「ミノフスキードライブ」の版間の差分

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:技術後退に伴い、製造技術は失われつつあり、搭載兵器も[[バロック]]、[[ケルベロス]]、[[ファントムV2]]のみに限られていたが、[[キュクロープス]]のファントム量産計画によってミノフスキードライブの量産体制が整えられていった。また、ケルベロスはこの時代最速の宇宙戦艦であり、神出鬼没の戦力として恐れられた。
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:単語の初出作品。「ザ・テレビジョン」に掲載された[[ガイア・ギアα]]の解説ページで言及されているが、小説本編に「ミノフスキードライブ」の単語は登場しない。
 
:単語の初出作品。「ザ・テレビジョン」に掲載された[[ガイア・ギアα]]の解説ページで言及されているが、小説本編に「ミノフスキードライブ」の単語は登場しない。
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:小説版VにおけるV2ガンダムに相当する機体。もしくはV2のミノフスキードライブのプロトタイプにあたる機体。
 
:小説版VにおけるV2ガンダムに相当する機体。もしくはV2のミノフスキードライブのプロトタイプにあたる機体。
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:ファントム量産化のために開発された試作1号機。余剰エネルギーに関しては相変わらずだが、より細かく制御できるようにした結果、推進力がV2の75%に達することとなった。
 
:ファントム量産化のために開発された試作1号機。余剰エネルギーに関しては相変わらずだが、より細かく制御できるようにした結果、推進力がV2の75%に達することとなった。
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:ファントムの量産型。ブラン・ファントムを経て開発され、V2の85%に達する推進力を獲得した。
 
:ファントムの量産型。ブラン・ファントムを経て開発され、V2の85%に達する推進力を獲得した。
 
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2022年9月29日 (木) 11:34時点における版

ミノフスキードライブ(Minovsky Drive)

宇宙世紀0130年頃に実用化された新機軸の反動推進機関。ミノフスキークラフトの発展系に位置する。

ユニットの内部でミノフスキー粒子の力場を発生・衝突させ、その反動を任意の方向に放出する事で推進力としている。空間そのものに斥力を発生させる事から従来の熱核ロケット/ジェットエンジンの様に推進剤を消費する必要はなく、加速時間の制限といった制約も存在しない為、理論上は亜光速まで加速が可能[1]。また、慣性緩和能力によってパイロットにかかる最大20Gまでの負荷が許容できる[2]

一部機体では噴射口から高密度のミノフスキー粒子が噴出し、副次効果として荷電粒子の余剰エネルギーが発生する。これは本来は搭載機における欠陥であり、設計理論上は発生した力場が100パーセント推進力に変換されるのが本来の仕様である。ただしこの「欠陥」によって発生する「光の翼」はメガ粒子ビームと同様の性質を持ち、戦闘時にはカッターやバリアといった兵器的な転用が可能。加えてビーム・シールド発生器やIフィールド・ジェネレーター等である程度のコントロールが可能であった為、実戦では特に問題視される事は少なかった。また、光の翼の周囲には電磁場が発生し、その効果範囲内に入った電子機器が無力化される[3]

登場作品 

機動戦士クロスボーン・ガンダム
マザー・バンガードに搭載されている。この段階では戦艦サイズの代物であったが、その恩恵で惑星間航行能力は大型艦にも引けを取らないものであった。
F90 A to Z PROJECT
大河原邦男氏によってガンダムF90のWユニットが新規にデザインが起こされ、試製ミノフスキードライブを搭載した可変機として設定された。
機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
マザー・バンガードからユニットのダウンサイジングが進み、サナリィによってレコードブレイカーが開発されたが、木星帝国の襲撃により全機が破壊され、開発データも失われた。
また同時期にアナハイム・エレクトロニクス社が回収したマザー・バンガードの「帆」を転用してスピードキングを開発しており、これを巡って宇宙海賊クロスボーン・バンガードと木星帝国が争奪戦を繰り広げた。
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
木星が密かに入手したレコードブレイカーのデータを元にファントムが建造された。ミノフスキードライブの特性に目をつけた超長距離侵攻用であったが、ドライブが安定せず、Iフィールドで無理やり安定化を図った為、本来の用途とは異なる副次効果が生まれる事になった。
機動戦士Vガンダム
初出作品。ミノフスキードライブを搭載した初の実戦用MSとしてV2ガンダムが登場。ウッソ・エヴィンはドライブから発せられる「光の翼」を様々な方法で攻防に転用し、大きな戦果を上げている。
小説版ではセカンドVに搭載されているが、こちらはVガンダムの主推進機関をジェネレーターごとミノフスキードライブに換装した機体となっている。
機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
技術後退に伴い、製造技術は失われつつあり、搭載兵器もバロックケルベロスファントムV2のみに限られていたが、キュクロープスのファントム量産計画によってミノフスキードライブの量産体制が整えられていった。また、ケルベロスはこの時代最速の宇宙戦艦であり、神出鬼没の戦力として恐れられた。
機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11
ガイア・ギア
単語の初出作品。「ザ・テレビジョン」に掲載されたガイア・ギアαの解説ページで言及されているが、小説本編に「ミノフスキードライブ」の単語は登場しない。
Vガンダム以後の作品に登場するミノフスキードライブの名称は、解説に記載されていた単語の語感をカトキハジメが気に入り、オマージュする形で取り入れた物である。

搭載機

マザー・バンガード
初のミノフスキードライブ搭載艦。通常時は熱核ロケットエンジンで航行しており、そのシステムは外部に対して秘匿されていた。
木星戦役の際に撃沈されるが、ユニットはその後アナハイム・エレクトロニクス社によって回収され、スピードキングに転用される。
スピードキング
アナハイムがマザー・バンガードの残骸からミノフスキードライブを回収して建造した実験機。マザー・バンガードの帆にMSを取り付けた、歪な形態をしている。
ガンダムF90-Wタイプ
初のミノフスキードライブ搭載型MSで、サナリィが開発。実験検証機であり、開発データは後発のミノフスキードライブ搭載機に生かされた。
レコードブレイカー
サナリィが開発したミノフスキードライブ搭載型MS。木星帝国の襲撃により開発データと機体が失われた為、抹消された機体となった。
V2ガンダム
初のミノフスキードライブ搭載型実戦用モビルスーツ。機体の加速性能のみならず光の翼の応用戦術によって多大な戦果を上げた。
セカンドV
小説版VにおけるV2ガンダムに相当する機体。もしくはV2のミノフスキードライブのプロトタイプにあたる機体。
ファントム / ゴーストガンダム / ファントムV2 / ファントムV2改
サウザンド・カスタムの一機。V2ガンダムに比べると完成度は低いの一言だが、その副次効果はV2に劣るものではない。
ザンスパイン
ザンスカール帝国が裏工作によって得られたデータを元に開発した機体。おそらく最もミノフスキードライブの完成度が高い。
バロック / バロック改 / バロック改・改 / メルト・バロック
ファントムと同型のフレームをベースとしたミキシングビルドモビルスーツ。ミノフスキードライブの稼働時間を機体の冷却系の変更によって解決している。
ケルベロス
マザー・バンガード3番艦。建造途中で放棄された艦でエバンスが独自に完成させた。ミノフスキードライブは不完全なものとなっている。
ブラン・ファントム
ファントム量産化のために開発された試作1号機。余剰エネルギーに関しては相変わらずだが、より細かく制御できるようにした結果、推進力がV2の75%に達することとなった。
ノエル・レイス
ファントムの量産型。ブラン・ファントムを経て開発され、V2の85%に達する推進力を獲得した。
レイス・ボルケーノ
ノエル・レイスの予備パーツを使用したボルケーノの改修機。
アンカーV3
V3スラスターを装備したアンカー。バックパックの規格が共通となるガンダムF89にも転用可能。
X-12 / クロスボーン・ガンダムX-11
X-12のコア・ファイターに搭載されている。X-12のコア・ファイターに変更したX-11によって使用された。
ガイア・ギアα
旧来のモビルスーツとは一線を画した性能を持つマン・マシーン。ガイア・ギアα以外の同世代機にも標準装備されており、ミノフスキーバリアを展開出来る。

関連用語

ミノフスキー粒子
ミノフスキークラフト
前段階技術の一つ。
ミノフスキー・フライト
前段階技術の一つ。
ヴォワチュール・リュミエール
C.E.世界に存在する技術。ミノフスキードライブが元ネタである。近似技術を使用したデスティニーガンダムに関しても「光の翼」という共通点がある。

リンク

脚注

  1. あくまでパイロットのバイタルや機体負荷を考慮せずに加速し続けた場合の話。ワープのようにいきなり亜光速まで加速する訳ではなく、地球-木星間を航行するのにも一定の日数は必要であり、MSでこれを行う場合は機体に酸素や食料を詰め込み、目的地に到着するまでの間狭いコクピットで過ごさなければならない。
  2. あくまでV2ガンダムの技術レベルでの理論値であり、その半分の完成度となるファントムは大気密度が極端に低くなる超々高高度において相対速度マッハ23(本体速度はマッハ11ほど)で移動している中で旋回行動などの機動をした場合、パイロットは元より機体も崩壊するリスクがあった。
  3. 機動戦士Vガンダム第39話「光の翼の歌」では光の翼の間を通過したモビルスーツがコントロールを失い墜落している。