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== RX-78GP04G ガンダム試作4号機 (Gundam GP04G) ==
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{{登場メカ概要
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
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| 外国語表記 = Gundam GP04G
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| 登場作品 =
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*[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
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*[[機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]
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*[[GUNDAM EVOLVE]]
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*[[ガンダムEXA]]
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
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| デザイナー = 明貴美加
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
*登場作品:[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]、[[GUNDAM EVOLVE]]、[[ガンダムEXA]]
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*デザイナー:明貴美加
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| タイトル = スペック
*分類:強襲用試作型[[モビルスーツ]]
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| 主動力 = [[熱核融合炉]]
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| ジェネレーター出力 =
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*1,730kW (GFF)
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*1,710kw (RE/100)
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| スラスター総推力 =
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*224,000kg (GFF)
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*171,000kg (RE/100)
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| 装甲材質 =
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*[[ルナ・チタニウム合金]] (GFF)
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*チタン・セラミック複合材 (RE/100)
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| 所属 = [[アナハイム・エレクトロニクス社]]
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| 所属組織 =
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| 所属部隊 =
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| 母艦 =
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| 主なパイロット =
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*[[クララ・ロッジ]] (REBELLION)
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*[[レオス・アロイ]] (ガンダムEXA)
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*[[ペッシェ・モンターニュ]] (ガンダムUCE)
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。「[[ガンダム開発計画]]」で立案された4番目の[[ガンダムタイプ|ガンダム]]で、旧[[ジオニック社|ジオニック]]系の技術者が中心となって対[[MS]]戦闘における強襲用の機体として設計されている。<br />宇宙における機動性に主眼が置かれ、各部に多数のスラスターを装備している。また格闘戦と白兵戦も重視され、背部には3本のシュツルム・ブースターを装着可能。これはプロペラントタンクとブースターユニットを兼ねた追加装備であり、前線到達と戦闘展開を迅速に行える。
+
== 概要 ==
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[[アナハイム・エレクトロニクス社]][[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の「[[ガンダム開発計画]]」に基づき、対MS戦闘に特化された強襲用[[モビルスーツ]]として立案した機体案の一つ。開発は[[ガンダム試作2号機]]と同じく旧[[ジオニック社|ジオニック]]系の技術者が在籍する第2研究事業部が行った。開発コードの「ガーベラ」は菊科の花であり、花言葉は色によって異なる<ref>白は「希望」や「律儀」、赤は「神秘」を意味する。</ref>
  
開発時のコードネームは「ガーベラ」。キク科の花であり、花言葉は色によって異なる。本機は白なので「希望」や「律儀」等になると思われる。
+
格闘戦および白兵戦を主観に据え、前線への速やかなる到達と、迅速なる戦闘の展開を可能とするシュツルム・ブースターを装備している。
  
当初は設定上存在しているだけでデザインはされておらず、その後[[ホビージャパン]]のムック「GUNDAM WEAPONS 3」で明貴氏が描き下ろしている。その為、劇中には登場しない。
+
初期の仕様のままでは[[ガンダム試作1号機]]と重複する要素が多かった為、4号機の開発プランは最終的に計画から除外される事になった。しかし、基礎フレームや各種内装パーツは既に完成しており、それらの部材はある種の社内ベンチャーとして独自に開発が継続され、重役レベルの裁量で償却を判断出来るプロジェクトに置かれる事になる。その後、[[宇宙世紀]]0083年の[[デラーズ紛争]]に際して、アナハイム社常務の[[オサリバン]]の判断により、最終装甲などに偽装を施した上で「AGX-04[[ガーベラ・テトラ]]」として[[シーマ艦隊]]へと横流しされた。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
<!-- :作品名:説明 -->
 
<!-- :作品名:説明 -->
 
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
 
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
:初期の仕様のままだと[[ガンダム試作1号機|試作1号機]]と要素の重複が多く、最終的に計画から外されてしまっている。しかし基礎フレームと各種内装パーツはその時点で既に完成しており、[[ガーベラ・テトラ (ロールアウト時)|偽装]]を施した上で組み上げられて密かに[[シーマ艦隊]]に譲渡された。
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:文字設定の初出作品。当初は設定上存在しているだけでデザインはされておらず、劇中には登場しない。初期の仕様のままだと[[ガンダム試作1号機|試作1号機]]と要素の重複が多く、最終的に計画から外されてしまっている。しかし基礎フレームと各種内装パーツはその時点で既に完成しており、[[ガーベラ・テトラ]]として偽装を施した上で組み上げられ、密かに[[シーマ艦隊]]へと譲渡された。<br/>ピクチャードラマ『[[宇宙の蜉蝣2]]』では譲渡の際にガンダムの名残を残すアンテナとツインアイを有する頭部が新規に設定されている。
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;GUNDAM WEAPONS 3
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:機体デザインの初出。明貴美加氏による描き下ろしイラストが掲載され、それを基にしたフルスクラッチ作例も掲載された。また、「バックパックに複数のシークレット・アタッチメントが内蔵される予定だった」と同誌のみの設定が確認できる。
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;月刊ホビージャパン
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:1994年に開催されたホビージャパン主催のイベント「JAF-CONIII (ジャフコンIII)」にてガレージキットが限定発売された<ref>監修:明貴美加氏 / 原型製作:松村年信氏</ref>。同キットには新規デザインの専用ビーム・ライフルと専用シールドが付属。その後、1994年7月号に同キットの原型の特集記事が掲載。これと一緒に追加設定の示唆や人型ではないシルエットも掲載され、いずれ詳細が明かされるとの触れ込みだったが、結局、続編記事の掲載には至らず死に設定となった。
 
;[[GUNDAM EVOLVE]]
 
;[[GUNDAM EVOLVE]]
:[[ガンダム開発計画|GPシリーズ]]のデータが映し出された際、本機のデータも表示されている。
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:EVOLVE 4にて[[ガンダム開発計画|GPシリーズ]]のデータが映し出された際、本機のデータも表示されている。
 
;[[ガンダムEXA]]
 
;[[ガンダムEXA]]
 
:パイロットは[[レオス・アロイ]]。アナハイムが予備機として倉庫に秘匿していた機体とされる。<br />[[ゼロ・ムラサメ]]を[[ティターンズ]]から脱走させるミッションで出撃するが、そこに現れた[[マリオン・ウェルチ|マリオン]]の[[ブルーディスティニー3号機改 (ジムヘッド)|ブルーディスティニー3号機改]]とゼロの[[ガンダムMk-II試作0号機]]が戦闘を始めた為、それを止めようと割って入った事で大破している。その後、レオスは[[ピーニャ・ハーシー|ピーニャ]]が持ってきた[[エクストリームガンダム type-レオス|エクストリームガンダム]]に乗り換えた。
 
:パイロットは[[レオス・アロイ]]。アナハイムが予備機として倉庫に秘匿していた機体とされる。<br />[[ゼロ・ムラサメ]]を[[ティターンズ]]から脱走させるミッションで出撃するが、そこに現れた[[マリオン・ウェルチ|マリオン]]の[[ブルーディスティニー3号機改 (ジムヘッド)|ブルーディスティニー3号機改]]とゼロの[[ガンダムMk-II試作0号機]]が戦闘を始めた為、それを止めようと割って入った事で大破している。その後、レオスは[[ピーニャ・ハーシー|ピーニャ]]が持ってきた[[エクストリームガンダム type-レオス|エクストリームガンダム]]に乗り換えた。
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;[[機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]
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:表向きは試作1号機との類似を理由に開発が中止されていたが、[[クレナ・ハクセル]]によって[[ラビアンローズ]]で全面的に再設計された上で完成し[[ガンダム試作1号機フルバーニアン]]と模擬戦を行った。しかし途中で乱入してきた[[ヴァル・ヴァロ]]のプラズマ・リーダーを受け、[[クララ・ロッジ]]によって強奪された。だが、これは全て仕組まれた事であり、その後4号機は書類上では模擬戦で大破して開発計画が完全に凍結された事にされ、実機は外装を全て交換された上でシーマ艦隊に引き渡されている。
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;[[機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE]]
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:ストーリー「星屑たちに花束を」にて[[ペッシェ・モンターニュ]]が搭乗。ラビアンローズ近郊で[[シーマ・ガラハウ]]の駆る[[シーマ専用ゲルググM]]と交戦している。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
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=== 特殊機能 ===
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;シュツルム・ブースター
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:バックパックに3基装着可能なプロペラントタンクとバーニアスラスターが一体化したオプション装備。本体のプロペラントを温存したまま速やかに前線に投入し、作戦行動領域に到着後はパージされる。
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- :武装名:説明 -->
 
 
;ロング・レンジ・ライフル
 
;ロング・レンジ・ライフル
:長銃身のビーム・ライフル。試作1号機用のビーム・ライフルをベースとして射程距離の延伸や威力の強化を図っており、銃身の冷却機構や後部のアクセラレーターによって性能がかなり高まった。銃身の下部に設置された小型ビーム・サーベル「ジュッテ」もそのままであり、敵機からのビーム・サーベル等による攻撃を受け止められるようになっている。
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:長銃身の[[ビーム・ライフル]]。試作1号機用のビーム・ライフルを改造し、射程距離の延伸や威力の強化を図った試作兵器。銃身の冷却機構や後部のアクセラレーターによってスペックが大幅に底上げされている。銃身の下部に設置された小型ビーム・サーベル「ジュッテ」もそのままであり、敵機からのビーム・サーベル等による攻撃を受け止められるようになっている。
 
;専用ビーム・ライフル
 
;専用ビーム・ライフル
:試作4号機用に開発された携行式ビーム砲。威力より速射性を重視して設計されており、トリガーの周辺や機関部はGPシリーズの共通部材を使いつつ近距離戦闘や格闘戦等での取り回しも良くしている。
+
:試作4号機用に開発された携行式ビーム砲。独自のエネルギーパック方式を採用し、機関部やトリガー周りにはGPシリーズ共通の部材を採用しつつ、威力よりも連射性を優先した設計が施されている。近接戦闘、格闘戦時の取り回しなどが配慮されている。<br/>「JAF-CONIII」の限定ガレージキットが初出で、[[ガンプラ]]「[[RE/100]]」での立体化や一部ゲーム作品での実装を果たしている。
;ビーム・サーベル
+
;[[ビーム・サーベル]]
:接近戦用の武器で、背部のホルダーに2本格納されている。このホルダーはシュツルム・ブースターのスラスターブームと一体化している。<br />内蔵デバイスは標準的な量産品を使用しているが、グリップは独自の形状となっている。
+
:当時の標準的な接近戦用の斬撃兵装。形状は専用の物だが、内蔵デバイスはスタンダードな量産品が採用されている。<br/>シュツルム・ブースターのスラスターブームと一体化したホルダーに各1基ずつ収納されている。
 
;専用シールド
 
;専用シールド
:携行式の実体盾で、これも部材の多くに試作1号機のシールドと共通する物を使用している。表面には対ビームコーティングが施され、数回ならばビームの直撃も防御できる。ポジションアームはスライドでき、裏面にはビーム・ライフルの予備エネルギーパックを2つまで装着可能。
+
:アンチ・ビームコーティングが施された専用の実体盾。ビーム砲の直撃でも数回なら防御可能。試作1号機の物と共通する部材が多く採用されており、ポジションアームがスライドする他、ビーム・ライフルのエネルギーパックをマウントする事が出来る。<br/>専用ビーム・ライフルと同様、「JAF-CONIII」の限定ガレージキットが初出で、「RE/100」での付属など、下記のシールドよりも立体化の機会に恵まれている。
 
;シールド
 
;シールド
:こちらは試作1号機用とほぼ同じ物だが、性能差は不明。表面にはマイナスモールド状のパーツが2つ存在する。
+
:ムック「GUNDAM WEAPONS 3」を初出とするシールドで、試作1号機用と同型で表面にマイナスモールド状のパーツが追加されている。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
<!-- :機体名:説明 -->
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;[[ガーベラ・テトラ]] / [[ガーベラ・テトラ (ロールアウト時)]]
;[[ガーベラ・テトラ]][[ガーベラ・テトラ (ロールアウト時)]]
 
 
:ジオン系の機体に偽装された試作4号機。
 
:ジオン系の機体に偽装された試作4号機。
;[[ガンダム試作1号機]][[ガンダム試作1号機フルバーニアン]]
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;[[ガンダム試作1号機|ガンダム試作1号機ゼフィランサス]] / [[ガンダム試作1号機フルバーニアン]]
 
:「ガンダム開発計画」の1号機とその宇宙仕様。この機体とのコンセプトの重複が多く、開発が中断される事になった。
 
:「ガンダム開発計画」の1号機とその宇宙仕様。この機体とのコンセプトの重複が多く、開発が中断される事になった。
 
;[[ガンダム試作2号機]]
 
;[[ガンダム試作2号機]]
 
:「ガンダム開発計画」の2号機。この機体も旧ジオニック社の技術者達を中心として開発が行われた。
 
:「ガンダム開発計画」の2号機。この機体も旧ジオニック社の技術者達を中心として開発が行われた。
;[[ガンダム試作0号機]][[ガンダム試作3号機]][[ガンダム試作3号機ステイメン]]
+
;[[ガンダム試作0号機]] / ガンダム試作3号機 ([[ガンダム試作3号機|デンドロビウム]] / [[ガンダム試作3号機ステイメン|ステイメン]])
:「ガンダム開発計画」の0号機と3号機。
+
:「ガンダム開発計画」における他の系列機。
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:ガーベラ・テトラへの改装の際に外されたバックパックや武装などが転用されている。
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== 資料リンク ==
 
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
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== 脚注 ==
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<references />
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[[Category:ガンダムEXA]]
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<!-- DEFAULTSORTとCategoryを元に、各カテゴリページに表示・自動整列されます。 -->

2024年4月18日 (木) 20:17時点における最新版

ガンダム試作4号機
外国語表記 Gundam GP04G
登場作品
デザイナー 明貴美加
テンプレートを表示
スペック
コードネーム ガーベラ
分類 強襲用試作型モビルスーツ
型式番号 RX-78GP04G
頭頂高
  • 18.2m (GFF)
  • 18.0m (RE/100)
全高 18.5m
本体重量
  • 46.1t (GFF)
  • 46.7t (RE/100)
  • 48.5t (RE/100:シュツルム・ブースター装着時)
全備重量
  • 73.6t (GFF)
  • 73.2t (RE/100)
  • 86.0t (RE/100:シュツルム・ブースター装着時)
  • 主動力 熱核融合炉
    ジェネレーター出力
    • 1,730kW (GFF)
    • 1,710kw (RE/100)
    スラスター総推力
  • 224,000kg (GFF)
  • 171,000kg (RE/100)
  • 装甲材質
  • ルナ・チタニウム合金 (GFF)
  • チタン・セラミック複合材 (RE/100)
  • 開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
    所属 アナハイム・エレクトロニクス社
    主なパイロット
    テンプレートを表示

    概要 [編集 | ソースを編集]

    アナハイム・エレクトロニクス社地球連邦軍の「ガンダム開発計画」に基づき、対MS戦闘に特化された強襲用モビルスーツとして立案した機体案の一つ。開発はガンダム試作2号機と同じく旧ジオニック系の技術者が在籍する第2研究事業部が行った。開発コードの「ガーベラ」は菊科の花であり、花言葉は色によって異なる[1]

    格闘戦および白兵戦を主観に据え、前線への速やかなる到達と、迅速なる戦闘の展開を可能とするシュツルム・ブースターを装備している。

    初期の仕様のままではガンダム試作1号機と重複する要素が多かった為、4号機の開発プランは最終的に計画から除外される事になった。しかし、基礎フレームや各種内装パーツは既に完成しており、それらの部材はある種の社内ベンチャーとして独自に開発が継続され、重役レベルの裁量で償却を判断出来るプロジェクトに置かれる事になる。その後、宇宙世紀0083年のデラーズ紛争に際して、アナハイム社常務のオサリバンの判断により、最終装甲などに偽装を施した上で「AGX-04ガーベラ・テトラ」としてシーマ艦隊へと横流しされた。

    登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

    機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
    文字設定の初出作品。当初は設定上存在しているだけでデザインはされておらず、劇中には登場しない。初期の仕様のままだと試作1号機と要素の重複が多く、最終的に計画から外されてしまっている。しかし基礎フレームと各種内装パーツはその時点で既に完成しており、ガーベラ・テトラとして偽装を施した上で組み上げられ、密かにシーマ艦隊へと譲渡された。
    ピクチャードラマ『宇宙の蜉蝣2』では譲渡の際にガンダムの名残を残すアンテナとツインアイを有する頭部が新規に設定されている。
    GUNDAM WEAPONS 3
    機体デザインの初出。明貴美加氏による描き下ろしイラストが掲載され、それを基にしたフルスクラッチ作例も掲載された。また、「バックパックに複数のシークレット・アタッチメントが内蔵される予定だった」と同誌のみの設定が確認できる。
    月刊ホビージャパン
    1994年に開催されたホビージャパン主催のイベント「JAF-CONIII (ジャフコンIII)」にてガレージキットが限定発売された[2]。同キットには新規デザインの専用ビーム・ライフルと専用シールドが付属。その後、1994年7月号に同キットの原型の特集記事が掲載。これと一緒に追加設定の示唆や人型ではないシルエットも掲載され、いずれ詳細が明かされるとの触れ込みだったが、結局、続編記事の掲載には至らず死に設定となった。
    GUNDAM EVOLVE
    EVOLVE 4にてGPシリーズのデータが映し出された際、本機のデータも表示されている。
    ガンダムEXA
    パイロットはレオス・アロイ。アナハイムが予備機として倉庫に秘匿していた機体とされる。
    ゼロ・ムラサメティターンズから脱走させるミッションで出撃するが、そこに現れたマリオンブルーディスティニー3号機改とゼロのガンダムMk-II試作0号機が戦闘を始めた為、それを止めようと割って入った事で大破している。その後、レオスはピーニャが持ってきたエクストリームガンダムに乗り換えた。
    機動戦士ガンダム0083 REBELLION
    表向きは試作1号機との類似を理由に開発が中止されていたが、クレナ・ハクセルによってラビアンローズで全面的に再設計された上で完成しガンダム試作1号機フルバーニアンと模擬戦を行った。しかし途中で乱入してきたヴァル・ヴァロのプラズマ・リーダーを受け、クララ・ロッジによって強奪された。だが、これは全て仕組まれた事であり、その後4号機は書類上では模擬戦で大破して開発計画が完全に凍結された事にされ、実機は外装を全て交換された上でシーマ艦隊に引き渡されている。
    機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
    ストーリー「星屑たちに花束を」にてペッシェ・モンターニュが搭乗。ラビアンローズ近郊でシーマ・ガラハウの駆るシーマ専用ゲルググMと交戦している。

    装備・機能[編集 | ソースを編集]

    特殊機能[編集 | ソースを編集]

    シュツルム・ブースター
    バックパックに3基装着可能なプロペラントタンクとバーニアスラスターが一体化したオプション装備。本体のプロペラントを温存したまま速やかに前線に投入し、作戦行動領域に到着後はパージされる。

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    ロング・レンジ・ライフル
    長銃身のビーム・ライフル。試作1号機用のビーム・ライフルを改造し、射程距離の延伸や威力の強化を図った試作兵器。銃身の冷却機構や後部のアクセラレーターによってスペックが大幅に底上げされている。銃身の下部に設置された小型ビーム・サーベル「ジュッテ」もそのままであり、敵機からのビーム・サーベル等による攻撃を受け止められるようになっている。
    専用ビーム・ライフル
    試作4号機用に開発された携行式ビーム砲。独自のエネルギーパック方式を採用し、機関部やトリガー周りにはGPシリーズ共通の部材を採用しつつ、威力よりも連射性を優先した設計が施されている。近接戦闘、格闘戦時の取り回しなどが配慮されている。
    「JAF-CONIII」の限定ガレージキットが初出で、ガンプラRE/100」での立体化や一部ゲーム作品での実装を果たしている。
    ビーム・サーベル
    当時の標準的な接近戦用の斬撃兵装。形状は専用の物だが、内蔵デバイスはスタンダードな量産品が採用されている。
    シュツルム・ブースターのスラスターブームと一体化したホルダーに各1基ずつ収納されている。
    専用シールド
    アンチ・ビームコーティングが施された専用の実体盾。ビーム砲の直撃でも数回なら防御可能。試作1号機の物と共通する部材が多く採用されており、ポジションアームがスライドする他、ビーム・ライフルのエネルギーパックをマウントする事が出来る。
    専用ビーム・ライフルと同様、「JAF-CONIII」の限定ガレージキットが初出で、「RE/100」での付属など、下記のシールドよりも立体化の機会に恵まれている。
    シールド
    ムック「GUNDAM WEAPONS 3」を初出とするシールドで、試作1号機用と同型で表面にマイナスモールド状のパーツが追加されている。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    ガーベラ・テトラ / ガーベラ・テトラ (ロールアウト時)
    ジオン系の機体に偽装された試作4号機。
    ガンダム試作1号機ゼフィランサス / ガンダム試作1号機フルバーニアン
    「ガンダム開発計画」の1号機とその宇宙仕様。この機体とのコンセプトの重複が多く、開発が中断される事になった。
    ガンダム試作2号機
    「ガンダム開発計画」の2号機。この機体も旧ジオニック社の技術者達を中心として開発が行われた。
    ガンダム試作0号機 / ガンダム試作3号機 (デンドロビウム / ステイメン)
    「ガンダム開発計画」における他の系列機。
    ガルバルディβ (フィーリウス・ストリーム機)
    ガーベラ・テトラへの改装の際に外されたバックパックや武装などが転用されている。

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    ガンプラ[編集 | ソースを編集]

    フィギュア[編集 | ソースを編集]

    ムック [編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]

    脚注[編集 | ソースを編集]

    1. 白は「希望」や「律儀」、赤は「神秘」を意味する。
    2. 監修:明貴美加氏 / 原型製作:松村年信氏