ガンダム5号機

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ガンダム5号機
外国語表記 Gundam 5th
Gundam G05
別表記 ガンダム5号機[Bst](ショルダーユニット装備時)
登場作品
デザイナー 大河原邦夫 (M-MSV版)
カトキハジメ (リファイン版)
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スペック
コードネーム G05 (ジー・ゼロファイブ)
分類 宇宙戦用試作モビルスーツ
型式番号 RX-78-5
頭頂高 18.0m
本体重量 42.6t
全備重量 80.5t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,480kW
スラスター総推力 70,500kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
センサー有効半径 6,190m
開発組織 地球連邦軍
改修 オーガスタ基地
所属組織 地球連邦軍
所属部隊 第16独立戦隊
母艦 サラブレット
主なパイロット フォルド・ロムフェロー
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概要[編集 | ソースを編集]

セカンドロット系に属する5番目に開発されたガンダム4号機と同様の宇宙仕様への改装が施されており、メガ・ビーム・ランチャー稼働のために更に高出力化され、出撃後も調整を続けていた4号機とは異なり、運用時の信頼性は5号機の方が高かった。

4号機及び5号機の頭部は基本的にRX-78-2に準じた部材やデバイスが使用されているが、次世代高性能機にアップデート済みのユニットが多く使用され、連邦軍製のモビルスーツの生産がある程度進展して以降のものが使用されているため、信頼性や耐久性が向上している他、宇宙空間における戦闘に特化することが決定してからは各パーツが空間走査用のスペックに調整された上で実装されている。また、各種のデバイスやセンサー類は、機能を維持したまま小型化が達成されつつあるものが多く採用されており、コアブロックシステムに依存しないデータ収集や稼働ソフトの検証に必要な副次的コ・プロセッサーフレーム及びモニタリング用装備などのサブシステムが新たに装備されている。特に、5号機と4号機は当初から連携が企図されていたため、強力なデータリンク及びアーキテクチャーが構築されている。また、デュアルセンサーのカバーや頭部バルカン砲の仕様なども見直しが検討されはじめており、既存の機体との互換性を確保するか、新たな規格を採用するかの過渡期的な機体となっている。

4号機・5号機の背部から腰部に至るユニットには、ジェネレーターの出力向上に伴う強力な冷却ユニットが装備され、ランドセル下面には専用オプションのパイロンが増設され、それぞれの装備を装着、懸架出来るようになっている。両機は設計当初からコアブロックシステムの排除が決定していたため、下腹部のベンチレートユニットのみならず、ランドセルにも設けられていた冷却機構などを大幅にボディへ移設することが可能となり、より高いジェネレーター出力を獲得。それにより、各部バーニアスラスターの燃焼効率も向上し、トータルでの推力強化に繋がった。しかし、それは逆に言えばより多くの推進剤が必要になったと言うこともでき、そのため戦闘最大出力時間の延長を図るべく、プロペラントタンクの装着を前提とした改装が施されており、ランドセル下面にプロペラントタンクのターミナルとタンクホルダー兼用のサブスラスターユニットを装着出来るようになっている。

四肢はRX-78-2などの実働データをもとに、マグネットコーティング処理が標準で施されており、既存の機体よりもはるかにレスポンスが改善されている。ショルダーユニットには必要に応じてプロペラントタンクとスラスターユニットが一体化されたコンポジットタンクを装着することができ、それに加え、コンポジットユニットに匹敵する推力を持つブースターユニットを後脹脛に設置することにより、足下のスラスターと併せて高い機動性を獲得している[1]。また、このブースターユニットを相当数確保しておけば、作戦行動時におけるローテーションを短縮することが可能となる。これは肩部のコンポジットユニットや背部のプロペラントタンクについても言えることであり、自動車レースのピット作業のように迅速な再出撃も不可能ではないとされる。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

ガンダムセンチュリー
ガンダム(RX-78プロトタイプ)が8号機まで存在するという設定の初出。
MSV
機体設定の初出。プロトタイプガンダムの旧キットの取扱説明書に1~8号機の記述が見られ、「これらはほぼ素体のままで種々の冷却システムを持たぬままRGM-79の母体となった。改修中であった4、5号機は星一号作戦においてホワイトベース級2番艦サラブレッドに搭載された」と以降の登場作品の雛形となる設定ができた。ただ、この段階では「正式に確認できる資料が現存していない」という設定になっている。
M-MSV
大河原邦夫氏により設定画がデザインされた。SDクラブ誌のM-MSV連動小説『ア・バオア・クー攻防戦』においては、ガンダム4号機と共にア・バオア・クー戦に参戦。ビグロ改と交戦するが、撃墜されてしまう。
機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…
カトキハジメ氏によりリデザインされ、武装にジャイアント・ガトリングが新規設定された他、肩部にコンポジットタンクユニットを装備した状態のガンダム5号機[Bst]も設定された。ガンダム4号機と共に第16独立戦隊に配備され、4号機の喪失やグラナダ特戦隊との死闘を経て、終戦まで戦い抜く。同作のIF展開では生還した4号機と共にショルダーユニットを装備し、ア・バオア・クー戦に参戦している。上記の小説を意識したものと思われるが、こちらでは無事生還している。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

マグネットコーティング
3号機に施されているものと同様の技術。4号機と5号機の四肢にデフォルトで導入されている。
コンポジットタンクユニット
4号機及び5号機のショルダーユニットは、必要に応じてプロペラントタンクとスラスターユニットが一体化されたコンポジットタンクユニットを装着することができる。このユニットは専用の可動式ホールドラッチによって固定され、機体の機動性を飛躍的に向上させる。
プロペラントタンク
ランドセル下面にプロペラントタンクのターミナルと、タンクホルダー兼用のサブスラスターユニットが装着出来るようになっており、この装備はプロペラントが空になればタンクそのものは投棄されるが、いわゆるドロップタンクのように戦闘時に即時投棄されるものではなく、補助推進装備の一部となっている。これらはメインスラスターなどの噴射軸に干渉しない位置に据え付けられ、5号機及び4号機の戦闘時の機動性を飛躍的に向上させている。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵されている機関砲。弾頭の形状や材質、炸薬のエマルジョンなどの見直しが検討されはじめており、既存の期待との互換性を確保するか、新たな規格を採用するかの過渡期的な装備である。
ハンド・ビーム・ガン
両腕に1門ずつ内蔵されている小型ビーム砲。ビーム・ライフルなどの携行武装の消耗、損壊時の戦闘能力低下を指摘する声があったため、固定武装を追加装備する試みが実行された。機体のジェネレーター出力の向上に伴って試験的に装備されたもので、戦闘時における有効性やコスト、整備性の検証のために実装された。有効射程が短く、近接戦闘時においてようやく有効であったと言われている。
ハイパー・ビーム・ライフル
4号機、5号機共通の装備。両機は既存の機体よりジェネレーターが高出力であるため、通常のビーム・ライフルより強力なものをドライブすることができる。エネルギーCAP技術の実用化で公国軍に先んじた連邦軍の面目躍如といった武装で、連射能力はともかく、威力そのものは後発のGPシリーズのものに匹敵すると言われている。
ハイパー・バズーカ
肩掛け式の無反動砲。ガンダムが使用する物と同一。
ビーム・サーベル
バックパックに2基搭載されている近接格闘兵装。
シールド
伸縮機能付きのシールド。4号機と同一の装備であり、格闘武器としても使用可能。
ジャイアント・ガトリング
ガンダム5号機専用の大型ガトリング砲。5号機は当初から4号機との連携が想定されており、武装に関してもお互いを補完するよう考慮されていた。つまり、4号機のメガ・ビーム・ランチャーが運用出来なかった場合に備え、信頼性の高い実体弾兵器のうちでも屈指の威力を持つ本武装が施されることとなった。口径は90mmで、装弾数は3000発。ケースレス弾を使用[2]し、毎秒50発の射速を誇る。また、バレルの焼付きを防ぐため、5秒のトリガーリミッターが施されているが、マニュアル操作によるリミッター解除が可能であり、弾丸が尽きるまで連射することも不可能ではないが、その際の発射・動作保証はなく、最悪の場合は機関部の破損も起こり得るとされている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

アクト・ザク

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダム5号機[Bst]
ソロモン攻略戦後にショルダーユニットを装備した状態。
ガンダム4号機
同一の仕様に改修された機体。
プロトタイプガンダム / ガンダム / G-3ガンダム
ファーストロットに属するガンダム。
ガンダム6号機 / ガンダム7号機
本機とは別の仕様に改修されたセカンドロット機。
ペイルライダー (空間戦仕様)
同じくオーガスタ系の機体で、本機の物と同型の射撃武装、シールド、プロペラント・タンクを装備している。

余談[編集 | ソースを編集]

  • ガンプラ「MG 1/100 ガンダム5号機」のパッケージには、上下を逆にして「MG 1/100 ガンダム4号機」のパッケージと並べる事で1枚のアートが完成するギミックが用意されている。
  • 『M-MSV』のカラー設定画における4号機と5号機のランドセル形状は同一なのだが、ムック「ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.4 MS開発戦争編」に掲載されている5号機の背面線画の場合、ランドセルの形状が4号機の物と異なっている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 一説には当時のAMBAC機動の理論値の限界に近い機動性を獲得していたとも言われている。無論、その限界値は後に構造材や装甲材、アクチュエーターなどの進化に伴って年々引き上げられていくのだが、一年戦争に想定されていた機能向上の予測ロードマップを大幅に上回るものであったことは事実であり、空間戦闘において大きなアドバンテージであった。
  2. ただし一部ゲーム作品や『ザ・ブルー』などの漫画作品では薬莢を排出している様子が見られる。恐らく監修ミスの類と思われる。