アリスタイド・ヒューズ

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アリスタイド・ヒューズ
登場作品
声優 田中信夫(ルンガ沖砲撃戦)
徳丸完(PS2版めぐりあい宇宙)
デザイン 夏元雅人(REBELLION)
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プロフィール
種族 人間
性別 男性
職業 砲術長
所属組織 地球連邦軍
所属部隊 アルビオン隊
階級 大尉
主な搭乗機 アルビオン
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概要[編集 | ソースを編集]

地球連邦軍の士官で、アルビオンの砲術長を務める中年男性。

艦隊勤務20年以上のベテランで、「中世の砲術員は特に体格の優れていた人が選ばれていた」というニナ・パープルトンの知識のイメージを具現化したような人物との事。

かつて一年戦争初期のルウム戦役に参加したが、そこでジオン軍の新兵器、モビルスーツに遭遇。乗っていた艦を沈められ漂流した経験を持つ。その後、救助され、ア・バオア・クー戦で雪辱を晴らそうとするものの、乗艦が後方配備されたため、一発も撃てないまま終戦を迎える。これらの経緯もあり、砲術科の役割と誇りを奪ったモビルスーツに対し、激しい敵愾心を持っている。尤も彼以外の砲兵にも共通している事で、MSパイロットとは折り合いが悪いとの事。

宇宙世紀0083年11月5日に発生したルンガ沖でのジオン軍との砲撃戦では、乗艦のアルビオンに特攻してきたチベ級に対し、直撃弾を与え撃沈。この際起きた爆発によって負傷するも、無事に艦を守り通した。その後のランデブーで退艦予定とされていたが、本人に無断で進められていたようで、これを聞いた本人は退艦予定を否定している。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY CDシネマ/ルンガ沖砲撃戦
初登場作品。
機動戦士ガンダム0083 REBELLION
第2話から登場。砲術科の面々と共にキャラクター画が用意された。

人間関係[編集 | ソースを編集]

アルビオンのクルー [編集 | ソースを編集]

ニナ・パープルトン
試作ビーム・ライフル用に主砲のスタビライザーを譲ってもらおうとしてヒューズと口論になりかける。ただ、同じく兵器に関わる人間という事もあって、再び彼女が交渉に訪れた際にはスタビライザーを譲った。
コウ・ウラキ
モビルスーツパイロットという事もあり、あまり快く思っていなかったものの、チベを一撃で射抜いた彼の戦いぶりを評価した。
エイパー・シナプス
上官。ブリッジの高みでキョロキョロしている彼を「メガネザル」呼ばわりしている。

他のガンダムシリーズ [編集 | ソースを編集]

アレクサンドロ・ヘンメ
MS IGLOO』に登場する、ヒューズと同じ立場のジオン軍人。同じくMSによって活躍の場を奪われた砲術長で、最期に大砲屋の時代の幕引きを行った。

名台詞[編集 | ソースを編集]

ルンガ沖砲撃戦 [編集 | ソースを編集]

「申し訳ありません。シャッターを開き、3番砲の調整をしていた所、暴発いたしました」
「直ちに事故報告書を作成・提出致します。それで、判断お願いします。なにせ…”役立たずの主砲”ですから」
ガンダムの試作ビーム・ライフルの試験中、無断で標的を砲撃。その事をシナプス艦長から追究された時の言い訳もとい報告。キンバライト鉱山基地HLVを仕損じた一件もあったからか、自嘲が入り混じった報告であり、報告終了後に1人ため息をついた。
「フッフッフ…俺はな、別にパイロット達に恨みがある訳じゃないのさ。時代の申し子のような面をしている、おこがましいモビルスーツ自体が気に食わんのだ!そして、ミノフスキー粒子とゆうのもな…」
ニナの「この艦の火力は防御とMSの突撃支援射撃のためにあるのが本来」という発言であわや一悶着起こしかけた際に。コウとニナに難癖をつけた事が発端ではあるが、それでも戦艦がMSを前提とした運用をされている風潮が許せなかった。
ヒューズ「お嬢さん…海で溺れた事はあるかい?」
ニナ「宇宙そらで…ですか?」
上記に続く発言。ニナにスタビライザーの調達を諦めてもらう事も兼ねて、砲術科が落日を迎えたルウム戦役の出来事について語り出した。
「砲術科と言えば、昔は戦う漢達のセクションだった。なんせ撃ち合わなければ戦闘など始まらん!だから皆、腕を競って、主砲の砲手の座を狙ったもんだ!俺は、フッド5型 主力メガ粒子砲を担当した!偏向タイプでは、当時最強の12MWの出力を誇っていたんだ。その信頼性は精度・耐久性・汎用性!どれを取っても絶対だった。毎日毎日、コイツをピカピカに磨いたもんだ。だが、現実の戦闘は違っていた……」
一年戦争以前、砲術科の全盛期について。
「俺は…幾つもの、小さな光が向かってくるのを見た!それはまるで…宇宙そらに踊る蛍のようだった!」
「そいつが、MS-06Cだったのさ。俺が初めて見たモビルスーツ…!その、ザクIIが俺の乗った艦を掠めて…後続のサラミスを吹き飛ばした!」
「そして…宇宙そらの闇に光ったあの一つ目を、俺は今でも忘れられない…!」
自身の運命を変えたモビルスーツとの初遭遇について。文字媒体以外でまず出る事の無いであろうザクIIC型の名前が出ている貴重な部分。
「未体験の戦闘だった……。主砲で相手にヘビーパンチを食らわせる俺達の戦法とは違い、奴らは、身軽なスズメバチのように急所を突いてきやがった!」
砲術科とモビルスーツの戦法の違いをわかりやすく例えた台詞。この「スズメバチの~」のフレーズは直後の戦闘でコウが用いている。
「暗く、絶望の空間を漂いながら、俺は孤独と戦っていた!いや、正確には孤独じゃなかった!酸素欠乏という、真綿で首を絞めるような、死神と一緒にいたんだからな。俺は呪った!忌々しいモビルスーツを!!」
乗艦を撃沈され、海で溺れた際に。この後、奇跡的に救助され、ヒューズは最新鋭のフッド8型を任される。フッドに犬死はさせないと誓うヒューズだったが、砲術科としての苦難はこれだけでは終わらなかった。
「俺の戦争は何だったのか。振り返った俺の目には、あの時…フッドが泣いているように見えた。いや、あれは…フッドは…確かに泣いていた!」
ルウムの汚名返上を誓ったア・バオア・クー戦で彼を待っていたのは、主戦場から大きく離れた後方任務だった。一度も撃つ事のないまま彼の一年戦争は終わり、ただ虚しさだけが残った。
シナプス「アルビオンを任せるしかないようだな!」
ヒューズ「俺に…俺達に、チャンスをくれましたね!?」
艦首を破壊されながらも特攻を仕掛けてくるチベ級に対し、砲撃による撃沈を選んだ艦長に対して。巡って来た千載一遇のチャンスに、ヒューズは一撃必殺の砲撃を敵艦の心臓部に叩き込み応えた。
ヒューズ「お嬢さんの、ガンダムへの拘りを感じたからか」
ニナ「拘り?」
ヒューズ「俺にだって時代の推移ぐらい分かる。ただな、時代に取り残されたメカであっても、たまにゃあ…それに拘っている人間がいてもいいじゃないかぁ!」
ニナ「もし…モビルスーツが相手にされない時代が来たら…私は…」
ヒューズ「ハハッ、大丈夫さぁ!!」
砲撃戦の際、駄目元だったとはいえスタビライザーを譲った理由についてニナから尋ねられた際に。ニナを含めたモビルスーツに関わる人に対して「君達の時代だ」と話し、その事を踏まえて「だから皆が好機の目で見る」とコウに忠告するようニナに伝えた。そんな彼に、安心して次のランデブーで退艦するよう話すニナだったが…
ヒューズ「何…?誰がそんなデマを飛ばしている!?あっ…!あの…メガネザルか!!」
ニナ「違うん…ですか?」
ニナとの会話でのオチ。ヒューズの退艦予定を誰かが無断で決めていたようだ。果たして真相はいかに。

機動戦士ガンダム0083 REBELLION [編集 | ソースを編集]

「一撃もせずに逃げるってのはどうにも直りませんや」
「試射を兼ねて!!お願いします!!艦長ォ!!」
第2話、慣熟航行中を襲撃してきたシーマ艦隊から逃走する際に。シナプス艦長から一撃撃つ許可を貰い、先行していたムサイ級を三番砲で砲撃するものの、遠距離だったためにメガ粒子が拡散。エンジン部に掠っただけで終わってしまう。

搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]

アルビオン
デラーズ紛争時の乗艦。作中の発言から、主砲にはフッド12型が使われている事がわかる。
マゼラン級
フッド5型 主力メガ粒子砲を搭載している艦とする資料[1]が存在するため、恐らく一年戦争時の乗艦であると思われる。
フッドV型/フッドVIII型/フッドXII型
彼がこれまで担当してきたメガ粒子砲。

商品情報[編集 | ソースを編集]

CD[編集 | ソースを編集]

Blu-ray[編集 | ソースを編集]

※CDシネマ「宇宙の蜉蝣」、ピクチャードラマ「宇宙の蜉蝣2」を同時収録

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 書籍『機動戦士ガンダム 公式百科事典』