ロンド・ベル

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ロンド・ベル(Londo Bell / Rondo Bell)[編集 | ソースを編集]

ティターンズの解体とネオ・ジオンの台頭によって活性化を見せた反連邦勢力に対抗するべく、宇宙世紀0090年に結成された地球連邦軍の独立機動艦隊。艦隊司令はブライト・ノア

ネオ・ジオンを始めとする反連邦組織の捜査・掃討を主任務とした事実上のティターンズの後継組織であり、即応性が求められる性質上コロニーや連邦軍基地等に対する捜査権や、軍管区に縛られない広い行動権限が与えられている。しかし、過剰な権力が与えられた結果暴走したティターンズにおける反省から、ロンド・ベルは連邦軍の外郭部隊に位置付けられ、部隊の規模も一個艦隊程度と地球圏全域での作戦行動を認められた部隊としてはその戦力規模は極めて少ない。とは言え、与えられた戦力は一般部隊よりも充実しており、旗艦であるラー・カイラムを始めクラップ級等の新鋭艦が優先的に配備されている。

エゥーゴカラバのメンバーが多く編入されており、サイド1スペースコロニーロンデニオン」に拠点を置く。結成にはシャア・アズナブルの復活を確信していたアムロ・レイの提言や、ジョン・バウアーの政治的な後押しがあったとされる。しかし、その任務の性質上スペースノイドからはティターンズの再来と嫌悪され、連邦政府とコロニー市民との板挟みを強いられた他、旧エゥーゴ系将校が中心となっている関係から上層部によってガンダムタイプの配備・運用も制限されていた。その為、結成当初のダンジダン派ハマーン軍残党との戦闘では手痛い被害を被り、ブライトも艦隊司令を解任される事になった。

宇宙世紀0092年にシャア率いる新生ネオ・ジオンの行動が活発化すると、これに対抗するべくバウアーの後押しにより部隊の再編成と拡充が行われ、ブライトの司令復帰とアムロのMS部隊隊長編入が決定。更に、バウアーによって量産が強行されたジェガンの優先配備やアナハイム・エレクトロニクス社へのνガンダムの開発発注も行われ、対ネオ・ジオン部隊としての性格を強めていった。

活動時期は宇宙世紀0090年から0102年までの12年に及び、第二次ネオ・ジオン抗争ラプラス事変で活躍。その後部隊規模は縮小され、人員や装備は連邦軍内に新設された第13独立艦隊に編入された事で事実上消滅した[1]

登場作品[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダムUC
機動戦士ムーンガンダム

人物[編集 | ソースを編集]

ブライト・ノア
艦隊司令。旗艦ラー・カイラムの艦長を兼任している。
アムロ・レイ
モビルスーツ部隊長。
チェーン・アギ
ラー・カイラムのメカニック。アナハイム・エレクトロニクス社へ出向してνガンダムの設計に参加した。
ケーラ・スゥ
アムロに次ぐ技量を持つモビルスーツのパイロット。
アストナージ・メドッソ
ラー・カイラムのチーフメカニック。ケーラとは恋仲。
トゥース
ロンド・ベル隊の戦術士官。
メラン
ラー・カイラムの副長。
アンナ・ハンナ
アストナージと共に過去の戦乱をくぐって来たメカニックマン。
ジョン・バウアー
ロンド・ベル結成に一役買った地球連邦政府の高官。ロンド・ベルに最新式の装備を与えた彼の功績は大きい。
リディ・マーセナス
ラプラス戦役時のネェル・アーガマ所属パイロット。戦役の推移に伴い、リゼルデルタプラスバンシィ・ノルンといった複数の機体に搭乗している。
オットー・ミタス
ラプラス戦役時におけるネェル・アーガマ艦長。
トライスター
ラー・カイラム所属のモビルスーツ部隊。0096年時最新鋭機であるジェスタを運用する。
ハサウェイ・ノア
民間人。シャアの元へ奔ったクェスを取り戻すべく、ラー・カイラムに密航する。
ドゥーエ・イスナーン
アイリッシュ級オアシスに所属するジムIIIパイロット。オアシス内外から一年戦争から戦い抜いてきた歴戦のパイロットと賞賛されている。
ダニー・セケンド
オアシス所属のジムIIIパイロット。ドゥーエを尊敬している。
アルバ・メルクルディ
ネェル・アーガマのMSパイロット。ドリットと共にプロト・スタークジェガンのパイロットを務めている。
ドリット・ドライ
ネェル・アーガマ所属。プロト・スタークジェガンのパイロット。アルバにスカウトされた元戦災孤児。
ロウ・ホイアン
クラップ級所属MSの整備兵。
サフィラ・ガードナー
可変モビルスーツシータプラスのパイロット。とある特務のため、戦艦ラー・ギルスに出向している。
カムナ・タチバナ
MSパイロット。漫画『紡がれし血統』の主人公。
シャーリー・ラムゼイ
MSパイロット。カムナの同僚で漫画『紡がれし血統』の登場人物。
ケイ・キリシマ
MSパイロット。カムナとシャーリーの同僚で『ΖΖ外伝 ジオンの幻陽』の登場人物。
エンデ・アベニール
ネェル・アーガマ隊所属MSパイロット。リゼルのパイロット。配属以前はラプターブルー隊に所属。
ボッシュ・ウェラー
カラバ時代からのアムロの部下であるMSパイロット。当時はジェガンに搭乗していた。

保有戦力[編集 | ソースを編集]

ネェル・アーガマ
初代旗艦。ラー・カイラム就航前は旗艦として運用されていた。ダンジダン派との戦闘で損傷した後、近代化改修が行われ新たに強襲揚陸艦としてカテゴライズされた。
ラー・カイラム
二代目旗艦。ダンジダン派との戦闘で損傷したネェル・アーガマと交代する形で就役。ラプラス事変後は新型ミノフスキークラフトを搭載する等の改修が施された。
クラップ級
0090年代の連邦軍の最新鋭艦。「シャアの反乱」ではラー・チャター、ラー・カイム、ラー・ザイム、ラー・エルム、ラー・キェム(ラー・ケイム)の5隻がラー・カイラムと行動を共にした。その他にキャロット、テネンバウム、ラー・ギルス、ラー・ザイム等が所属。
アイリッシュ級
旧エゥーゴ系艦艇。オアシス等が後方任務に充てられた。
リック・ディジェ / リック・ディジェ改
ロンド・ベル発足時にアムロ専用機として司令部が用意した機体。グリプス戦役でアムロが使用したディジェの改修機。
シータプラス
シータプロジェクトにおけるフラグシップ機。ラー・ギルスに配備される。
νガンダム / Hi-νガンダム
アナハイムが開発したアムロ専用モビルスーツ
リ・ガズィ
Ζガンダムの量産検討機。ガンダムタイプの配備を渋る連邦軍に対し、アムロが強引にロンド・ベルに配備させた。
ジムIII
連邦軍の主力モビルスーツ。結成当初の主力機であったが、戦力拡充後はジェガンに主力の座を明け渡した。
ジムIII・パワード / ジムIII・パワード フルアーマー〈ブルドック〉
ベテランパイロット用に改造されたジムIII。ブルドックは機体に増加装甲を装備した機体となる。
ジェダ
ジェガンのプロトタイプ。ラー・ザイムに量産検討機として配備された。
ジェガン
0092年に配備された主力モビルスーツ
プロト・スタークジェガン
スタークジェガンの運用試験機。
ジェガンD型
ジェガンの改良モデル。ラプラス事変期に主力として運用された。
スタークジェガン
D型の特務仕様。
EWACジェガン
D型の偵察仕様。
リゼル
シャアの反乱後に配備された可変量産型モビルスーツ。
ジェスタ
UC計画で開発されたユニコーンガンダムの随伴機。評価試験の名目でラー・カイラムに配備された。
ジェスタ・キャノン
ジェスタの重装備仕様。
ジェスタ (EWAC)
ジェスタの偵察仕様。
デルタプラス
百式系の可変型MS。ネェル・アーガマに補充戦力として配備される。途中でラー・カイラム所属となる。
ギラ・ズール
袖付きの主力量産機で、ネェル・アーガマ占拠後放置された親衛隊機とガランシェールに搭載されていた一般機を投降したガランシェール隊のパイロットが運用している。袖付き所属機体と誤認しないように膝や頭にオレンジ色のラインを付けている。武装はジオン残党から譲り受けた武装の残り物の他、ジェガンのビーム・ライフルやビーム・サーベル、シールドを使用している。

関連用語[編集 | ソースを編集]

地球連邦軍 / 地球連邦政府
上位組織。結成と部隊拡充には国防派であるジョン・バウアーの後押しが強く働いた。
エゥーゴ / カラバ
母体組織。反連邦系の派閥であった為、ロンド・ベルへの再編時に反乱を警戒されガンダムタイプの配備等に制限が課されていた。
ティターンズ
任務上の前任部隊。皮肉にも嘗ての敵対組織にその立場を奪われた形になる。

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ロンド・ベルそのものが第13艦隊として再編されたという見解も存在する。