ドズル・ザビ

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ドズル・ザビ(Dozle Zabi)

デギン・ソド・ザビの三男。顔中の傷跡に身長2mを越す巨漢。情に脆く部下の人望が厚い。THE ORIGINでは冒頭に登場し、散っていく将兵を涙と共に見送った。兄サスロ・ザビに「顔の割にお人良し」と言われるほどのお人良しで、街中を暴走する機体ごとキャスバル・レム・ダイクンアルテイシア・ソム・ダイクンを撃てという連邦兵に待ったをかけるなど「非戦闘員を守る軍人としてのプライド」「子供を犠牲にしない」という(甘すぎるほどに)高潔な人物でもある。これをギレンに咎められた際にはショックで呆然自失にまで陥っている。また家族を人一倍大切に思っており、兄妹のやり取りでキシリア・ザビに手を挙げたサスロ・ザビに抗議するなど(即座に一喝されて逆に縮み上がってしまったが)家族の仲たがいは耐えられないほど。しかしその分テロで兄サスロを失ったときは全身血みどろになりながら怒号し身を震わせるなど決してやさしいだけの男ではない。

THE ORIGINでは同乗する車が爆破され、兄サスロは即死、自らは大怪我(信じがたいが命に別状はなかったらしい)を負う。顔に残った大きな傷はこの時のもの。このテロはサスロを狙ったものとされているが、爆発の瞬間、会話のなかでサスロはドズルに詰め寄っており、ドズルはその剣幕に仰け反っていた。そのため本来なら両者の間で爆発するはず(=ドズルも狙われていた)の爆発はサスロに直撃し、姿勢を崩していたドズルはサスロの体が盾となって一命をとりとめたものと思われる。

兄や姉と比べると腹芸のできないタイプで、現場主義の軍人らしい。そのためか政敵であるラル家の嫡男ラン・バ・ラルを正当に評価しており、ラル家の人間でなければ部下にほしかった、とまで語っている。 弟ガルマに期待をかけていたが、戦死。ガルマを守れなかったシャアを左遷し、配下のランバ・ラル隊を仇討ちに向かわせた。

ソロモン攻防戦では試作型モビルアーマービグ・ザム」で自ら出撃し、ソロモン攻撃部隊の司令官であったティアンムやホワイトベース隊のスレッガー・ロウを撃破するなど奮戦したが、アムロの乗るガンダムに撃破される。死の直前には生身でマシンガンを連射しアムロを戦慄させるが、力及ばなかった。享年28歳。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム
ジオン軍中将。宇宙攻撃軍司令官。

人間関係

ミネバ・ラオ・ザビ
実娘。後にザビ家の最後の生き残りとして宇宙世紀の数多の局面で活躍していく事になる。
ゼナ・ザビ
妻。一年戦争以前に結婚しており、ルウム戦役終了時には既にミネバを身籠っていた。
キシリア・ザビ
自分の配下だったシャアを登用するなど、軍での縄張り争いが起きていた。
ガルマ・ザビ
自分を使いこなしてくれる将軍になってくれると期待し溺愛していた。
シャア・アズナブル
宇宙攻撃軍の部下。ファルメルを譲渡するなどドズルは実力に信頼を置いていたが、シャア自身がガルマの死に積極的にかかわっていることは最後まで気がつかなかったようだ。
ランバ・ラル
ザビ家と敵対関係にあったラル家の息子。家ぐるみで対立していたが、ドズル自身は「悪い人間ではない」とひとかどの評価をしている。
シン・マツナガ
宇宙攻撃軍の戦友。学生時代からの友人で、同じ軍人としても友人としても互いに尊敬していた。
アナベル・ガトー
ソロモンを守護する宇宙攻撃軍のエースパイロット。シンと同じく実力を高く評価していた。

名台詞

「戦いは数だよ、兄貴!」
増援要請したのに送られてきたのはビグ・ザム一機の恨み節(劇場版のみ)。「ギレンは見殺しにしようとしてたのかねえ」という評価も多いが、ソロモン戦の直前にリック・ドム18機を浪費していた事実は意外と多くの歴史家からは忘れ去られている。
「ビグ・ザムが量産の暁は連邦なぞ、あっと言う間に叩いてみせるわ!」
典型的な大艦巨砲主義。ただ、そうとでも言ってないとやってられない。
「やらせはせん!やらせはせんぞぉ!!」
スレッガー・ロウが特攻した後に来たアムロのビームサーベルにビグザムがやられた後に対人用マシンガンでアムロに対抗したときの台詞


「シン……俺は人を殺すよ――――百人や千人では済まない、恐らく億単位の人間を殺す事になる………ジオンの行う戦争はそういうものになる。一軍の将として、俺は勝つための最善の方策を取るつもりだ。政治と世論が作り出した流れを最早止める事は出来んのだからな」
開戦前、マツナガ邸を訪れた時にシンに語った言葉。この頃からドズルは戦争による惨禍を幾許か予想していたと思われる。

搭乗機体・関連機体

ドズル専用ザク
ビグ・ザム

商品情報

話題まとめ

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