ガンダムデルタカイ
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MSN-001X ガンダムデルタカイ(Gundam Delta Kai)
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC(PS3版)、機動戦士ガンダムUC MSV、機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ、機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
- デザイナー:カトキハジメ
- 分類:試作型可変モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 全高:19.6m
- 本体重量:28.0t
- 全備重量:68.6t
- 主動力:熱核融合炉
- ジェネレーター出力:3,520kw
- スラスター総推力:101,500kg
- センサー有効半径:16,200km
- 所属:地球連邦軍→フレスベルグ隊
- 主なパイロット:ブレイア・リュード、他
地球連邦軍の試作型モビルスーツ。開発した組織は不明だが、アナハイム・エレクトロニクス社の可能性が考えられる。
デルタガンダムのデータやデルタプラスの運用データをベースにして造られた技術実証機であり、様々な特殊装備を追加している。また、デルタプラスと同様にウェイブライダー形態への変形が可能で、可変機構もほぼ同じ。腰部や脚部にはそれぞれバーニアやスラスターが設置されていて、ウェイブライダー形態時には非常に高い加速力や機動性、そして重力下における単独飛行能力が得られる。これを活かす事でサブ・フライト・システムとしても運用が可能。
非常に高い攻撃力を持たされており、これはMS形態時とウェイブライダー形態時における各武装の機能がどの程度変化するのか、そしてその変化に対してどのように改良するのが効果的なのかを確認する為であるとされる。その為、威力の高い武装が多数用意され、どのような戦況にもすぐに対処できるだけの高い汎用性を持っているが、一方で火器管制も複雑化しているようである。
また、新型のサイコミュシステム「n_i_t_r_o(ナイトロ)」が搭載されている。
カラーリングはデモンストレーション色の強い派手な配色であり、白を基調としつつ各部に明紫を配している。
作中では「X001(エックスレイワン)」のコード名で呼称されている事がある。
本機は「宙戦仕様」であるとされ、バリエーションとして「陸戦仕様」も存在する。
名称の「カイ」は「δ(デルタ)」と同じギリシャ文字の「χ(カイ)」を意味するものと思われるがχのラテン語表記は「chi」である。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムUC(PS3版)、機動戦士ガンダムUC MSV
- 宇宙世紀0094時にロールアウトしており、テストを兼ねた模擬戦が行われた。その後は地球へと送られ、最終調整を受けている。
- 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
- 宇宙世紀0094年、とある宙域でデルタプラスとの模擬戦を行い、これに勝利している。直後に宙賊のMS数機に襲撃されたが、その圧倒的な性能でほとんどを返り討ちにした。
後に地球のマリアナ基地に移送され、陸戦仕様に換装された上でジオンの残党狩り等に投入された。最終的にはフレスベルグ隊の戦力となり、ブレイア・リュードが搭乗している。 - 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
- パイロットはブレイア。
ゼナイド・ギャルIIとロック・ホーカーの乗るザナドゥと交戦し、バックパック部のみを破壊して勝利している。
装備・機能
特殊機能
- n_i_t_r_o(ナイトロ)
- 本機に搭載されている新型サイコミュシステムで、「NEWTYPE-INJECTION-TRACE-REFORMED-OLDTYPE」の略称。パイロットに対して擬似的なニュータイプ能力を与える効果があるとされ、搭乗中は常時起動している。これによってオールドタイプでもニュータイプに匹敵する戦闘能力を得る事ができ、また機体の追従性の向上や複雑化した火器管制の緩和、果てはオールドタイプによるファンネルの使用までも可能としている。
だが、実はこのシステムは「パイロットを強化人間化してしまう」という代物であり、システムが稼動する度に乗っているパイロットの脳内を強制的に書き換えている。この影響で搭乗後のパイロットは言葉遣いや性格がかなり攻撃的なそれへと豹変してしまう。その為か、対外的にはこのシステムの詳細はほとんど公表されていない。
ちなみに、システム稼働時の副産物として各部関節からの青白い炎のような発光現象が確認されていて、これはパイロットを強化人間化する度に起きているとされる。ただ、イングをはじめとした多くのパイロットは発光現象と共に人格が豹変していたが、ブレイアだけは豹変していない。これについて開発責任者であるロック・ホーカーは「ナイトロとの想像を超えた調和を示している」と感嘆していた。 - 変形
- ウェイブライダー形態に変形可能。
- 換装
- 陸戦仕様に換装可能。
シールドの武装を換装可能。
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵されている近接防御用の武装。主にミサイル等の迎撃や敵機への牽制に使用される。
- ロング・メガ・バスター
- 携行式の大型ビーム砲。射程が長く、威力も通常のビームライフルとは比べ物にならない程に高い。
本来はフルアーマー百式改の武装として開発されていた物で、デルタプラスの本来の標準兵装でもあった為、本機でも装備されている。 - 格闘
- 両膝部にはニークラッシャーが装備されており、膝蹴りを繰り出して敵機を破壊できる。
- シールド
- 主に左腕に装着される装備。だが「シールド」とは名ばかりであり、本機のそれはもはやウェポン・プラットフォームと変形用サブユニットを兼ねた代物となっている。その為、防御装備として使用できない訳ではないものの、あまり期待はできない。
先端は鋭利な形状となっており、打突武装として転用可能。 - ビーム・サーベル
- シールドの裏側に2本マウントされている。
マニピュレーターに携行して使用する以外にマウントしたままビーム刃を展開する事も可能。 - ビーム・キャノン
- ビーム・サーベルはシールドにマウントしたままでビーム・キャノンとして使用可能。
- ハイ・メガ・キャノン
- シールドの表側に装着できるオプション武装の一つ。ユニットの内部から膨大なエネルギーを直に供給し、それを極限まで圧縮充填した後に一気に放つ事で攻撃する。
ΖΖガンダムが装備していた物と比べて連射が多少出来るようになっているが、代わりに出力は45%に落とされている。 - メガ・マシン・キャノン
- シールドの表側に装着できるオプション武装の一つ。サナリィが開発した新型の対空用実弾兵器であり、ロトのオプションとして用意されていた物を2挺装着する。
- 炸裂ボルト
- シールドの表側に装着できるオプション武装の一つ。フルアーマー百式改で採用されていた近接戦闘用の装備であり、追加装備の分離に使用されている物を武装にも転用して爆発の衝撃によるダメージを与える。
本機に採用された物はアップデートされており、武装としての機能のみに特化している。また、キャパシタを内蔵する事で爆発と同時に高圧電流を流して複合破壊効果を生み出すようになっている。 - プロト・フィン・ファンネル
- 背部に2基装着されている無線式の誘導兵器。その名の通り、νガンダムが採用していたフィン・ファンネルのプロトタイプであり、高い出力を持つビーム散弾を発射可能。基本的にはMS本体から分離して使用されるが、装着したままでも攻撃できる。
開放型バレルが採用されている点は同じだが、バレルの展開機能は存在しないので放熱板のような状態への変形は出来ず、またオールレンジ攻撃以外の使用は不可能な為にビームバリアも展開する事が出来ない。 - ビーム・マグナム
- ユニコーンガンダムの主兵装で、エネルギーのスパーク光を帯びた強力なビーム弾を発射する。このスパーク光はビーム・サーベルのような効果があり、触れる物全てを両断できる。この為、MS程度なら掠っただけでも撃破可能。1発で通常のビーム・ライフル4発分の威力があり、大型MA相手でも一撃で撃破出来る。その分、1発撃つだけで通常のエネルギーパック1つ分のエネルギーを消費してしまう為、「マグナム・カートリッジ」と呼ばれる5つを連結した特別製のエネルギーパックからエネルギーを供給するようになっている(発射するごとにエネルギーパックは1つずつ排莢される)。また、威力がありすぎて使い所が限定されてしまうという欠点がある。
ザナドゥとの戦闘時に装備しており、デルタプラスとは違って発射しても反動で関節部が機能不全を起こす事はなかった。
対決・名場面
関連機体
- ガンダムデルタカイ陸戦仕様
- 陸戦装備に換装したデルタカイ。
- デルタプラス、デルタガンダム
- この2機のデータを使用して開発された。
- フルアーマー百式改
- 百式のバリエーション機の一つ。ロング・メガ・バスターは本来、この機体の武装。
- νガンダム
- フィン・ファンネルを装備している。
- シルヴァ・バレト (ファンネル試験型)
- 有線式のプロト・フィン・ファンネルを装備している。
- フェネクス、サイコガンダム、サイコガンダムMk-II、プロトタイプΖΖガンダム
- デルタカイと同じくナイトロを搭載したMS。サイコガンダム、及びMk-IIは旧ティターンズの兵器保管庫『デビルズ・ネスト』に秘匿されていた実験機であり、これらやデルタカイのシステムを踏襲した新型のナイトロがフェネクス、プロトΖΖに使用されている。