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== デラーズ・フリート(Delaz Fleet) ==
 
== デラーズ・フリート(Delaz Fleet) ==
[[エギーユ・デラーズ]]を領袖とするジオン残党勢力。
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[[エギーユ・デラーズ]]を領袖とする[[ジオン残党]]勢力。
  
[[一年戦争]]末期の[[ア・バオア・クー]]攻防戦において、公国軍大佐[[エギーユ・デラーズ]]は[[ギレン・ザビ]]戦死の報告を受けて[[ジオン公国]]の敗北を悟り、残存艦隊の一部を引き連れ戦場から離脱した。その後、暗礁宙域に[[茨の園]]と呼ばれる拠点を建造。三年の月日をかけて[[星の屑作戦]]を練り上げ、実行に移した。
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[[一年戦争]]末期の[[ア・バオア・クー]]攻防戦において、公国軍大佐[[エギーユ・デラーズ]]は[[ギレン・ザビ]]戦死の報告を受けて[[ジオン公国]]の敗北を悟り、残存艦隊の一部を引き連れ戦場から離脱。その後、暗礁宙域に[[茨の園]]と呼ばれる拠点を建造すると、三年の月日をかけて[[星の屑作戦]]を練り上げ、実行に移した。
  
派閥としては公国時代最も権力の有った「ギレン派」に属し、その為後に[[オールズモビル]]を結成したキシリア派残党こと「[[ジオンマーズ]]」や後に[[エゥーゴ]]や第二次ネオ・ジオンに発展するシャア率いるキャスバル派とは中立的(消極的反目状態)な関係に有り、ドズルの遺児を擁している為実質的にはドズル派だった[[アクシズ]]が多少の提携をしていた程度である。
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派閥としては公国時代最も権力のあった「ギレン派」に属するが、保有戦力は戦闘艦40余隻。そこに[[シーマ艦隊]]の8隻を加えているものの、戦力規模としては最盛期の[[ジオン軍]]には遠く及ばない。しかし、[[ノイエン・ビッター]][[ギンバライト基地]]など各地のジオン残党勢力が彼らを支援しており、星の屑作戦の作戦内容もあって数的不利を覆し、連邦軍部隊を手球に取った。
  
保有戦力は戦闘艦40余隻。そこにシーマ・ガラハウ配下の8隻を加えているものの、戦力規模としては最盛期の[[ジオン軍]]には遠く及ばない。しかし、[[ノイエン・ビッター]][[ギンバライト基地]]など各地のジオン残党勢力が彼らを支援しており、星の屑作戦の作戦内容もあって数的不利を覆し、連邦軍部隊を手球に取った。
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連邦から強奪した[[ガンダム試作2号機]によって][[コンペイトウ]]観艦式に参加した連邦艦隊に甚大な被害を齎したデラーズ・フリートは、[[アクシズ]]の支援を受けつつ作戦の最終目的である北米穀倉地帯への[[コロニー落とし]]を敢行。[[シーマ・ガラハウ]]の裏切りによってデラーズの戦死を許すものの、その遺志を受け継いだ[[アナベル・ガトー]]によってコロニーは地球へ落着した。
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作戦後、残存部隊は連邦艦隊に包囲され投降を勧告されるがそれを無視。甚大な被害を被りながらもアクシズ艦隊を目指し、ガトーらの犠牲の果てに生き残った部隊はアクシズへと回収された。
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星の屑作戦は[[スペースコロニー]]から地球への食料依存を強めさせ、それによって[[スペースノイド]]の発言権強化を計った物であったが、連邦軍内部の地球至上主義者は逆にこの紛争を利用して反スペースノイドの姿勢を強固なものとし、結果として[[ティターンズ]]の誕生を促した。また、コロニー落としも「移送中の事故」として処理され、[[ガンダム開発計画]]などデラーズ紛争に紐付けされる記録も抹消された事で、作戦に込められた政治的意図は無為な物となった。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==

2021年1月14日 (木) 04:03時点における版

デラーズ・フリート(Delaz Fleet)

エギーユ・デラーズを領袖とするジオン残党勢力。

一年戦争末期のア・バオア・クー攻防戦において、公国軍大佐エギーユ・デラーズギレン・ザビ戦死の報告を受けてジオン公国の敗北を悟り、残存艦隊の一部を引き連れ戦場から離脱。その後、暗礁宙域に茨の園と呼ばれる拠点を建造すると、三年の月日をかけて星の屑作戦を練り上げ、実行に移した。

派閥としては公国時代最も権力のあった「ギレン派」に属するが、保有戦力は戦闘艦40余隻。そこにシーマ艦隊の8隻を加えているものの、戦力規模としては最盛期のジオン軍には遠く及ばない。しかし、ノイエン・ビッターギンバライト基地など各地のジオン残党勢力が彼らを支援しており、星の屑作戦の作戦内容もあって数的不利を覆し、連邦軍部隊を手球に取った。

連邦から強奪した[[ガンダム試作2号機]によって]コンペイトウ観艦式に参加した連邦艦隊に甚大な被害を齎したデラーズ・フリートは、アクシズの支援を受けつつ作戦の最終目的である北米穀倉地帯へのコロニー落としを敢行。シーマ・ガラハウの裏切りによってデラーズの戦死を許すものの、その遺志を受け継いだアナベル・ガトーによってコロニーは地球へ落着した。

作戦後、残存部隊は連邦艦隊に包囲され投降を勧告されるがそれを無視。甚大な被害を被りながらもアクシズ艦隊を目指し、ガトーらの犠牲の果てに生き残った部隊はアクシズへと回収された。

星の屑作戦はスペースコロニーから地球への食料依存を強めさせ、それによってスペースノイドの発言権強化を計った物であったが、連邦軍内部の地球至上主義者は逆にこの紛争を利用して反スペースノイドの姿勢を強固なものとし、結果としてティターンズの誕生を促した。また、コロニー落としも「移送中の事故」として処理され、ガンダム開発計画などデラーズ紛争に紐付けされる記録も抹消された事で、作戦に込められた政治的意図は無為な物となった。

登場作品

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
初登場作品。主人公コウが所属する地球連邦軍の敵対組織として、星の屑作戦を成就させるべく武装蜂起。デラーズ紛争を引き起こし星の屑作戦の最終目的である北米大陸穀倉地帯へのコロニー落としを完遂したが、エギーユ・デラーズアナベル・ガトーら艦隊の主要人物は戦死。残存戦力は追撃に現れた連邦軍艦隊の攻撃を受けるも、生き残った兵士はその後アクシズ艦隊に合流した。戦後はティターンズの台頭によって存在記録が抹消され、コロニー落としも「輸送中の事故」として処理されている。
機動戦士ガンダム0083 REBELLION
機動戦士ガンダム戦記 (PS3版)
水天の涙作戦を実行中のインビジブル・ナイツに対し、高機動型ゲルググを譲渡し支援している。

構成員

デラーズ・フリート / ジオン残党軍 

エギーユ・デラーズ
指導者。
アナベル・ガトー
MSパイロット。「ソロモンの悪夢」の異名を取るエースパイロット。試作2号機を強奪し、試作1号機パイロットのコウ・ウラキと度々刃を交える。
カリウス・オットー
MSパイロット。ガトーの戦友で、宇宙に上がった彼と共に星の屑作戦を最後まで戦った。
ゲイリー
MSパイロット。試作2号機強奪作戦にドム・トローペンで参加。
アダムスキー
MSパイロット。試作2号機強奪作戦にドム・トローペンで参加。
ボブ
MSパイロット。試作2号機強奪作戦にザメルで参加。
ノイエン・ビッター
キンバライト基地司令。ガトーおよび試作2号機の宇宙への打ち上げを支援する。
ヴィリィ・グラードル
ムサイ級後期生産型ペール・ギュント艦長。
ドライゼ
ユーコン級潜水艦U-801艦長。強奪に成功した試作2号機をアフリカ大陸へと輸送する。

シーマ艦隊 

シーマ・ガラハウ
シーマ艦隊指揮官。武装蜂起後、艦隊と共に参入。
デトローフ・コッセル
ザンジバルII級リリー・マルレーン艦長兼シーマの副官。
クルト
シーマの部下。

その他 

ケリィ・レズナー
元ジオン兵でガトーの親友。ヴァル・ヴァロと共にデラーズ・フリートへの参加を表明するも…
ニック・オービル
アナハイム・エレクトロニクス社にスパイとして潜入。試作2号機強奪の手引きを行う。

保有戦力 

モビルスーツ・モビルアーマー 

艦船 

主な拠点・関連地名

茨の園
デラーズ・フリートの本拠地である、スペースコロニーや戦艦の残骸等を使って建設した基地。残骸を使っているため特定が非常に困難で更に補給施設だけではなくMSの開発工場もありドラッツェが少数生産されているが、スペースデブリの集合体のため、居住性は非常に悪い。
キンバライト基地
ノイエン・ビッター率いるジオン残党軍が潜伏するHLV発射施設を有する鉱山基地。強奪した2号機の打ち上げを支援した。
アイランド・イーズ
コロニー再建計画で移送中のコロニー。シーマ艦隊によりジャックされ、星の屑作戦の最終目標であるコロニー落としに利用される。

関連組織

アクシズ
同じくジオン残党(ドズル派)を祖とする組織。ノイエ・ジール等の物資的戦力供給や星の屑作戦終了後の残存兵の救出とそれに伴うアクシズへの帰属を依頼している。
レジオン
火星に逃げ延びたギレン派が建国したジオン系国家。ただし既に火星に存在していたキシリア派ジオン残党である「ジオンマーズ」とは折り合いが悪かった。
ジオン軍
シーマ艦隊
インビジブル・ナイツ

関連用語 

デラーズ紛争
宇宙世紀0083年に発生した地球連邦軍とデラーズ・フリートの一連の戦争行為。

リンク