「パーフェクト・ガンダム (サンダーボルト版)」の版間の差分
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| − | + | 従来のパーフェクトガンダムとは設定が完全に異なっており、[[ダリル・ローレンツ]]の[[サイコ・ザクMk-II]]を[[ジオン残党]]が保管していた[[フルアーマーガンダム (サンダーボルト版)|フルアーマーガンダム]]のパーツで改修した機体となっている。名称はサイコ・ザクの素体にガンダムの装甲が加わった完璧な機体として「パーフェクト・ガンダム」と名付けられた。 | |
| − | + | ダリルのサイコ・ザクMk-IIは地上用に調整されていたため宇宙用装備に換装する必要があったが、ただ換装するだけでは[[南洋同盟]]の使命に足りる戦力とはならなかった。そのため、かつて[[クライバー]]将軍がサンダーボルト宙域で入手したフルアーマーガンダムの残骸に着目し、可能な限り最高のスペックで仕上げるために、ガンダムのパーツを用いて宇宙用装備に換装することとなった。このガンダムはクライバー将軍専用の宇宙要塞の研究機関で密かに再生が進められており、失われていた頭部やランドセルは別のガンダムのパーツが用意され、カラーリングも[[ガンダム]]2号機と同様の白・赤・青のトリコロールカラーに変更されている。 | |
| − | + | 改修に伴いサイコ・ザクMk-IIの外装は取り外され、ガンダムのパーツが充てられている。これによって装甲強度は200%、ランドセルの推力は150%、脚部スラスターの反応速度は30%向上している。頭部は完全に取り外され、ガンダムの物に変更。腕部の装甲はそのままだが色が白色に変更され、各部の動力パイプも干渉しないように調整した上で残置されている。この改修でサイコ・ザクの面影はほとんどなくなり、[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]からも[[ガンダムタイプ]]の試作機として認識される外見となっている。 | |
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| + | 連邦軍に対する表向きのコンセプトは原点回帰で、それを表すように重装備が施されていないのが特徴である。武装はガンダムの固定武装であるバルカン砲と[[ビーム・サーベル]]のみとシンプルだが、サイコ・ザクMk-IIの関節駆動域に干渉しないよう改修されたことと、引き続き搭載されたリユース・P・デバイスにより、他の追随を許さない驚異的な機動性を発揮する。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
;[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]] | ;[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]] | ||
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== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 特殊機能 === | === 特殊機能 === | ||
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:パイロットの神経の電気信号を、義肢を介して直接機体に伝達するインターフェースシステム。「考える」だけで機体が動作する為、訓練経験の浅いパイロットでも十分に戦果が取れるようになるが、その性能をフルに発揮する為にはパイロットの四肢全てを義肢化しなければならない。なお、名称に「サイコ」とあるが[[サイコミュシステム]]の近似技術という訳ではない。 | :パイロットの神経の電気信号を、義肢を介して直接機体に伝達するインターフェースシステム。「考える」だけで機体が動作する為、訓練経験の浅いパイロットでも十分に戦果が取れるようになるが、その性能をフルに発揮する為にはパイロットの四肢全てを義肢化しなければならない。なお、名称に「サイコ」とあるが[[サイコミュシステム]]の近似技術という訳ではない。 | ||
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=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
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:頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。頭部がガンダムの物に変更された結果追加された武装。 | :頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。頭部がガンダムの物に変更された結果追加された武装。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
*初代ガンダムとほぼ同じ外見を持つ本機は作中でも『[[機動戦士ガンダム|1st]]』のオマージュが多く、『サンダーボルト』の掲載誌である「ビッグコミックスペリオール」2020年6月発売の13号の表紙絵は『1st』オープニングの「ビームサーベルを手に手前に飛んでくるガンダム」と同じ構図になっており、加えて『サンダーボルト』16巻の表紙絵も同様に「オープニングのラスト、画面手前で止まるガンダム」と同じ構図となっている。更に作中でダリルが主題歌タイトルである「翔べ！ガンダム」をほぼそのままの形で発言するシーンがある等々、ガワだけガンダムなザクが初代ガンダムをオマージュするという皮肉めいた内容になっている。 | *初代ガンダムとほぼ同じ外見を持つ本機は作中でも『[[機動戦士ガンダム|1st]]』のオマージュが多く、『サンダーボルト』の掲載誌である「ビッグコミックスペリオール」2020年6月発売の13号の表紙絵は『1st』オープニングの「ビームサーベルを手に手前に飛んでくるガンダム」と同じ構図になっており、加えて『サンダーボルト』16巻の表紙絵も同様に「オープニングのラスト、画面手前で止まるガンダム」と同じ構図となっている。更に作中でダリルが主題歌タイトルである「翔べ！ガンダム」をほぼそのままの形で発言するシーンがある等々、ガワだけガンダムなザクが初代ガンダムをオマージュするという皮肉めいた内容になっている。 | ||
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2022年1月29日 (土) 19:37時点における版
| パーフェクト・ガンダム (サンダーボルト版) | |
|---|---|
| 外国語表記 | Perfect Gundam [Thunderbolt Ver.] |
| 登場作品 | 機動戦士ガンダム サンダーボルト |
| デザイナー |
|
| スペック | |
|---|---|
| 分類 | 試作型モビルスーツ |
| 生産形態 | 改修機 |
| 主動力 | 熱核融合炉 |
| 原型機 | サイコ・ザクMk-II |
| 改修 | ジオン残党 |
| 所属 | 南洋同盟 |
| 主なパイロット | ダリル・ローレンツ |
概要
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の世界観に合わせてリデザインされたパーフェクトガンダム。他のTB版の機体と同じく関節などへのシーリング処理が施されている。なおオリジナルとの共通点は腰回りの動力パイプぐらいしかない。
従来のパーフェクトガンダムとは設定が完全に異なっており、ダリル・ローレンツのサイコ・ザクMk-IIをジオン残党が保管していたフルアーマーガンダムのパーツで改修した機体となっている。名称はサイコ・ザクの素体にガンダムの装甲が加わった完璧な機体として「パーフェクト・ガンダム」と名付けられた。
ダリルのサイコ・ザクMk-IIは地上用に調整されていたため宇宙用装備に換装する必要があったが、ただ換装するだけでは南洋同盟の使命に足りる戦力とはならなかった。そのため、かつてクライバー将軍がサンダーボルト宙域で入手したフルアーマーガンダムの残骸に着目し、可能な限り最高のスペックで仕上げるために、ガンダムのパーツを用いて宇宙用装備に換装することとなった。このガンダムはクライバー将軍専用の宇宙要塞の研究機関で密かに再生が進められており、失われていた頭部やランドセルは別のガンダムのパーツが用意され、カラーリングもガンダム2号機と同様の白・赤・青のトリコロールカラーに変更されている。
改修に伴いサイコ・ザクMk-IIの外装は取り外され、ガンダムのパーツが充てられている。これによって装甲強度は200%、ランドセルの推力は150%、脚部スラスターの反応速度は30%向上している。頭部は完全に取り外され、ガンダムの物に変更。腕部の装甲はそのままだが色が白色に変更され、各部の動力パイプも干渉しないように調整した上で残置されている。この改修でサイコ・ザクの面影はほとんどなくなり、地球連邦軍からもガンダムタイプの試作機として認識される外見となっている。
連邦軍に対する表向きのコンセプトは原点回帰で、それを表すように重装備が施されていないのが特徴である。武装はガンダムの固定武装であるバルカン砲とビーム・サーベルのみとシンプルだが、サイコ・ザクMk-IIの関節駆動域に干渉しないよう改修されたことと、引き続き搭載されたリユース・P・デバイスにより、他の追随を許さない驚異的な機動性を発揮する。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム サンダーボルト
- 初出作品。
装備・機能
特殊機能
- リユース・P・デバイス
- パイロットの神経の電気信号を、義肢を介して直接機体に伝達するインターフェースシステム。「考える」だけで機体が動作する為、訓練経験の浅いパイロットでも十分に戦果が取れるようになるが、その性能をフルに発揮する為にはパイロットの四肢全てを義肢化しなければならない。なお、名称に「サイコ」とあるがサイコミュシステムの近似技術という訳ではない。
- 合体
- ドッキングアームを介してブラウ・ブロとの合体が可能。本機でなければ合体できないという訳ではない。
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。頭部がガンダムの物に変更された結果追加された武装。
- ビーム・サーベル
- ランドセルに2基装備されている高出力ビーム・サーベル。
- ビーム・スプレーガン / ビーム・ライフル / シールド
- ルナツー内での戦闘時に敵機から奪って使用した武装。ビーム・ライフルはガンダムの物に近い形状となっていた。
対決・名場面
関連機体
- パーフェクトガンダム
- 宇宙世紀正史における同名の機体。
名前の元ネタかつ正真正銘「パーフェクトなガンダム」である。 - サイコ・ザクMk-II (2号機)
- 原型機。
- フルアーマーガンダム (サンダーボルト版)
- 改修に使用されたパーツ元。
- ガンダム
- この機体を模した外見となっている。
- にせガンダム
- 「ガンダムの皮を被ったザク」の元祖。
余談
- 初代ガンダムとほぼ同じ外見を持つ本機は作中でも『1st』のオマージュが多く、『サンダーボルト』の掲載誌である「ビッグコミックスペリオール」2020年6月発売の13号の表紙絵は『1st』オープニングの「ビームサーベルを手に手前に飛んでくるガンダム」と同じ構図になっており、加えて『サンダーボルト』16巻の表紙絵も同様に「オープニングのラスト、画面手前で止まるガンダム」と同じ構図となっている。更に作中でダリルが主題歌タイトルである「翔べ！ガンダム」をほぼそのままの形で発言するシーンがある等々、ガワだけガンダムなザクが初代ガンダムをオマージュするという皮肉めいた内容になっている。