「レイダー制式仕様」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連合軍]]が開発した量産型[[可変モビルスーツ]][[スカイグラスパー]]だけでは空戦能力が不十分だったために開発されることとなった。開発が開始されたのは[[レイダーガンダム]]より先だが就任は後となった。これはレイダーガンダム自体が本機を一部簡略化して急遽建造された機体であるためである。そのためレイダーが先行配備型となったため、そのデータは本機にフィードバックされている。
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[[地球連合軍]]が開発した[[レイダーガンダム]]の制式仕様機。[[ザフト軍]]の空戦用MSへの対抗策として開発された。
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[[型式番号]]からも分かる通り開発されたのはレイダーよりも先だが、配備は後となった。これはレイダーが開発中の本機をベースに一部簡略化して急遽建造された機体であるためである。そのためレイダーの名は先行生産機に譲り、本機はレイダー制式仕様と名付けられた。
  
本機はレイダーを本来の開発計画に基づいて開発した機体であり武装は実体弾が中心となっており、レイダーに装備されていたツォーンや2連装52mm超高初速防盾砲、ミョルニルは運用に難があるためか採用されていない。スラスターの総数は減らされているが、より高出力なターボジェットエンジンが搭載されているため依然高い飛行能力を持つ。主翼にはフラップとウイングレットが追加された。[[MA]]形態時にはサブアームにウェポンプラットホームとして使用可能な副翼が装備されている。内部にはラムジェットエンジンが搭載されており、大気圏突入時に使用される。[[エドワード・ハレルソン]]等、一部パイロットはこれに補助エンジンを搭載する事で自律飛行できるようにしており、[[MS]]形態時にこの副翼に乗ることも可能となっている。この副翼にオプションを装備して大気圏離脱後、再突入して強襲するという戦法が可能で強襲能力はレイダーより高い。さらにレイダーと同じく[[サブ・フライト・システム]]的な運用も可能。後には対MS戦を想定した装備に換装した後期型が存在する。
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レイダー開発計画本来の仕様に従って開発された機体で、基本的な運用形式は先行生産機にほぼ準じている。レイダーの実戦データは本機にフィードバックされており、主翼には前縁フラップ及びウイングレットが追加され、主ターボジェット・エンジンもより高出力のモデルに換装されている。後述の副翼がオプション装備として用意されたことで飛行性能が向上したことで、脚部スラスターは不要となりオミットされている。コックピットのすぐ外にはフックが増設されているが、これは高速で回転するシリンダーを横位置に装着し、マグヌス効果によって揚力を制御する補助システムを設置する実験計画によるものである。
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本機最大の特徴は大型クローで保持される副翼である。これは航続距離の延伸と飛行性能向上の効果を目的としたオプション装備で、装備することで航空型モビルスーツとしては史上初の複葉機となる。副翼上面にはパイロンが備わっており、機関砲やミサイル、爆弾や増槽、補助エンジン等の装着が可能となっている。空力特性の悪化を承知でパイロンを上面に備えたのは、ここに装着される装備の多くがレイダーの腕によって使用されることを前提としているためである。
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レイダーになかった機能として大気圏外からの再突入ポッドを使用することで、空中から大気圏を離脱して目標地点上空で再突入するという、超高空から敵に対して奇襲や強襲する能力を備えている。副翼に搭載されたラムジェットエンジンを使用し飛行型であることを活かした作戦行動により、多彩な戦術オプションを選択可能。搭載される兵装も多彩であるものの、レイダーの武装はほとんど装備されず、新たに実体弾主体の物が中心となっている。後に開発された後期型は対MS戦闘能力の向上をにらんだ機体で、アフラマズダや[[ビームライフル]]が装備されている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
;[[SEED MSV]]
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;[[機動戦士ガンダムSEED MSV]]
 
:出典元。
 
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;[[機動戦士ガンダムSEED MSV戦記]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV戦記]]
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;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火]]
 
:ベブンズベース攻防戦にて登場。3機の[[ウィンダム]]ともに[[レジェンドガンダム]]と交戦するもまとめて撃破された。
 
:ベブンズベース攻防戦にて登場。3機の[[ウィンダム]]ともに[[レジェンドガンダム]]と交戦するもまとめて撃破された。
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;[[機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY]]
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;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY]]
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[トランスフェイズ装甲]]
 
;[[トランスフェイズ装甲]]
:通常装甲と[[フェイズシフト装甲]]を組み合わせた二重装甲。通常装甲の裏側に圧力センサーを設置し、攻撃を受けた時にのみフェイズシフト装甲をアクティブ化させる事でエネルギー消費を抑えている。また通常装甲は色が変化しないので、敵機からエネルギー残量を把握されにくい。
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:[[フェイズシフト装甲]]の改良型。バイタルパート周辺部の通常装甲の内側に[[フェイズシフト装甲]]を備え、着弾時にのみ相転移するようになっている。これによってエネルギー消費を大幅に抑える事に成功している。表面は通常装甲のためフェイズシフトダウンが敵に露呈することも防いでいる。
 
;変形
 
;変形
 
:[[モビルアーマー]]形態に変形可能。
 
:[[モビルアーマー]]形態に変形可能。
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;副翼
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:MA形態時に大型クローで保持される副翼。飛行性能を向上させる他、ウェポンプラットフォームとしての機能も有する。また、大気圏突入時には耐熱装甲としても機能する。一部のパイロットはこれに補助エンジンを搭載し、MS形態時に無線コントロールして[[サブ・フライト・システム]]として運用する事例が確認されている。翼自体をブレードに見立てて、使い捨ての投擲武装としても使用可能。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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;M20 20mmクロー部機関砲
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:両腰部のアームを介して装備されている2基の大型クローに内蔵されている機関砲。副翼装備時には使用不可。
 
;M2M3 76mm機関砲
 
;M2M3 76mm機関砲
:両肩に内蔵されている機関砲。[[MA]]形態時のみ使用可能。
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:両肩部に計2門内蔵されている機関砲。MA形態時でのみ使用可能な武装。
;M20 20mmクロー部機関砲
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;AIM-957F キングコブラ赤外線誘導短距離AAM
:クローの基部に内蔵されている機関砲。
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:MA形態時の両肩に2発装備可能な大型対空ミサイル。画像追尾による誘導も可能。副翼にも装備可能。
;副翼
 
:MA形態時に保持される副翼。ウェポンプラットホームとしての機能がある他、翼自体をブレードに見立てて切断することも可能。一部のパイロットはこれに補助エンジンを搭載し、MS形態時に[[SFS]]として運用する事例が確認されている。
 
 
;GAU-8M2 52mm機関砲ポッド
 
;GAU-8M2 52mm機関砲ポッド
:副翼上面のパイロンに2丁装備されている機関砲。[[モビルスーツ]]形態では携行火器としても使用可能。
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:副翼上面のパイロンに2挺装備されている機関銃。MS形態時には携行火器としても使用可能。[[105ダガー]]と同様の武装。
;AIM-957F キングコブラ赤外線誘導短距離AAM
 
:MA形態時の両肩に装備されるミサイル。
 
;MX703G ビームライフル
 
:後期型に装備されているライフル。52mm機関砲ポッドと交換する形で装備する。
 
 
;短距離プラズマ砲「アフラマズダ」
 
;短距離プラズマ砲「アフラマズダ」
:後期型に装備されているビーム兵器。クロー部機関砲と交換する形で装備される武装で、レイダーと同じ物。
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:後期型の大型クローに内蔵されているビーム砲。[[レイダーガンダム|レイダー]]と同様の武装で、20mmクロー部機関砲から差し替えられる形で装備されている。
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;MX703G [[ビームライフル]]
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:後期型から装備されるビームライフル。52mm機関砲ポッドと同様の外見の武装。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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2021年10月13日 (水) 15:34時点における最新版

レイダー制式仕様
外国語表記 Raider Full Spec
登場作品
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 航空強襲モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 GAT-333
全高 17.94m
主動力 バッテリー
装甲材質 トランスフェイズ装甲
開発組織 地球連合軍
所属
主なパイロット エドワード・ハレルソン
連合兵
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概要[編集 | ソースを編集]

地球連合軍が開発したレイダーガンダムの制式仕様機。ザフト軍の空戦用MSへの対抗策として開発された。

型式番号からも分かる通り開発されたのはレイダーよりも先だが、配備は後となった。これはレイダーが開発中の本機をベースに一部簡略化して急遽建造された機体であるためである。そのためレイダーの名は先行生産機に譲り、本機はレイダー制式仕様と名付けられた。

レイダー開発計画本来の仕様に従って開発された機体で、基本的な運用形式は先行生産機にほぼ準じている。レイダーの実戦データは本機にフィードバックされており、主翼には前縁フラップ及びウイングレットが追加され、主ターボジェット・エンジンもより高出力のモデルに換装されている。後述の副翼がオプション装備として用意されたことで飛行性能が向上したことで、脚部スラスターは不要となりオミットされている。コックピットのすぐ外にはフックが増設されているが、これは高速で回転するシリンダーを横位置に装着し、マグヌス効果によって揚力を制御する補助システムを設置する実験計画によるものである。

本機最大の特徴は大型クローで保持される副翼である。これは航続距離の延伸と飛行性能向上の効果を目的としたオプション装備で、装備することで航空型モビルスーツとしては史上初の複葉機となる。副翼上面にはパイロンが備わっており、機関砲やミサイル、爆弾や増槽、補助エンジン等の装着が可能となっている。空力特性の悪化を承知でパイロンを上面に備えたのは、ここに装着される装備の多くがレイダーの腕によって使用されることを前提としているためである。

レイダーになかった機能として大気圏外からの再突入ポッドを使用することで、空中から大気圏を離脱して目標地点上空で再突入するという、超高空から敵に対して奇襲や強襲する能力を備えている。副翼に搭載されたラムジェットエンジンを使用し飛行型であることを活かした作戦行動により、多彩な戦術オプションを選択可能。搭載される兵装も多彩であるものの、レイダーの武装はほとんど装備されず、新たに実体弾主体の物が中心となっている。後に開発された後期型は対MS戦闘能力の向上をにらんだ機体で、アフラマズダやビームライフルが装備されている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED MSV
出典元。
機動戦士ガンダムSEED MSV戦記
Field 04にて、本機が実戦投入された八・八作戦が描かれた。電子戦仕様のディン等、多数の敵機を撃墜している。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火
ベブンズベース攻防戦にて登場。3機のウィンダムともにレジェンドガンダムと交戦するもまとめて撃破された。
機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

トランスフェイズ装甲
フェイズシフト装甲の改良型。バイタルパート周辺部の通常装甲の内側にフェイズシフト装甲を備え、着弾時にのみ相転移するようになっている。これによってエネルギー消費を大幅に抑える事に成功している。表面は通常装甲のためフェイズシフトダウンが敵に露呈することも防いでいる。
変形
モビルアーマー形態に変形可能。
副翼
MA形態時に大型クローで保持される副翼。飛行性能を向上させる他、ウェポンプラットフォームとしての機能も有する。また、大気圏突入時には耐熱装甲としても機能する。一部のパイロットはこれに補助エンジンを搭載し、MS形態時に無線コントロールしてサブ・フライト・システムとして運用する事例が確認されている。翼自体をブレードに見立てて、使い捨ての投擲武装としても使用可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

M20 20mmクロー部機関砲
両腰部のアームを介して装備されている2基の大型クローに内蔵されている機関砲。副翼装備時には使用不可。
M2M3 76mm機関砲
両肩部に計2門内蔵されている機関砲。MA形態時でのみ使用可能な武装。
AIM-957F キングコブラ赤外線誘導短距離AAM
MA形態時の両肩に2発装備可能な大型対空ミサイル。画像追尾による誘導も可能。副翼にも装備可能。
GAU-8M2 52mm機関砲ポッド
副翼上面のパイロンに2挺装備されている機関銃。MS形態時には携行火器としても使用可能。105ダガーと同様の武装。
短距離プラズマ砲「アフラマズダ」
後期型の大型クローに内蔵されているビーム砲。レイダーと同様の武装で、20mmクロー部機関砲から差し替えられる形で装備されている。
MX703G ビームライフル
後期型から装備されるビームライフル。52mm機関砲ポッドと同様の外見の武装。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

レイダーガンダム
ブーステッドマン用に急遽開発された先行配備型。本機に先駆けてオーブ解放作戦に実戦投入されため、本機に区別のため「制式仕様」の名称が付加された。
ゲルプレイダー
アクタイオン・プロジェクト」によって開発された機体。本機をベースにして開発されている。

リンク[編集 | ソースを編集]