ニュートロンジャマー

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ニュートロンジャマー(Neutron Jammer)

プラント最高評議会議員オーソン・ホワイトによって開発された、全ての核分裂を抑制する装置。資料によっては「Nジャマー」とも表記される。

血のバレンタインユニウスセブンに核攻撃を受けた報復としてザフト軍によって実戦投入され、世界樹攻防戦で初めて実戦に使用された後、続くオペレーション・ウロボロスで地球の地下深くに大量に打ち込まれた。

稼働させる事で自由中性子運動を阻害するフィールドを発生させ、それによって核分裂を抑制する。副次的に電波の伝達も阻害される為、レーダーや通信、精密誘導兵器を無力化するジャミングとしての側面も持つ。その為、艦艇やMSに搭載してジャミングとして活用されるケースも多い。Nジャマー影響下では電波通信の代替として赤外線やレーザー通信が用いられる他、量子通信も阻害される事なく使用可能。

1基だけでも地球全土の殆どを覆う事が可能な程の効果範囲を有しているが、オペレーション・ウロボロスでは数百基ものNジャマーが地球に打ち込まれており、これによって地球全体で深刻なエネルギー不足を誘発させ、10億人にも及ぶ大量の餓死・凍死者を生み出した(エイプリルフール・クライシス)。地中に打ち込まれたNジャマーは地下数百メートルに位置し、更に外部からのあらゆるアクセスを受け付けない為、これを投入したザフトですら回収は不可能とされている。

登場作品

機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
宇宙世紀ミノフスキー粒子のようにモビルスーツを使った局地戦に説得力を持たせる為に考案されたギミックであり、同時に核兵器の使用を抑制する南極条約を機械装置として再現したという側面もある。
ユニウスセブン核攻撃された報復として、地球に大量に投下された。これにより地上では核エネルギーの利用が事実上不可能となり、深刻なエネルギー危機に陥った。加えて地球軍がエネルギーインフラの復旧ではなく開戦準備に注力した事から、大量の死者を生む「エイプリルフール・クライシス」が引き起こされた。

関連用語

プラント
ザフト軍
血のバレンタイン
エイプリルフール・クライシス
ニュートロンジャマーキャンセラー
ニュートロンスタンピーダー
サイクロプス

余談 

Nジャマーが抑制するのは「核分裂」であり「核融合」には影響を及ぼさない為、原理上原子爆弾は止められるが、水素爆弾は止められない事になる。ただし現状の水爆は起爆に核分裂爆弾を使用している為、その核分裂を止めれば使用できなくなる。反面、触媒核融合なりレーザー水爆なりの純粋水爆を実現する技術があれば、ニュートロンジャマーでは止められないという事になる[1]

リンク

脚注

  1. ただし、コズミック・イラは核融合技術の開発に失敗した世界観となっている。