「ラウ・ル・クルーゼ」の版間の差分

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== ラウ・ル・クルーゼ(Rau Le Creuset) ==
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{{登場人物概要
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| 外国語表記 = Rau Le Creuset
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| 登場作品 = [[機動戦士ガンダムSEED]]、[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
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| 声優 = 関俊彦
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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{{登場人物概要
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| タイトル  = プロフィール
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| 本名 = ラウ・ラ・フラガ
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| 年齢 = 24歳
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| 没年月日 = [[C.E.]]71年9月27日
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| 出身 = GARM R&D社L4コロニー メンデル内研究所(ヒビキ研究室)
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| 身長 = 183cm
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| 体重 = 77kg
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| 血液型 = O型
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
*登場作品:[[機動戦士ガンダムSEED]]、[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
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== 概要 ==
<!-- **続編、或いは個別作品に出演した作品のみ。 -->
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[[ザフト軍]]のクルーゼ隊指揮官。[[アスラン・ザラ]]たちの上官。若く経験が浅いとはいえエリート士官である「赤服」を率いるというだけでもその実力のほどが伺える。冷静沈着で高い指揮能力を備えているだけではなく、パイロットとしても非常に優秀で、物語開始前の世界樹攻防戦で多大な戦果を挙げてネビュラ勲章を受章し、その後のグリマルディ戦線でも高い戦果を挙げているほか、地球連合軍屈指のエースパイロットである[[ムウ・ラ・フラガ]]と互角以上に渡り合うなどその実力はザフトでもトップクラス。
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<br/>性格は冷静で皮肉屋。どちらかというとお喋りなほうで、仮面で顔を隠しているが人当りは悪くない。しかし優秀な軍人だがどこか戦争を楽しんでいるような節が見られ、精神が昂っていることも考えられるが戦闘中は高揚して饒舌になる傾向がある。ザフト軍全体の雰囲気もあるのだろうが、一癖も二癖もある部下たちに対してはある程度自由にさせるなど規律に関してはやや緩めな模様。その一方で仮面の下の素顔だけは決して見せようとせず、彼の指揮するクルーゼ隊では'''「クルーゼの仮面の下の素顔を知ろうとした者は何故か戦死する」'''と言うジンクスがあり、戦死した[[ニコル・アマルフィ|ニコル]][[ミゲル・アイマン|ミゲル]]などは過去に知ろうとしらしい。また、彼の素顔を見た[[フレイ・アルスター|フレイ]][[ギルバート・デュランダル|デュランダル]][[レイ・ザ・バレル|レイ]]も戦死している。
*声優:関俊彦
 
*種族・性別:[[ナチュラル]](クローン)・男
 
*生年月日:
 
*年齢:--歳
 
*身長:---cm
 
*体重:---kg
 
*血液型:
 
*所属:[[ザフト軍]]
 
*階級:白服
 
*役職・称号など:クルーゼ隊々長、[[MS]]パイロット
 
*主な搭乗機:[[ジンハイマニューバ]]、[[シグー]]、[[クルーゼ専用ディン]]、[[クルーゼ専用ゲイツ]]、[[プロヴィデンスガンダム]]
 
*キャラクターデザイン:
 
:[[ザフト軍]]のクルーゼ隊指揮官。[[アスラン・ザラ]]たちの上官。若く経験が浅いとはいえエリート士官である「赤服」を率いるというだけでもその実力のほどが伺える。物語開始時にヘリオポリス襲撃を指揮し、ガンダム4機を強奪。</br >冷静沈着で高い指揮能力を備えているだけではなく、パイロットとしても非常に優秀。地球連合軍のエースパイロット、[[ムウ・ラ・フラガ]]と互角以上に渡り合うなどその実力はザフトでもトップクラス。</br >ジンやゲイツなどのモビルスーツを操り、アークエンジェル隊を苦しめた。</br >ガンダムシリーズおなじみの「仮面の男」。最後の最後まで悪役を通し、綺麗に[[キラ・ヤマト|キラ]]に討たれた。
 
:性格は冷静で皮肉屋。どちらかというとお喋りなほうで、仮面で顔を隠しているが人当りは悪くない。しかし優秀な軍人だがどこか戦争を楽しんでいるような節が見られ、精神が昂っていることも考えられるが戦闘中は高揚して饒舌になる傾向がある。一癖も二癖もある部下たちに対してはある程度自由にさせるなど規律に関してはやや緩めな模様。</br >彼の指揮するクルーゼ隊ではクルーゼの仮面の下の素顔を知ろうとした者は何故か戦死すると言うジンクスがあり、戦死したニコルなどは過去に知ろうとしらしい。</br >
 
:本名は「ラウ・ラ・フラガ」。[[ムウ・ラ・フラガ]]の実父、[[アル・ダ・フラガ]]のクローン(遺伝子的には同一人物)である。アル・ダ・フラガと遺伝子研究の一人者である[[ユーレン・ヒビキ]]博士によって生み出された。</br >アル・ダ・フラガは不仲であった妻の影響を強く受けたムウ・ラ・フラガと折り合いが悪く、自分の思想に沿った後継者を欲していた。これに完全に応える存在は自分自身であるという結論に至ったため、自身のクローン製作をユーレン・ヒビキ博士に打診。当時でも人体クローンは違法行為ではあったが、スーパーコーディネーター研究の資金が必要だったため、博士はこれを受諾。</br >
 
しかしそうやって生み出された彼は、クローン元であるアル・ダ・フラガが高齢であったことやクローニングの弊害である老化の問題が解決できなかったため、完全な失敗作であった。そのためアル・ダ・フラガは自身のクローニングを早々に諦め、ユーレン・ヒビキ博士も主目的であるスーパーコーディネーター研究を再開。</br >この過去から「人の命さえも自由に操作できるという思い上がった人類の業」そのものを強く憎むようになる。こと、その始まりであったアル・ダ・フラガとユーレン・ヒビキ博士に縁のある[[ムウ・ラ・フラガ]]と[[キラ・ヤマト]]を特段敵視していた。
 
:彼自身はナチュラルのクローンであるが、コーディネーターで編成されているザフト軍で高い地位に上り詰めるには想像に絶する努力と、フラガ家の能力によるものであると監督インタビューで明かされている。この能力を有していたため、ラウ・ル・クルーゼはムウ・ラ・フラガとお互いの存在を感知することができた。これは敵味方にあっては不利にも有利にも作用し、ラウ・ル・クルーゼの存在を感知したムウ・ラ・フラガがその作戦を読むといったシーンが描かれている。また前述のインタビューでは、彼はただただ人類を憎んでいただけではなく、不完全な自分を生み出した世界を憎悪しつつもそこで生きようとする人々に対して敬意や愛着を持っていたという。愛憎を内包した彼はただ破壊者となることができず、フレイをシャトルで脱出させるなど情のある姿を見せた。これは視聴者からは「撃ち落されることを分かっていてわざと乗せた」とされることもあるが、撃ち落したのは彼ではなく[[イザーク・ジュール]]であり、「人の業」である。もし世界が彼女を生かそうとしたのであれば生きられたはずであり、世界がそう選択した、というのである。最終的にキラ・ヤマトとの決戦においてヤキン・ドゥーエの自爆とジェネシスの発射を連動させるという事実を明かし「尽きることのない人類への憎悪」を噴出させつつも「それでも止められるならそれでいい」と世界に選択を委ねた。果たして、彼は自分自身を生み出したユーレン・ヒビキ博士の息子ともいうべき[[キラ・ヤマト]]の倒されることとなった。
 
:仮面で顔を隠している理由は、肉体の年齢に対して顔(目の付近)の老化が極端に進んでしまっているためとされている。彼は劇中で幾度も服薬しているシーンがあるが、これは老化を抑えて寿命を延長する薬品とされている。しかしこの薬は効果が切れると猛烈な激痛が全身を襲うという副作用があり、時折彼が苦悶する姿が描かれていたのはそのため。また、長期間服薬を続けると癌の発生率が飛躍的に上がるともされている。これは続編SEED DESTINYで[[ギルバート・デュランダル]]によって語られている。
 
  
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「クルーゼ」の名は偽名で、本名は「ラウ・ラ・フラガ」。[[ムウ・ラ・フラガ]]の実父、[[アル・ダ・フラガ]]と遺伝子研究の一人者である[[ユーレン・ヒビキ]]博士によって生み出された'''アル・ダ・フラガのクローン'''である。アルは不仲であった妻の影響を強く受けたムウと折り合いが悪く、自分の思想に沿った後継者を欲していた。これに完全に応える存在は自分自身であるという結論に至ったため、自身のクローン製作をヒビキ博士に打診。当時でも人体クローンは違法行為ではあったが、スーパーコーディネーター研究の資金が必要だったため、博士はこれを受諾。
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しかしそうやって生み出された彼は、クローン元であるアル・ダ・フラガが高齢であったことやクローニングの弊害である老化の問題が解決できなかったため、完全な失敗作であった。そのためアル・ダ・フラガは自身のクローニングを早々に諦め、ユーレン・ヒビキ博士も主目的であるスーパーコーディネーター研究を再開。つまり、ラウは人のエゴによって理に反して生み出され、見捨てられた生物として不完全な人間なのである。仮面で顔を隠している理由は、肉体の年齢に対して顔(目の付近)の老化が極端に進んでしまっているため。彼は劇中で幾度も服薬しているシーンがあるが、これは老化を抑えて寿命を延長する薬品で、効果が切れると猛烈な激痛が全身を襲ううえ長期間服薬を続けると癌の発生率が飛躍的に上がるという副作用があり、時折彼が苦悶する姿が描かれていたのはそのため。
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こういった経緯から「人の命さえも自由に操作できるという思い上がった人類の業」そのものを強く憎むようになる。こと、その始まりであったアル・ダ・フラガとユーレン・ヒビキ博士に縁のある[[ムウ・ラ・フラガ]]と[[キラ・ヤマト]]を特段敵視していた。彼がザフトに入って軍人となったのは世界に争いを蔓延させ勢力を問わず人類を抹殺するためで、ザフト軍人として地球連合軍と戦うだけでなく極秘にJOSH-Aに潜入して情報屋と接触したりフレイを拉致したり、そのフレイにNジャマ―キャンセラーのデータを地球軍へ渡させることで核攻撃を誘発したりとかなり暗躍している。また、[[カナード・パルス]]を焚きつけてキラを殺させようとした。最終的にキラ・ヤマトとの決戦においてヤキン・ドゥーエの自爆とジェネシスの発射を連動させるという事実を明かし「尽きることのない人類への憎悪」を噴出させつつも「それでも止められるならそれでいい」と世界に選択を委ねた。果たして、彼は自分自身を生み出したユーレン・ヒビキ博士の息子ともいうべき[[キラ・ヤマト]]の手で倒されることとなった。
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彼自身はナチュラルのクローンであるが、コーディネーターで編成されているザフト軍で高い地位に上り詰めることができたのは想像に絶する努力と、フラガ家の能力によるものであると監督インタビューで明かされている。この能力を有していたため、ラウ・ル・クルーゼはムウ・ラ・フラガとお互いの存在を感知することができた。これは敵味方にあっては不利にも有利にも作用し、ラウ・ル・クルーゼの存在を感知したムウ・ラ・フラガがその作戦を読むといったシーンが描かれている。また前述のインタビューでは、彼はただただ人類を憎んでいただけではなく、不完全な自分を生み出した世界を憎悪しつつもそこで生きようとする人々に対して敬意や愛着を持っていたという。
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言うまでもなく、「個人的な野望を達成するため軍に身を置く仮面のエース」という設定は[[シャア・アズナブル]]のオマージュであるが、その背景には大きな隔たりがある。
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
<!-- :作品名:解説 -->
 
 
;[[機動戦士ガンダムSEED]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED]]
:
+
:物語開始時にヘリオポリス襲撃を指揮し、ガンダム4機を強奪。その後も[[シグー]]などの専用機でアークエンジェルと交戦するが、少しずつただの軍人ではない本性が明らかになっていく。物語終盤には廃棄コロニー「メンデル」にキラとムウを誘い込み、自身とキラの出生の真実を暴露。さらにザフトのジェネシス、地球連合の核攻撃といった大量破壊兵器による虐殺の連鎖を誘発し、自身を生んだ世界そのものへの復讐を果たそうとするが、最期は自身を否定し人類を信じたキラに討たれた。
 +
 
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
:
+
:デュランダルやレイの回想にたびたび登場。2人の思想に大きな影響を与えたことが分かる。
 
 
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 +
=== 血縁関係 ===
 
;[[アル・ダ・フラガ]]
 
;[[アル・ダ・フラガ]]
:自身のオリジナル。
+
:自身のオリジナル。自身の能力を100%引き継いだクローンとしてクルーゼを生み出させたが、寿命が短い事を理由に見限り、結果、憎悪を抱いたクルーゼにより殺害された。
 
;[[ムウ・ラ・フラガ]]
 
;[[ムウ・ラ・フラガ]]
:オリジナルの息子。宿敵
+
:オリジナルの息子。宿敵でもある。2人ともフラガ家の[[空間認識能力|特殊な能力]]を利用し、戦場で互いの存在を察知できる。
;[[キラ・ヤマト]]
+
 
:アル・ダ・フラガと共に自分を生み出した忌むべき存在、[[ユーレン・ヒビキ]]が生み出した[[スーパーコーディネイター|成功作]]。ムウと同様にその存在を強く憎んでおり、ヘリオポリスの時からずっと意識し続けていた。最終的にヤキン・ドゥーエで彼によって討たれることになる。
+
=== [[クルーゼ隊]] ===
 
;[[アスラン・ザラ]]
 
;[[アスラン・ザラ]]
 +
;[[イザーク・ジュール]]
 +
;[[ディアッカ・エルスマン]]
 +
;[[ニコル・アマルフィ]]
 +
;[[ラスティ・マッケンジー]]
 +
;[[ミゲル・アイマン]]
 
:自分が率いるクルーゼ隊のMSパイロット。
 
:自分が率いるクルーゼ隊のMSパイロット。
 +
;[[フレドリック・アデス]]、[[ゼルマン]]
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:部下で母艦の艦長。
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 +
=== [[プラント]]、[[ザフト軍|ザフト]] ===
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;[[ユーレン・ヒビキ]]
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:アル・ダ・フラガからの資金援助の見返りとしてクルーゼを生み出した。キラも彼によって生み出されている。
 
;[[パトリック・ザラ]]
 
;[[パトリック・ザラ]]
:
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:上司に当たるが、その一方で彼の過激な思想を利用していた。
 
;[[ラクス・クライン]]
 
;[[ラクス・クライン]]
:
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:政敵。
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
:友人
+
:友人。遺伝学者であり、よき理解者であった。
 
;[[レイ・ザ・バレル]]
 
;[[レイ・ザ・バレル]]
:同じ人物のクローン
+
:同じ人物のクローン。デュランダルやクルーゼの存在からラウほどは人類(キラを除く)を憎悪していない。
;[[イザーク・ジュール]]、[[ディアッカ・エルスマン]]、[[ニコル・アマルフィ]]、[[ラスティ・マッケンジー]]、[[ミゲル・アイマン]]
+
 
:部下のMSパイロット
+
=== [[地球連合軍]] ===
;[[フレドリック・アデス]][[ゼルマン]]
+
;[[キラ・ヤマト]]
:部下で母艦の艦長
+
:アル・ダ・フラガと共に自分を生み出した忌むべき存在、[[ユーレン・ヒビキ]]が生み出した[[スーパーコーディネイター|成功作]]。ムウと同様にその存在を強く憎んでおり、ヘリオポリスの時からずっと意識し続けていた。最終的にヤキン・ドゥーエで彼によって討たれることになる。
 
;[[フレイ・アルスター]]
 
;[[フレイ・アルスター]]
:アラスカ基地から拉致した連合軍の少女。彼女が亡きジョージ・アルスターの令嬢である事も知っており、後に自分の謀略を成就させるために[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]のもとに引き渡す。
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:アラスカ基地から拉致した連合軍の少女。「声が父に似ている」という発言から身バレを危惧して拉致したが、彼女が無関係であり亡きジョージ・アルスターの令嬢である事を知ると、後に自分の謀略を成就させるために『鍵』を持たせて[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]に引き渡す。
 
;[[ムルタ・アズラエル]]
 
;[[ムルタ・アズラエル]]
:
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:表向きには敵であるが、実際には彼を利用して味方の抹殺を行っている。
 
;[[カナード・パルス]]
 
;[[カナード・パルス]]
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:メンデルと関わりがあるという黒髪の男からキラの存在を知らされたとの事だが、変装したクルーゼであるとされている。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「遅いな。私の勘がそう告げている。ここで見過ごさば、その代価…いずれ我らの命で支払わなければならなくなるぞ」
 
;「遅いな。私の勘がそう告げている。ここで見過ごさば、その代価…いずれ我らの命で支払わなければならなくなるぞ」
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:
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;「私がお前を感じるように、お前も私を感じるということか……不幸な宿縁だな、[[ムウ・ラ・フラガ]]……」
 
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;「既に遅いさ、ムウ!私は『結果』だよ…だから知る!」<br />「自ら育てた闇に喰われて、人は滅ぶとな!!」
 
;「既に遅いさ、ムウ!私は『結果』だよ…だから知る!」<br />「自ら育てた闇に喰われて、人は滅ぶとな!!」
 
:ヤキン・ドゥーエ宙域戦で[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]と対峙した時の台詞。世界に対する行き場のない憎悪と人類に対する怨嗟を示した言葉。
 
:ヤキン・ドゥーエ宙域戦で[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]と対峙した時の台詞。世界に対する行き場のない憎悪と人類に対する怨嗟を示した言葉。
;「知ればだれもが望むだろう、『[[キラ・ヤマト|君]]の様でありたい』と!『[[キラ・ヤマト|君]]の様になりたい』と!」<br />「故に許されない、君と言う存在を!!」
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;「知れば誰もが望むだろう、『[[キラ・ヤマト|君]]の様でありたい』と!『[[キラ・ヤマト|君]]の様になりたい』と!」<br />「故に許されない、君と言う存在を!!」
 
:[[スーパーコーディネイター]]として生まれたキラと戦場で対峙し、その存在を『在ってはならない』と断じながら怨嗟をぶつける。自身の呪いの元凶である父親と同じく、成功作として生を受けたキラの存在もまたラウにとっては憎悪の対象でしかなかった。
 
:[[スーパーコーディネイター]]として生まれたキラと戦場で対峙し、その存在を『在ってはならない』と断じながら怨嗟をぶつける。自身の呪いの元凶である父親と同じく、成功作として生を受けたキラの存在もまたラウにとっては憎悪の対象でしかなかった。
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:但し徹頭徹尾憎んでいるというより、同じ様に「人のエゴによってつくられた存在」として憎しみ以外の感情をも抱いていたと思われる。
  
 
;「ならば『次は正しい』と、確かに言えるのか?」
 
;「ならば『次は正しい』と、確かに言えるのか?」
 
:デュランダルの回想の中で語った言葉。
 
:デュランダルの回想の中で語った言葉。
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<!-- できる限り作品順・時系列順に記述してください。基本的に代表的な台詞にしてください。 -->
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<!-- :セリフ:説明 -->
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<!-- 長すぎないよう、原作の一連の会話全てを引用するなどは控えてください。 -->
  
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
<!-- :[[機体名]]:説明 -->
 
<!-- キャラクターが大きく関わった(開発した、搭乗した)機体を記述してください。 -->
 
 
;[[ジンハイマニューバ]]
 
;[[ジンハイマニューバ]]
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:『SEED』本編以前の搭乗機。『SEED MSV戦記』ではこの機体で[[グリマルディ戦線]]に参戦した。
 
;[[シグー]]
 
;[[シグー]]
:
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:『SEED』初期の搭乗機。下記のゲイツが損傷した際、一時的に再搭乗している。
;[[クルーゼ専用ディン]]
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;[[クルーゼ専用ディン]](ディン 指揮官用)
:
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:[[オペレーション・スピットブレイク]]参戦時の搭乗機。
;[[クルーゼ専用ゲイツ]]
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;[[クルーゼ専用ゲイツ]](ゲイツ 指揮官用)
:
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:宇宙に上がってからの搭乗機。L4コロニー「[[メンデル]]」において、接近戦に不利な[[ランチャーストライクガンダム|ランチャーストライク]]を圧倒した。
 
;[[プロヴィデンスガンダム]]
 
;[[プロヴィデンスガンダム]]
:
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:最後の搭乗機。空間認識能力を遺憾なく発揮し、本編最後の敵として猛威を振るった。
 
+
;[[ヴェサリウス]]
== 商品情報 ==
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:主な座乗艦。
<!-- *<amazon>B000BUNV78</amazon> -->
 
 
 
== 話題まとめ ==
 
<!-- *[[namazu:ラウ・ル・クルーゼ]] (全文検索結果) -->
 
 
 
== 資料リンク ==
 
<!-- *[[一覧:ラウ・ル・クルーゼ]] -->
 
  
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<!-- == 余談 == -->
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<!-- *説明 -->
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<!-- == 商品情報 == -->
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<!-- <amazon>ASIN</amazon> -->
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
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2022年4月19日 (火) 18:40時点における最新版

ラウ・ル・クルーゼ
外国語表記 Rau Le Creuset
登場作品 機動戦士ガンダムSEED機動戦士ガンダムSEED DESTINY
声優 関俊彦
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プロフィール
本名 ラウ・ラ・フラガ
種族 ナチュラル(クローン)
性別
年齢 24歳
没年月日 C.E.71年9月27日
出身 GARM R&D社L4コロニー メンデル内研究所(ヒビキ研究室)
身長 183cm
体重 77kg
血液型 O型
職業 MSパイロット
所属 ザフト軍
所属部隊 クルーゼ隊
階級 白服
主な搭乗機 ジンハイマニューバシグークルーゼ専用ディンクルーゼ専用ゲイツプロヴィデンスガンダム、他
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概要[編集 | ソースを編集]

ザフト軍のクルーゼ隊指揮官。アスラン・ザラたちの上官。若く経験が浅いとはいえエリート士官である「赤服」を率いるというだけでもその実力のほどが伺える。冷静沈着で高い指揮能力を備えているだけではなく、パイロットとしても非常に優秀で、物語開始前の世界樹攻防戦で多大な戦果を挙げてネビュラ勲章を受章し、その後のグリマルディ戦線でも高い戦果を挙げているほか、地球連合軍屈指のエースパイロットであるムウ・ラ・フラガと互角以上に渡り合うなどその実力はザフトでもトップクラス。
性格は冷静で皮肉屋。どちらかというとお喋りなほうで、仮面で顔を隠しているが人当りは悪くない。しかし優秀な軍人だがどこか戦争を楽しんでいるような節が見られ、精神が昂っていることも考えられるが戦闘中は高揚して饒舌になる傾向がある。ザフト軍全体の雰囲気もあるのだろうが、一癖も二癖もある部下たちに対してはある程度自由にさせるなど規律に関してはやや緩めな模様。その一方で仮面の下の素顔だけは決して見せようとせず、彼の指揮するクルーゼ隊では「クルーゼの仮面の下の素顔を知ろうとした者は何故か戦死する」と言うジンクスがあり、戦死したニコルミゲルなどは過去に知ろうとしらしい。また、彼の素顔を見たフレイデュランダルレイも戦死している。

「クルーゼ」の名は偽名で、本名は「ラウ・ラ・フラガ」。ムウ・ラ・フラガの実父、アル・ダ・フラガと遺伝子研究の一人者であるユーレン・ヒビキ博士によって生み出されたアル・ダ・フラガのクローンである。アルは不仲であった妻の影響を強く受けたムウと折り合いが悪く、自分の思想に沿った後継者を欲していた。これに完全に応える存在は自分自身であるという結論に至ったため、自身のクローン製作をヒビキ博士に打診。当時でも人体クローンは違法行為ではあったが、スーパーコーディネーター研究の資金が必要だったため、博士はこれを受諾。

しかしそうやって生み出された彼は、クローン元であるアル・ダ・フラガが高齢であったことやクローニングの弊害である老化の問題が解決できなかったため、完全な失敗作であった。そのためアル・ダ・フラガは自身のクローニングを早々に諦め、ユーレン・ヒビキ博士も主目的であるスーパーコーディネーター研究を再開。つまり、ラウは人のエゴによって理に反して生み出され、見捨てられた生物として不完全な人間なのである。仮面で顔を隠している理由は、肉体の年齢に対して顔(目の付近)の老化が極端に進んでしまっているため。彼は劇中で幾度も服薬しているシーンがあるが、これは老化を抑えて寿命を延長する薬品で、効果が切れると猛烈な激痛が全身を襲ううえ長期間服薬を続けると癌の発生率が飛躍的に上がるという副作用があり、時折彼が苦悶する姿が描かれていたのはそのため。

こういった経緯から「人の命さえも自由に操作できるという思い上がった人類の業」そのものを強く憎むようになる。こと、その始まりであったアル・ダ・フラガとユーレン・ヒビキ博士に縁のあるムウ・ラ・フラガキラ・ヤマトを特段敵視していた。彼がザフトに入って軍人となったのは世界に争いを蔓延させ勢力を問わず人類を抹殺するためで、ザフト軍人として地球連合軍と戦うだけでなく極秘にJOSH-Aに潜入して情報屋と接触したりフレイを拉致したり、そのフレイにNジャマ―キャンセラーのデータを地球軍へ渡させることで核攻撃を誘発したりとかなり暗躍している。また、カナード・パルスを焚きつけてキラを殺させようとした。最終的にキラ・ヤマトとの決戦においてヤキン・ドゥーエの自爆とジェネシスの発射を連動させるという事実を明かし「尽きることのない人類への憎悪」を噴出させつつも「それでも止められるならそれでいい」と世界に選択を委ねた。果たして、彼は自分自身を生み出したユーレン・ヒビキ博士の息子ともいうべきキラ・ヤマトの手で倒されることとなった。

彼自身はナチュラルのクローンであるが、コーディネーターで編成されているザフト軍で高い地位に上り詰めることができたのは想像に絶する努力と、フラガ家の能力によるものであると監督インタビューで明かされている。この能力を有していたため、ラウ・ル・クルーゼはムウ・ラ・フラガとお互いの存在を感知することができた。これは敵味方にあっては不利にも有利にも作用し、ラウ・ル・クルーゼの存在を感知したムウ・ラ・フラガがその作戦を読むといったシーンが描かれている。また前述のインタビューでは、彼はただただ人類を憎んでいただけではなく、不完全な自分を生み出した世界を憎悪しつつもそこで生きようとする人々に対して敬意や愛着を持っていたという。

言うまでもなく、「個人的な野望を達成するため軍に身を置く仮面のエース」という設定はシャア・アズナブルのオマージュであるが、その背景には大きな隔たりがある。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED
物語開始時にヘリオポリス襲撃を指揮し、ガンダム4機を強奪。その後もシグーなどの専用機でアークエンジェルと交戦するが、少しずつただの軍人ではない本性が明らかになっていく。物語終盤には廃棄コロニー「メンデル」にキラとムウを誘い込み、自身とキラの出生の真実を暴露。さらにザフトのジェネシス、地球連合の核攻撃といった大量破壊兵器による虐殺の連鎖を誘発し、自身を生んだ世界そのものへの復讐を果たそうとするが、最期は自身を否定し人類を信じたキラに討たれた。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
デュランダルやレイの回想にたびたび登場。2人の思想に大きな影響を与えたことが分かる。

人間関係[編集 | ソースを編集]

血縁関係 [編集 | ソースを編集]

アル・ダ・フラガ
自身のオリジナル。自身の能力を100%引き継いだクローンとしてクルーゼを生み出させたが、寿命が短い事を理由に見限り、結果、憎悪を抱いたクルーゼにより殺害された。
ムウ・ラ・フラガ
オリジナルの息子。宿敵でもある。2人ともフラガ家の特殊な能力を利用し、戦場で互いの存在を察知できる。

クルーゼ隊[編集 | ソースを編集]

アスラン・ザラ
イザーク・ジュール
ディアッカ・エルスマン
ニコル・アマルフィ
ラスティ・マッケンジー
ミゲル・アイマン
自分が率いるクルーゼ隊のMSパイロット。
フレドリック・アデスゼルマン
部下で母艦の艦長。

プラントザフト[編集 | ソースを編集]

ユーレン・ヒビキ
アル・ダ・フラガからの資金援助の見返りとしてクルーゼを生み出した。キラも彼によって生み出されている。
パトリック・ザラ
上司に当たるが、その一方で彼の過激な思想を利用していた。
ラクス・クライン
政敵。
ギルバート・デュランダル
友人。遺伝学者であり、よき理解者であった。
レイ・ザ・バレル
同じ人物のクローン。デュランダルやクルーゼの存在からラウほどは人類(キラを除く)を憎悪していない。

地球連合軍 [編集 | ソースを編集]

キラ・ヤマト
アル・ダ・フラガと共に自分を生み出した忌むべき存在、ユーレン・ヒビキが生み出した成功作。ムウと同様にその存在を強く憎んでおり、ヘリオポリスの時からずっと意識し続けていた。最終的にヤキン・ドゥーエで彼によって討たれることになる。
フレイ・アルスター
アラスカ基地から拉致した連合軍の少女。「声が父に似ている」という発言から身バレを危惧して拉致したが、彼女が無関係であり亡きジョージ・アルスターの令嬢である事を知ると、後に自分の謀略を成就させるために『鍵』を持たせてアズラエルに引き渡す。
ムルタ・アズラエル
表向きには敵であるが、実際には彼を利用して味方の抹殺を行っている。
カナード・パルス
メンデルと関わりがあるという黒髪の男からキラの存在を知らされたとの事だが、変装したクルーゼであるとされている。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「遅いな。私の勘がそう告げている。ここで見過ごさば、その代価…いずれ我らの命で支払わなければならなくなるぞ」
「私がお前を感じるように、お前も私を感じるということか……不幸な宿縁だな、ムウ・ラ・フラガ……」
「既に遅いさ、ムウ!私は『結果』だよ…だから知る!」
「自ら育てた闇に喰われて、人は滅ぶとな!!」
ヤキン・ドゥーエ宙域戦でムウと対峙した時の台詞。世界に対する行き場のない憎悪と人類に対する怨嗟を示した言葉。
「知れば誰もが望むだろう、『の様でありたい』と!『の様になりたい』と!」
「故に許されない、君と言う存在を!!」
スーパーコーディネイターとして生まれたキラと戦場で対峙し、その存在を『在ってはならない』と断じながら怨嗟をぶつける。自身の呪いの元凶である父親と同じく、成功作として生を受けたキラの存在もまたラウにとっては憎悪の対象でしかなかった。
但し徹頭徹尾憎んでいるというより、同じ様に「人のエゴによってつくられた存在」として憎しみ以外の感情をも抱いていたと思われる。
「ならば『次は正しい』と、確かに言えるのか?」
デュランダルの回想の中で語った言葉。

搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]

ジンハイマニューバ
『SEED』本編以前の搭乗機。『SEED MSV戦記』ではこの機体でグリマルディ戦線に参戦した。
シグー
『SEED』初期の搭乗機。下記のゲイツが損傷した際、一時的に再搭乗している。
クルーゼ専用ディン(ディン 指揮官用)
オペレーション・スピットブレイク参戦時の搭乗機。
クルーゼ専用ゲイツ(ゲイツ 指揮官用)
宇宙に上がってからの搭乗機。L4コロニー「メンデル」において、接近戦に不利なランチャーストライクを圧倒した。
プロヴィデンスガンダム
最後の搭乗機。空間認識能力を遺憾なく発揮し、本編最後の敵として猛威を振るった。
ヴェサリウス
主な座乗艦。

リンク[編集 | ソースを編集]