イザーク・ジュール

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イザーク・ジュール
外国語表記 Yzak Jule
登場作品
声優 関智一
デザイナー 平井久司
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プロフィール
種族 コーディネイター
性別
生年月日 C.E.54年8月8日
年齢 17歳 ⇒ 19歳
出身 プラント
身長 175cm (SEED) ⇒ 177cm (DESTINY)
体重 63kg (SEED) ⇒ 56kg (DESTINY)
髪色 銀髪
瞳の色
血液型 O型
職業 MSパイロット
ジュール隊隊長
所属組織 ザフト軍
所属部隊 クルーゼ隊ザラ隊ジュール隊
称号 最高評議会文官議員
階級 赤服 (SEED) ⇒ 白服 (DESTINY) ⇒ 少佐(DESTINY終了後)
主な搭乗機
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概要[編集 | ソースを編集]

ザフト軍のMSパイロットで、アカデミーの成績優秀者の証である「赤服」を着用するエリート。プラント最高評議会議員のエザリア・ジュールを母に持つエリート家系の出身。

同じクルーゼ隊所属のアスランディアッカニコルの士官学校時代からの同期で、特にザフトの軍学校時代から1・2を争ってきたアスランにライバル心を抱いている。

高圧的で勝気な性格で、事ある毎にアスランと衝突していた一方、ディアッカとはウマが合い行動を共にすることが多かった。またナチュラルへの蔑視が強く、ナチュラルが搭乗していると思い込んでいたストライクガンダムの攻撃で顔に傷を負った際は、ストライクを憎悪している。(傷はプラントの医療技術で消せるので消すように勧められていたが、ストライクへの屈辱を忘れないために、終戦まで消すことはなかった。DESTINY時代には傷を消している)しかし物語が進むうえで人間的な成長や感情の変化も描かれ、ニコルが戦死した時は嘆き悲しむ等仲間思いな一面も見せたほか、終盤で行方不明となっていたディアッカに再開した際は激昂し銃を向けながらも彼の言葉を聞き、イザーク自身もナチュラルへの差別感情ではなくより大局的な視点を持つようになる。

またプライドが高く好戦的ではあるものの良識がないわけではなく、パナマ攻略戦では戦闘能力を失った連合兵への虐殺には参加しなかった(止めもしなかったが)ほか、民間人の乗るシャトル撃墜の件は無罪になったものの、本人はいつでも殺される覚悟があり、自分には幸せな未来を過ごす権利などないと自責の念を強く持っているようだ。

MSの操縦技術に限らず優秀な軍人らしく、士官学校の総合成績はアスランに次ぐ2位で成績優秀者の証である赤服を着用している。MSパイロットとしてはクルーゼ隊のガンダムパイロットで唯一離反・被撃墜がなかったほか、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では文字通り次世代機であるフォビドゥンガンダムレイダーガンダムを撃破、ピースメーカー隊の旗艦ドゥーリットルの撃沈といった多大な戦果を挙げている。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED
初登場作品。第1話より登場し、へリオポリスでデュエルガンダムを奪取、そのパイロットになる。キラの乗るストライクには幾度も苦汁をなめさせられ、ナチュラル蔑視もあって憎悪を募らせていく。
ニコルの死と同時期にアスランとディアッカがMIA(戦闘中行方不明)になるも、アスランとは程無く再会を果たす。この時、ネビュラ勲章を授与され、特務隊として新たな任務に付く為にプラントへ帰還するアスランに対して、『今度は俺が部下にしてやる。それまで死ぬんじゃないぞ』と、不器用な彼らしい激励の言葉を送った。
その後、オペレーション・スピットブレイク、パナマ攻略戦…そして、コロニー・メンデルにおいて、死んだと思われていたディアッカとの再会と対話を経て、戦争の大局を見据える目を開眼させると同時に、ナチュラルに対する蔑視の言動も無くなっていく。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においては、ジュール隊の隊長として、ついに自分の部隊を持つ。母エザリアの配慮から後方部隊に配置されるが、結果的にはキラやアスランと共にプラントを核攻撃から守る最終防衛線として活躍する。更に、フォビドゥンガンダムの攻撃からカガリを守ると共に、デュエルガンダムの追加装甲・アサルトシュラウドを盾に突撃、これを撃破する。そして、薬物の副作用により半ば暴走していたレイダーガンダムを、バスターガンダムの武装を借りて撃墜する。
加えて、地球連合軍核攻撃部隊であるピースメーカー隊の旗艦ドゥーリットルを撃沈するという戦果を挙げた。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、最大の戦果を挙げたのは間違い無く彼であろう。
機動戦士ガンダムSEED HDリマスター
終戦後の最高評議会議員の服装がザフト軍の白服に変更されている。
機動戦士ガンダムSEED SUIT CD
vol.4にて、ニコルの口からスクールでの成績がほぼ「アスラン1位、イザーク2位、ニコル3位」で占められている事が明かされた[1]。vol.5ではそれに加えチェス対決にも負けた事で癇癪を起こすイザークとそれを鎮めようとするディアッカの日常風景を聴く事が出来る。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
SEEDでの避難民シャトル撃墜の罪で軍法会議にかけられるが、ギルバート・デュランダルの口添えで無罪放免となり、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦での戦果が認められて白服に昇格。専用の青いスラッシュザクファントムで奪取されたセカンドステージのMSを圧倒し、シン・アスカに「あれがヤキン・ドゥーエの英雄の力か」と感嘆させた。
終盤では白いグフイグナイテッドに搭乗し、レクイエムの発射阻止の為に第一中継点を攻撃するも破壊に失敗するが、戦闘の影響で最悪の事態は回避された。メサイア攻防戦ではプラントの最終防衛ラインに配置され、最終局面まで動くことはなかった。しかし終盤には「エターナルはザフトの艦だ!」と言いエターナルの援護に回る。それは彼なりに戦局を見極め、何が正しいかを判断した上で、エターナルを援護する為に発した方便なのだろう。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

人間関係[編集 | ソースを編集]

家族 [編集 | ソースを編集]

エザリア・ジュール
母親でプラント最高評議会議員。親子関係は良好だが、婚約話を度々持ちかけてくるため、辟易している。

ザフト [編集 | ソースを編集]

アスラン・ザラ
同僚かつスクール時代からのライバル。互いに負けず嫌いという事もあり張り合う場面も多々あるが、それが部隊において絶妙なチームワークを生んでいる。
ディアッカ・エルスマン
同僚。性格的に馬が合う人物であり、すぐ頭に血が上るイザークを宥める女房役。ヤキン・ドゥーエ戦直前には、アークエンジェルと一緒に行動していた彼から自身の矜持を聞かされ「自分が何のために戦うのか」を今一度見つめ直すきっかけとなる。戦後、ジュール隊が再編された時には復帰した彼を副隊長として迎えた。なお、CDドラマではイザークが癇癪を起こす度に彼の部屋の壁がボロボロになる事が明かされている。
ニコル・アマルフィ
同僚。軽んじていたが、彼の死に涙し、激昂した。
ラスティ・マッケンジーミゲル・アイマン
同僚。
ラウ・ル・クルーゼ
上官。
アンドリュー・バルドフェルド
地球降下後、ディアッカとともに一時的に指揮下に入る。ただしアサルトシュラウドを装備したデュエルとバスターではまともに動き回ることができないため、レセップスの艦上から動けなかった。
シホ・ハーネンフース
ジュール隊メンバー。イザークに恋心を抱いている。本編ではゲストキャラ故か全く喋らず、完全な背景キャラ。
アイザック・マウ
ジュール隊の部下。火星使節団のオブザーバーとしてアグニスに同行させるが、当のイザークは忘れていた。
ギルバート・デュランダル
プラント最高評議会議長。ヤキン・ドゥーエ戦役後、彼の口添えにより民間シャトル撃墜の件を無罪放免にされる。

地球連合軍 / オーブ[編集 | ソースを編集]

キラ・ヤマト
自身の顔に傷をつけた仇敵(に搭乗するパイロット)。後に彼がストライクの元パイロットであることをディアッカから伝えられるが、彼に固執する事はなく最後は共闘した。
カガリ・ユラ・アスハ
ナチュラルとコーディネイターの壁を越え、危機を救った。それと同時に、かつて目の敵にしていたストライク(ルージュ)を救うという展開も見せた。
フレイ・アルスター
ジャン・キャリー
パナマにおける戦闘で彼と交戦。アサルトシュラウド同士の対決となり、互角の死闘を演じた。その最中にグングニルの影響によりジャン機が行動不能となるものの、イザークは止めを刺す事無く離脱した。

名台詞[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED[編集 | ソースを編集]

「痛い…痛い…痛いぃ…!」
第11話より。SEEDを発現させたキラとの交戦の末、コックピットを損傷し顔に傷を負ってしまう。傷の痛さは相当なものだったが、彼にとってはそれ以上にプライドに傷を付けられた事が屈辱であり、これ以降、ストライク討伐に只ならぬ執念を燃やす事となる。
「出て来いストライク…でないと傷がうずくだろうがぁ!!」
第12話より、ストライクへの執着を強めていた時期のイザークの台詞。
「逃げ出した腰抜け兵がぁぁぁ!」
第13話より、シャトル狙撃時の台詞。彼にとっては敗走兵を粛正したつもりであったが、この時は自分が民間人を虐殺していたとは想像もしていなかった。DESTINYでその光景を回想していることから、その事をずっと悔いていると思われる。
「今度は俺が部下にしてやる!それまで、死ぬんじゃないぞ……!」
第34話より。自爆によってストライクを討ち、辛うじて生還したアスランであったが、その功績によって国防委員会直属部隊への編入が決定。プラントへと帰還する事になる。事ある毎に彼に敵愾心を抱いていたイザークであったが、カーペンタリア基地で別れる際には上記の台詞で見送った。
「動けない敵を撃って何が面白い……」
第37話より、パナマ戦でのザフト軍による地球軍大虐殺を遠くで眺めていたときの台詞。奇しくも直前までジャン・キャリーの駆るロングダガーと激戦を繰り広げていたこともあり、同胞による一方的な蹂躙に気分を害してしまったものと思われる。
「あのミサイルを落とせぇ!!プラントをやらせるなァーーーーーーッ!!!!」
第47話より、ヤキン・ドゥーエ防衛戦の最中、プラントへ向かう核ミサイル群を見た時の絶叫じみた言葉。悲劇になる前にフリーダムジャスティスによって核は防がれたが、イザークにとっては息が詰まる瞬間であったことは想像に難くない。
「ッ…! そいつをよこせ!」
ディアッカ「イザーク!」
「こんなやつにぃぃぃ!!」
最終回より、ビーム・ライフルを破壊されたイザークがバスターの武装を借りてレイダーを撃つときに放った一言。互いのビームが交差した末、レイダーは爆散。直後にデュエルのフェイズシフトもダウンし、辛うじてディアッカと共に生き延びる事に成功した。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY[編集 | ソースを編集]

「戻って来い、アスラン。あとは俺が何とかしてやる」
DESTINYにてアスランにザフト復隊を勧めたイザークの台詞。この後、自分もディアッカも本当なら極刑にされて当然の罪を犯しながらも弁護してくれたデュランダルの言葉に共感し、死んだ仲間の思いを無駄にしない術を他に持たぬため、軍服を着ていると告げた。
もっとも、後の展開を考えると多少本音はあっただろうがデュランダルにとってはイザークやディアッカを利用するまたは支持者を増やすための方便に過ぎなかった可能性もある。
「笑い事ではないわ!実際、大変な事だぞ、これは!ただ連合と戦うより遥かに!少しは自分でも考えろ、その頭はただの飾りかッ!!」
デュランダル議長がロゴス打倒を掲げた直後、ザフト軍の中にはなにをするべきか解らず、事態を対岸の火の様に見ている者も少なくなかった。その姿勢を見過ごせず、彼は怒鳴りつけてしまう。ちなみにそれを見ていたディアッカからは、「お前の頭はいまに爆発するぜ」と突っ込まれていた。
同時に、この時から既にディアッカと共にデュランダルを疑っていた節もある。
「今俺が殴りたいのはあいつだけだ!よくもまたおめおめとあんなところに!!」
レクイエムのステーションワン防衛時の出撃の動機。元々ロゴスの件以来、抱いていたデュランダルへの不信が決定打となっていたために二人共既に加勢を決めていた。
ただし、イザーク本人は心配させた挙げ句に何事もなかったように出てきた事に腹を立てており、ディアッカには素直でない態度を呆れられた。

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM[編集 | ソースを編集]

「こんなことはもうやめねばならんのだ…」
終盤のクーデター鎮圧の際の一言。公開記念予告でも使われている。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED SUIT CD[編集 | ソースを編集]

「奴がモビルスーツでもナイフでも乗馬でもチェスでも俺より上だなどと…!年下のくせにぃぃぃぃぃっ!!」
「…どうせ俺の母は平の評議員で…アカデミーでの総合成績は2番だし…婚約者はいねーよ!」
vol.5より、アスランに得意のチェスで負けた際に。さらに追い討ちをかけるようにアスランの父は国防委員長、アカデミーの総合成績はトップ、婚約者がラクス・クラインという事実をディアッカにぼやかれ、ますます対抗意欲を燃やすイザークなのであった。が、2度目のチェス対決にも負けてしまい……
ディアッカ「イザークー。ドサクサに紛れて後ろからアイツ撃つなよー」
イザーク「何ぃ!?誰がそんな事するかぁ!撃つなら撃つで、正々堂々正面から撃つ!」
アスラン「俺は友軍だってば…!フン…そもそも正面から狙われて撃たれるもんか!」
イザーク「…言ったなこの野郎ぉ!!」
ディアッカ「だぁからぁ!俺達3人は友軍だっつの…」
2度目のチェスで敗北した後のシミュレーションにて。互いの怒号が響く中、なんだかんだでチームが好成績が取れている事にディアッカもただ溜息をつくのだった。
イザーク「くそぉう!くそぉう!!くそぉぉぉ!!」
ディアッカ「ハァ…また負けたぁ?」
イザーク「違ぁう!!……今度は俺が勝った!」
ディアッカ「えぇ!?じゃあ何怒ってんだよ?」
イザーク「…そしたらアイツ…何てったと思う!?俺がチェックメイトと叫んだら!」
ディアッカ「さ、さぁ…?」
アスラン(ふっふ、負けたよイザーク…おめでとう)
イザーク「…ってな事言いやがったんだぞぉぉぉ!!おまけに手ぇまで差し出してなぁ!!」
ディアッカ「そ、それはまた…なんとも…」
イザーク「くっそおおおおお!!あのヤロぉぉぉ!!」
シミュレーション後に行った3度目のチェス対決で遂にアスランに勝利したイザーク。が、帰ってきたのは敗北に悔しがる表情ではなく清清しいまでの笑顔。これにはイザークも納得がいかず今日もディアッカの部屋はボロボロになるのだった。なお、イザークの前で素直に敗北を認めたアスランではあるが、彼が荒れている影で1人悔しがるというオチがついた。

その他 [編集 | ソースを編集]

「我が流派東方不敗の、って違うわバカモノォ!」
ゲーム「SDガンダム GGENERATION OVERWORLD」にてイザークをゴッドガンダムに乗せて爆熱ゴッドフィンガーを使った時の特殊セリフ。中の人ネタ。

搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]

デュエルガンダム
『SEED』最序盤の搭乗機。ストライクの追撃戦において損傷してからはアサルトシュラウドを装着した状態で運用されたため、最終盤までこの状態に戻ることなかった。
デュエルガンダム アサルトシュラウド
『SEED』の搭乗機。デュエルに追加装備を施した機体で、ほぼ全編を通して運用される。
イザーク専用スラッシュザクファントム
『SEED DESTINY』前半の搭乗機。ユニウスセブン落下事件やフォックストロット・ノベンバーのプラント近郊の戦闘に参加している。
イザーク専用グフイグナイテッド
『SEED DESTINY』後半の搭乗機。レクイエムの中継点を巡る戦いやメサイア攻防戦などに参戦。
デュエルブリッツガンダム
『SEED FREEDOM』での搭乗機。


商品情報[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 射撃テストはアスランに熱があったため「イザーク1位、アスラン2位」という結果に終わっている。…が、ハンデという事もありイザークは一切納得していない。