「ガンダム・アスタロトオリジン」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ガンダム・フレーム]]」と呼ばれる特殊なフレームを採用した72機の内の1機。『月鋼』の主役機である[[ガンダム・アスタロト]]の本来の姿で、全身のカラーリングがほぼ真紅一色だった。
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[[厄祭戦]]当時における[[ガンダム・アスタロト]]本来の姿。現代におけるレストア後の姿とは異なり、全身のカラーリングが真紅で統一されている。
  
他のガンダム・フレーム採用機と比べて、本機は一部フレームに専用装備用に特殊なエネルギー伝達機構が採用されているのが特徴である。両肩のブレードシールドとバックパックのブースターを展開することにより飛行形態になり、大気圏内においても通常のMSの数倍にも及ぶ単独長距離飛行が可能。高高度への飛翔や長時間の滑空を実現している。
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本来アスタロトは広域戦闘をコンセプトに開発が行われた機体であり、肩部のブレードシールドとバックパックのブースター尾翼を展開することで飛行形態に変形することが可能となっている。飛行形態では通常の[[モビルスーツ]]の数倍にも及ぶ単独での長距離移動が可能となる。さらに大気圏内においても高高度への跳躍及び長時間の滑空を実現しており、これらの能力を活かして長距離からの援護攻撃や物資運搬なども担うことが可能と、コンセプト通り広域戦闘に対応している。
  
[[厄祭戦]]終結後、月面の巨大クレーターの底で眠っていた本機は、ウォーレン家によって発見・修復された後、約300年に渡って所有権を保持されてきた。ウォーレン家の所有権が正式に認めれて以降、修復の際に胸部装甲と両肩のブレードシールドにウォーレン家の象徴として家紋が描かれている。しかし、『月鋼』本編の数年前にウォーレン家が経済圏との癒着が露見して取り潰しにあい、本機は闇市場へ流出。武装や装甲のほとんどが闇市場で個別に売却され失われてしまった。
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アスタロトに採用されている[[ガンダム・フレーム]]は基幹となる設計思想こそ他のガンダムと同様だが、一部フレームに特殊なエネルギー伝達機構が採用されているのが特徴である。これはアスタロト専用装備のγナノラミネートソードを使用するための機構であり、エイハブ粒子を接続ケーブルを介して刀身に伝送する。これにより刀身にγナノラミネート反応が発生し、接触したナノラミネート構造を破壊させることが可能となっている。他にも殴打武器のスレッジハンマーやショットガンなどが装備されており、あらゆる状況に対応可能となっている。
  
その後、頭部以外の兵装が剥がされフレームがむき出しの状態になっていた本機をウォーレン家の末裔、[[ヴォルコ・ウォーレン]]が発見。彼が身を寄せているマフィア「[[タントテンポ]]」によって買い取られ、頭目[[テッド・モルガトン]]の手に渡った。その後、ヴォルコの意向によりパーツの欠損部分が他の機体のパーツで代用され、『月鋼』本編のアスタロトの姿となった。以降、失われたパーツを取り戻し、アスタロトを本来の姿に戻す事がヴォルコの悲願となっている。
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厄祭戦終結後、本機の所在は不明となっていたが、激戦の地となった月面の調査を任されたウォーレン家により、一部損傷した状態で巨大クレーターの底で発見された。ウォーレン家の所有が正式に認められた後に、当時の技術で厄祭戦当時の姿に修復され、その際に胸部装甲と両肩部のブレードシールドにウォーレン家の象徴として家紋が刻まれている。以後、ウォーレン家が世代を超えて300年近くアスタロトを受け継いできた。
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だが、『月鋼』本編の数年前にウォーレン家が経済圏と不正取引していたと発覚し、その不祥事を理由に家の取り潰しの憂き目に遭う。不祥事を起こした家の機体など他の[[ギャラルホルン]]の貴族が欲するわけもなく、アスタロトはアングラな市場を彷徨い、装備や装甲がバラバラに売却されてしまった。
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最終的にアスタロトは、古くからウォーレン家と付き合いが深かった[[タントテンポ]]の頭目[[テッド・モルガトン]]の手に渡るが、もはやフレーム同然の無残な姿となっていた。その後、同じくタントテンポに拾われたウォーレン家の末裔、[[ヴォルコ・ウォーレン]]の意向によりパーツの欠損部分が他の機体のパーツで代用され、『月鋼』本編のアスタロトの姿となった。以降、失われたパーツを取り戻し、アスタロトを本来の姿に戻す事がヴォルコの悲願となっている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼]]
 
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼]]
:初登場作品。
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:初出作品。作中未登場。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[阿頼耶識システム]]
 
;[[阿頼耶識システム]]
:厄祭戦時には装備していたと思われるがその後は不明。
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:[[厄祭戦]]時には装備していたと思われるがその後は不明。
 
;変形
 
;変形
:ブレードシールド及びブースター尾翼を展開する事で飛行形態への移行が可能。
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:可変型ブレードシールド及びブースター尾翼を展開する事で飛行形態への移行が可能。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;γナノラミネートソード
 
;γナノラミネートソード
:本機の専用武装。右腕部の専用ケーブルに接続して使用する。通常時はスレッジハンマーを鞘としており左腰部に懸架される。ケーブルを通してエイハブ粒子を刀身に送り込むことにより「γナノラミネート反応」が発生し、この反応が発生している間は接触したナノラミネートアーマーを破壊する効果を持つ強力な近接格闘武装となる。ガンダム・フレーム開発当時の技術を以ってしても成功例が稀少である上、現代ではロストテクノロジーとなっているため、生産は不可能である。
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:機体と同様の真紅の刀身を持つ専用の刀。使用時には右腕部の戦闘ケーブルと接続し、刀身に圧縮したエイハブ粒子を送り込む。これにより刀身面にγナノラミネート反応が発生し、装甲と接触した際にナノラミネート構造を破壊する効果を発揮する。理論上は極めて強力な武装になると考えられていたが、エイハブ粒子の圧縮技術は安定性を欠き、[[ガンダム・フレーム]]開発当時の技術を以ってしても成功例は稀少だったため、一般採用は見送られている。現代では完全にロストテクノロジー化している。非使用時にはスレッジハンマーに納められる。
 
;スレッジハンマー
 
;スレッジハンマー
:γナノラミネートソードの鞘としても機能するハンマー。非使用時はサイドスカートにマウント可能。
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:γナノラミネートソードの鞘としても機能する殴打武器。取り回しは良く、この状態でも優れた武装である。非使用時にはサイドスカートにマウントされる。
 
;ショットガン
 
;ショットガン
:射程は短いが広域に射撃することができる武装。近接戦闘で最も威力を発揮する。
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:有効射程が短めに設定された150mm口径ショットガン。高い機動性からの急速接近を得意とする機体のため、中距離で効力を発揮する装備が採用された。非使用時にはサイドスカートにマウントされる。
;ブレードシールド
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;アスタロト用ライフル
:両肩に装備された防御用の兵装。可変させることで飛行時のウイングとなる。
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:ウォーレン家が管理していた時代からアスタロト用に整備されていたライフル。この武装のみ手元に残った。
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;可変型ブレードシールド
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:両肩部に装備されている可変型シールド。飛行形態時には可変しウイングとなる。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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:再びパーツの大半を失ったアスタロトを得たパーツによって改修した姿。
 
:再びパーツの大半を失ったアスタロトを得たパーツによって改修した姿。
 
;[[ガンダム・ウヴァル]]
 
;[[ガンダム・ウヴァル]]
:ガンダム・フレーム採用機の内、装甲パーツの七割が本機の物で構成された機体。
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:[[ガンダム・フレーム]]採用機の内、装甲パーツの七割が本機の物で構成された機体。
 
;[[カッリスト]]
 
;[[カッリスト]]
:本機のブレードシールドを両腕に装備している。
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:本機のブレードシールドを両腕に装備した[[百里]]の改造機。
;[[ガンダム・バエル]] / [[ガンダム・バルバトス]] / [[ガンダム・グシオン]] / [[ガンダム・グレモリー]]<br/>[[ガンダム・フラウロス]] / [[ガンダム・キマリス]] / [[ガンダム・ダンタリオン]] / [[ガンダム・セーレ]]<br/>[[ガンダム・端白星]]
 
:他のガンダム・フレーム採用機。
 
 
;[[ガンダムアシュタロン]]
 
;[[ガンダムアシュタロン]]
 
:名前の由来を同じとする機体。
 
:名前の由来を同じとする機体。
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
=== [[ガンプラ]] ===
 
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== 資料リンク ==
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*[http://g-tekketsu.com/MSV/ms/04.php 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼』公式サイト:ガンダム・アスタロトオリジン]
  
 
== リンク ==
 
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2021年10月19日 (火) 13:41時点における最新版

ガンダム・アスタロトオリジン
外国語表記 Gundam Astaroth Origin
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼
デザイナー 形部一平
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スペック
分類 モビルスーツ
生産形態 ワンオフ機
型式番号 ASW-G-29
全高 18.5m
本体重量 32.2t
主動力 エイハブ・リアクター×2 (ツインリアクターシステム)
装甲材質 ナノラミネートアーマー
フレーム ガンダム・フレーム
開発組織 ギャラルホルンの前身組織
所属 ギャラルホルンの前身組織 ⇒ ギャラルホルン (ウォーレン家) ⇒ 闇市場 ⇒ タントテンポ
主なパイロット 不明
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概要 [編集 | ソースを編集]

厄祭戦当時におけるガンダム・アスタロト本来の姿。現代におけるレストア後の姿とは異なり、全身のカラーリングが真紅で統一されている。

本来アスタロトは広域戦闘をコンセプトに開発が行われた機体であり、肩部のブレードシールドとバックパックのブースター尾翼を展開することで飛行形態に変形することが可能となっている。飛行形態では通常のモビルスーツの数倍にも及ぶ単独での長距離移動が可能となる。さらに大気圏内においても高高度への跳躍及び長時間の滑空を実現しており、これらの能力を活かして長距離からの援護攻撃や物資運搬なども担うことが可能と、コンセプト通り広域戦闘に対応している。

アスタロトに採用されているガンダム・フレームは基幹となる設計思想こそ他のガンダムと同様だが、一部フレームに特殊なエネルギー伝達機構が採用されているのが特徴である。これはアスタロト専用装備のγナノラミネートソードを使用するための機構であり、エイハブ粒子を接続ケーブルを介して刀身に伝送する。これにより刀身にγナノラミネート反応が発生し、接触したナノラミネート構造を破壊させることが可能となっている。他にも殴打武器のスレッジハンマーやショットガンなどが装備されており、あらゆる状況に対応可能となっている。

厄祭戦終結後、本機の所在は不明となっていたが、激戦の地となった月面の調査を任されたウォーレン家により、一部損傷した状態で巨大クレーターの底で発見された。ウォーレン家の所有が正式に認められた後に、当時の技術で厄祭戦当時の姿に修復され、その際に胸部装甲と両肩部のブレードシールドにウォーレン家の象徴として家紋が刻まれている。以後、ウォーレン家が世代を超えて300年近くアスタロトを受け継いできた。

だが、『月鋼』本編の数年前にウォーレン家が経済圏と不正取引していたと発覚し、その不祥事を理由に家の取り潰しの憂き目に遭う。不祥事を起こした家の機体など他のギャラルホルンの貴族が欲するわけもなく、アスタロトはアングラな市場を彷徨い、装備や装甲がバラバラに売却されてしまった。

最終的にアスタロトは、古くからウォーレン家と付き合いが深かったタントテンポの頭目テッド・モルガトンの手に渡るが、もはやフレーム同然の無残な姿となっていた。その後、同じくタントテンポに拾われたウォーレン家の末裔、ヴォルコ・ウォーレンの意向によりパーツの欠損部分が他の機体のパーツで代用され、『月鋼』本編のアスタロトの姿となった。以降、失われたパーツを取り戻し、アスタロトを本来の姿に戻す事がヴォルコの悲願となっている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼
初出作品。作中未登場。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

阿頼耶識システム
厄祭戦時には装備していたと思われるがその後は不明。
変形
可変型ブレードシールド及びブースター尾翼を展開する事で飛行形態への移行が可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

γナノラミネートソード
機体と同様の真紅の刀身を持つ専用の刀。使用時には右腕部の戦闘ケーブルと接続し、刀身に圧縮したエイハブ粒子を送り込む。これにより刀身面にγナノラミネート反応が発生し、装甲と接触した際にナノラミネート構造を破壊する効果を発揮する。理論上は極めて強力な武装になると考えられていたが、エイハブ粒子の圧縮技術は安定性を欠き、ガンダム・フレーム開発当時の技術を以ってしても成功例は稀少だったため、一般採用は見送られている。現代では完全にロストテクノロジー化している。非使用時にはスレッジハンマーに納められる。
スレッジハンマー
γナノラミネートソードの鞘としても機能する殴打武器。取り回しは良く、この状態でも優れた武装である。非使用時にはサイドスカートにマウントされる。
ショットガン
有効射程が短めに設定された150mm口径ショットガン。高い機動性からの急速接近を得意とする機体のため、中距離で効力を発揮する装備が採用された。非使用時にはサイドスカートにマウントされる。
アスタロト用ライフル
ウォーレン家が管理していた時代からアスタロト用に整備されていたライフル。この武装のみ手元に残った。
可変型ブレードシールド
両肩部に装備されている可変型シールド。飛行形態時には可変しウイングとなる。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダム・アスタロト
パーツの大部分を失った姿。
ガンダム・アスタロトリナシメント
再びパーツの大半を失ったアスタロトを得たパーツによって改修した姿。
ガンダム・ウヴァル
ガンダム・フレーム採用機の内、装甲パーツの七割が本機の物で構成された機体。
カッリスト
本機のブレードシールドを両腕に装備した百里の改造機。
ガンダムアシュタロン
名前の由来を同じとする機体。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]