グラブロ試作水中ビット搭載型

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グラブロ試作水中ビット搭載型
外国語表記 Grublo UW-Bit Mounted Prototype
登場作品 MSV-R
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 水中用試作型モビルアーマー
生産形態 試作機 / 改修機
型式番号 MAM-07-X3
全長 40.2m
全高 26.1m
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 11,000kW
原型機 グラブロ
改修 ジオン公国軍
所属 ジオン公国軍
主なパイロット アルマ・シュティルナー
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概要

ジオン公国軍が開発したサイコミュシステム搭載型の水中用試作モビルアーマー。開発された3機のグラブロの内の1機を、ロールアウトから間もなく改修した機体である。

本機に搭載されたサイコミュシステムは、ニュータイプではない通常パイロットによる操作が可能なタイプであり、サイコミュシステム搭載機の可能性を確認する意図がジオン上層部にあったと想像されている。サイコミュによって操作されるビットは最大4基の装備が予定されており、練度の高いパイロットであれば4基同時の操作も可能であると考えられていたようである。

サイコミュシステムの搭載に伴い各部も改修されており、胴体左右に装備されていたグラブロクローを撤去し、空いたスペースに新たに開発された水中用ビット用のパイロンを設けている。パイロンには水中用ビットが2基装備され、その他の武装はそのまま残置されている。船体の後方にはビット遠隔操作用の複合送信システムを収めたユニットが追加され、さらに船体前下部にはソナードームも追加されている。

この機体の試験運用期間は約2週間と短期間であったが、開発陣を満足させる性能を示している。しかし、サイコミュシステムを搭載した機体であることや、消耗品でもある水中用ビットの数が原因で稼働条件を満たすことが難しくなっていたことなどにより、制式採用には至っていない。採用されなかった本機は試験運用終了後、追加したシステムを撤去して元のグラブロに改修し、実戦配備されている。

ちなみに本機に搭載されたサイコミュシステムは準サイコミュシステムと呼称されているが、一年戦争当時にその名称は存在していない。そのため、通常のパイロットでも操作できることを目指したサイコミュシステムという共通点から、後の時代の資料で準サイコミュシステムと呼称していると推測される。

登場作品と操縦者

MSV-R
出典元。「月刊ガンダムエース」2013年2月号掲載のVol.46で紹介された。同コーナーの挿絵は「戦後、ジオン公国軍の沿岸施設から押収された資料から発見された画像」という体裁で、撮影日は一年戦争末期頃と推測されている。また、試験中に遭遇した連邦軍の艦艇2隻を水中ビットで1時間足らずの間に撃沈した戦闘記録も残されている。
他にも「アクショングラフィック編」第20話では一般パイロットによる試験運用の風景が描かれている。
機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy
ゲーム中には名称を含めて登場せず、キリー・ギャレットの「新兵器テストから引き抜いちゃって(第1話)」、アルマ・シュティルナーの「あの子全然動かなくて(第1話)」「サイコミュとかいう機械を上手く使えなくて(第14話)」などの発言で、アルマに何らかのサイコミュ兵器の使用経験がある事が仄めかされている程度だが、シナリオ担当の徳島雅彦氏は、ノイジー・フェアリー隊に加入する前のアルマが本機のテストパイロットを務めていた、という裏設定が存在している事をTwitter上で明かしている[1]。そのため、上記の一般兵と交代でテスト運用していた可能性が考えられる。その後漫画版にて、回想で本機のテストをしていた様子が描写された。

装備・機能

武装・必殺攻撃

7連装魚雷発射管
機体前方左右に計2基装備されている魚雷発射管。
対空ミサイル・ランチャー
機体上面に2基装備されているミサイル・ランチャー。
水中ビット
機体左右のパイロンに2基装備されている水中用の試作ビットサイコミュによって有線制御されるビット兵器で、前部には4門の魚雷発射管と方向転換用の水流スラスター4基を備えている。機体から分離されると中央部に備わった安定翼を展開し、ウォータージェット推進で水中を移動する。機動性能の高さから、ニックネームとして「スキップジャック」とも呼称されていた。運用試験では最大4基のビットを装備する予定もあり、無線制御での運用も想定されていたようである。

対決・名場面

関連機体

グラブロ
原型機。
ブラレロ
戦時中に同じくニュータイプ対応機として開発されたザクレロの改修機。
シャンブロ
後の時代で開発されたサイコミュ搭載型のモビルアーマー。水中で運用可能な点が共通している。

商品情報

書籍 

漫画 

リンク

脚注