ガンダムX

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GX-9900 ガンダムX(Gundam X)

旧地球連邦軍が開発したニュータイプ専用のフラッシュシステム対応型決戦用モビルスーツ。全部で3機が存在する。1号機と2号機は作中で所在が判明しているが、3号機は行方不明。最大の特徴は背中に背負った長大なサテライトキャノンを運用するための「サテライトシステム」を搭載している事。リフレクターはマイクロウェーブ受信時とは逆方向に展開する「Xの字」状態で巡航用のホバーリング飛行(あくまで巡航飛行用でありバックパックのスラスターのみでも飛行や戦闘機動は十分に可能)も可能にする。バックパックは薄い四角型で四方の辺に相当する部分にスラスター噴射孔が有り頂点に相当する部分にコネクタを有する(当機では右上のサテライトキャノン・リフレクター接続部と右下のシールドバスターライフル用が標準時に使われていた)。本機の着脱可能な右操縦桿は「Gコン」と呼ばれ、機体のキーロックやサテライトキャノンのトリガー機能を兼ね備えている。

旧地球連邦軍製のガンダムは宇宙革命軍との決戦を目的として作られておりエアマスター系の部隊が先行して敵部隊を急襲し、後続のレオパルド系が重火力弾幕による殲滅、後方に配置されたX系がサテライトキャノンによる(コロニー落としに用いられる)コロニーを超長距離から破壊する役割を担う構成となっていた。本機は決戦兵器である為、単体でも陸海空を問わない高い汎用性と堅牢な装甲等の高次元の機体性能を併せ持つ。

原作では中継衛星が破壊されサテライトキャノンは常時使用できず(そもそもサテライトキャノンは超長距離からの戦略砲撃を前提用途としているため対MS戦が予期される距離や状況で使用するものでは無い)、GXビットも失われていたため劇中では本来のスペックを発揮出来る状態では無かった。ベルティゴ戦での中破を機に過剰な火力を捨て(サテライトキャノンやリフレクター自体の修復が不可能だった事も要因の一つ)対MS戦に合わせた火力と機動性を高次元で纏めたガンダムXディバイダーへと改修される。

大河原氏はインタビューで、本機のイメージデザインについて「長刀を背負った佐々木小次郎」と答えている。

1号機(NT-001)

ガロードが搭乗する事になった機体。追っ手から逃れるガロードがティファの誘導で辿り着いた旧連邦軍の基地に未使用のまま保管されていたもので、フリーデンの主戦力として転戦する事になる。
その後、カリスの乗るベルディゴに敗北し機体を破壊されるが、キッド達フリーデンメンバーの手でガンダムXディバイダーへと改修される。

2号機(NT-002)

ジャミルが第七次宇宙戦争時に乗っていた機体。ランスロー・ダーウェルフェブラルとの戦闘で大破、大気圏突入後に放棄される。
しかし、後に政府再建委員会によって回収されていた事が発覚。ゾンダーエプタに運ばれ、機体とそのデータはガンダムダブルエックス開発の参考に利用される事になる。

3号機(NT-003)

本編未登場。所在不明で破壊されたとも言われている。漫画作品『機動新世紀ガンダムX外伝 UNDER THE MOONLIGHT』にてローレライの海でサルベージされたコクピットの内装にコールドスリープ装置が組み込まれていた黒いガンダムXが登場しているが、この機体が何号機かは触れられてない。同機には随伴のGビットも配備されていたが喪失したらしい。

登場作品と操縦者

機動新世紀ガンダムX
本編中ではガロード・ランが搭乗。かつての搭乗者であるジャミル・ニートに鍛えられる。

装備・機能

特殊機能

フラッシュシステム
ガンダムタイプのMSに搭載された、ニュータイプのみが起動できるシステム。NTの思念波を機体制御や無線通信に利用する、宇宙世紀シリーズで言うところのサイコミュシステムのような物。GXにおいては、ビットMSの制御や月面のマイクロウェーブ送信施設への機体の初期登録に用いられる。
サテライトシステム
月面基地からのスーパーマイクロウェーブを背中のリフレクターパネルで受信するシステム。リフレクターにはエネルギータンク的な機能(厳密には手足等に設置されている”エネルギーコンダクター”と呼ばれるパーツとの併用で賄われる機能である)も持っており、MG等の文字設定では一度の受信で通常の戦闘であれば一週間程度は無補給でも戦闘継続可能な程のエネルギー容量がある。
換装
ガンダムXディバイダーへの換装が可能。ただし、一部ゲームのみの設定で、原作ではリフレクターやキャノンを復元していない事もあり換装不可能。

武装・必殺攻撃

ブレストバルカン
胸部インテーク下部に左右二門の計四門内蔵。特に撃ち分けなどはせず基本的に全四門の一斉射で運用していた。
大型ビームソード
サテライトキャノンの砲尾に一基装備されている。サテライトシステム(厳密には腕部エネルギーコンダクター)からのエネルギー供給を受けていて、高出力。ビーム刃は大きく鍔元辺りでは十字状に放出されているのが特徴。
シールドバスターライフル
射撃戦ではビームライフルとして、白兵戦では銃身や照準部などを収納して装甲部を展開し小型の手持ちシールドとして使用可能な複合兵装。使わない時はバックパック右下部のコネクタにスコープ・バレル・グリップを折り畳んだ収納形態で銃尾を接続し、エネルギーもその状態で供給する。変形して盾になるシステム上ライフルとシールドとしての機能を併用出来ない事や万が一破壊された場合両方の機能を同時に喪失するなどの欠点がある。トイのGFFでは両腕部に専用のマウントラッチを付ける事で腕部に装着した状態をオリジナルで創作している。また旧1/144及びHGAWではグリップの可動ギミックを省略しており一部の模型誌等ではグリップを折り畳まない状態のシールド形態をトンファーの様に持たせた作例などを発表しているがこれはギミックが省略されている事を考慮していない誤った解釈である。
サテライトキャノン
月面基地からのスーパーマイクロウェーブを、背部に展開したリフレクターパネルで受信しサテライトシステムを介して変換する事で発射可能になる超長距離用長砲身ビーム砲。発射までにMW受信をする(送信座標を固定する必要がある)為その間は動けない。
元々がコロニー破壊用の戦略兵器であるため通常の射撃戦闘には不向きな兵器としての性質を持つ事や初使用の際にティファが命に関わるほどの精神的ダメージを受けたのを目の当たりにした事もあって、ガロードはこの武器の使用に実に慎重であり、滅多に使わなかった。元々は宇宙砲台的な武装として開発されていたが開発途中でMS用武装に小型化し、単純な出力こそ劣るもののGビットとの連携を用いた総合的に見た能力は初期仕様を凌駕していた。設定では「フルチャージなら2,3発の発射が可能とする説がある」という記述があるが原作では基本的に一度の受信で一発撃つのみであり、連射場面は存在しない(後継機のガンダムダブルエックスは3連射するシーンがある)。
ショルダーバルカン
キッド自作の追加武装。左上バックパックハードポイントに装着される。ガンダムヴァサーゴのクロービームで破壊された。

対決・名場面

ベルディゴ
ビットに翻弄され、完敗。機体も中破した。

関連機体

ガンダムXディバイダー
中破したガロード機を改修・強化した機体。
ガンダムダブルエックス
ジャミル機をベースに政府再建委員会が建造した機体。
ガンダムエアマスター
ガンダムレオパルド
Gファルコン
旧連邦のガンダムシリーズ用の支援戦闘機。単体でも並のMSに匹敵する能力を持つ。
GXビット
フラッシュシステムによる遠隔制御無人MS。本機と同等の武装・性能を有しており、もちろんサテライトシステムも搭載している。母機に加えて最大12機の同時操縦で、一人のパイロットが一個小隊クラスの戦力を持つ事が可能になる。
12機のGXビットを伴ったガンダムエックスのサテライトキャノン一斉発射が、焦った革命軍の大量コロニー落としを引き起こし、地球の荒廃を招く鉄爪となってしまう。
ガンダムX魔王
ガンダムビルドファイターズ」に登場するガンプラ。ガンダムXをベースとして製作されている。

商品情報

話題まとめ

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