ロト

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ロト
外国語表記 Loto
登場作品
デザイナー カトキハジメ
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スペック
分類 特務部隊用可変モビルスーツ
型式番号 D-50C
頭頂高 12.2m
全高
  • 12.2m(MS形態時)
  • 3m程度(戦車形態時)
本体重量
  • 16.84t(小説版)
  • 16.8t(アニメ版)
  • 主動力 超小型熱核融合炉
    ジェネレーター出力 980kw
    スラスター総推力 32,400kg
    装甲材質 チタン合金セラミック複合材
    センサー有効半径 8,800m
    開発組織 サナリィ
    所属 エコーズ
    主なパイロット
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    概要

    サナリィが開発した特殊部隊用のモビルスーツ地球連邦宇宙軍特殊作戦群「エコーズ」の専用機で特殊任務(特に隠密作戦)での運用を目的としており、それに最適化された機体となっている。使用は2機一組を前提とする。
    前述の目的を実現する為の「ダウンサイジングによる高い秘匿性の確保」と「一小隊8名からなる兵員を輸送する為の収容性」、「速やかに作戦を実行する為の高機動性」という3つの要求を満たすべく、設計時には徹底的な検討を重ねている。これにより要求された性能を満たす機体として完成した。
    動力には独自に研究開発を行っていた超小型熱核反応炉を搭載し、同時に内外装パーツの間隔をミリ単位で調整してデッドスペースを完全に排除する事で、20m前後が主流だった当時のMSよりもはるかに小型である12m級へのダウンサイジングと兵員の高い収容性を両立させる事に成功した。なお、超小型熱核反応炉はあのアナハイム・エレクトロニクス社ですら実現できていない技術であるが、出力は通常の熱核反応炉より多少劣っている。装甲部材にはチタン合金セラミック複合材が使用され、最低限度の耐弾性しか持たないが、これは適切な出力重量比を得る為の相対的な重量軽減を図った結果である。
    高機動性に関しては戦車形態への可変機構を採用し、キャタピラによる高い踏破性を発揮する。この時、全高が約3mになるので被弾面積はかなり少なくなる。現地到着後は通信車や司令本部としても運用する為、INS(慣性航法装置)等といった最新の各種センサー類や通信設備も有している。
    コクピットは機体上部と下部に2つ存在し、通常は上部に車長と操縦士、通信士の計3名が乗っている。下部は追加乗員用で、任務に応じて非乗務作業のサポートを行う。また戦車形態の後部には兵員室があり、兵員はここから出入りするようになっている。
    武装は両肩部と両腕部に集中しており、作戦内容に応じて換装が可能。基本的に特殊任務用であるせいで対MS戦闘では少々火力不足だが、エコーズ隊員らの技量や戦法次第では撃破する事も不可能ではない。ちなみに両腕部にマニピュレーターは存在しない(サブ・アームは存在するが)。

    型式番号の「50」は戦車形態への可変機を指す番号となっている。
    この機体から得られた実戦データは、後のサナリィの小型機開発に活かされる事となった。

    原作とアニメ版ではカラーリングが多少異なっている。

    登場作品と操縦者

    機動戦士ガンダムUC
    パイロットはダグザ・マックールコンロイ・ハーゲンセンらエコーズ隊員。
    インダストリアル7での戦闘でラプラスの箱を確保するべく2機が出撃しており、うち1機がクシャトリヤによって撃破されている。パラオでのユニコーンガンダムバナージ・リンクスの奪還作戦では合流したエコーズ729の機体と共に投入され、その後の戦闘でも砲台代わりとして運用される事があった。
    ガンダムビルドファイターズ
    第14話に青と赤で塗装された機体が登場。モデラーはライナー・チョマー。世界大会予選のレースで使用した。この時点でチョマーは予選落ちが確定していたため、せめてもの嫌がらせにリカルド・フェリーニの邪魔をしようとする・・・が、ウイングガンダムフェニーチェのバスターライフルカスタムによって、跡形もなく消滅した。
    機動戦士ガンダムF90FF
    第2話においてアグレッサー部隊の機体が登場。ガンタンクR-44[1]とともに何者かに奪取され試験部隊を攻撃するが、ガンダムF90-Sタイプの砲撃によって撃破された。

    装備・機能

    特殊機能

    変形
    戦車形態に変形可能。
    換装
    両肩部や両腕部の武装を換装可能。
    サブ・アーム
    ミサイル・コンテナの上部に1基ずつ、計2基が設置されている。
    サーチライト
    マシン・キャノン装備時に左肩部に装着されている。

    武装・必殺攻撃

    ビーム・バーナー
    サブ・アームに各1基を内蔵。高エネルギー状態のメガ粒子を直に吹き付けて使用する。ビームサーベルとの違いは「Iフィールドで形成維持が施されていない」事等が挙げられる。
    主にコロニーの外壁等を溶断する為に使用されるが、接近戦用の武器としても機能させる事は可能。
    ミサイル・コンテナ
    対MS用の装備で、両前腕部自体がウェポンラックとなっている。
    内部はユニット化され、大型ミサイルと3連装小型ミサイルのどちらか一方を左右に4基ずつ搭載可能。
    マシン・キャノン
    右肩部に装備された実弾兵器で、対人・装甲車両等ソフトスキン目標掃討を目的としている。口径は25mm。
    基本的にこの武装を装備している事が多い。
    メガ・マシン・キャノン
    本機のオプション武装で、右肩部に装着される4連装マシン・キャノン。対空攻撃用に特化しており、対空精密照準システムを銃身に内蔵した事で命中率が非常に高い。
    ロング・キャノン
    本機のオプション武装で、両肩部に装着される支援用の200mm滑腔砲。射程が長く、長砲身による徹甲弾の貫通力の高さは折り紙つき。

    対決・名場面

    クシャトリヤ
    インダストリアル7市街地での戦闘。小説版とOVA版で戦法が異なる。
    小説版ではタンク形態で狭い建物の合間を縫うように走りながらファンネルを地表近くまで誘導し、車外に出たダグザがネット弾で墜落させるというものだった。2基を無効化させることに成功するが、2基目を墜落させた時に民間人を巻き込み、ダグザがそれに気をそらされた一瞬の隙を突かれ、3基目のファンネルによって撃墜されてしまった。
    OVA版ではMS形態で戦闘。物陰からミサイルによる不意打ちを仕掛け、ミサイルを撃ち尽くした後に車外に出たダグザが閃光弾を発射。クシャトリヤを墜落させるが、直前に射出されたファンネルによって撃墜された。
    いずれもダグザが撃墜直前に脱出しているため、負傷のみに留まっている。
    パラオ攻略戦
    隕石のバルーンで偽装し、パラオ表面まで工作員を輸送。爆破を成功させ作戦に大きく貢献した。その後の戦闘にも参加し、岩陰からの砲撃で敵機を撃墜していった。OVA版では敵機との直接戦闘が追加され、地表面を軽快に動き、攻撃を回避しながら敵機を撃墜する小型モビルスーツならではの戦闘シーンが見られた。しかし最後はシナンジュ(OVA版ではアンジェロ専用ギラ・ズールも加入)の奇襲を受け撃墜されている。

    関連機体

    ガンタンクR-44
    共通点が多く、ロトからこの機体へと発展していったと思われる。
    GFタンク
    式典用に改装された機体。ガンタンクGファイターを模した形態への変形機能を持つ。

    商品情報

    ガンプラ

    リンク

    脚注

    1. 頭部と一部武装をガンタンクR-44 パワードウェポンタイプと同じものにした機体。