エプシィガンダム

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エプシィガンダム
外国語表記 Epsy Gundam
登場作品 ガンダム・センチネル
デザイナー 永野護
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スペック
開発コード εガンダム
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 試作機
頭頂高 22.00m
全高 32.20m
本体重量 125.0t
全備重量 155.0t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 3,340kW
スラスター総推力 155,500kg
装甲材質 ガンダリウムγ
センサー有効半径 27,600m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属 エゥーゴ
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概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社リック・ディアスに次いで開発した機体。開発コードは「ε(イプシロン)ガンダム」で、それをもじって「エプシィガンダム」と名付けられた。

本機の開発計画は長期的展望に立てられており、完成は宇宙世紀0090年〜0095年を目標としている。最大の特徴は核融合パルス推進システム「ブラッサム」を搭載している点である。これは本来、大型宇宙船などに使用される技術だが、航続距離の短いモビルスーツに新たな可能性を持たせるために研究されている。また同時にガンダリウムγを改良したガンダリウムεを「ブラッサム」に採用することで、十分な強度を持たせる予定としている。このガンダリウムεが機体名称の由来にもなっている。

「ブラッサム」の搭載により超重モビルスーツとなっており、システム非使用時にはこれが完全に死重量となってしまう。この問題を解決するため主推進器を各所に分散配置する方式ではなく、背部に装備したシュツルム・ディアスのグライ・バインダーの発展型に1方向集中配置している。これによる推力とAMBACを併用することで、十分な高機動戦闘が可能とされている。

エゥーゴからは即戦力になる機体を求められたため「ブラッサム」を除いた本体が別の開発班に回され、デルタガンダムの開発が進められた。本機の開発計画も続行されていたが、宇宙世紀0087年4月13日のテストに失敗しており、製造には膨大な費用がかかることから準生産の機会も失っている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

GUNDAM WARS PROJECT Ζ
本機の初出。模型作例と機体設定が掲載された。
GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ
設定が追加されている。
Newtype 1986年4月号別冊付録「GUNDAM ΖΖ BOOK」
全身像のイラストが掲載されている。
機動戦士Ζガンダム (小説版)
ガンダムMk-IIの小説版デザインとして登場。講談社版の表紙カバーには、第一部に本機の頭部、第二部に本機の全体像が描かれている。
ガンダム・センチネル
文字設定のみ。他の媒体にアナハイム・ガンダムとして紹介される場合、ここが出典元となる。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ブラッサム
背部に搭載されている核パルス推進システム。これは木星船団やコロニーの移動等に使用される推進システムをモビルスーツサイズにまで小型化した物となっている。展開したセイル中央よりマイクロ水爆をレールガンで高速射出し、核融合点に到達した瞬間に後部ビーム砲の高出力ビームで点火。この時に生じる爆風をセイルから発生する強力な磁場で受け、その反作用で機体を推進させる。この過程を秒間100回というペースで行うことで、高加速を長時間続けることが可能となっている。セイル基部には強大な力がかかるが、ガンダリウムεを多用することで強度を持たせている。また、セイルから発生する強力な磁場は調整することでビーム攻撃に対する偏向シールドとしても機能する。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

105mmペンシルロック
頭部右側に装備されている4連装のニードル発射管。
2連装88mm"ヘッドキーパー"マシンガン・ポッド
頭部左側に装備されているバルカン・ポッド。オプション装備であり外すことも可能。
クレイ・バズーカ
リック・ディアス等と同様の300mm口径バズーカ砲。
ビーム・ライフル
バインダー先端に計2挺固定装備されているビーム・ライフル。オートライフルとも呼ばれ、脱着し携行することも可能。出力9.9MW。
ビーム・サーベル
装備位置は不明。出力0.48MW。
背部ビーム砲
本来は「ブラッサム」使用のための高出力ビーム砲。セイルの磁場により偏向させることで後方防御にも使用可能。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

デルタガンダム
本機を元に可変機として開発された機体。後に非可変機である百式に再設計される。
シュツルム・ディアス
背部バインダーが本機に利用されている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 富野監督の『Ζ』草案によるとガンダムMk-IIの元々の名称はデルタガンダムで、本機はその競作機であったとの事。本機がMk-IIとΖの間を埋める役割を負う予定だったものの、最終的に百式が採用され、同ポジションを務めた。

商品情報[編集 | ソースを編集]

書籍 [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]