ソロモン

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ソロモン(Solomon)

機動戦士ガンダム」に登場したジオン公国軍の宇宙要塞。

元来はア・バオア・クーとともにアステロイドベルトから地球圏へ運ばれてきた資源採掘用の小惑星。その後ジオンによって軍事要塞に改造され、サイド1の残骸宙域に設置された。ドズル・ザビの指揮の下、宇宙攻撃軍の拠点として運用され、グラナダア・バオア・クーと共にサイド3防衛の重要拠点と位置づけられており、サイド1方面の防衛を担った。

宇宙世紀0079年12月24日、チェンバロ作戦を発動し要塞攻略に乗り出した地球連邦軍と激戦を繰り広げたが、連邦軍が展開したソーラ・システムの攻撃でジオン側は甚大な被害を被り、戦局は連邦有利が決定的なものとなると、ドズルによってソロモンの放棄が決定され、ジオンは部隊を撤退。ドズルは撤退時の殿としてビグ・ザムで特攻し、ティアンムの座乗する連邦軍旗艦マゼラン級タイタンを轟沈させたが、ビグ・ザムの撃墜と共にドズルは戦死。要塞は連邦軍によって占拠された。占領後、ソロモンは地球連邦軍の拠点となり、「コンペイ島(コンペイトウ)」と改称された。

ソロモン攻略戦は一年戦争でもかなりの激戦であり、戦闘後は相当数のデブリが周辺宙域に散乱しており、戦後連邦軍はそこに無人の警備衛星を設置し、防衛体制を整えた。

宇宙世紀0083年、11月10日、グリーン・ワイアット大将主導のもとで連邦宇宙軍の観艦式が挙行されたが、その最中にアナベル・ガトーと彼の奪取したサイサリスが核攻撃を敢行。コンペイ島宙域の艦隊は三分の一が消滅・大破、更に三分の一が航行不能になるという未曽有の大惨事が引き起こされた。

核攻撃後も拠点機能は健在であった為、デラーズ紛争後はティターンズの拠点としてTR計画が遂行されたものの、グリプス戦役末期にクワトロ・バジーナダカール演説に呼応したエゥーゴ艦隊と、要塞内のエゥーゴシンパらによる挟撃によって陥落。以降は連邦管轄の拠点として運用されている。

登場作品

機動戦士ガンダム
初登場作品。一年戦争終盤に壮絶な攻防戦が繰り広げられた。
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編
占拠後のソロモンが「コンペ島」に改名されたと新たに設定された。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
「コンペイトウ」と名を変えた状態で登場。以降の作品でも同様の名称が用いられるようになる。観艦式が行われたが、ガンダム試作2号機により核を撃ち込まれて連邦軍艦隊が甚大な被害を受けた。
ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
TR計画の開発拠点として登場。グリプス戦役終盤、反ティターンズ派の一般将校らによる叛乱によって制圧され、ティターンズは撤退を余儀なくされた。
ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
「ティターンズの旗のもとに」とは別視点でコンペイトウ攻防戦が繰り広げられている。
機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
第一次ネオ・ジオン抗争後も引き続き連邦軍の拠点として使用されている。ジャブローから宇宙に上がったサングレ・アスルが周辺の暗礁宙域に潜伏し、これを巡って連邦、ゴップ派、FSSネオ・ジオンとで秘密裏な争奪戦が繰り広げられた。

関連人物

ジオン公国軍 

ドズル・ザビ
基地司令官。ソロモンにて連邦軍を迎撃し、自らもビグ・ザムに乗ったが、アムロ・レイの乗るガンダムに撃墜されて戦死した。
ララァ・スン
モビルアーマーエルメスのパイロット。ソロモンを占領した連邦軍艦隊を標的にオールレンジ兵器の稼動試験を実施。正体不明の攻撃を受けた連邦軍はこれを「ソロモンの亡霊」によるものと恐れた。
シン・マツナガ
ソロモンの白狼と呼ばれたエースパイロット。旧ジオンの名家マツナガ家の出身。

デラーズ・フリート

アナベル・ガトー
ジオン公国軍のMSパイロット。一年戦争時にソロモンからの撤退戦で殿を務め、多大な戦果を挙げた事から「ソロモンの悪夢」の異名を得る。デラーズ・フリート所属時には、強奪したガンダム試作2号機を用いて、コンペイトウにおける連邦軍の観艦式への核攻撃を実行した。

地球連邦軍

マクファティ・ティアンム
ソロモン攻略戦を主導した連邦宇宙軍司令官。ソーラ・システムを駆使して戦局を有利に進めていたが、乗艦『タイタン』と共にビグ・ザムの猛攻に晒されて戦死する。
グリーン・ワイアット
宇宙世紀0083年における連邦宇宙軍大将。新造艦バーミンガムを引っ提げてコンペイ島で観艦式を挙行したが、ガトーの核攻撃を受けてバーミンガム諸共消失。

ティターンズ

オットー・ペデルセン
ティターンズ大佐。コンペイトウ所属の重巡洋艦アスワンの艦長であり、T3部隊とともにTR計画を遂行するがグリプス戦役終盤に戦死。

関連用語

ジオン公国軍
ア・バオア・クー
チェンバロ作戦
ソーラ・システム
星の屑作戦
TR計画


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