ジャムル・フィン

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ジャムル・フィン
外国語表記 Jamru-Fin
登場作品
デザイナー 明貴美加
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スペック
分類 宇宙用試作型可変モビルアーマー
型式番号 AMA-01X
全長
  • 20.5m(MA形態)
  • 28.2m(メガ・ブースター合体時)
頭頂高 15.0m
全高 17.2m
全幅
  • 14.9m(MA形態)
  • 15.2m(メガ・ブースター合体時)
本体重量
  • 24.7t
  • 35.5t(メガ・ブースター合体時)
  • 全備重量
  • 58.5t
  • 103.6t(メガ・ブースター合体時)
  • 主動力 熱核融合炉
    ジェネレーター出力 4,750kW
    スラスター総推力
    • 82,600kg (34,400kg、24,100kg×2)
    • 160,000kg(メガ・ブースター合体時)
    姿勢制御バーニア数 10基
    装甲材質 ガンダリウム合金
    センサー有効半径 13,400m
    開発組織 ネオ・ジオン
    所属
    主なパイロット
  • ジャムルの3D (デルダニーデューン)
  • キッチ・キッチナー
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    概要[編集 | ソースを編集]

    ネオ・ジオン軍が最初に開発に着手したモビルアーマー。当初はビグ・ザム系統の大型機として開発が進められていたが、ネオ・ジオンの優勢に陰りが見え始めたのを契機に上層部からの命令で即戦力が求められた結果、開発途上で急遽設計変更が行われ本来のボディである胴体に急造された頭部と四肢を取り付けられ、可変モビルアーマーとしてロールアウト。初期生産分として3機が生産され、「ジャムルの3D」こと3D隊によって運用された。

    機体中央部のハイ・メガ・キャノンと高性能スラスターによる一撃離脱戦法を得意としており、上層部はこのハイメガ砲の威力に注目し、人型兵器として余分な機能を極力廃した自走砲的な機体として扱っている。

    また、専用の追加オプションとして高出力ビーム砲を搭載したメガ・ブースターが用意されている。ジャムル・フィン本体の可変機構も、このメガ・ブースターとのドッキングを想定した物である。メガ・ブースターには機首にコックピットがあり大型戦闘機メガ・ファイターとしても運用が可能。メガ・ブースターとドッキングした状態では、双方のジェネレーターからパワー供給を受け、メガ・ランチャーの出力も向上する。

    メガ・ブースターの他にも木星圏での運用を前提としたビッグ・ブースターの開発も計画されていたが、実際に運用される事なく終戦を迎え、ブースターもエゥーゴに鹵獲・接収された。

    登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

    機動戦士ガンダムΖΖ
    第38話で登場。「3D隊」のダニーデルデューンの三機一体の連携攻撃でΖΖガンダムを苦しめた。第45話で他のネオ・ジオン機に混ざって本機の姿が確認できるが、その後の動向は不明。
    機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス
    機体そのものは登場しないが、ビッグ・ブースターがエゥーゴに鹵獲された事が語られており、彗星の軌道変更ユニットとして「審判のメイス」作戦の阻止に使用されている。
    機動戦士ムーンガンダム
    ハマーン戦死後の回想にて、リュース・クランゲルの檄に呼応して参集した機体群の中に本機が確認されている。
    機動戦士ガンダムF90FF
    第23話~第24話でNSPのキッチ・キッチナーの駆るビッグ・ブースター装備機が登場。コロニー・アメリアを訪れていたファステスト・フォーミュラの母艦フェア・レディを襲撃し、圧倒的火力と加速で窮地に陥れた。その後、フェア・レディに合流しようとしたディルのリファインド・ザクに標的を移すも、増援からの妨害を受け撃墜に失敗。ガンダムF90Vのヴェスバーを防いだ拍子にIフィールドがオーバーヒートし、次弾でビッグ・ブースターを破壊された。直後にサイファーMSA-120の援護を受け、味方機と共に戦域を離脱している。

    装備・機能[編集 | ソースを編集]

    特殊機能[編集 | ソースを編集]

    変形
    MS形態またはMA形態に変形可能。
    合体
    メガ・ブースター及びビッグ・ブースターとの合体が可能。更にビッグ・ブースターの両舷にMSを二機搭載可能。
    Iフィールド
    ビッグ・ブースターに搭載。相対したフェア・レディ側のデータには登録されておらず、資料漏れあるいは改造機と推測されている。

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    本体側[編集 | ソースを編集]

    3連装小型ミサイル・ランチャー
    両肩の翼端に装備されている。資料によってはミサイル以外の装備も装填可能とされる。
    腕部メガ・ビーム砲
    左右の掌底部に内蔵されているビーム砲。出力を調整する事でビーム・サーベルとしても使用できる。
    ハイ・メガ・キャノン
    機体中央部のメガ粒子砲。MS形態では常時露出するが、MA形態では非使用時には腕部装甲の一部がカバーとして機能する。
    戦艦の重装甲をセンサー有効半径ぎりぎりの距離から一撃で貫通・撃沈するだけの威力を誇る。
    出力の変更が可能で、MS形態では6~10MW、MA形態では30.1MWにまで向上する。

    メガ・ブースター[編集 | ソースを編集]

    メガ・ランチャー
    メガ・ブースターの機首に装備されているメガ粒子砲。単独では6.2MWの出力を有するが、ジャムル・フィンと合体することで40.5MWにまで出力が向上する。
    ミサイル・ランチャー
    機首左右に計18発ずつ内蔵されている赤外線誘導ミサイル。
    ビーム砲
    両翼下に計2門装備されている。
    ボンバー・ユニット
    機体中央下部に搭載されている。MS用の武装も搭載可能。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    ビッグ・ブースター
    上述した惑星間航行用の大型ブースター。ガンプラ「1/144 ジャムル・フィン」の説明書に掲載されている。木星重力圏での運用が考慮されており、本機の数十倍の大きさを誇る。メガ・ブースターと合体した本機に接続され、両舷にモビルスーツを1機ずつ懸架できる他、ブースター上部には大型ビーム砲(『F90FF』ではハイメガキャノンとして描写)が確認できる。
    ビグ・ザム
    この機体の系統を引き継いでいる。
    ビグ・ザムール
    ジオンマーズが本機の完成形として独自に開発した機体。
    シルバー・ランス
    ブースターに上記ビッグ・ブースター (惑星間巡航用核パルス推進ブースター)が用いられている。側面に設けられているグリップでリック・ドムIIを2機牽引した。

    余談[編集 | ソースを編集]

    OVA『ガンダムUC』のメカニック作画監督の玄馬宣彦氏によると、EP7内の戦闘において、当初の設計に沿った完全版ジャムル・フィン[1]を出す構想があり、ネェル・アーガマに対してシュツルム・ガルス2機を懸架して強襲を仕掛けるなどのプランがあったようだが、尺の都合から没になっている。

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    ガンプラ[編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]

    1. カトキハジメ氏のラフでは、ネオ・ジオングと同様に本機をコアにして、ザクレロを彷彿とさせる巨大なカマとブースターをつけた機体であった模様。