アスラン・ザラ

提供: ガンダムWiki
2016年4月11日 (月) 18:21時点におけるエス氏 (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動

アスラン・ザラ(Athrun Zala)

プラント国防委員長(後の最高評議会議長)パトリック・ザラの息子で、ザフトの軍人。

地球連合軍が農業プラント・ユニウスセブンを核攻撃した「血のバレンタイン」で母親を亡くした為、ザフト軍に志願した。クルーゼ隊に所属し、へリオポリスでのガンダム強奪作戦に仲間たちと共に参加し、連合軍の開発した4機のガンダムを奪取した。本人はイージスガンダムに乗る。キラの友人で幼馴染であるが戦場で幾度も刃を交える事となる。キラと敵対する立場に苦悩していたが、不可抗力とはいえ次々に仲間を失い、ニコル・アマルフィを失ったことで「自分の優柔不断さが犠牲を生んだ」とキラを倒すことを決意。イージスガンダムを自爆させてまでストライクガンダムとキラを撃破した。本人も一歩間違えば命を落とすような無茶な方法だったが、キラを討つにはそこまでの悲壮な覚悟が必要だった。 無敵を誇ったストライクを撃破したものの戦火は一向に収まらず、それどころか拡大の一途をたどっていく姿やカガリとの出会いを経て戦争に疑問を持ち、「ナチュラルの駆逐」「地球そのものの破壊」すらも目的とした父・パトリックと決別し、ジャスティスに乗ってキラ達と一緒に戦争終結の為に戦う事を選んだ。

2年後、オーブ首長国連邦でカガリのボディーガードを勤めていたが、プラント代表ギルバート・デュランダルの説得により再びザフトに。ミネルバの作戦士官として迎えられたが、オーブやキラを敵視するシンとは常に衝突。やがてデュランダルの行動に疑問を感じるとザフトを離反。シンに手痛いダメージを受けて暫く戦線を離脱する。そして再びキラやカガリ、ラクスの元に帰ってくる。『DESTINY』では悩める一人の男として、またシンを導く『人生の先輩』という存在として描かれている。当初こそは先輩としてシンの事を気を遣ったり気性の荒く不器用なシンの事を理解して上手くその気にさせてコントロールをする場面も見られたが、キラがフリーダムで戦闘に介入してからは自分の事で精一杯でシンの事を気遣う余裕はなくなって行く。漫画版・小説版では、かつて母を失い、その悲しみを憎悪に変えて戦い続け、さらにミゲルを、ニコルを失い、最後にはキラを倒すために自爆までした自分自身をシンに投影しており、何度もその戦い方を止めさせようとした。とはいえTV版では前作の放映から時間が経ちすぎていることと、そうした描写があまりなかったため、単にシンとアスランの仲が険悪なだけになってしまっている。

もう1人の主人公という位置づけだが、キラに出番とおいしいとこを持ってかれているがモビルスーツ操縦の技量の高さは意外にきちんと描写されており、SEED時代では宙間戦闘でシャニ、オルガ、クロトの搭乗する後期GATシリーズ3機と互角以上の立ち回り、『SEED DESTINY』ではSEEDを覚醒させたシンともSEED覚醒なしの状態でいい勝負をしている。また、生身でも高い戦闘能力があり、銃器、ナイフ、護身術を駆使して多人数でも相手にできる。 優れた技量を持った軍人ではあるが、一方でその能力を「こんなことばかり得意でもしょうがない」と自己否定のような発言も見受けられる。これは軍人としての使命を理解しながらも、戦いを嫌う彼本来の性質によるもの。実際はとても優しく、機械いじりが趣味の普通の青年なのである。

また、パーソナルカラーではないがキラのライバル的なポジションからか赤い機体に乗る事が多い。

上記にもあるように、所属陣営をコロコロ変えたことで有名で、その多さはガンダムシリーズでも類を見ない。アスランなりに自分の正義を模索していたのではあるが、敵味方関係なく所属陣営を転々とするという行為自体「信用できない人間」「信念のない人間」と判断されても仕方ないものであり、しかも最終的にはどちらでもない陣営につくという体たらくであった。担当した声優の石田彰氏も「あんなやり方でうまくいくはずがない」と発言している。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダムSEED
キラ・ヤマトと対比となる一人の主人公。序盤は敵として苦悩しながらも戦い、自分自身の感情と立場の間で苦悩する。終盤は混迷を極める戦場で自分自身の正しいと思った選択肢を選び、キラとともに戦った。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
三人の主人公の一人。序盤はバレバレな謎の男アレックス・ディノとしてカガリ・ユラ・アスハのボディガードとして一歩引いた位置で新しい世界を見つめていた。しかしいまだ収まらない地球連合とプラントの対立の際にはプラントに渡りデュランダルの言葉を受けてアスラン・ザラとしてザフトに復隊。再び戦場へと赴くこととなった。ザフトの新型機であるセイバーガンダムを受領し、フェイスとしてミネルバに乗艦する事となる。当初はフェイスとしてミネルバのMS隊をまとめる隊長として隊のエースパイロットとして頭角を現していたシンを上手くその気にさせたり、自身もシンをフォローしながら戦果を挙げて活躍をしていたが、オーブの出兵とアークエンジェルの介入、キラと邂逅を経て戦う事に迷いが生じる。フリーダム撃墜後から徐々にザフト軍での立場が悪化して行き、ギルバート・デュランダル議長の推挙でレジェンドガンダムを与えられるが、最終的にはデュランダルが自分を既に見限っていたを知りザフトから離脱。この時成り行きでメイリンと共に追われる身となってしまったが、シン・アスカの猛追によって乗り込んだグフイグナイテッド諸共撃墜された。その後は、キサカに助けられて深手を負いながらもアークエンジェルと合流する。オーブ戦時には届けられたインフィニットジャスティスガンダムを前にデュランダルにパイロットとしてしか見られず、それ以外の物を必要とされていなかった事からパイロットとして戦う事に難色を示していたが、ラクスの言葉とキラの想いを知り戦場に戻り、以降はインフィニットジャスティスでキラとともに戦場を駆け抜けた。

人間関係

パトリック・ザラ
父親。袂を分かった後は最期まで彼とアスランは親子として分かり合うことはなかった。
レノア・ザラ
母親。彼女の死が、アスランが戦場に立つきっかけとなった。
キラ・ヤマト
幼馴染みで、親友。しかし方向性の違いから暫し険悪な関係になることも。
カガリ・ユラ・アスハ
無人島に遭難した際に出会う。後に恋人関係になり、オーブに移ってからも常に傍にいた。
ラクス・クライン
元・許婚。彼女の為に、ハロをかなりの数プレゼントしている。
ラウ・ル・クルーゼ
上官。最後まで彼の大罪を知ることはなかった。
イザーク・ジュール
同じ赤服の一員。戦友でもあり長きに渡るライバル関係。物静かなアスランと対照的に激情型の性格をしているためか、なんだかんだ言ってお互いをよく理解し合っている。士官学校の成績はアスランとTOPを争うほど。一度だけチェスでイザークに負けたことがある。DESTINY時代前期にアスランにザフトに戻るように促し、後期にメサイア攻防戦で共闘した。
ディアッカ・エルスマン
赤服の一員。戦友。SEED時代後期の三隻同盟で共闘。DESTINY後期でイザークと共にメサイア攻防戦で、アスランと共闘した。
ニコル・アマルフィ
赤服の一員。戦友。クルーゼ隊の中はアスランと一番仲がよかった。オーブ近海戦にてストライクの攻撃からイージスを庇い、戦死。
彼の死は、皮肉にもバラバラだったアスラン・イザーク・ディアッカを結束させ、アスランのキラに対する考え方も一変させたが、一方でアスランを戦いに駆り立てる最後の一押しをすることにもなってしまった。
レイ・ユウキ
特務隊隊長。アスランのアカデミーでの教官も務めていた。暴走するパトリック・ザラを静止しようとするも逆に撃たれてしまい、最後の力でパトリック・ザラを射殺している。
シン・アスカ
ザフトに復帰してからの部下。彼の実力は認めており、彼からも尊敬されていたのだが、シンの軍人としての姿勢に対する憤りとキラに対する認識の違いから衝突していき、決別することになる。最終的にはシンに引導を渡す形で撃破するが後にオーブにて和解する。
ルナマリア・ホーク
部下。好意を寄せられていたが、アスランは異性としては気にしていなかった。
レイ・ザ・バレル
部下。シンやルナマリアとは違い完全に上官と部下として関わって来た。ミネルバに配属後から共に戦うがアスランがデュランダルの意志に反してザフトを脱走してからは二人とは違い完全に敵として殺す事にも躊躇いを見せる事は無かった。
ハイネ・ヴェステンフルス
同僚。過ごした時間は短かったが、ハイネの存在で他のパイロットとの距離を縮める事が出来た。
メイリン・ホーク
同僚。姉と同じく好意を寄せられており、脱走の際に手伝ってもらったことをきっかけに共にザフトを離反。それ以降、支えてもらっている。
ミーア・キャンベル
偽ラクス。プラントではラクスとの婚約破棄が公になっていなかった為、婚約者として振る舞われた上に好かれてしまい、その大胆な行動に本人も頭を抱える事も少なくなかった。ミネルバから脱走する際にミーアにも脱走を勧めたが彼女は拒否。後に、デュランダルが差し向けたスパイの銃弾からラクスを守り死亡。死に際にはアスランも悲しみの表情を見せていた。
タリア・グラディス
母艦の艦長。艦内の立場的には艦長であるタリアの方が上だがアスランがFAITHである為、タリアの命令に従う義務はないがアスランはMSパイロットとしてタリアの指揮下に入る事も
ギルバート・デュランダル
アスランを簡単に言い包めるほどの策士。当初は父の事も頭ごなしに否定をする事がなかった事などもあり信用して彼の進めでザフトに戻りFAITHの立場と共にセイバーを託されるがインパルスによるフリーダム撃墜後、次第に彼との意見が食い、真意に気が付いた事で最終的に袂を分かつ事になる。
ラスティ・マッケンジーミゲル・アイマン
同僚。ラスティは同期、ミゲルは先輩に当たる。どちらもヘリオポリスの作戦行動中に戦死している。
ハロトリィ
アスランが作ったAI搭載の小型ロボット。

名台詞

SEED

「俺が…お前を討つ!」
トールを殺され、覚醒したキラに言い放つ一言。宣言通りストライクを大破させるも、イージスも大破(というか自爆)した。
「知ってる……やっぱり変わってないんだな…… 昔からそうだ、アイツは」
「泣き虫で、甘ったれで…… 優秀なのに、いいかげんなヤツだ……」
「知ってるよ、よく…… 小さい頃から、ずっと友達だったんだ……仲良かったよ」
「分からない……分からないさ! 俺にも!」
「別れて、次にあった時には敵だったんだ! 一緒に来いと何度も言った! あいつはコーディネイターだ、俺たちの仲間なんだ! 地球軍にいることの方がおかしい!」
「なのにアイツは聞かなくて…… 俺たちと戦って…… 仲間を傷つけて…… ニコルを殺した!」
「敵なんだ! 今のアイツはもう! なら倒すしかないじゃないか!」
キラを討った後にカガリにその事で責められた時の台詞。アスランもキラと同様に悩み苦しんで来てその感情が爆発してしまった。

SEED DESTINY

「敵って…… 誰だよ……」
銃を扱う技術がルナマリアに「敵を撃つために必要」と言われたとき、思わず口からこぼれた一言。
「この…… 馬鹿野郎!!」
耳を貸さないシンにアスランがSEEDを発現して本気を出し、デスティニーガンダムを戦闘不能に追い込む。
「銃で解決出来る事なんて本当は何1つ無いんだ!撃つ者ならせめて、それだけは自覚しろ!!!」
『THE EDGE』版で、インド洋での戦いの後にシンに言った言葉。かつて自分の親友を失い、キラの親友を奪った末に殺し合ったからこそ放てる言葉。
「お前は言った筈だ……二年前のオーブでの戦闘で、家族を殺されたと――――――――――それを許せなかったお前が、今度はその力で奪うのか……!?」
『THE EDGE』版より。ミネルバと共にオーブへ侵攻するシン。その眼前に再び立ちはだかったアスランは、刃を向けるシンを話をする事で思い止まらせようとする。しかし、家族を殺した国と自分を裏切った男を前にしたシンの怒りは収まる事無く……

主な搭乗機体

イージスガンダム
ジャスティスガンダム
ブレイズザクウォーリア
セイバーガンダム
グフイグナイテッド
インフィニットジャスティスガンダム

商品情報