ガンダムアストレア

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ガンダムアストレア
外国語表記 GUNDAM ASTRAEA
登場作品
デザイナー 海老川兼武
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スペック
分類 試験用モビルスーツ (第2世代ガンダム)
生産形態 実験機
型式番号 GNY-001
頭頂高 18.3m
本体重量 55.1t
主動力 GNドライヴ
装甲材質 Eカーボン
開発組織 ソレスタルビーイング
開発拠点 クルンテープ
所属 ソレスタルビーイング
主なパイロット ルイード・レゾナンス
シャル・アクスティカ
ガンダムマイスター874
エコ・カローレ
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概要 [編集 | ソースを編集]

ソレスタルビーイングが開発した第2世代ガンダムの1号機。名称は「正義」のタロットカードに描かれている「正義の女神」の名に由来する。

アストレアは0ガンダムの汎用性を受け継いで開発されており、基本性能の向上及び各種特殊装備のテストを目的とした機体である。人間とほぼ同等の可動域を持つフレームが採用されているため高い運動性を有する他、機体各部に露出した粒子供給コードが特徴となっている。0ガンダムと比べて頭部正面の額部アンテナは小型であるが、これはクラビカルアンテナの技術が低いために干渉領域が大きかったためであり、小型化することで干渉を受けにくくし、側面に大型のブレードアンテナを配置することでGN粒子の干渉問題を最小限に抑えている。

本機が各種装備のテストをするために作られた機体であることを示す外見的特徴の1つが、腕関節と脚部関節に存在するハードポイントである。内部にはGNコンデンサーが備わっており、ハードポイント上の装備へとスムーズに粒子供給することが可能。また、肩部のクラビカルアンテナは取り外し可能な構造となっており、GNアダプタが現れる仕組みとなっている。これは本機に特別に設置されたシステムであり、武装を接続することでGNドライヴから優先的にパワーを得ることが可能となる。

背部の推進器は0ガンダムと異なり、スリースラスター型が採用されている。これはガンダムアブルホールを除く第2世代ガンダム共通の物で、GNドライヴの性能を極限まで引き出すことが可能である。しかし、GNドライヴへの負担が大きく安定性に欠けることから、第3世代ガンダムには採用されていない。

各種武装の運用テストにおいて本機は好成績を収めており、その設計データは実戦を想定した第3世代ガンダムへ引き継がれている。例としてプロトGNランチャーはガンダムヴァーチェのGNバズーカに、プロトGNソードはガンダムエクシアのGNソードに発展している。なお、プロトGNソードの試験の結果、実体剣とビームサーベルは両方装備して初めてあらゆる格闘戦に対応可能となる、という結果が出ている。機体自体の設計はガンダムエクシア開発のベースとなっている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム00P
初出作品。ガンダムマイスタールイード・レゾナンス。主に開発された試作武装のテスト機として運用されている。なお、ルイードの死後は他のマイスター候補によってテストが行われた。その後、TYPE-Fに改修され、フェレシュテにて運用される事になった。
機動戦士ガンダム00V戦記
ルイードがGNランチャー4門を使った発射実験を行っている。この実験により、粒子ビームが収束すると威力が向上する事が判明した。このデータはヴァーチェセラヴィーの開発に活かされている。
機動戦士ガンダム00P SPECIAL EDITION
ルイードが搭乗し、GNソード(テストバージョン)とプロトGNブレイドのテストの為、シャル・アクスティカプルトーネと模擬戦を行っている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

GNビームライフル
アストレア用のビームライフル。使用される粒子量が膨大であるため、腕部のコネクターにストック部を接続して粒子供給を受けることで使用される。また、内部にGNコンデンサーが搭載されており、粒子を蓄えることで連続射撃を可能としている。
GNビームサーベル
腰背部に計2本装備されている第2世代ガンダム共通のビームサーベル。ビームサーベルはこの時点で既に完成した武装であり、後の第3世代ガンダムも同型の物を装備している。
プロトGNソード
腕部に装備可能な折り畳み式の大型実体剣。展開時にはグリップを握って使用される。巨大な実体刃にGN粒子を纏わせることで、ビームサーベルと実体剣の両者の特徴を引き出した格闘兵器である。多量の消費パワーに対応するため、刃の中にGNコンデンサーを内蔵しているため大型化し、取り回しが難しくなっている。そのため、非使用時には折り畳まれマニピュレータがフリーとなることで、邪魔にならない工夫がなされている。格闘武器としての性能の目標値はクリアしているが、火器と融合させることが計画されていたため、未完成として「プロト」の名を冠している。
プロトGNランチャー
携行式の大型ビーム砲。GNドライヴ直結式の火器であり、肩部のクラビカルアンテナを外して露出したGNアダプタとランチャー後部を接続することで、粒子供給を受ける仕組みとなっている。初期テストでは放出されるGN粒子がバックファイヤーを起こして、銃全体から粒子が吹き出す欠点が発見されている。イアンが調整してからはある程度抑えられたが、完全に起こさなくするためには設計し直す必要がある。また、クラビカルアンテナを外す関係上、粒子制御能力が低下するため、出力が不安定となる。後に内蔵されているGNコンデンサーが機能強化され、威力の低下と引き換えにGNドライヴと直結することなく発射可能となっている。複数のテストの結果、破壊力や射程は十分であるが、GNドライヴから供給されるGN粒子のパワーが強すぎるため、プロトGNランチャー自体が複数回の射撃に耐えられない可能性が示唆されている。
ダブルGNランチャー
両肩部にプロトGNランチャーを装着した状態。元々損耗の激しい武装であることから予備が作られていたことにより、同時に2挺装備することが可能となった。テストの結果、この射撃に特化した形態は高い攻撃力を発揮することが実証されたが、同時に複数の問題点も明らかとなった。機体の動きに制約が入るため格闘戦は不可能で、完全にクラビカルアンテナを失うことから粒子制御能力も低下する。この点を解決するため、この武装の使用時には単独行動を避ける必要性が認められている。
クアッドGNランチャー
両腕部と両肩部で計4挺のプロトGNランチャーを装備した状態。実験で使用された形態で、粒子ビームを同時発射することで1つに収束し、高威力のビームとなる現象が確認された。
GNシールド
腕部に装備されるEカーボン製のシールド。表面にGN粒子を定着させることで、実体弾・ビームの双方に対して高い防御力を発揮する他、破壊力の加わる方向を逸らすことが可能となっている。なお、腕部のコネクタを介して装備するため、装備中でもマニピュレータが塞がらない利点を持つ。
GNソード (テストバージョン)
右腕部に装備される折り畳み式の大型実体剣。プロトGNソードを基に開発された装備で、後のガンダムエクシアに装備される物と同じ機能や形状を持つが、微調整が完全でなく制式採用もされていないため、テストバージョンと呼称される。
プロトGNブレイド
後にガンダムエクシアが装備するGNロングブレイド及びGNショートブレイドの試作品。ヴェーダの指示で新たに開発された武装で、エクシアの物と同じ形状となっているが、性能が要求値に達していなかったため、更なる改良が加えられることとなる。
プロトGNシールド
粒子貯蔵能力を高めた試作型シールド。形状はアストレアの物と同型だが、各部を展開することでGN粒子の放出が可能となっている。
プロトGNハイメガランチャー
携行式の長砲身ビーム砲。プロトGNランチャーを超える火力を求めて開発された長距離大火力砲であり、パワー供給のためにGNコンデンサーを内蔵したGNシールドと連結して使用される。ロングバレルであるため非使用時には折り畳むことが可能。威力は絶大であったが、安定性に欠けGNコンデンサーと直結させても長いチャージ時間を要する。テストの結果、想定された敵戦力はガンダムに対抗しうるものではない、と考えられたため制式採用は見送られている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

装備バリエーション[編集 | ソースを編集]

ガンダムアストレアTYPE-B
GNドライヴの推進器をコーン型に変更した状態。
ガンダムアストレア アヴァラングギア シグナス
アストレアに高機動用の試験装備を施した状態。

改修機[編集 | ソースを編集]

ガンダムアストレアTYPE-F/ガンダムアストレアTYPE-F2
フェレシュテが本機を運用するために改修した機体。
ガンダムアストレアTYPE-Xフィンスターニス
イノベイドが運用したTYPE-Fブラックの改修機。

系列機・派生機[編集 | ソースを編集]

0ガンダム
アストレアを含む第2世代ガンダムの原型機。
ガンダムエクシア
後継機。
ガンダムアストレアII
ダブルドライヴのテストを目的に開発された機体。本機の名が継承されている。

技術的関与のある・疑われる機体[編集 | ソースを編集]

ガンダムヴァーチェ / セラヴィーガンダム
プロトGNランチャーのデータが両機の武装に活かされている。
ガンダムスローネアイン
プロトGNハイメガランチャーのデータが活かされており、他のスローネ2機との連結により期待値通りの性能を発揮させることに成功している。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]