「オッゴ」の版間の差分

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[[一年戦争]]末期、ジオン軍が戦況悪化に伴って優先開発した駆逐[[モビルポッド]]。主戦場が宇宙に移ったことで使われなくなった陸戦用ザクIIのパーツ・武器を流用した、リサイクル兵器である。<br />元々この機体は対艦戦闘を目的にされておりその証拠として装備にバズーカ類を多く搭載していた。大量生産され本土決戦の為に[[ア・バオア・クー]]の最終決戦で評価試験を行ったが急造パーツの精度が悪く運用できる母艦や護衛機が数機しかなかったため集団戦法が活かせず終戦を迎えてしまった。
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==登場作品と操縦者==
 
==登場作品と操縦者==
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===武装・必殺攻撃===
 
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:口径120mmの大型機関砲で、ジオン軍全体を通して最も多く使用された主兵装。上部に装填する大型のドラムマガジン(厳密にはパンマガジンといったほうが正しい)が特徴で、連邦製の[[ジム]]や[[ボール]]、軍艦のブリッジさえ数発で撃破できる威力があるが、シールドや[[ガンダム]]の装甲を貫通することはできない。[[ザクII]]や[[グフ]]、[[ドム]]の場合はスコープや銃身下部のフォアグリップを用いた高精度射撃や銃床による格闘戦ができるが、本機の場合はドラムフレーム左右の全周レール上のアタッチメントにマウントされているため不可能。フォアグリップは撤去されているが、なぜかスコープはついたまま。
 
;ザク・バズーカ
 
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:口径は280mmないし240mm。元々は対艦用のロケットランチャーで、ザク・マシンガンより高い攻撃力が求められる敵に対して使用する。連射はできるものの外見上弾倉の位置が分かりづらい(MS IGLOO2 重力戦線で予備弾倉が登場する)。これもザクマシンガンと同じくドラムフレーム左右のレール上のアタッチメントにマウントされる。
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;シュツルムファウスト
 
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==対決・名場面==
 
==対決・名場面==
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==関連機体==
 
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:正式名称は「オッゴ全力散布フレーム」。その名の通り多数のオッゴを搭載し、母艦から射出後に本フレームが回転、四方にオッゴを射出することで迅速な戦線構築を可能とする兵器。カタパルトから1機ずつ射出する場合より展開能力に優れるが、実態はただオッゴをバラ撒いているだけ。これ自体が立派な補助兵器で、オッゴ本体と並んで評価試験を受ける試作兵器。
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;[[ビグ・ラング]]
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:オッゴの支援機。機体内部にオッゴを収容し、簡易な整備や弾薬の補給をすることができる。
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:僚機。ア・バオア・クー戦終盤では共に戦う。
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:指揮官機。ア・バオア・クー戦終盤では共に戦い、最期は身を挺して本機を守り爆散した。
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:本機の構造を利用したとされる。
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;[[ボール]]
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:本機と同じモビルポッド。性能や開発経緯に差はあるが、モビルスーツと協同する低コスト兵器である点は同じ。
  
 
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2019年4月26日 (金) 00:19時点における版

MP-02A オッゴ (Oggo)

オッゴ
外国語表記 Oggo
登場作品
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スペック
分類 試作型駆逐モビルポッド
型式番号 MP-02A
全長 11.6m
全高 7.8m
全幅 14.7m
全備重量 57.8t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 976kW
スラスター総推力 48400kg
装甲材質 超硬スチール合金
所属 ジオン公国軍、他
主なパイロット
テンプレートを表示

概要

一年戦争末期、ジオン軍が戦況悪化に伴って優先開発した駆逐モビルポッド。主戦場が宇宙に移ったことで使われなくなったザクIIJ型のパーツ・武器を流用してドラムフレームに取り付けたリサイクル兵器で、ドラムフレーム(円柱状の本体)の上部にカメラユニット、左右に武装アタッチメント、主推進器、クローを1対備える。ジェネレーターは地上用の冷却システムのないものを無理やり宇宙で使用しているため停止中でもロケットエンジンを吹かし続ける必要があるほか、モノアイはカバーなどを一切つけずに直接機体上部にマウントしている。その一方でフレーム内部の大半を燃料タンクが占めていることから稼働時間が長く、武装も多様な種類のものを搭載でき(=余っている武器を何でも転用でき)、アタッチメントを360度回転させて全方位に攻撃できるなど、対比されることの多いボールに比べ運用面で優位を発揮できるポイントもある。
圧倒的な戦力差を限られた国力で多少なりとも埋めるため開発・生産され、ア・バオア・クーの最終決戦でカスペン大隊・第603技術試験隊の主戦力として評価試験の名目で戦線に参加したが急造パーツ[1]の精度やパイロット[2]の練度が悪く、本来の性能が十分活かせず終戦を迎えてしまった。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム MS IGLOO
『黙示録0079』第2話「光芒の峠を越えろ」、第3話「雷鳴に魂は還る」にて登場。
ソロモンで壊滅したカスペン大隊の補充戦力として配備されたが、急造の粗悪品と呼ばれても仕方ない本機と学徒兵の組み合わせにカスペン大佐は怒りを隠せなかった。
とはいえ同じモビルポッドであるボール相手なら十分に戦える性能を発揮し、エルヴィン率いる第二小隊は最終的に全滅したもののボール部隊に勝利している。その後のア・バオア・クー防衛戦では物量・性能に勝る連邦軍のMS・ボール混成部隊と交戦し、停戦協定を無視した一方的な攻撃もあって大きな損害を受けているが数機が生還した。

装備・機能

特殊機能

武装・必殺攻撃

ザク・マシンガン
口径120mmの大型機関砲で、ジオン軍全体を通して最も多く使用された主兵装。上部に装填する大型のドラムマガジン(厳密にはパンマガジンといったほうが正しい)が特徴で、連邦製のジムボール、軍艦のブリッジさえ数発で撃破できる威力があるが、シールドやガンダムの装甲を貫通することはできない。ザクIIグフドムの場合はスコープや銃身下部のフォアグリップを用いた高精度射撃や銃床による格闘戦ができるが、本機の場合はドラムフレーム左右の全周レール上のアタッチメントにマウントされているため不可能。フォアグリップは撤去されているが、なぜかスコープはついたまま。
ザク・バズーカ
口径は280mmないし240mm。元々は対艦用のロケットランチャーで、ザク・マシンガンより高い攻撃力が求められる敵に対して使用する。連射はできるものの外見上弾倉の位置が分かりづらい(MS IGLOO2 重力戦線で予備弾倉が登場する)。これもザクマシンガンと同じくドラムフレーム左右のレール上のアタッチメントにマウントされる。
6連装ロケット弾ポッド
発射筒を6つ円環状に束ねただけの簡素なものだが、単純な投射火力は高い。ザク・マシンガンやザク・バズーカとは異なり、ドラムフレーム自体の側面に装備される。
シュツルムファウスト
照準器やグリップ、誘導装置を持たないため命中精度が悪いものの大型弾頭によって高い破壊力を発揮する使い捨て式ロケットランチャー。前後向きに1本ずつ装備し、アタッチメントを回転させることで2連射できる。ロケット弾ポッド同様ドラムフレーム自体の側面に装備される。
クロー
機体前部下方に2基装備。展開することでボールと同じく様々な作業や格闘戦に利用できる。

対決・名場面

ボール
月の裏側で会敵、交戦。少年兵にとって初陣であり多数の損害を被ったものの、敵部隊壊滅、うち1機を捕虜として連行する戦果を挙げている。しかし最後に残ったエルヴィン機が捕虜機ごと敵のサラミス級に攻撃され、最終的に部隊は全滅した。

関連機体

オッゴフレーム
正式名称は「オッゴ全力散布フレーム」。その名の通り多数のオッゴを搭載し、母艦から射出後に本フレームが回転、四方にオッゴを射出することで迅速な戦線構築を可能とする兵器。カタパルトから1機ずつ射出する場合より展開能力に優れるが、実態はただオッゴをバラ撒いているだけ。これ自体が立派な補助兵器で、オッゴ本体と並んで評価試験を受ける試作兵器。
ビグ・ラング
オッゴの支援機。機体内部にオッゴを収容し、簡易な整備や弾薬の補給をすることができる。
ヅダ
僚機。ア・バオア・クー戦終盤では共に戦う。
ヘルベルト・フォン・カスペン専用高機動型ゲルググ
指揮官機。ア・バオア・クー戦終盤では共に戦い、最期は身を挺して本機を守り爆散した。
ガザA
本機の構造を利用したとされる。
ボール
本機と同じモビルポッド。性能や開発経緯に差はあるが、モビルスーツと協同する低コスト兵器である点は同じ。

商品情報

話題まとめ

資料リンク

脚注

  1. 劇中でも制御システムの不具合により武装のアタッチメントが勝手に回転する誤作動を起こしている
  2. それもザクIIゲルググに乗れなかった特に操縦適性が低いと推定できる学徒兵

リンク