カオスガンダム

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カオスガンダム
外国語表記 Chaos Gundam
登場作品
デザイン 大河原邦男
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スペック
正式名称 カオス
分類 宇宙用試作型可変モビルスーツ
型式番号
  • ZGMF-X24S (ザフト側)
  • RGX-01(連合軍側)
全高 17.43m
重量 91.61t
動力 バッテリー
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
開発組織 ザフト軍
所属組織 ザフト軍地球連合軍
所属部隊 ファントムペイン
パイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

ザフト軍ユニウス条約締結後に開発した、「セカンドステージシリーズ」に属する試作型モビルスーツ。同時に5機が設計されたこのシリーズは多分に実験機的要素を含んだ機体であり、カオスもモビルアーマー形態への変形機構や、ドラグーンシステムを改良した機動兵装ポッド等が採用されている。型式番号のX24Sの「X」は実験機体である事を、「2」は航空機系、「4」は開発ナンバー、「S」は「Second Stage」をそれぞれ示している。

カオスは来たるべきコーディネイターナチュラルとの最終戦争において「混沌」とする戦局を駆け抜け、ザフトを勝利へ導く機体となる筈であったが、コズミック・イラ73年10月2日、制式配備の直前にアーモリーワン地球連合軍特殊部隊ファントムペインの奇襲に遭い、ガイアアビスと共に強奪された。以降は型式番号をRGX-01と改めた上でスティング・オークレーの搭乗機として、再三再四に渡りザフトを窮地に陥れ、宇宙・地上とその決戦の舞台を変えながらミネルバ隊と交戦した。

カオスのMA形態は高機動戦闘に特化したものであり、無重力・有重力を問わず運用出来る。この状態での主力兵装はバックパックに搭載された「EQFU-5X 機動兵装ポッド」であり、これはプロヴィデンスに搭載されていたドラグーンシステムを発展させたものである。この特殊な装備を強奪直後のスティングが操作出来たのは、システム自体が改良によりある程度普遍化していた事と、事前に強奪目標の1機にこの兵装が搭載されている情報を手に入れたファントムペインが有資格者を送り込んだ為だと思われる。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED DESTINY
初登場作品。当初はミネルバに配備される予定だったが、アーモリーワンファントムペインによって奪取される。以後はスティング・オークレーの乗機として、デブリ帯やユニウスセブンでの戦闘、地球降下後の各地で運用された。インド洋とダーダネルス海峡での戦闘では、アスラン・ザラセイバーと交戦するが、どちらもアスランが優勢であった。クレタ沖の戦闘でもセイバーと交戦。しかし、戦闘に介入してきたフリーダムとセイバーを同時に撃墜しようとしたところをフリーダムに返り討ちにされ、両腕を機動兵装ポッドごと両断されて墜落、回収された。その後もベルリン上空で再びフリーダムと交戦するが、あまり相手にされなかった上、イケヤ、ゴウ、ニシザワの搭乗する3機のムラサメの連携攻撃に翻弄され被弾。バランスを失って落下しているところをビームサーベルで胴体を両断されて撃墜される。なお、描写こそないものの、スティングは何とか無事に生還した。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
運用テスト期間での出来事が描かれ、テストパイロットとしてコートニー・ヒエロニムスが搭乗した。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ヴァリアブルフェイズシフト装甲
フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。装甲の色は電圧に応じて変化するようになった。
デュートリオンビーム送電システム
母艦からMSにデュートリオンビームを照射してワイヤレスでエネルギーを供給するシステム。これにより(母艦が存在する限り)、帰艦する事なく戦い続ける事が可能となった。
変形
高速起動戦闘に特化したモビルアーマー形態に変形可能。その活動の場は無重力、有重力下を問わない。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

MMI-GAU1717 12.5mmCIWS
頭部に4門内蔵された近接防御火器。多数の砲口を備え、ミサイル等への迎撃性能が向上した。
MMI-GAU25A 20mmCIWS
胸部に2門内蔵された近接防御火器。全てのセカンドステージシリーズに同型の物が装備されている。
MA-BAR721 高エネルギービームライフル
インパルスの装備するMA-BAR72をMA形態での高速戦闘にも耐え得るよう改良したマティウスアーセナリー製のビームライフル。高出力と取り回しの良さから、カオスの主力兵装となっている。
MA-M941 ヴァジュラ ビームサーベル
腰部スカートアーマーに2本マウントされたビームサーベル。アビス以外のセカンドステージシリーズに共通で配備された物で、従来のミラージュコロイド技術の応用である磁場固定法から、ユニウス条約を巡るトラブルの際に開発された新技術の一部を導入し、出力強化を実現している。
MA-XM434 ビームクロウ
両膝、両爪先に装備された、バインド式の大型クロー兵装。主にMA形態で使用され、高速運動から目標を捕獲し、先端からのビームクロウで引き裂く。
MGX-2235B カリドゥス改 複相ビーム砲
MA形態におけるメイン武装。大出力のビーム兵器であり、アビスに採用されているカリドゥスを、MA時における高速戦闘用に仕様変更したものである。なお、カリドゥスとは「猛火」を意味する。
EQFU-5X 機動兵装ポッド
第1次連合・プラント大戦末期に実用化した無線式全方位攻撃兵装「ドラグーン」を改良し、パイロットをある程度普遍化(そうは言ってもそれ相応の技量を必要とするが)した武装。量子通信はエネルギーの消耗が激しいため、デュートリオン送電が使用できない状態での長時間の使用は機体の稼働時間にも影響を及ぼす。
MA-81R ビーム突撃砲
ポッドに内蔵されたビーム砲。普段は砲身は内部に格納されている。
AGM141 ファイヤーフライ 誘導ミサイル
機動兵装ポッドに内蔵された誘導ミサイル。ブラストインパルスの物と同型。
MMI-RG330 巡航機動防盾
左腕にバインドされた対ビームコーティング仕様の盾。MS・MA双方の形態で使用されるが、MAでの高速戦闘を鑑みて設計されている為、巡航機動防盾とされている。
MMI-GAU2 ピクウス 76mm近接防御機関砲
巡航機動防盾に内蔵されている機関砲。フリーダムゲイツなどに装備された物と同型で、牽制や迎撃に使用される。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

プロトカオス
本機のプロトタイプ。変形機構は持たず、MA形態の有用性を検証するための実験機。
カオスインパルスガンダム
インパルスにカオスの設計思想を取り入れたカオスシルエットを装備した機体。構想のみで、実機は存在しない。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 劇中では、アスランのセイバーとの戦闘で終始セイバーに完全に押されていたり、連携を取っていたとはいえ量産機に撃墜された情けないガンダムという印象を持たれている。[1]現実世界においてもガンプラ等の関連商品が投げ売りされる[2]など、セカンドステージシリーズの機体の中ではとにかくその扱いの悪さが目立つ。一方でカオス、ガイア、アビスの中で唯一1/100スケールのプラモデルが発売された機体でもある。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ちなみに撃墜される前、スティングはキラの乗るフリーダムに対して「モビルスーツの性能で強さが決まるわけじゃねぇ」と豪語していたが、その直後に自身が量産機に撃墜されることでこの言葉を体現してしまうこととなった。
  2. 特に1/144コレクションシリーズについては1個50円で投げ売られたことから「1カオス=50円」といった不名誉な単位まで作られてしまった。