ分のエネルギーを消費してしまうため、「マグナム・カートリッジ」と呼ばれる5つを連結した特別製のエネルギーパックからエネルギーを供給するようになっている(発射するごとにエネルギーパックは1つずつ排莢される)。また、威力がありすぎて使い所が限定されてしまうという欠点がある。<br />OVA版でシャンブロとの戦闘の際にユニコーンから奪い取って使用したが、発射の反動に耐え切れなかったのか、直後に右肩の関節から火花を散らして機能不全を起こしていた。
 
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
<!-- :機体名:説明 -->
 
 
;[[デルタガンダム]]
 
;[[デルタガンダム]]
:
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:原型機。可変機として失敗作であった本機の可変機構を[[Ζガンダム]]等のフィードバックを経て復活させたのがデルタプラスとなる。
 
;[[百式]]
 
;[[百式]]
:
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:デルタガンダムを再設計した非可変機。イデシステムや脚部構造、フレキシブルバインダー等の構造が踏襲されている。
;[[百式改]]
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;[[ガンダムデルタカイ]]
:
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:デルタプラスの運用データを基にした技術実証機。[[宇宙世紀]]0096年には[[レイヴン隊]]の僚機として共に配備されている。
;[[フルアーマー百式改]]
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;[[デルタザイン]]
:
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:アナハイム社が傭兵組織[[アージェント・キール]]に供与した改修機。
;[[量産型百式改]]
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;[[Ζプラス]] / [[シータプラス]]
:
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:アナハイム社が開発したΖ計画可変機の少数生産仕様。デルタプラスと同じく機体名称に「プラス」の名を冠する。
;[[陸戦型百式改]]
 
:
 
;[[リゼル]]
 
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;[[Ζガンダム]]
 
:
 
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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=== [[ガンプラ]] ===
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=== フィギュア ===
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== 話題まとめ ==
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== リンク ==
<!-- *[[namazu:デルタプラス]] (全文検索結果) -->
+
*[[登場メカ]]
  
== 資料リンク ==
+
== 脚注 ==
<!-- *[[一覧:デルタプラス]] -->
+
<references />
  
== リンク ==
+
{{DEFAULTSORT:てるたふらす}}
*[[登場メカ]]
+
[[Category:登場メカた行]]
 +
[[Category:機動戦士ガンダムUC]]
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[[Category:機動戦士ガンダムNT]]

2024年7月6日 (土) 16:17時点における最新版

デルタプラス
外国語表記 Delta Plus
登場作品
デザイン カトキハジメ
テンプレートを表示
スペック
分類 試作型可変モビルスーツ
生産形態 少数生産機
型式番号 MSN-001A1
頭頂高 19.6m
本体重量 27.2t
全備重量 60.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,360kW
スラスター総推力 92,400kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 16,200m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属組織 地球連邦軍
所属部隊
主なパイロット
  • リディ・マーセナス
  • ピコ・アルティドール
  • テンプレートを表示

    概要[編集 | ソースを編集]

    エゥーゴの高速戦闘用モビルスーツ百式」が本来向かおうとしていた可変モビルスーツデルタガンダム」の開発プランを基に、既存Ζ系モビルスーツの技術を再投入した事で完成を見た機体。宇宙世紀0090年代、地球連邦軍からの委託を受け、アナハイム・エレクトロニクス社が開発を行った試作機である。

    お蔵入りとなったデルタガンダムの設計プランを今一度復活させるべく、多大なる戦績を残した百式の運用データを活用し、問題点などを洗い出した上でΖガンダムなどからのフィードバックが行われている。更に、各部門において独自規格による挑戦的な設計が行われており、単純に変形機構が備えられた「アップデート版百式」という表現では留まらない技術試験機の様相を呈しており、バイオセンサーを採用している点からもそれを伺う事が出来た。

    単機で大気圏内外の運用が可能な万能攻撃機として開発が進められ、単独での大気圏突入能力を有するウェイブライダー形態への変形が可能。ウェイブライダーとしての機能は技術進歩によってその運用性能はさらなる進化を遂げ、携行火器は機体下部[1]にマウントされ、機首ユニットに内装されたビーム・キャノンを主とする各種兵装と共に、MS形態時と変わらない火力を維持。更に背面のフレキシブルバインダーが可変翼として機能する事で、航宙・航空を問わぬ高い空戦能力が付加されている。一方で、背面部に推進機関が存在せず、下半身に集中してスラスターを配する独特のレイアウトを持つ。特に脚部はウェイブライダー形態時にメインスラスターとして機能する重要なユニットであるが、剥き出しのムーバブルフレームを最低限の装甲で包んだ構造を採用している。これは百式と同じく高速戦闘用MSとしての方向性に則り、耐弾性よりも運動性能を追求したものである。

    本機は少数が生産され、その内1機は宇宙世紀0096年にロンド・ベルに補充機体として配備された記録が残っている。配備当時の主力量産機とは一切の互換性を持たない規格外の試作機であったが、その性能もまた規格外の高さを示したとされる。

    登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

    機動戦士ガンダムUC (原作小説版)
    初登場作品。少数が生産され、その内の1機が戦力の大半を失ったネェル・アーガマへの補充戦力として実戦配備され、以後リディ・マーセナスの搭乗機となる。
    パラオ攻略戦の際にはオードリー・バーンを乗せて出撃しており、戦闘終了後に地球へと降下。その後、ラー・カイラムにリディと共に配属となり、ダカールで一度バナージユニコーンと共闘するが、後にトリントン基地で敵対。直後のユニコーンとバンシィの戦闘の際には、リディがオードリーに拒絶され泣きべそをかいていたところ、バンシィのプルトゥエルヴの癇に障ってしまい、彼女から攻撃を受け、右腕を破壊される。その後、ガルダに残ったアルベルトを回収し、アンクシャと共に離脱するが、その後リディがバンシィに乗り換えてからは物語から姿を消している。
    機動戦士ガンダムUC (OVA版)
    映像化に伴い、原作小説で使用していたビーム・ライフル(ロング・メガ・バスター)がリゼル用の物へと変更された。ラー・カイラムに配備されるまでの立ち回りは原作と同じだが、トリントン基地にてバナージと共にロニ・ガーベイシャンブロと戦い、彼女を撃つ事を躊躇うバナージに業を煮やしてビーム・マグナムを奪い取り撃破している。
    その後、ガルダ内で戦うユニコーンガンダムバンシィを狙撃しようとするが、逆にバンシィからアームド・アーマーVNで右半身を破壊されて大破した。
    機動戦士ガンダムUC テスタメント
    U.C.0092時にアストナージ・メドッソがラー・カイラムへの本機の支給を申請している。また、シミュレーションでの戦闘においてΖガンダム3号機と思しき機体と交戦している。
    機動戦士ガンダムUC 0094 アクロス・ザ・スカイ
    ピコ・アルティドールの搭乗機として登場。
    U.C.0094時にガンダムデルタカイと模擬戦を行い、敗北して左腕を破損する。その後、現れた宙賊を殲滅していくデルタカイを援護した。
    機動戦士ガンダムUC MSV / 機動戦士ガンダムUC MSV楔
    リディがリゼルから本機に機種転換する為の戦闘シミュレーションを行った際、アーロン・テルジェフによって仮想敵機に設定されたクワトロ・バジーナデルタガンダムと交戦している。
    ちなみにジョナ・ギブニーが本機の整備履歴を閲覧した時に左腕部が丸ごと交換されているのが確認されており、またアーロンもデルタガンダムのデータを探している途中で不自然に削除されていた戦闘記録を復元し、その中から「MSN-001X」の型式番号を確認している事から、リディの搭乗機がU.C.0094年時の模擬戦でピコが搭乗していた機体と同一である事が判明している。
    機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
    ピコの搭乗機として黒いデルタプラスが登場。レイヴン隊に配備されている。
    機動戦士ガンダムNT (漫画版)
    第1~2話にて登場。単独で高高度の哨戒任務中の機体がマーサの護衛隊の応援要請でディジェ隊と交戦する。ヨナ機の狙撃で翼を損傷するが1機を撃墜、もう1機の胴体を刺し貫くが返しの刃を受け、相討ちになる。

    装備・機能[編集 | ソースを編集]

    特殊機能[編集 | ソースを編集]

    バイオセンサー
    簡易型のサイコミュシステム。一般的にはパイロットの脳は制御によって操縦系のサポートを行い、機体の追随性を高める効果を与えるとされているが、ネオ・ジオンと比較してサイコミュ技術に遅れを取っていた連邦軍が、通常のパイロットで実用性が低いとされていた本装置の採用指示をどのような意図を持ってアナハイムに発注したのかは定かではない。
    イデシステム
    ヘッドユニットのバイザー部に搭載されたセンサーユニット。「Image Directive Encode System(画像管理型符号化装置)」の略称で、その奥にはデュアルセンサーも搭載されている。
    いくつかのモードが存在し、それらを切り替える際に様々な走査パターンがバイザーに表示される。
    本機に搭載されている物は百式に装備されていたもののアップデートバージョンである。
    変形
    ウェイブライダー形態へ変形可能。WR形態ではメインスラスターが腰部から脚部へと以降し、高い直線機動を発揮するマルチロールファイターへと変貌する。
    リゼルとは異なり僚機を運搬するサブ・フライト・システムとしての運用は想定されていないが、潤沢な推力をもってすれば、1G重力下においてもMSを搭載したまま飛行が可能。

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    60mmバルカン砲
    多くの連邦軍MSが装備する標準的な基本武装。主に牽制用として使用される。
    ビーム・ライフル
    連邦軍の代表的なMS用兵装。本機の専用携行火器も存在しているが、宇宙世紀0096年のロンド・ベル配備時にはビーム・ライフルの弾倉であるEパックの規格問題により、既に配備済みであったリゼルのライフルを流用している。
    ロング・メガ・バスター
    百式の改良バリエーション機向けに開発された長射程の大型携行火器であり、デルタプラス本来の標準兵装。通常のビーム・ライフルとは比較にならないほどの威力を示す。
    小説版『UC』での主兵装であり、書籍『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』でのカトキ氏の説明によると「当初は武器の打ち合わせが十分でなく、最初の画稿ではF.A.百式の銃を持たせました。小説版では、このまま大型ライフルが標準装備になっています」との事。
    ビーム・サーベル
    シールドに収納装備近接戦闘用兵器。内蔵されている発振器は、照射角度可変機構を採用しており、収納状態から直接2本のビーム刃を発振させる事が可能。ウェイブライダー形態時にはビーム・ガンとしても機能する。
    シールド
    先端部に固定式ビーム・キャノンと複数種の弾頭に対応した2連装グレネード・ランチャーを収納しているシールド。ウェイブライダー形態時には機首を構成し、センサーやメインウェポンとして機能するなど、「防御用の装備」というよりは複合型変形用サブユニットとしての意味合いが強い。
    2連装グレネード・ランチャー
    シールドに内蔵されている。弾頭が複数用意されている。
    ビーム・キャノン
    シールドの先端部部に1門内蔵されたビーム砲。

    その他 [編集 | ソースを編集]

    ビーム・マグナム
    ユニコーンガンダムの主兵装。OVA版『UC』episode 4でシャンブロとの戦闘の際にユニコーンから奪い取って使用したが、発射の負荷に耐え切れなかったのか、直後に右肩の関節から火花を散らして機能不全を起こした。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    デルタガンダム
    原型機。可変機として失敗作であった本機の可変機構をΖガンダム等のフィードバックを経て復活させたのがデルタプラスとなる。
    百式
    デルタガンダムを再設計した非可変機。イデシステムや脚部構造、フレキシブルバインダー等の構造が踏襲されている。
    ガンダムデルタカイ
    デルタプラスの運用データを基にした技術実証機。宇宙世紀0096年にはレイヴン隊の僚機として共に配備されている。
    デルタザイン
    アナハイム社が傭兵組織アージェント・キールに供与した改修機。
    Ζプラス / シータプラス
    アナハイム社が開発したΖ計画可変機の少数生産仕様。デルタプラスと同じく機体名称に「プラス」の名を冠する。

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    ガンプラ[編集 | ソースを編集]

    フィギュア[編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]

    脚注[編集 | ソースを編集]

    1. 大気圏突入時には機体上面への装着も可能。