61式戦車

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61式戦車
読み ろくいちしきせんしゃ
登場作品
デザイナー 山根公利 (第08MS小隊)
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スペック
61式戦車
分類 主力戦車
開発組織 地球連邦軍
所属組織 地球連邦軍
主なパイロット 地球連邦軍一般兵
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スペック
61式戦車5型
別名 TYPE-61 5+
分類 主力戦車(MBT)
型式番号 M61A5
全長 11.6m
車体長 9.2m
全高 3.9m
全幅 4.9m
開発組織 地球連邦軍
所属組織 地球連邦軍 (E.F.G.F.)
乗員人数 2名 (車長、ドライバー)
主なパイロット ハーマン・ヤンデル
レイバン・スラー
ミッチェル
フランシス・マリオン
ハインツ・ハイウェイ
ローストン
地球連邦軍一般兵など
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スペック
61式戦車初期2型
分類 主力戦車(MBT)
全長 11.6m
全高 3.6m
全幅 4.5m
開発組織 地球連邦軍
所属組織 地球連邦軍
主なパイロット 地球連邦軍一般兵
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概要

宇宙世紀0061年に制式採用された地球連邦軍の主力戦車。カラーリングは『1st』では紫色だったが、近年はグレーに近いものや砂漠用迷彩の車体も登場している。

ザクIIを撃破できるほどの威力を持った連装主砲が特徴で、他にも車体に後部ハッチから物資や人員を収納でき、兵員なら4名まで乗車できる。また各操作の自動化が進んだため乗員は車長兼砲手と操縦手兼通信手の2名のみとなった。主砲への自動装填装置や衛星とのデータリンクシステムを駆使した他車輌との戦場のデータ共有、長距離精密射撃などハイテク技術を駆使した機能を持つ。

基本的には4輌で1個小隊を、2個小隊で1個中隊を編成するが、セモベンテ隊のような特殊な編成の事例もある。ほぼ地球全土にわたって大量に配備されているが、一年戦争前に開発された兵器でありミノフスキー粒子下での戦闘が考慮されていないためデータリンクや長距離射撃が封じられ、性能に勝るモビルスーツ相手では分が悪く撃破される描写が多い。それでもある程度の性能はあったため一年戦争前半は連邦軍で数少ないモビルスーツにまともに対抗できる兵器であり、一般にマゼラアタックなどジオン軍の在来型の地上兵器よりは高性能とされる。また、連邦軍でモビルスーツの配備が進んだ後も宇宙世紀0087年頃までは運用され続けた。

61式主力戦車5型

後期型の代表的な存在で、一年戦争において活躍した型。上記のスペック、概要や様々なメディア上での解説は基本的に全て本タイプのものとされる。

61式戦車初期2型

『THE ORIGIN』に登場する初期モデルで、「A2型」とも呼称される。後の5型に比べ一回り小さい。衛星リンクシステムを使用した他の車輌とデータ共用が可能。初期型の仕様であり、ガンタンクと共に治安維持用としてムンゾ共和国に配備されている。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム
テレビ版・劇場版共に「オデッサ作戦」発動直前から他の陸上・航空兵力と共に登場。ベルファスト基地やジャブローでの戦いにも登場するが、テレビ版では大きな活躍がないやられ役に終始している。一方、劇場版『哀・戦士編』ではアカハナの乗るアッガイゾックを撃破している[1]
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
OPで登場。山根公利氏によりデザインが一新され、以降の作品にもこれに準じたデザインで登場するようになる。
機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
『戦慄のブルー』第1話などにジオン軍の鹵獲兵器として登場する。
機動戦士ガンダム MS IGLOO
5型が初登場。「61式」の読みが「ろくいちしき」と明確に設定された。第2話でセモベンテ隊所属車両が登場。ザクII3機に対して本車が1輌配備されており、稜線の陰に隠れて移動しヒルドルブに接敵する。しかしミッチェル車はザクマシンガンの120mm弾を被弾して撃破され、マリオン車は稜線の影に隠れるもヒルドルブの300mm主砲で吹き飛ばされた。
機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
5型が登場。第2話では主役兵器として活躍し、ヤンデル中尉の指揮する第301戦車中隊の2個小隊+臨時編成の1輌がメインで描かれる。エルマー・スネル率いるザク3機との交戦になり、発煙弾発射機・焼夷榴弾・閃光弾による撹乱などを駆使して勝利するがヤンデル車を除く8輌が撃破され、ヤンデル車も戦闘後に第11パトロール隊の対戦車ミサイルによって撃破された。
機動戦士ガンダム アグレッサー
5型が登場。アグレッサー中隊03中隊の戦力として活躍している。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
2型が初登場。地球連邦軍の主力戦車として、ガンタンク初期型とともに一年戦争前夜のサイド3に配備されている。

装備・機能

特殊装備 

スカート
『重力戦線』第2話の登場車両が装備。履帯の前部上面と側面の上半分をカバーする追加装甲。モビルスーツ相手にはどう見ても焼け石に水なので効果のほどは不明。
スモークディスチャージャー
砲塔側面に4基ずつ搭載。『重力戦線』第2話では白色の煙幕が展開され、モビルスーツから見て胸部から下の視界を遮った。

武装・必殺攻撃

連装式155mm滑腔砲
砲塔に2門搭載する主砲。左右の砲門は独立可動し、交互に射撃することも斉射することも可能で、仰俯角を別々につけられる。砲弾は自動装填装置により装填され、通常弾以外に焼夷榴弾や閃光弾も使用可能。これに加え衛星とのデータリンクにより精密長距離射撃が可能だったが、ミノフスキー粒子の散布下では封じられる。
7.62mm主砲同軸機関銃
右側の主砲の左上に1門装備。
13.2mm重機関銃 M-60 HMG
砲塔上部に装備。車長が使用する。
5.56mm機関銃 M-299
砲塔後部に装備。

対決・名場面

機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線

陸の王者、前へ!
転属早々、61式の戦車長と共に戦闘訓練に参加する事となったレイバン。模擬弾が飛び交う中、戦車長は次々と相手に命中弾を与え、さらには2輌同時に命中させるという連装砲を活かした離れ業を披露。その実力にレイバンは驚愕する。
訓練終了後、61式から降りたレイバンが目にしたのは、夕日を背に61式の上で佇む戦車長――ヤンデルの姿だった。
死神には、死神を!
死神ホワイトオーガーとの決着をつけるべく、ヤンデルは61式の残骸で埋め尽くされた戦場で淡々と待ち構える。やがてホワイトオーガーが現れ、ここに死神同士の戦いの火蓋が切られた。
ザクの猛攻の前に1輌また1輌と撃破されていくものの、ヤンデル側も閃光弾や煙幕を駆使して僚機のザク2機を撃破。ホワイトオーガーとの直接対決に持ち込むが、遂に最後の1輌がバズーカの一撃で吹き飛ばされてしまう。
61式部隊を全滅させ勝利に酔いしれるホワイトオーガーだったが、不意に背後からの砲撃が彼を襲った。そこあったのは臨時編成を駆使し未だ健在しているヤンデル車だった。そしてヤンデルの怒りの一撃がザクに向けて放たれた――

関連機体

RTX-44
本車輌の後継機として開発されていた次世代主力戦車。文字設定のみ。
ガンタンク陸戦強襲型ガンタンクのベースとなった。
マゼラアタック
ジオン軍における主力戦車。

余談

  • 61式戦車は、同名の戦車が現実世界で陸上自衛隊が運用していた戦車として存在している。戦後に日本が初めて生産した国産戦車であり、1961年に制式採用されてから全車退役する2000年まで約40年間運用され続けた。

商品情報

資料リンク

リンク

脚注

  1. TV版ではいずれもガンダムが撃破。