グレイズ

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EB-06 グレイズ (Graze)

グレイズ
外国語表記 Graze
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
デザイン 海老川兼武
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スペック
分類 主力量産型モビルスーツ
型式番号 EB-06
全高 17.8m
本体重量 30.2t
主動力 エイハブ・リアクター
装甲材質 ナノラミネートアーマー
開発組織 ギャラルホルン
所属 ギャラルホルン
主なパイロット
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概要

ギャラルホルンが開発した量産型モビルスーツ。同組織の最新鋭主力機であり、グリムゲルデのヴァルキリアフレームの基本構造を踏襲しつつ再設計した「グレイズ・フレーム」が採用されていた機体である。このフレームは「構造の単純化」という開発思想に基づいて構成素材数の大幅圧縮を行っており、現在の技術の集大成とも言える代物である。これに伴い開発・運用コストの低減化が達成され、環境に左右されない汎用性の高さも有している。また安定性にも優れている。動力源はエイハブ・リアクターであり、装甲もナノラミネートアーマーを採用している。コクピットは通常型で、阿頼耶識システムは搭載されていない(GHでは施術者の反乱を警戒して行われた情報操作によって「阿頼耶識は非人道的なシステム」という考えを持っている人間が多く、阿頼耶識の施術自体が違法となっている為)。
頭部には球体センサーを1基内蔵している。エイハブ・ウェーブや赤外線等の計測が可能で、長距離からの光学望遠や精密測定時には頭部装甲が上下に展開してセンサー自体が露出する。
背部にはブースターユニットが設置され、宇宙空間における高速移動を可能とする。重力下での運用時には背部から腰部に移動し、装甲も機動性を重視して軽量化されたタイプへと換装される。

ちなみに脹脛部にも開閉式スラスターが存在し、使用しない時は閉じておく事で被弾した場合の機体損傷率を下げている。
オプションや武装は豊富に用意されており、距離を問わず、また主力・支援の両方で力を発揮できる万能機として完成している。操作性や整備性も良好と非常に優秀である事からパイロットやメカニック共々高評価を得ている。また拡張性も高く多くの派生機も作られている。

一方、それが原因で次期主力機の開発に消極的な意見も少なくない(エドモントンの決戦後は鉄華団のような組織に対抗する為に更なる性能を持ったMSの必要性が出て来た為、本機のコンセプトを引き継いだ後継機レギンレイズが試作として16機建造され、試験配備されている)。

カラーリングは配備部隊・地域によって様々で、火星(地上部隊)配備機がモスグリーン、アーレス所属機が紫、アリアンロッド所属機が深緑、アリアンロッド所属機(ダインスレイヴ装備)が明灰色、革命軍所属機が青で塗装されている。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
主なパイロットはクランク・ゼントアイン・ダルトンなど。
CGSへの襲撃に投入され、MS戦を想定していなかったせいで三日月・オーガスガンダム・バルバトスと交戦してアイン機が左腕部と頭部装甲を破損し、オーリスの駆る指揮官機はコックピットを潰されて鹵獲されている。その後、クランク機が三日月と決闘して敗北、機体は鹵獲され改修されている。
低軌道ステーションでの戦闘ではアーレスに所属する宇宙用グレイズが投入されたが、その内の数機がバルバトスに撃墜されている。その後も多くの機体が実戦に投入されて、レギンレイズが配備されても尚一線で活躍しているほか、革命軍とアリアンロッドの全面会戦ではグレイズ同士が交戦する事態になっている。
鉄華団殲滅戦において終盤、ギャラルホルンの勝利が確定しても尚、圧倒的な力で戦うバルバトスグシオンを前に臆している部下を鼓舞する為にイオクが負傷を押して通常のグレイズにて出撃し、宇宙から降り注いだダインスレイヴによる攻撃で虫の息となっていたグシオンを追い詰めるものの、止めの際に名乗りを上げてしまったせいで昭弘が最後の力を振り絞り、グレイズのコックピットを潰している。

装備・機能

特殊機能

換装
環境に合わせて装甲や武装、オプションを換装可能。
地上用ブースターユニット
腰部に追加できるオプション装備。重力下における機動力を高められる。
グリップが格納されており、これを握る事で姿勢制御がしやすくなる。また曲芸飛行も可能とされる。

武装・必殺攻撃

GR-W01 120mm25口径ライフル
携行式の速射砲。高い集弾性を持ち、メインウェポンとしてはもちろん支援武器としても有効である。精密射撃用のサブグリップも設置されている。両側面にはマガジンが取り付けられ、丸型と四角型の2種類が存在する。
銃身は着脱が可能で、外した基幹部のみの状態でも発砲できる。
ショートライフル
120mmライフルの銃身を外した状態。片腕でも保持しやすくなる代わりに有効射程や集弾性が落ちる。
バトルアックスと併用する際にこちらをよく使用する。
GR-H01 9.8mバトルアックス
MS戦闘用の白兵武装。直接打撃によってナノラミネートアーマーを破壊する。
バトルブレード
対MS戦闘用の白兵兵装で、地球上におけるグレイズの主装備。重力下で姿勢制御システムにかかる負荷を抑えるべく軽量化が図られ、剣ではあるが切るよりも叩き割る事に重きを置きバトルアックスよりも劣るもの破壊力は高い。バトルアックスとは違いサイドアーマーにラックできない為、未使用時はマルチラックを持つバックパックにマウントされている(宇宙用だとブースターが背中に来るので基本的に装備されない)。
バズーカ砲
標準武装として開発された大型火器。ロケット弾を発射する。
マウントラック付きの専用肩部装甲が用意されており、換装する事でマウントしたままの発射が可能となる。
シールド
ナノラミネートアーマーを施された盾。耐熱仕様となっている。耐久性も高い。
ダインスレイヴ
MSのフレームに使われる高硬度レアアロイ製の杭状特殊弾体を射出する大型レールガン機構。使用に関しては左腕を丸ごと砲撃ユニットに換装し頭部も専用の長距離射撃用の物に換装されて撃ち放つ代物で、様々な制限はあるがMSや戦艦の表面に塗装されているナノラミネートアーマーを難なく貫いて破壊する程の威力を持ち劇中に登場する兵器の中でも最大級の破壊力を誇る。
単発式で2発目以降は別の機体が外部から弾体を装填する必要がある。本来はその威力から(弾薬も含め)非人道兵器として禁止になっているが、ギャラルホルンは状況に応じて規制を解除する事が可能であり、アリアンロッド艦隊は多くのダインスレイヴを所持している。

対決・名場面

火星の一騎打ち
CCG襲撃に失敗したギャラルホルン火星支局。支局長コーラルは自身の保身とノブリスの意向のために、パイロットであるクランクに再度出撃を命じる。クランクは自身の相対した敵が『子供』であり、殲滅する事に抵抗を感じていたが上司の命令には逆らえなかった。
彼は少年兵の虐殺という汚名からアインら部下を守るべく、また自分の矜持を貫くべくあえてコーラルの命令に反して単独で出撃。クーデリアの身柄を賭けて三日月に一対一の決闘を申し込む。

関連機体

グレイズ (指揮官機)
通信距離を広げるアンテナを装備した機体。性能差は一般機とさほどない。
グレイズ (地上戦仕様)
地球上の部隊に配備されている機体。重力下での運用に対応して機動力が上げられている。
グレイズ改グレイズ改弐
鉄華団が鹵獲・改修したグレイズ。流星号に関しては、アインに「厳格なクランク二尉の機体を下品な色に染め上げた」と侮辱されている。
シュヴァルベ・グレイズ
同型フレームを採用しているグレイズの姉妹機。マクギリスや、ガエリオなどの一定の階級を持つパイロットが搭乗している他、アイン石動も本人から譲渡され、搭乗している。
グレイズリッター
カルタ・イシューが管理している地球外縁軌道統制統合艦隊に配備されているグレイズの姉妹機。バトルアックスの代わりにナイトブレードを装備する。
レギンレイズ
グレイズのコンセプトと意匠を受け継いだ新型機。アリアンロッドが主体となって開発した機体であり、主に同艦隊に配備が進められている。
ガンダム・バルバトス
第2、2.5、3形態の肩部に鹵獲したグレイズの装甲を取り付けている。
グリムゲルデ
ヴァルキュリア・フレーム採用機。この機体を再設計したのがグレイズである。
ゲイレール
グレイズの一世代前に当たる旧型機。手練れが乗れば、ガンダム・フレームとも渡り合える程の性能を秘める。
リーガルリリー
鉄華団に斃され鹵獲されたグレイズを、月面コロニーに拠点を置くマフィア『タントテンポ』の一員であるジャンマルコ・サレアノが買い取ってカスタマイズした機体。細身であったグレイズから一転、重厚なプロポーションの機体となっている。
グレイズ・シルト
アリアンロット所属のカスタム機。集団戦闘での包囲制圧戦を得意とする。
グレイズ(イオク機)
イオク専用のグレイズ。
フレック・グレイズ
各経済圏用に開発された廉価版。
グレイズ・アイン
阿頼耶識システムに対応した実験機。鉄華団の子供達に施術された有機デバイス式ではなく、厄祭戦時のガンダム・フレームに搭載されていたようなそれに近い。その為、パイロットであるアインは四肢等を除去された胸像状態で生体パーツとして収まっている。また、グレイズの胴体の大きさを変えず四肢のみを大きくしていたり、頭部にも若干の差異がある。

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