シロー・アマダ

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シロー・アマダ(Shiroh Amada)

地球連邦軍の青年士官。スペースコロニーサイド2の8バンチ「アイランドイフィッシュ」出身。 1年戦争が勃発した際には休暇中で帰省していた。「ブリティッシュ作戦」によってコロニーがジオン軍に攻撃を受け、ノーマルスーツを着用していたことが幸いして命を拾ったが、目の前で家族や友人、コロニーの住人といった非戦闘員を非人道的な手段で虐殺していったジオンに対して強烈な憎悪を抱いている。また、そうした経験から「生きる」ということに対して非常に貪欲。物語中、彼がたびたび軍人として不適格な行動をしてしまうのは、この「生きる」という意思が強すぎるため。

性格は理想主義者かつ楽天的で、「生きる」という目標に対しては手段を選ばず、いかなる障害に対しても最優先される。パイロットとしては可もなく不可もなくといったところで、指揮官としても理論よりも直感。だが前述の「生きることに貪欲」というカンのようなものがそうさせるのか、危機においてはおおむね事態を好転させている。生きることにガムシャラ、というのが妥当だろうか。

「ジオンが憎い」という暗い感情を心に抱き、一方で運命の人アイナ・サハリンと出会ったことで、一人の人として、また軍人としての板挟みに悩み、その中で成長してゆく。万事において徹頭徹尾ガムシャラ、それでいて未熟な甘さが抜けきれない姿を指して、周囲や部隊の部下からは「ガムシャラなバカ」「アマちゃん」と(愛情表現にしては辛辣な)呼ばれ方をしているものの、本人は意に介さず「本当のことだから」と、むしろ開き直っている。 第08MS小隊の新しい隊長として配属された。経験は浅いが、自らの行動で隊員たちの信頼を勝ち取り、一人の戦死者を出すことなく任務を遂行してゆくが、最終的にギニアス・サハリンの駆るアプサラスIIIと相打ちになり、公式には行方不明(作戦中の消息不明は戦死とほぼ同意)。 後日談となる「ラスト・リゾート」にてその消息が明らかになる。

戦争というシビアでリアルな世界を描きつつも、そうした暗さをまったく持ち合わせていないため、ある見方ではアンバランスであり、浮いたキャラクターであるが、一方でそうしたひたむきで明るい姿が救いとしてえがかれている。 余談だがそうした彼の姿を、前任者である神田武幸監督からバトンタッチした飯田馬之助監督は「思慮が足りなくて大嫌いだった」と語り、おおむね神田監督のコンセプトに沿いつつも、「きちんと悩んで悩みぬく姿」を描写するように方向を修正した。これによって序盤と後半のシローの姿に差異が(監督が交代した時点で大なり小なり生じるのは無理のないことだが)生じている。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム 第08MS小隊

人間関係

アイナ・サハリン
ジオンのテストパイロットとしてザクでシローのボールと交戦、運命的な出会いをする。敵味方という立場でありながらもお互い惹かれあい、最終的には結ばれる。
テリー・サンダースJr.
第08MS小隊の隊員。「小隊潰しの死神」と呼ばれていた自分を信じてくれたことから全幅の信頼を寄せ、「サンダースと出撃すると3度目に全滅する」というジンクスを克服。
カレン・ジョシュワ
荒っぽく口の悪い部下だが腕は確か。元医学生で医学知識もあるインテリで、戦場で青臭い理想論を語るシローに大いに反発した。「アマちゃん」「バカ」と罵られながらもひたむきな姿勢を崩さないシローに徐々に心を開き、物語終盤には(口は悪いままだったが)指揮官として信頼するにまでになった。実はスパイ容疑をかけられたシローが不審な行動を見せた際には射殺するよう密命を受けていたが、共に幾多の死線を潜り抜けたシローに引き金を引くことはできなかった。
エレドア・マシス
お調子者の索敵手だが、戦時には鋭い聴覚でソナーを用いて敵の動向を探った。。ミュージシャン志望ということもあってか音に敏感で、敵の先手を取ることに長けている。たいていはエレドアが指摘した直後に敵が襲ってくるため、あまり役に立っている印象はないが、完全な奇襲を未然に防いでいるという意味では非常に重要な役割を担っていた。
ミケル・ニノリッチ
コジマ
イーサン・ライヤー
キキ・ロジータ
ゲリラの娘。シローに惹かれる。
ノリス・パッカード
ギニアス・サハリン

名台詞

「撃て!撃ち続けろ!銃身が焼け付くまで撃ち続けるんだ!!」
シローらしいガムシャラな射撃指示。「良くねらえ」「味方を撃つな」といった指示はあれど、とにかくブッ放せというのはまったくもって彼ならでは。
「対人兵器! 引き返せぇーっ!」
第8話より、擱座したトップ機に群がろうとするゲリラ達へ向けてSマインが放たれた際に。なんとか炸裂を阻止しようと、3発放たれたSマインへ向けて拳銃を連射。その内、2発を撃ち落とす離れ業を演じた。しかし、阻止できなかった1発はそのまま炸裂。シローは機体から離れていたため無事だったが、トップ機の周囲は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。一方、声の似たある連邦兵は…
「倍返しだぁぁぁぁッ!!」
第10話のノリス・パッカードとの戦闘にて、煙突を利用しノリス機の頭上からバルカン、マシンガンを乱射した際に叫んだ言葉。相手が大きく避けることを見越して乱射したが、それを見抜いたノリスが一歩も動かなかったため命中しなかった。
「俺は…生きる!生きて、アイナと添い遂げるッ!!」
同上。ヒートロッドを受けた後に機体を再起動させ、機能停止中に味わった恐怖を吹っ切ろうと叫んだ。
あまりの突然さに、仲間達は呆れ、ノリスも驚きで不意を突かれてしまう。
実はこれ、再起動で設定が初期化され、通信がオープン回線になっており、周囲にいた全員に聞こえてしまっていたらしい。

搭乗機体・関連機体

先行量産型ボール
第1話で搭乗。宇宙用高機動試験型ザクと戦闘し、相討ちに持ち込んだ。
陸戦型ガンダム
前半の搭乗機。第2話から搭乗。
ガンダムEz-8
後半の搭乗機。第9話から搭乗。
ボール
パイロットフィルム版で搭乗。マニピュレーターを駆使してアイナ搭乗のザクIIを戦闘不能に追い込むが、直後、流れ着いてきた戦艦の爆発に2機揃って巻き込まれた。
ガンダムEz8 ハイモビリティカスタムガンダムEz8 ヘビーアームドカスタム
ワンダースワンソフト『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』が初出のゲームオリジナル機体。シローが宇宙へ上がった時の搭乗機として設定されている。同じくオリジナル機体であるガンダムEz-8改の改造プラン機であり、宇宙用の機体となっている。
ジム・コマンド宇宙戦仕様
DSソフト『SDガンダム Gジェネレーション DS』で搭乗。同作の一年戦争シナリオのほとんどが宇宙ステージであるため、陸戦型ガンダムとEz-8から差し替えられる形で搭乗機になっている。

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話題まとめ

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