アナザー宇宙世紀

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アナザー宇宙世紀 (Another U.C.) [編集 | ソースを編集]

宇宙世紀正史とは別にパラレルとして存在する宇宙世紀作品の事を指す。そのため、基本的に正史とは一部設定が組み合わない。

2019年のガンダム40周年の折に『機動戦士ガンダムNT』が公開された際、劇場販売グッズ「ガンダム宇宙世紀メモリアル」5ページにおいて『機動戦士ガンダム THE ORIGIN (OVA版)[1]』と『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の2作品を紹介する際にこの語句(正確には英語表記の「Another U.C.」)が用いられた。公式によって分類されているのは現状、この2作品のみとなっている。

該当作品 [編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN
機動戦士ガンダム (1st)』本編を安彦良和氏が再構成したリブート的作品。『1st』とは設定やストーリーに大きな違いがある。
後にOVA化され、THE ORIGIN版MSVである『MSD』も登場したが、OVAは本編以前のルウム編までしか映像化されておらず、MSDもMSVやMSV-Rなどの機体がデザインをほぼ変更しないまま登場している事から、公式と一般の双方で『1st』と『THE ORIGIN』の設定を混同しているケースが見られる(OVA版『THE ORIGIN』を『1st』の前日譚とする等)。
機動戦士ガンダム サンダーボルト
一年戦争及びその終戦後を舞台とする作品。作者自ら『1st』とはパラレルの関係にある事を明言[2]しており、特に終戦以降の勢力図やMS開発など、あらゆる面で大幅に設定が異なる独自の展開が行われている。

宇宙世紀正史との混同問題 [編集 | ソースを編集]

上述したように、『THE ORIGIN』のOVA版が公開されて以降、公式が設定を混同するケースが多発している状態となっている。そのためか各媒体においても宇宙世紀正史作品にアナザー要素が加わっているケースが多発するようになっており、今後、問題が深刻化していく事が懸念される。

機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー
作中のルウム戦役において、正史では開発すら始まっていない高機動型ザクIIが登場する(『THE ORIGIN』の世界観では既に生産済み)。
機動戦士ガンダム バトルオペレーション2
実装機体である水中型ガンダムの出典が『M-MSV』名義であるものの、機体デザインはMSD版準拠となっている。
宇宙の蜉蝣2
作中、ガンダム試作2号機が『THE ORIGIN』の登場武器であるMS用対艦ライフルを使用しているシーンがある。
機動戦士ガンダム バンディエラ
世界観としてはTV版『1st』準拠である様子(テキサスでのマ・クベの戦死など)だが、作中において正史と『THE ORIGIN』の機体、更には『ギレンの野望』のIF機体パーツを用いた機体が混在している。
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
バンダイナムコエンターテインメントの藤原孝史CGO(チーフガンダムオフィサー)曰く「(1stの)第15話を改めて描く」との事で、タイトルは『機動戦士ガンダム』名義だが、作品自体は『THE ORIGIN』に準じた内容、メカ・キャラデザインとなっている。ただ、ジャブロー戦が大きく前倒しとなっている『THE ORIGIN』原作コミック本編の知名度が高くないためか、ネット上ではスレッガージムの登場に困惑する反応が多く見られた。
機動戦士ガンダム ラストホライズン
正史の機体以外にも第2話に『THE ORIGIN』のザクII C-5型が登場している。

関連用語[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀
正史。

商品情報[編集 | ソースを編集]

資料リンク [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ただし説明文中に「TV本編の前史に位置づき」「ゲームも含め、ルウム会戦の完全映像化は本作が初である」と記載されているため、この時点で整合性に疑問の余地がある
  2. 太田垣康男氏のツイート