ゲルググJ
ゲルググJ | |
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外国語表記 | GELGOOG JÄGER |
登場作品 | |
デザイナー | 出渕裕 |
スペック | |
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分類 | 汎用量産型モビルスーツ |
生産形態 | 少数生産機 |
型式番号 | MS-14JG |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 40.5t |
全備重量 | 80.3t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,490kW |
スラスター総推力 | 178,500kg |
姿勢制御バーニア数 | 24 |
装甲材質 | チタン・セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 6,300m |
開発組織 | ジオン公国軍 |
所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット |
概要[編集 | ソースを編集]
一年戦争末期、ジオン軍最後の量産モビルスーツとなったゲルググのバリエーション機。狙撃任務にも対応可能なため、「ゲルググ狙撃型」とも呼ばれ、名称の「イェーガー(JÄGER)」はドイツ語で狩猟、狩猟家などを意味する。
ゲルググJはゲルググバリエーション機とは言え、単に武装や仕様が異なっている程度のものではなく、その違いは事実上の新設計機といっても過言ではない程であった。一年戦争末期、ジオン軍では統合整備計画が実施され、数種のMSが大幅に改修されており、ゲルググJもこの計画に基づく標準化が開発当初から設計に盛り込まれていた。その結果、生産工程の簡略化と機体強度の向上、スラスター推力などの改善が図られている他、パイロットの調達に問題を抱えていた軍の要請として操作性の簡略化及び統一を目的に第2期生産型と呼ばれる標準化コクピットが採用された。
スカートアーマーへの推進装置の設置を始め、機体各所には主推進器群とは別に姿勢制御用のサブスラスター及びバーニアが24基配置されており、無重量空間における高い運動性と制動性を同時に獲得する事に成功している。また、専用のプロペラントタンクを装備する場合が多く、装備時の宇宙空間における作戦行動時間を2倍に延長する事が可能。
専用武装として採用されたビーム・マシンガンは、減衰率が低く、照準器も破格の精度を持っていた。加えて、火器管制システムはハード、ソフト共に最新鋭のものが搭載されているため、その相乗効果によって「狙撃型」と呼ばれるに相応恣意射撃精度と最高水準の機動性を達成している。
頭部ユニットもモノアイによる視野はノーマル機と比べて更に広く取られている他、いわゆる指揮官機として開発され、それに該当する優秀なパイロットに優先して配備される予定であった事から、俗に「隊長マーク」とも呼ばれる通信機能強化用のブレードアンテナはデフォルトの装備となっている。また、ランドセルにも、レーザー通信用の機能を備えたユニットやアンテナが装備されていた。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- 初登場作品。第2話にグラーフ・ツェッペリンの艦載機として登場。ケンプファーのパーツをリボーに搬入させるための陽動作戦に参加し、ジム・コマンド宇宙戦仕様数機を立て続けに撃墜している。同話では他にもガンダムNT-1のシミュレーター上で登場。戦闘の末、背後から撃たれて爆散している。
- 機動戦士SDガンダム MARKーIV
- 同作に収録されている『夢のマロン社・宇宙の旅』に登場。『0080』以前の設定であるため、ゲルググのリデザイン機としての登場となる。カラーリングはザクIIと同様、緑を基調としたものであり、SDガンダムの玩具であるガシャポン戦士ではゲルググのビーム・ライフルとシールドを装備した姿が描かれている。
- MS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集
- 掲載されている写真の1つに、チベ級ティベ型から出撃するゲルググカラーの本機が写った写真がある。
- 機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ
- 宇宙攻撃軍のエースであるシン・マツナガを主軸に置いた本作において、反ギレン派と断定されたシンのためにキリング中将が用意した白い機体が登場する。この機体は反ギレン派の拠点を襲ったロバート・ギリアム大佐のビグ・ルフや、ジョニー・ライデンの駆る真紅の高機動型ゲルググと熾烈な戦闘を繰り広げた。
- 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
- パイロットはジャッキー・ジェノ。傭兵部隊の1機として登場するが、本機以外の機体は撃破されている。その後も1機で地球連邦軍の機体と交戦していたがブランダムール隊に救助されている。本機は修理されたが出撃することはなかった。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 頭部バルカン砲
- 頭部に左右二対計2門内蔵している。
- ビーム・マシンガン
- 本機の主兵装。パルス状のビームを連射可能で、貫通力よりも破壊力を優先した武装である。単発の場合、長距離射撃でもビームの運動エネルギーが減衰しにくく、標的を高確度で粉砕する事が出来る。
- 腕部ビーム・スポットガン
- 開発途上にある近接防御用武装。威嚇、または牽制出来る程度の威力しか持たないが、至近距離では致命傷を与える事も可能。「スポット(spot)」とは少量、少しといった意味を持つ。
旧キット「1/144 ゲルググJ」のインストなど、開発中であるが現在はまだ完成していない、とする資料もある。
その他 [編集 | ソースを編集]
- ビーム・サーベル
- 近接戦闘用の斬撃武器。設定によって装備しているかしていないか区々だが、ゲーム作品や漫画などの媒体では装備している場合が多い。
- 腕部110mm速射砲
- 両腕に1門ずつ内蔵されている、ゲルググMと同様のマシンガン。『ギレンの野望』シリーズでビーム・スポットガンの代わりに搭載されている。
- ジャイアント・バズ / シュツルム・ファウスト
- 旧キット「1/144 ゲルググJ」のインストなど設定内で確認できる武装。ゲーム作品によって装備している場合がある。
オプション装備 [編集 | ソースを編集]
- プロペラントタンク
- ランドセルに装着可能な専用プロペラントタンク。装着時の宇宙空間における作戦行動は非装着時の200%ほどに延長される。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- ”赤い”ゲルググ
- 『ポケ戦』第2話より。ケンプファーのパーツをリボーに秘密裏に搬入させる作戦が開始され、多数のジオン軍MSが陽動のため出撃する中、赤く塗装されたゲルググJが出撃した。赤い彗星を彷彿とさせる機体は俊敏な動きと正確無比な射撃で複数のジム・コマンドを立て続けに撃破。まさにエースと呼ぶに相応しい動きを見せた。時期的にシャア本人は8バンチ「パルダ」に滞在している頃だが、果たしてどんなパイロットが乗っていたのだろうか。
- 対ビグ・ルフ
関連機体[編集 | ソースを編集]
パーソナルカスタム機 [編集 | ソースを編集]
- ゲルググJ (シン・マツナガ大尉機)
- シン・マツナガの専用機。パーソナルカラーである白とネイビーブルーに塗装されている。
- ゲルググJ (タグ軍曹機)
- タグ軍曹の搭乗するゲルググJ。ザメル砲の砲手としてレストアが行われている。
系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]
- ゲルググ
- 原型機。
- ゲルググM
- ゲルググ系列機の1つ。本機と外見上の共通点が多い。
- リゲルグ (オーラフ・デール機)
- 「アクシズの騎士」ことオーラフ・デールが搭乗したリゲルグ。本機がベースとなっている。
技術的関与のある機体 [編集 | ソースを編集]
- ザクII改 / リック・ドムII / ケンプファー / ハイゴッグ / ズゴックE
- 本機同様、統合整備計画で開発された機体。
- ペイルライダー【ヴィンセント・グライスナー機】
- 改修にあたり、本機の腕部パーツと武装が流用されている。
その他[編集 | ソースを編集]
- イフリート・イェーガー
- 本機と同じくイェーガーの名を冠するジオン軍の機体。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]