「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122」の版間の差分

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『[[機動戦士ガンダムF90]]』と『[[機動戦士ガンダムF91]]』の間のストーリーで、[[宇宙世紀]]0122年が舞台。
 
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『F91』公開から4か月後に発売され、ゲーム版『F91』と呼称される場合も多いが、本作は『F91』の1年前。この時点で[[シーブック・アノー]]などと言ったキャラクターはまだ登場しないが、同作に『F91』の黒幕である[[カロッゾ・ロナ]]が登場している。
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『F91』公開から4か月後に発売され、ゲーム版『F91』と呼称される場合も多いが、本作は『F91』の1年前にあたる前日譚となっている。</br >この時点で[[シーブック・アノー]]などと言ったキャラクターはまだ登場しないが、同作に『F91』の黒幕である[[カロッゾ・ロナ]]が登場している。
  
 
なお、同作のCMナレーションには[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏が務めた。
 
なお、同作のCMナレーションには[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏が務めた。
  
ガンダムの正史としての位置付けは非映像作品=非公式の部類に当たるが、映像作品へと直接繋がる物語であり、「SDガンダム G GENERATION」シリーズにもRFシリーズやグランザムといったMSは登場するため準公式的な扱いとも言える。ただし[[ベルフ・スクレット]]等のパイロットは登場しないという中途半端な扱いにもなっており、厳密な立ち位置は不明瞭である。
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ガンダムの正史としての位置付けは非映像作品=非公式の部類に当たるが、映像作品の『F91』へと直接繋がる物語であり、「SDガンダム G GENERATION」シリーズにもRFシリーズやグランザムといったMSは登場するため準公式的な扱いとも言える。ただし[[ベルフ・スクレット]]等のパイロットは登場しないという中途半端な扱いにもなっており、厳密な立ち位置は不明瞭である。
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=== ゲームシステム ===
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本作ではフィールド上の機体を交互に操作してユニットを移動させるシミュレーションゲーム部分と、それらのユニットが接触した際に発生するアクションゲーム部分で構成されている。
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シミュレーションゲーム部分で戦場を移動し、アクションゲーム部分で敵を撃墜することを繰り返してフィールド上から敵ユニットを全滅させることで進行する。</br >プレイヤーの機体には耐久値と燃料が設定されており、どちらかが0になることで「撃墜」または「燃料切れ」となってゲームオーバーになってしまう。また、フィールドには母艦や味方機も配置されており、これらの撃破・全滅でもゲームオーバーになるため、プレイヤーは味方の動向にも注意しなければならない。
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アクションゲーム部分では敵をレーダーを頼りに発見し、視界(ゲーム内ではVゾーンと呼称されている)に捉えて攻撃を行う。</br >敵を複数巻き込んで攻撃することも可能で、その場合は1回のエネルギーで行えるため無駄が少なくなるが、敵をVゾーンに捉えている間は敵も攻撃を行ってくるためダメージを受けるリスクを負うことにもなる。</br >また、敵との距離によって有効な武装がそれぞれ設定されており、非適正の武器では命中率が下がってしまう。そのためプレイヤーは距離や武装によって攻撃の有無や武装の変更など瞬時の判断が求められる。</br >プレイヤーが忙しく操作しているあいだは画面はあまり動かず、プレイヤーが操作できないあいだは書き込まれたドット絵のリアルな機体が目まぐるしく動き回る「静と動」の対比が非常に秀逸で、シンプルながらも非常に奥深い作りになっている。特に、ゲームに習熟していくことで一度に数体の敵を撃破するなどの高難易度のスーパープレイも可能になっていくことから根強いファンのいる「知る人ぞ知る」名作。</br >当時としてはデフォルメされた、いわゆる「SDガンダム」が主流であったが、リアル頭身の機体がスピード感ある描写で戦うというのは珍しい部類に入る。
  
 
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
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== 登場人物 ==
 
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=== 地球連邦軍 ===
 
;[[ベルフ・スクレット]]
 
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:主人公。F90とF91のパイロットを務める。
 
;[[アンナフェル・マーモセット]]
 
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:ヒロイン。ベルフとは恋仲だが、大気圏突入前の戦闘で行方不明になる。ゲーム中では「アンナフィル」と表記されている。
 
;[[アルベルト・エア]]
 
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:ベルフの兄貴分。ジェガンのパイロットを務める。
 
;[[エリナ・ビアック]]
 
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:男らしい体格と性格の女パイロット。ジェガンのパイロットを務める。
 
;[[ワイブル・ガードナー]]
 
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:エイブラムの艦長。
 
;[[アリーナ・ベズロー]]
 
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:エイブラムのオペレーター。
 
;[[ブラウン・ウッダー]]
 
;[[ブラウン・ウッダー]]
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:エイブラムのチーフメカニック。
 
;[[ワイルダー・カッツ]]
 
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:オールズモビル討伐部隊本隊に所属するパイロット。地球降下後、ベルフ達と共に行動する。F90の正規パイロットになるはずだったが、ベルフにその座を奪われたため、当初は彼に対し敵意を向けていたが、戦いの中で次第にその腕前を認めていくようになる。
 
;[[レイラ・ビアス]]
 
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:ガーウィッシュの女艦長。
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:オールズモビル討伐部隊本隊の仕官。ベルフをF90の正規パイロットに任命する。
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=== オールズモビル ===
 
;[[シャルル・ロウチェスター]]
 
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:オールズモビルの中核であるシャルル艦隊の指揮官。
 
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:1話でエイブラムに攻撃を仕掛けたモビルスーツ部隊指揮官。
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=== クロスボーン・バンガード ===
 
;[[カロッゾ・ロナ|鉄仮面]]
 
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=== 地球連邦軍 ===
 
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;[[ガンダムF90]]
 
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=== オールズモビル ===
 
=== オールズモビル ===
  
==== モビルスーツ・[[モビルアーマー]] ====
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;[[RFザク]]
 
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== 用語 ==
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;第二次オールズモビル戦役
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:『F90』から2年後の宇宙世紀122年に起こった、地球圏における地球連邦軍とオールズモビルの戦い。
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;第13反地球連邦組織討伐部隊
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:地球連邦軍のオールズモビル討伐部隊の内、エイブラムを旗艦とする部隊。ゲーム序盤では討伐部隊本隊へのF90の輸送を任務としていたが、合流後はそれまでの戦績を買われ、F90と共にオールズモビル討伐の主力部隊となる。
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;RFシリーズ
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:第二次オールズモビル戦役におけるオールズモビルの主力機。オールズモビルのスポンサーである[[クロスボーン・バンガード]]が開発・製造に加わっている。旧公国軍のモビルスーツを模した外見を持つが、内部は完全新規設計であり、RFザクの時点で[[ギラ・ドーガ]]を上回る性能を持つ。既述したように第二次オールズモビル戦役で運用された機体だが、メディアでは『F90』でオールズモビルが運用していた機体もRFシリーズとされることが多い<ref>『F90』に登場したオールズモビルの機体の外見は一部を除き、完全に旧公国軍の機体そのもの。</ref>。
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== 脚注 ==
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== メモ ==
 
== メモ ==

2018年2月17日 (土) 23:59時点における版

機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122(Mobile Suit Gundam F91 Formula Report 0122)

  • 1991年7月6日スーパーファミコンで発売。

概要

機動戦士ガンダムF90』と『機動戦士ガンダムF91』の間のストーリーで、宇宙世紀0122年が舞台。

『F91』公開から4か月後に発売され、ゲーム版『F91』と呼称される場合も多いが、本作は『F91』の1年前にあたる前日譚となっている。
この時点でシーブック・アノーなどと言ったキャラクターはまだ登場しないが、同作に『F91』の黒幕であるカロッゾ・ロナが登場している。

なお、同作のCMナレーションにはシャア・アズナブル役の池田秀一氏が務めた。

ガンダムの正史としての位置付けは非映像作品=非公式の部類に当たるが、映像作品の『F91』へと直接繋がる物語であり、「SDガンダム G GENERATION」シリーズにもRFシリーズやグランザムといったMSは登場するため準公式的な扱いとも言える。ただしベルフ・スクレット等のパイロットは登場しないという中途半端な扱いにもなっており、厳密な立ち位置は不明瞭である。

ゲームシステム

本作ではフィールド上の機体を交互に操作してユニットを移動させるシミュレーションゲーム部分と、それらのユニットが接触した際に発生するアクションゲーム部分で構成されている。 シミュレーションゲーム部分で戦場を移動し、アクションゲーム部分で敵を撃墜することを繰り返してフィールド上から敵ユニットを全滅させることで進行する。
プレイヤーの機体には耐久値と燃料が設定されており、どちらかが0になることで「撃墜」または「燃料切れ」となってゲームオーバーになってしまう。また、フィールドには母艦や味方機も配置されており、これらの撃破・全滅でもゲームオーバーになるため、プレイヤーは味方の動向にも注意しなければならない。 アクションゲーム部分では敵をレーダーを頼りに発見し、視界(ゲーム内ではVゾーンと呼称されている)に捉えて攻撃を行う。
敵を複数巻き込んで攻撃することも可能で、その場合は1回のエネルギーで行えるため無駄が少なくなるが、敵をVゾーンに捉えている間は敵も攻撃を行ってくるためダメージを受けるリスクを負うことにもなる。
また、敵との距離によって有効な武装がそれぞれ設定されており、非適正の武器では命中率が下がってしまう。そのためプレイヤーは距離や武装によって攻撃の有無や武装の変更など瞬時の判断が求められる。
プレイヤーが忙しく操作しているあいだは画面はあまり動かず、プレイヤーが操作できないあいだは書き込まれたドット絵のリアルな機体が目まぐるしく動き回る「静と動」の対比が非常に秀逸で、シンプルながらも非常に奥深い作りになっている。特に、ゲームに習熟していくことで一度に数体の敵を撃破するなどの高難易度のスーパープレイも可能になっていくことから根強いファンのいる「知る人ぞ知る」名作。
当時としてはデフォルメされた、いわゆる「SDガンダム」が主流であったが、リアル頭身の機体がスピード感ある描写で戦うというのは珍しい部類に入る。

ストーリー

登場人物

地球連邦軍

ベルフ・スクレット
主人公。F90とF91のパイロットを務める。
アンナフェル・マーモセット
ヒロイン。ベルフとは恋仲だが、大気圏突入前の戦闘で行方不明になる。ゲーム中では「アンナフィル」と表記されている。
アルベルト・エア
ベルフの兄貴分。ジェガンのパイロットを務める。
エリナ・ビアック
男らしい体格と性格の女パイロット。ジェガンのパイロットを務める。
ワイブル・ガードナー
エイブラムの艦長。
アリーナ・ベズロー
エイブラムのオペレーター。
ブラウン・ウッダー
エイブラムのチーフメカニック。
ワイルダー・カッツ
オールズモビル討伐部隊本隊に所属するパイロット。地球降下後、ベルフ達と共に行動する。F90の正規パイロットになるはずだったが、ベルフにその座を奪われたため、当初は彼に対し敵意を向けていたが、戦いの中で次第にその腕前を認めていくようになる。
レイラ・ビアス
ガーウィッシュの女艦長。
テルスト
オールズモビル討伐部隊本隊の仕官。ベルフをF90の正規パイロットに任命する。

オールズモビル

シャルル・ロウチェスター
オールズモビルの中核であるシャルル艦隊の指揮官。
ケザン
1話でエイブラムに攻撃を仕掛けたモビルスーツ部隊指揮官。

クロスボーン・バンガード

鉄仮面
シャトレイ
デハーヨ

登場メカ

地球連邦軍

モビルスーツ

ガンダムF90
ガンダムF90A
ガンダムF90D
ガンダムF90P
ガンダムF90V
ガンダムF91
ジェガン
ヘビーガン
Gキャノン

艦船

エイブラム
ガーウィッシュ

オールズモビル

モビルスーツ・モビルアーマー

RFザク
RFグフ
RFドム
RFデザートドム
RFスノードム
RFズゴック
RFゲルググ
シャルル専用ゲルググ
グラン・ザム

クロスボーン・バンガード

モビルスーツ

デナン・ゾン
デナン・ゲー
ベルガ・ダラス

用語

第二次オールズモビル戦役
『F90』から2年後の宇宙世紀122年に起こった、地球圏における地球連邦軍とオールズモビルの戦い。
第13反地球連邦組織討伐部隊
地球連邦軍のオールズモビル討伐部隊の内、エイブラムを旗艦とする部隊。ゲーム序盤では討伐部隊本隊へのF90の輸送を任務としていたが、合流後はそれまでの戦績を買われ、F90と共にオールズモビル討伐の主力部隊となる。
RFシリーズ
第二次オールズモビル戦役におけるオールズモビルの主力機。オールズモビルのスポンサーであるクロスボーン・バンガードが開発・製造に加わっている。旧公国軍のモビルスーツを模した外見を持つが、内部は完全新規設計であり、RFザクの時点でギラ・ドーガを上回る性能を持つ。既述したように第二次オールズモビル戦役で運用された機体だが、メディアでは『F90』でオールズモビルが運用していた機体もRFシリーズとされることが多い[1]

脚注

  1. 『F90』に登場したオールズモビルの機体の外見は一部を除き、完全に旧公国軍の機体そのもの。

メモ

商品情報

話題まとめ

資料リンク

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