ザクIIF2型

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ザクIIF2型
外国語表記 ZAKU II F2 type
登場作品
デザイナー カトキハジメ
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スペック
分類 汎用量産型モビルスーツ
型式番号 MS-06F-2
頭頂高 17.5m
本体重量 49.9t
全備重量 70.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 986kW
スラスター総推力 53,400kg (20,500Kg×2 3,100Kg×4)
装甲材質 超硬スチール合金
センサー有効半径 3,200m
開発組織 ジオニック社
所属 ジオン公国軍
デラーズ・フリート
地球連邦軍(接収機)
主なパイロット ジオン兵
デラーズ・フリート兵
ノイエン・ビッター
コウ・ウラキ
チャック・キース
ラバン・カークス
その他多数
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概要

ジオン軍の主力モビルスーツザクIIの中で最も生産数の多かった「F型」の後期生産型。

既存のザクに比べ、対MS戦闘に対応できるように再設計されているため、性能は大幅に向上。胸部には増加装甲が設けられ、対弾性が向上した他、軽量化とスラスター推力の増加により機動性も増加している。また、本機の内、統合整備計画の実施期間に生産された第2期生産型は、コックピットや内装、一部機材の変更等の仕様の違いが見られる。操縦性も既存の機体と比べて向上しており、後述するように戦後の連邦軍でも重宝された。

重力下での運用はザクIIJ型の実働データがソフトに反映されているため、ザクIIとは異なり、ほぼ無改造の状態で運用する事が可能。その事から本機の汎用性の高さが窺える。

本機は一年戦争中、主にアフリカ戦線とソロモンに配備され、終戦後はデラーズ・フリートの主力機として運用された。その他、何機かが地球連邦軍に接収され、その操縦性の良さから、新兵の操縦訓練用や模擬戦の際のアグレッサー機として運用されている。後者はザクIIと同様のグリーンを主としたカラーリング、後者はデザートピンク・黒のツートンカラーとなっている。また、キンバライド基地に所属するビッター機やその他の機体は、機体毎にカラーリングが異なっている。

本機のデザインは模型雑誌『モデルグラフィックス』内の短編『センチネル0079』に掲載されているカトキハジメ氏デザインのザクIIを元としており、元と比べて映像作品用に線が減らされている。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
初登場作品。デラーズ・フリートの主力機として登場。第1~2話で連邦軍仕様がデラーズ・フリート機に先駆けて登場している。
GUNDAM EVOLVE
「EVOLVE 4」で登場。ゲルググMと共に大部隊でラビアンローズを襲撃するも、迎撃に現れたガンダム試作3号機の大火力の前になすすべも無く壊滅した。
機動戦士ガンダム戦記 (PS3版)
プレイアブル機体として実装。また、漫画版ではザクIIと編成を組んで運用されている場面が度々見られる。

装備・機能

武器・必殺攻撃

MMP-78 120mmザク・マシンガン
ザクIIが使用するザク・マシンガンの内、グレネード・ランチャーを備えた後期型。パーツ単位での部品交換が可能で、整備性に優れる。通常のドラムマガジンの他、『0083』第4話では対空砲弾マガジンを使用。その他、第1話では連邦軍仕様が模擬戦用にペイント弾を使用している。
グレネード・ランチャー
銃身下部に装備。
MMP-80 90mmマシンガン
一年戦争後期に生産された対MS用マシンガン。『0080』に登場したモデルは前期型で、こちらは後期型に分類される。主にデラーズ・フリートの機体が使用している。
グレネード・ランチャー
銃身下部に装備。
ザク・バズーカ
対艦用の口径280mmバズーカ。
ジャイアント・バズ
リック・ドムIIの主兵装。第12話でガンダム試作3号機に遭遇した機体の内、1機が携行している。
ヒート・ホーク
近接戦闘用のヒート兵器。赤熱化したブレードで敵機の装甲を溶断する。
ビーム・スナイパー・ライフル
『REBELLION』でコウ機が使用。
シールド(ギラ・ドーガ用)
『GBD』第7話に登場したフォース「第七士官学校」所属の機体が使用。

オプション装備

3連装ミサイルポッド
脚部にマウントして使用。第4話に登場する機体が装備している。
ハンド・グレネード
近接戦闘用の手榴弾。サイドアーマーに2基携行する事が可能。『0083』第4話で使用。また、漫画『0081』では第4話でアイロス機がスモーク弾を使用している。
シュツルム・ファウスト
使い捨て式の無誘導ロケット推進弾。
ラケーテン・ガルデン
補助推進用のロケット・ブースター。バックパックの左右両側面に1基ずつ固定される。これにより重力下での高高度へのジャンプが可能。第4話でビッター機と部下のハインツ機がアルビオンへ接近する際に使用している。後のOVA版『UC』ではデザート・ゲルググが使用している。
アップリケアーマー
対弾性向上のための追加装甲で現地改修品。第4話でコア・ファイターIIを撃墜した機体の頭部に装着されているのが確認できる。

対決・名場面

ドム・トローペンアダムスキー機)
第2話より。ガンダム試作2号機の追撃時の戦闘で、前進を続けていたキース機は前方の岩陰に潜んでいたアダムスキーのドムの攻撃により、頭部を破壊されてしまう。すぐさまコウが援護に向かおうとするも、ザメルの妨害により援護に向かう事ができない。錯乱するキースにヒート・サーベルの一刺しで止めを刺そうとするドムだったが、キースはすんでのところでこれを回避。ヒート・サーベルはキース機の背後にあった岩に深く突き刺さった。武器を失い動揺するドム。まさに千載一遇のチャンス。振り下ろされたヒート・ホークはドムに突き刺さり、そのままドムは爆散した。
小説版では、キースが新兵ゆえに状況判断が出来ず予想外の動きを見せた為、それにアダムスキーが翻弄された、ビギナーズラックによる戦果と説明されている。何にせよ、機体性能が上かつベテランの相手を撃墜できた辺り、前話で呆気なく撃墜されたカークス機とは真逆の大金星である。
基地司令、最後の意地
第4話より。ビッター率いる部隊の必死の突撃により、HLVアルビオンの主砲の一撃を免れ、無事宇宙へと飛び上がった。
「勝ったぞ。星の屑作戦に栄光あれ」
HLVを見届けたビッターは、部下のハインツと共にアルビオンへ最後の突撃を仕掛ける。対空砲火によりハインツは撃墜されるも、ビッターはブリッジに肉薄。
「我々の意地を見よぉ!!」
止めの一撃を撃たんとするビッター。しかし、左下方より放たれた一条のビームがビッター機を撃ち貫いた。それはガンダム試作1号機による狙撃だった。
戦いが終わり、荒野に主を失ったザクが取り残される。その右腕は頭上の太陽を掴もうとするかの如く、掲げられていた。

関連機体

別デザイン 

ザクII (センチネル0079版)
本機のデザイン元。『ガンダム・センチネル』の企画の1つである「センチネル0079」においてザクIIとザクII改の中間に位置するデザインとして描かれた。これを基にアニメ用に線を減らしたのが本機である。

改修機 

ドラッツェ
本機の胴体部を機体の芯として流用した機体。
ザクII[シュトゥッツァー]
ジオン残党軍による改修機。
ザクII (測距手用)
ザメル砲運用時の測距手用に改修されたF2型。

系列機・派生機 

ザクIIF型
前期型および中期型。
ザクIIJ型
重力下での実働データが本機に活かされている。
ザクII改
F型ザクの最終生産型。本機と同様、『統合整備計画』の影響を受けている。
ハイザック
本機をベースに連邦規格のパーツを組み込んで開発された。

その他 

スーパーカスタムザクF2000
模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』に登場する本機をベースとしたガンプラ。本機を素体に追加の重装甲と固定武装を有する。

商品情報

ガンプラ

フィギュア 

資料リンク

リンク