「ジムII」の版間の差分
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2022年1月5日 (水) 13:09時点における版
ジムII | |
---|---|
外国語表記 | GM II |
登場作品 | |
デザイナー | 近藤和久 |
スペック | |
---|---|
分類 | 汎用量産型モビルスーツ |
型式番号 |
|
頭頂高 | 18.1m |
本体重量 | 40.5t |
全備重量 | 58.7t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,518kw |
スラスター総推力 | 62,000kg |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 8,800m |
開発組織 | 地球連邦軍 |
開発拠点 | グリプス工廠(RMS-179) |
所属 | |
主なパイロット |
|
概要
地球連邦軍の量産型モビルスーツ。カラーリングは連邦軍仕様だと白と赤のツートン、エゥーゴ仕様だとライトグリーンと白のツートンになっている。
一年戦争時の主力機であるジムの後継機にあたり、各部のマイナーチェンジを行っている。主な改修点はジェネレーターとバックパックで、前者は出力の向上した物を採用。後者はジム寒冷地仕様のそれを基にしつつセンサー等を追加して再設計を行っている(バックパックの生産はジム改の生産ラインを流用しているという)。 コクピットも全天周囲モニターとリニアシートに変更された。肩部と脹脛には開閉式サブスラスターも追加され、機動性を上げつつも整備性・生産性は保たれている。他にも頭部と胸部にそれぞれアンテナとセンサーの追加といった改修が行われた。 結果として総合性能はガンダム以上となっている(ただし装甲材が旧式のままである為、防御力は劣る)。
当初はジムからの改修機のみであったが、需要が高かった事もあって後に多数が新規製造されている。しかし、グリプス戦役が勃発した頃には既に旧式化しており、第一次ネオ・ジオン抗争時になると退役するか、あるいはジムIIIへの更なるマイナーチェンジを行った上で運用される事となった。なお、これらについてはジムの部品が大量に余っていた事による資材の整理、そして大規模戦闘の激減により高性能MSが必要とされなくなった事も理由の一つのようである。
型式番号は「RMS-179」と「RGM-79R」、「RGM-179」の3種類が存在するが、基本的に「RMS-179」は新造機、「RGM-79R」はジムからの改修機を指す。「RGM-179」は不明。
宇宙世紀0096年でも配備されている等、旧式ながら意外に長い間運用されている。
カラーバリエーション
- 連邦軍カラー
- 従来のジムと同様、白と赤のツートンで塗装された一般的なカラー。
- エゥーゴカラー
- 機体の赤の部分が黄緑に塗り替えられている機体。連邦軍である事を示すシールドの十字マークは赤く塗り潰されている。
- ネモカラー
- 『Ζ』第10話や第12話、第32話などに登場する、ネモと同一のカラーリングの機体。バイザー部分もネモと同様、赤色になっている。
- 敵側からネモに誤認させるためだったとも、あるいはネモの配備が遅れていたためその代替だったとも言われている。
もしくはスタッフの作画ミスによる産物 - トリントンカラー
- 『UC』にてトリントン基地に配備されていた、ジム改と同様のデザートカラーの機体。
- ラプターブルー隊カラー
- ラプターブルー隊の所属機。胸部が青く塗装され、ガンダムを髣髴とさせるカラーになっている。
- コンペイトウカラー
- コンペイトウ守備隊の所属機。暗色を基調に塗装されている。
- FSSカラー
- FSSの所属機。従来のジムのように肩部まで赤く塗装されている。
- クリストバル・ラザフォード機
- 元キマイラ隊のクリストバルが使用した機体。連邦軍カラーの機体で、左肩部にはパーソナルマークが描かれている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士Ζガンダム
- 初出作品。第1話から登場し、連邦正規軍やティターンズ、エゥーゴで配備・運用されている。前述のように既に旧式化が進んでいるため、序盤ではかなりの数の機体がエゥーゴのMSと戦っているものの、新型機の度重なる登場に伴い、早々に画面から姿を消していった。
- ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム
- アラハスの艦載機として登場。冒頭でさっそくウィントン機が撃墜されている。これ以外には機体全体に大幅な改修を受けたアンティケ機が登場。苦戦するDガンダムセカンドにビーム・ライフルを届けた。大型バックパックが目を引く機体だが、機体設定は用意されていない。
- ガンダム新体験 グリーンダイバーズ
- 連邦軍カラーの機体の他にも『GUNDAM THE RIDE A BAOA QU』の主人公であるジャック・ベアードの乗るエゥーゴカラーの機体も登場。損傷した機体でプロスペローの乗客の救出作業を行った。
- 機動戦士ガンダムUC
- カトキハジメ氏によるリデザイン版が登場。足先の形状などが同氏の手がけたジムシリーズと同様の形状になっている。
- 主にジェガンの配備が進んでいない辺境基地などで運用されている。作中ではダカールの防衛隊(OVA版)及びトリントン基地防衛部隊がジオン残党の駆るMSと交戦するが為す術も無く撃破された。トリントン基地所属機はジム改やザクIIF2型等と同様のデザートカラーが施されている。
- 機動戦士ガンダムUC 星月の欠片
- 第6話にて胸部が青い機体をラプターブルー隊が運用している[1]。インダストリアル7にあるアナハイム工専実習場の警備任務中に「風の会」のハイザック部隊の襲撃を受け、ユーディン機がピンチに陥るものの、そこへ頭部にレプリカのガンダムヘッドを取り付ける応急処置を施したエンデ機が駆けつけ、敵の撃退に成功した。
- 機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
- 7、8話で海賊側の戦力として2機が登場。頭に×印や〇のペイントが施されている。1機はゼー・ズールに腕を切り裂かれ足場が破壊された際に陸を目指すがズゴックEに撃破される。もう1機は生き延びて、カークス隊基地に侵入するが、カークス隊基地の崩落に巻き込まれる。
- 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
- マリアナ基地のマーティン小隊で運用されている。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵。牽制や迎撃等に使用される。連邦軍のMSの多くに標準装備されている。
- BR-S-85-C2 ビーム・ライフル
- ビーム・スプレーガンに代わる主兵装で、生産ラインも同じものを流用している。ジム・クゥエルが使用している物と同型。この時期の主流であるEパック方式ではなく、旧式の内蔵E-CAP方式なので継戦能力はあまり高くない。ボウワ社製で出力は1.9MWと低め。
- ビーム・サーベル
- バックパック左側面に一本マウントされている。ジムの物から形状が変更され、ビーム発振器は更新された物を採用している。
- シールド
- 防御用の実体盾。ジムが使用していた物と同様、十字マークが付いている。エゥーゴカラーの機体は十字マークを赤く塗り潰している。
- ハープーン・ガン
- 銛を発射する水中戦用の武装。トリントン湾岸基地に配備された機体が装備している。
- バズーカ
- 宇宙世紀0090年代の連邦軍の汎用装備であるバズーカ。『UC』にてダカールやトリントン湾岸基地に配備された機体が装備している。
- 小型シールド
- 陸戦型ジムが装備している物と同型のシールド。『UC』にてトリントン湾岸基地に配備された機体が装備している。
- ビーム・スプレーガンらしき武器 / シールド(ジェガン用)
- 『ダブルフェイク』のアンティケ機が装備。シールドの表面には「INTERCEPTOR」と表記されている。
対決・名場面
機動戦士Ζガンダム
- 赤い彗星との邂逅
- 第2話より。グリーン・ノア1を襲撃する3機のリック・ディアスを迎撃するべく出撃したジムII部隊だったが、相手の赤い機体は驚異的な運動性でジムIIを翻弄し、次々と撃墜していく。動きを捉えられないまま次々と味方機が撃墜されていく光景にパイロットは恐怖し呟く。「まるで赤い彗星だ…」と…
関連機体
強化型・装備バリエーション
- ジムII・セミストライカー
- ジムIIを改装した機体。接近戦に特化している。
- ジムII <フェイス・ハイダー>
- マリア・シールド社が運用した本機の改造機。
系列機・派生機
技術的関与のある機体
余談
- 「ガシャポン戦士」でも何度か商品化されているが、その内最初の商品は頭のアンテナが無く、胸のサブカメラも無いためどこからどう見てもジムそのものだった。造形担当スタッフが当時あまりガンダムシリーズに詳しくなかったせいでこうなったらしい。
商品情報
ガンプラ
資料リンク
リンク
脚注
- ↑ ただし白黒ページのため、詳細なカラーパターンは確認できない