ハイネ専用デスティニーガンダム

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ハイネ専用デスティニーガンダム
外国語表記 Destiny Gundam [Heine Westenfluss Custom]
登場作品 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 モビルスーツ
生産形態 パーソナルカスタム機
型式番号 ZGMF-X42S-REVOLUTION
全高 18.08m
本体重量 79.44t
主動力 ハイパーデュートリオンエンジン
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
開発組織 ザフト軍
所属組織 ザフト軍
所属部隊 コンクルーダーズ(予定)
主なパイロット ハイネ・ヴェステンフルス(予定)
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概要 [編集 | ソースを編集]

ザフト軍の最新鋭モビルスーツデスティニー」のハイネ・ヴェステンフルス専用機。

長らく特務隊「FAITH」所属のシン・アスカの専用機として一機限定で生産されたものだ思われていたデスティニーだが、後年公開された資料において、各地の戦線から優秀なパイロットを選抜、主力MSとしてデスティニーを少数生産・配備し、連合の戦力を大幅に削り戦意を喪失させる為の特殊部隊「コンクルーダーズ」の構想が示唆されていた。そして本機は生産された機体の内の一機、同じく特務隊所属のハイネ・ヴェステンフルス専用に調整された機体である。

しかし、搭乗予定だったハイネは本機の完成直前にダーダネルス海峡での戦闘で戦死したため、機体は完成したもののパイロットがいない状況[1]が続き、その後は一度も実戦に出ることなく終戦を迎えている。コンクルーダーズ自体も実際に編成される事は無く、実戦に出る前にパイロットを失った彼専用のデスティニーは、今もザフトの兵器保管庫に安置されたままとなっている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

CDアルバム「X42S-REVOLUTION」
本機の初出。ガンプラ30周年を記念して発売されたT.M.Revolutionと機動戦士ガンダムSEEDシリーズとのコラボレーションアルバムの初回生産限定盤Aの特典としてガンプラ「HG ハイネ専用デスティニーガンダム」が付属。その際に本機の設定が用意された。なお、西川貴教氏によると「X42S-REVOLUTION」は企画が凍結している劇場版『機動戦士ガンダムSEED』に合わせて発売する予定だったとのこと。また、アルバム名は本機の型式番号にも反映されている。
ガンプラ
上記の特典ガンプラ以外にもMGやHGCEなどで限定ガンプラとして何度か立体化を果たしている。
ガンダムEXA VS
『EXVS-Force』発売記念読み切りにてアイレテレノが残した緊急プログラムにより、ハイネがこの機体でフリットAGE-1ベルリG-セルフ三日月バルバトスと共にレオスの救援に駆けつける。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊能力[編集 | ソースを編集]

ヴァリアブルフェイズシフト装甲
フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。
本機はハイネの戦闘スタイル、及び彼の趣向に合わせた調整をした結果、シン機では青色に発色する部位が彼のパーソナルカラーのオレンジ色となった。
光の翼
背部のウイングユニットはフリーダムの大型ウイングの発展型で、内部のスラスターにはD.S.S.D.で開発されたヴォワチュール・リュミエールの近似技術が採用され、出力増大に伴って「光の翼」が発生する。
スターゲイザーのようにソーラーセイルとして用いるものではなく、自機の電源から得られたエネルギーを光圧に特殊変換し主推力として用いている。
こちらもハイネ専用に調整した所、黄色がかったオレンジ色の光の翼を展開するようになった。
ミラージュコロイド
背部ウイングユニットから放出される。本機はステルス装備としてではなく、自機の残像を映す幻惑機能として装備している。特に高速機動時の効果は高く、本機の高い機動性と相俟って敵機を翻弄する。
ハイパーデュートリオンエンジン
核エンジンとデュートリオンシステムのハイブリッド動力機関。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

MMI-GAU26 17.5mm CIWS
頭部に2門内蔵されたバルカン砲。
本機唯一の実弾兵器で、先行のセカンドステージシリーズに装備された物より小径化されている。
MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル
インパルスなどに装備されていた物の改良型。
ハイパーデュートリオンエンジンの採用により、さらなる出力、速射性能の向上が図られた。腰部にマウントラッチがある。
RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン
ソードインパルスのフラッシュエッジの発展型。
ビームサーベルとしても使用可能だが、2つを組み合わせて大型の実体式ブーメランとする機構はオミットされた。対ビームシールドを容易に切断する威力がある。
シン機とは異なりオレンジ色のビームを発振する。
M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲
背部の左ウェポンラックに装備された大型ビームランチャー。不使用時は2つ折りにマウントされる。
展開時の全長は機体の全高を上回る。出力はガナーウィザードのオルトロスやブラストインパルスのケルベロスを凌駕し、MSの携帯火器の中でも最強クラス。速射性能も高いため、咄嗟の迎撃にも使用できる。
砲身の分割技術には本体でも採用された基本構造体の細部化、連動機構が生かされている。
MMI-714 アロンダイト ビームソード
背部の右ウェポンラックに装備された、対艦刀を兼ねた近接戦用大型ビームソード。不使用時は2つ折り状態でマウントされる。
ソードインパルスのエクスカリバーやグフイグナイテッドのテンペストの発展型で、デストロイすら一刀両断するほどの威力があるが、折りたたみ式という構造上やや脆弱な部分がある。機体の全高を上回る長さで、使用の際には駆動部にも高い剛性と柔軟性が求められる。
シン機とは異なりオレンジ色のビームを発振する。
MMI-X340 パルマフィオキーナ 掌部ビーム砲
左右の掌底部に内蔵された小型ビーム砲で、デスティニー独自の実験的兵装。
戦艦の装甲をも一撃で破壊する威力を持ち、主に接近戦で威力を発揮する。ゼロ距離射撃、中距離射撃、果てはビームサーベルとして使用することも可能とされており、パイロットの発想次第で様々な応用が可能。
MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置
両手甲部に1基ずつ、計2基装備されている防御兵装。連合製MSであるハイペリオンなどが搭載していたモノフェーズ光波シールドを基に改良した装備。
ビーム砲や陽電子砲の直撃すら無効化する高い防御力を持つほか、展開サイズや形状も自在に変化させることが可能。ビームサーベルやビームガンとして攻撃にも使用可能とされる。
実体式シールドと違い、ダメージの蓄積によって破壊される事が無いほか、機体の軽量化にも一役買っている。
使用には大量のエネルギーを消費する為、バッテリー駆動式のMSでは稼働時間が短縮されてしまうが、本機はハイパーデュートリオンエンジンを動力としているので稼働時間への影響は無い。
対ビームコーティングを施した実体兵装は素通りするという弱点があるが、本機ではVPS装甲を採用しているため、こちらも問題にはならない。
対ビームシールド
左腕にある防御装備。インパルスのシールドの機構が簡易化されて実装されており、上下に伸縮可能。
本機はビームシールドとVPS装甲があるため、あくまでフェイルセーフ用としての面が強い。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

デスティニーガンダム
シン・アスカ用に調整された同型機。
ハイネ専用ブレイズザクファントム / ハイネ専用グフイグナイテッド
ハイネが実際に搭乗した機体。

余談[編集 | ソースを編集]

  • この機体の存在によってしばしば「デスティニーは実は量産機だった」などと解釈されることがあるが、全くの誤解である。そもそも軍事力の規模が小さめであるプラントにこのような高性能機を量産する体力は無い。かと言って、この機体がオリジナルに比してデチューンされたというわけではなく、想定パイロットによって別々の調整を受けただけの少数生産同型機である。他作品で例えるならば、機動新世紀ガンダムXに登場する「ガンダムX」が、GX-9900 NT-001~NT-003まであるのと同じようなことである。

商品情報[編集 | ソースを編集]

CD[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

TCG[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. デスティニー自体、専属パイロットに合わせて綿密な調整が施された機体であり、調整を行うことは「専属パイロット以外が操縦してもポテンシャルを完全に引き出すことはできない」ということと同義であり、この機体が実戦投入されなかった原因は、ハイネの死に際して代替パイロットを見つけて調整をし直すことが困難だったためとも推測できる(念の為あくまで推測の域を出ないことを申し上げておく)。