ラウ・ル・クルーゼ

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ラウ・ル・クルーゼ(Rau Le Creuset)

ザフト軍のクルーゼ隊指揮官。アスラン・ザラたちの上官。若く経験が浅いとはいえエリート士官である「赤服」を率いるというだけでもその実力のほどが伺える。物語開始時にヘリオポリス襲撃を指揮し、ガンダム4機を強奪。
冷静沈着で高い指揮能力を備えているだけではなく、パイロットとしても非常に優秀。地球連合軍のエースパイロット、ムウ・ラ・フラガと互角以上に渡り合うなどその実力はザフトでもトップクラス。
ジンやゲイツなどのモビルスーツを操り、アークエンジェル隊を苦しめた。
ガンダムシリーズおなじみの「仮面の男」。最後の最後まで悪役を通し、綺麗にキラに討たれた。
性格は冷静で皮肉屋。どちらかというとお喋りなほうで、仮面で顔を隠しているが人当りは悪くない。しかし優秀な軍人だがどこか戦争を楽しんでいるような節が見られ、精神が昂っていることも考えられるが戦闘中は高揚して饒舌になる傾向がある。一癖も二癖もある部下たちに対してはある程度自由にさせるなど規律に関してはやや緩めな模様。
彼の指揮するクルーゼ隊ではクルーゼの仮面の下の素顔を知ろうとした者は何故か戦死すると言うジンクスがあり、戦死したニコルなどは過去に知ろうとしらしい。
本名は「ラウ・ラ・フラガ」。ムウ・ラ・フラガの実父、アル・ダ・フラガのクローン(遺伝子的には同一人物)である。アル・ダ・フラガと遺伝子研究の一人者であるユーレン・ヒビキ博士によって生み出された。
アル・ダ・フラガは不仲であった妻の影響を強く受けたムウ・ラ・フラガと折り合いが悪く、自分の思想に沿った後継者を欲していた。これに完全に応える存在は自分自身であるという結論に至ったため、自身のクローン製作をユーレン・ヒビキ博士に打診。当時でも人体クローンは違法行為ではあったが、スーパーコーディネーター研究の資金が必要だったため、博士はこれを受諾。

しかしそうやって生み出された彼は、クローン元であるアル・ダ・フラガが高齢であったことやクローニングの弊害である老化の問題が解決できなかったため、完全な失敗作であった。そのためアル・ダ・フラガは自身のクローニングを早々に諦め、ユーレン・ヒビキ博士も主目的であるスーパーコーディネーター研究を再開。
この過去から「人の命さえも自由に操作できるという思い上がった人類の業」そのものを強く憎むようになる。こと、その始まりであったアル・ダ・フラガとユーレン・ヒビキ博士に縁のあるムウ・ラ・フラガキラ・ヤマトを特段敵視していた。

彼自身はナチュラルのクローンであるが、コーディネーターで編成されているザフト軍で高い地位に上り詰めるには想像に絶する努力と、フラガ家の能力によるものであると監督インタビューで明かされている。この能力を有していたため、ラウ・ル・クルーゼはムウ・ラ・フラガとお互いの存在を感知することができた。これは敵味方にあっては不利にも有利にも作用し、ラウ・ル・クルーゼの存在を感知したムウ・ラ・フラガがその作戦を読むといったシーンが描かれている。また前述のインタビューでは、彼はただただ人類を憎んでいただけではなく、不完全な自分を生み出した世界を憎悪しつつもそこで生きようとする人々に対して敬意や愛着を持っていたという。愛憎を内包した彼はただ破壊者となることができず、フレイをシャトルで脱出させるなど情のある姿を見せた。これは視聴者からは「撃ち落されることを分かっていてわざと乗せた」とされることもあるが、撃ち落したのは彼ではなくイザーク・ジュールであり、「人の業」である。もし世界が彼女を生かそうとしたのであれば生きられたはずであり、世界がそう選択した、というのである。最終的にキラ・ヤマトとの決戦においてヤキン・ドゥーエの自爆とジェネシスの発射を連動させるという事実を明かし「尽きることのない人類への憎悪」を噴出させつつも「それでも止められるならそれでいい」と世界に選択を委ねた。果たして、彼は自分自身を生み出したユーレン・ヒビキ博士の息子ともいうべきキラ・ヤマトの倒されることとなった。
仮面で顔を隠している理由は、肉体の年齢に対して顔(目の付近)の老化が極端に進んでしまっているためとされている。彼は劇中で幾度も服薬しているシーンがあるが、これは老化を抑えて寿命を延長する薬品とされている。しかしこの薬は効果が切れると猛烈な激痛が全身を襲うという副作用があり、時折彼が苦悶する姿が描かれていたのはそのため。また、長期間服薬を続けると癌の発生率が飛躍的に上がるともされている。これは続編SEED DESTINYでギルバート・デュランダルによって語られている。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダムSEED DESTINY

人間関係

アル・ダ・フラガ
自身のオリジナル。
ムウ・ラ・フラガ
オリジナルの息子。宿敵
キラ・ヤマト
アル・ダ・フラガと共に自分を生み出した忌むべき存在、ユーレン・ヒビキが生み出した成功作。ムウと同様にその存在を強く憎んでおり、ヘリオポリスの時からずっと意識し続けていた。最終的にヤキン・ドゥーエで彼によって討たれることになる。
アスラン・ザラ
自分が率いるクルーゼ隊のMSパイロット。
パトリック・ザラ
ラクス・クライン
ギルバート・デュランダル
友人
レイ・ザ・バレル
同じ人物のクローン
イザーク・ジュールディアッカ・エルスマンニコル・アマルフィラスティ・マッケンジーミゲル・アイマン
部下のMSパイロット
フレドリック・アデスゼルマン
部下で母艦の艦長
フレイ・アルスター
アラスカ基地から拉致した連合軍の少女。彼女が亡きジョージ・アルスターの令嬢である事も知っており、後に自分の謀略を成就させるためにアズラエルのもとに引き渡す。
ムルタ・アズラエル
カナード・パルス

名台詞

「遅いな。私の勘がそう告げている。ここで見過ごさば、その代価…いずれ我らの命で支払わなければならなくなるぞ」
「既に遅いさ、ムウ!私は『結果』だよ…だから知る!」
「自ら育てた闇に喰われて、人は滅ぶとな!!」
ヤキン・ドゥーエ宙域戦でムウと対峙した時の台詞。世界に対する行き場のない憎悪と人類に対する怨嗟を示した言葉。
「知ればだれもが望むだろう、『の様でありたい』と!『の様になりたい』と!」
「故に許されない、君と言う存在を!!」
スーパーコーディネイターとして生まれたキラと戦場で対峙し、その存在を『在ってはならない』と断じながら怨嗟をぶつける。自身の呪いの元凶である父親と同じく、成功作として生を受けたキラの存在もまたラウにとっては憎悪の対象でしかなかった。
「ならば『次は正しい』と、確かに言えるのか?」
デュランダルの回想の中で語った言葉。

搭乗機体・関連機体

ジンハイマニューバ
シグー
クルーゼ専用ディン
クルーゼ専用ゲイツ
プロヴィデンスガンダム

商品情報

話題まとめ

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