ガンダムMk-V

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ガンダムMk-V
外国語表記 Gundam Mk-V
登場作品 ガンダム・センチネル
デザイナー 明貴美加
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スペック
通称 G-V / 新器材「G」
分類 試作型モビルスーツ
型式番号 ORX-013
頭頂高 22.80m
全高 25.42m
本体重量 39.8t
全備重量 85.31t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 5,320kW
スラスター総推力 111,200kg
姿勢制御バーニア数 10基
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 12,000m
開発組織
所属 地球連邦軍ニューディサイズ / ネオ・ジオン
主なパイロット ブレイブ・コッド
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概要[編集 | ソースを編集]

オーガスタ研究所が開発したガンダムタイプモビルスーツ。通称及び開発コードは「G-V(ジー・ファイブ)」。

当初はティターンズの依頼により、サイコガンダムの問題点を解消した機体として開発が進められていたが、エゥーゴによる政権掌握後は連邦軍に接収される形で開発が継続された。全3機がロールアウトし、内1機がローレン・ナカモトの手引きによってアクシズに渡り、ドーベン・ウルフの開発母体となる。また、別の1機は連邦軍エイノー艦隊に配備されたが、謀反によって艦隊ごとニューディサイズの所属となり、ブレイブ・コッドによって同組織で運用された[2]

機体名称に「ガンダム」の名を冠してこそいるものの、RX-78ガンダムから進化したガンダムMk-IIガンダムMk-IIIとは全くの別系統であり、「ガンダム」として開発されたのは連邦軍内の「ガンダム信仰」により、新型システムを誇張する為の物であると言われ、現に開発当初よりティターンズニューディサイズ)・ネオ・ジオンアナハイムにその存在を噂されるほど注目された機体であった。

最大の特徴として、システムの動作にニュータイプ能力を必要としない準サイコミュシステムが搭載されており、これを用いたオールレンジ攻撃兵器「インコム」によって非NTパイロットであっても擬似的なオールレンジ攻撃が可能となっている。

既存のガンダムタイプや連邦系MSとは異なり、ムーバブルフレーム各部がブロック化されている為、準サイコミュの換装やメンテナンスが容易。また、腕部と脚部に内蔵兵装を搭載していない為、俊敏な運動性能を発揮出来た。

武装はビーム・サーベル兼用のビーム・カノンとインコム、ビーム・ライフルと極めてシンプルだが、一方で高出力ジェネレーターと大型スラスターによる爆発的な推進力によって、極めて高い機動性を示している。

登場作品[編集 | ソースを編集]

ガンダム・センチネル
エイノー艦隊に配備され、ニューディサイズ鎮圧の増援として用いられる筈だったが、艦隊が地球連邦軍から謀反した事で、本来敵対する筈であったニューディサイズ側の手に渡り、同組織の首領ブレイブ・コッドの専用機として月面のエアーズ市での戦闘で運用された。
圧倒的性能とコッドの腕前もあり、α任務部隊ネロ9機、更にFAZZ3機を瞬時に撃退。連日の戦闘で物量のないニューディサイズの主戦力を務め、エアーズからの脱出時には友軍部隊の殿としてEx-Sガンダムと交戦。戦闘は終始Mk-V優位に展開するものの、止めを差す瞬間にEx-Sに搭載された人工知能「ALICE」が稼動。反応速度の差でビーム・サーベルで胴体を切り裂かれて撃墜された。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ビーム・ライフル
本機専用とニューディサイズ側で製作されたものが存在するが、ニューディサイズ側の詳細は不明。奪取以前に用意されていた専用ライフルは通常型と連射ガンナーモード用の2種類存在していた。この専用ライフルはフィギュア「ROBOT魂」での立体化の際に新規にデザインされている。
ビーム・サーベル / ビーム・カノン
背部バックパックに2基装備。背部装備時は出力1.2MWのビーム・カノンとして砲撃戦で使用され、接近戦ではバレル部分を取り外し0.9MW出力のビーム・サーベルとして使用される。バックパックは左右のブロックが独立している為、砲撃時には脇から前方に向けるように使用される。
インコム
背部バックパックに2基装備された準サイコミュ兵装。有線制御によってコントロールされる小型ビーム砲で相手の死角を突く誘導兵器である。
非サイコミュ兵器である為、パイロットのNT能力に依存せずに使用可能。しかし、サイコミュ制御された誘導兵器に比べればその運動は二次元的であり、インコム射出時に機体制御も著しく損う等、実用度は然程なく、腕前の良いパイロットからすれば、ただの補助武装に過ぎない。出力は4.5MW。
マイクロ・ミサイルランチャー
α任務部隊との連戦で不調を来たしたインコムの補助として取り付けられた武装。2基のコンテナからミサイルを数十発発射する。ミサイルは発射後に炸裂し、散弾で対象を攻撃する。
シールド
ブースターが内蔵された大型シールド。シールド自体の防御能力も高い。加速時にはバックパックに装着しての使用も可能。コッドは近接戦闘のプロであることからシールドとしては殆ど使用しなかった。月面への降下時に破棄した際、本機を狙ったEx-Sガンダムの攻撃が命中し爆散している。

関連機体[編集 | ソースを編集]

サイコガンダム
開発時のベースとされた機体。安定性を欠くサイコガンダムの問題点を解消し、コストダウンを図ったのがガンダムMk-Vである。
ガンダムMk-IV
SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場するゲームオリジナル機体。ガンダムMk-IIIのデータを基にインコム・システムの実験機として開発された機体で、得られたデータを基に本機が開発された。
ガンダムMk-V S
『漫画兵器サイバーコミックス』に登場するプロペラント・タンクを搭載した改修機。
ドーベン・ウルフ
ネオ・ジオンに引き渡されたガンダムMk-Vをベースに、サイコガンダムMk-IIの武装要素も取り入れた機体。インコム・システムも同様のものを搭載している。
シルヴァ・バレト
ドーベン・ウルフをベースに、アナハイムが改修を行った機体。準サイコミュシステムの研究を目的としており、改修には元オーガスタ研究所のスタッフも参加している。
G-ドアーズ
本機と同じくサイコガンダムから発展し小型化されたモビルスーツ。本機とは対照的にサイコフレームを実装したニュータイプ専用機として開発された。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 模型誌「モデルグラフィックス」の別冊「GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ」には本機のデザインが出来上がるまでの経緯が掲載されている。本機は元々、ドーベン・ウルフの初期案「G-V (ジー・ファイブ)」としてデザインされた物であり、その第1稿にクリーンナップを重ねていったデザインが本機にあたる。また、第3稿の頭部デザインは後にクィン・マンサの頭部デザインの原型となっている。
    • さらにG-Vのクリーンナップ画稿にはアムロ・レイ専用機という設定が付加されており、「ティターンズの壊滅により放置されていた試作機をカラバが回収、ガンダムタイプという事もありアムロの搭乗機となる」といった内容だった。

商品情報[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 型式番号のORXはオークランドのナンバリングであり、共同開発もしくは開発がオーガスタに移管されたとする資料も存在する。
  2. この際、機体カラーがニューディサイズ所属を表すダーク・ブルーに塗り替えられている。本来のカラーリングはライト・グレー。