サイコ・ザク

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サイコ・ザク
外国語表記 Zaku II High Mobility Type "Psycho Zaku"
登場作品 機動戦士ガンダム サンダーボルト
デザイナー
  • 太田垣康男 (漫画版)
  • 中谷誠一 (OVA版)
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スペック
正式名称 リユース・Pサイコ・デバイス装備高機動型ザク
分類 宇宙用試作型モビルスーツ
生産形態 実験機
型式番号 MS-06R
主動力 熱核融合炉
開発組織 リビング・デッド師団
開発拠点 ドライドフィッシュ
所属組織 ジオン公国軍
所属部隊 リビング・デッド師団
母艦 ドライドフィッシュ
主なパイロット ダリル・ローレンツ
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概要[編集 | ソースを編集]

リビング・デッド師団高機動型ザクIIをベースにリユース・P・デバイスを搭載して開発した機体。制式名称は「リユース・P・デバイス装備高機動型ザク」だが、バロウズ艦長が略して「サイコ・ザク」と呼称し、その名が定着した。

開発主任のカーラ・ミッチャムが開発したリユース・P・デバイスとは、パイロットの脳から発信される電気信号をモビルスーツの駆動系に直接伝達し、機体制御を行うためのシステムである。このシステムの開発協力もリビング・デッド師団の任務であり、各MSパイロットの義肢から得られたデータを元に実験機が開発され、本機で実用化されることとなった。

サイコ・ザクは内部構造が剥き出しだった実験機に装甲や装備を施すなどの改修を行った機体で、コックピットも義肢を差し込む方式のリユース・P・デバイスに対応した専用の物に換装されている。背部のランドセルはF型等と同形状の物に変更され、その上から専用の大型ランドセルを装備。全身には50基以上のスラスターやバーニアが配置されており、元々のR型の性能も相まって極めて高い機動性と運動性を獲得している。さらに大型ランドセルにはウェポンラックを兼ねた2基のロケットブースターの増設が可能で、フルアーマーガンダムに匹敵する程の高推力と高出力を発揮することが可能となる。OVA版ではそれに加えて大型ロケットブースター1基が追加されている。

本来、高機動型MSは操縦に高度な技術や経験が要求されるが、リユース・P・デバイスによって訓練期間がほぼない状態でも即座に操縦可能となっている。加えて長時間の戦闘を想定した重装備が施されたハイエンド機であるため、より扱いにくい機体となっているが、この問題も本システムにより解決されている。強力なシステムではあるが、その性能を完全に引き出すには四肢の完全な義肢化が必要という制約が課されており、パイロットは無事な手足も切断する必要がある。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム サンダーボルト
初出作品。第13話からダリル・ローレンツの機体として登場。試験運用もせずに出撃し、仲間の犠牲もあり単機でムーア同胞団の艦隊を壊滅させる活躍を見せる。その後イオ・フレミングフルアーマーガンダムと交戦。死闘の結果、ほぼ相打ちとなったが、シュツルム・ファウストの爆発を発見したセイレーン機動艦隊のMS部隊が救援に現れ、ダリルが勝利を収めた。ダリルが降りた後、サイコ・ザクは限界を迎え爆発した。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

リユース・Pサイコ・デバイス
パイロットの神経の電気信号を直接機体に伝えるシステム。これにより人機一体になることが可能になるが、性能を完全に引き出すには四肢全てを義肢化する必要がある。動作を考えるだけで機体が動くので訓練が浅い者でも十分に戦果が取れるようになる。なお、名称にサイコという文字があるがサイコミュシステムとは関係がない。なお、接続部に対応した物であれば一般の機械義肢等の装着も可能で日常生活を送る事は十分に可能である。
サブアーム
大型ランドセル上部に2基装備されている簡易マニピュレータ。多軸構造によりフレキシブルに可動する。リユース・P・デバイスにより細かい操作が可能で、マガジン等の交換だけでなく、マシンガンやバズーカ等を保持して使用することも可能となっている。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ジャイアント・バズ
主にドム系列機に装備されている360mm口径バズーカ砲。OVA版ではこの武装の代わりにビーム・バズーカを携行し、ザク・バズーカに代わってブースター下面に予備が3挺装備されている。
ザク・マシンガン
ドラムマガジン式の120mm口径マシンガン。予備マガジンが上部ロケットブースター側面に計4個マウントされている。OVA版では予備が下部ロケットブースター下面に2挺装備されており、予備マガジンは上下のブースター側面に分けて装備されている。
ザク・バズーカ
対艦用の280mm口径バズーカ砲。マガジン式の改良型で、上部ロケットブースター上面に3挺マウントされている他、予備マガジンが上部ロケットブースター側面に計4個マウントされている。OVA版では装備されていない。
シュツルム・ファウスト
命中率は悪いが威力の高いロケットランチャー。下部ロケットブースターに3発装備されており、サブアームを用いて発射される。OVA版では装備位置が若干変更されている。
ヒート・ホーク
手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。
シールド
右肩部に固定装備されているシールド。小型スラスターが4基内蔵されている。OVA版では小型スラスターとより一体化したデザインとなった。
ビーム・バズーカ
OVA版にて追加された携行式の大口径ビーム兵器。機体の全長を超えるサイズだが高出力のビームを連射可能で、数発で艦艇を轟沈する程の威力を有する。強力な武装だが、撃ち切った後は母艦で再チャージが必要という運用上の制約がある。デザインはリック・ドムRS型のEx-T2-2に似ているが細部が異なり、性能的にも別物である。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

フルアーマーガンダム
サンダーボルト宙域の戦闘でムーア同胞団の艦隊を壊滅させた。その直後にイオ・フレミングフルアーマーガンダムと交戦し、装備のほとんどを使い切る接戦を演じた。左腕を破壊された衝撃でコロニーの残骸に不時着し機能を停止、増加装甲をパージしたイオのガンダムにとどめを刺されそうになるが、落雷が偶然にも機体に当たり再起動に成功。即座に残ったシュツルム・ファウストを命中させたと同時にビーム・サーベルで頭部を貫かれ、相打ちの形で撃破した。パイロットのダリルは回収されたものの機体の方は損傷が激しかったためその場で爆発した。

関連機体[編集 | ソースを編集]

リユース・P・デバイス実験用高機動型ザクII
リユース・P・デバイスの実験に用いられていた高機動型ザクII。艦内で動作を確認するための機体で、内部構造は剥き出しで背部がフレームによって壁面に固定されている。この機体によって得られたデータによりこのシステムが実用化され、本機もサイコ・ザクに改修されることとなった。
高機動型ザクII
実験機のベースとなった機体。型は明言されていないが、脚部の形状を始めとしてR-2型の特徴が見られる他、OVA版ではビーム兵器の使用を可能としているためR-2型がベースと思われる。
サイコ・ザクMk-II
南洋同盟が開発したサイコ・ザクの量産型。ベース機は変更されたが、それ以外はサイコ・ザクと同じでリユース・P・デバイスも搭載されている。
パーフェクト・ガンダム (サンダーボルト版)
外装や一部装備をガンダムのパーツに換装した機体。
フルバレットザク
本機と同じく大量の武装を装備している高機動型ザクII。赤を基調とした機体カラーも共通している。
グレイズ・アイン
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する機体。パイロットの四肢を切断して生体ユニットとする共通点はあるが、こちらは完全に機体と一体化しており、人として生活することは不可能となっている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]