バイオコンピューター

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バイオコンピューター(Bio Computer)

モニカ・アノー博士が開発したサイコミュ機器の一種。演算素子に有機素材を使用し、生物の細胞活動を模倣している。

本来は軍事技術ではなく、操縦者に負担をかけないサイコミュデバイスの雛形として研究が進められていた[1]が、研究を円滑に進めるため協力を仰いだ海軍戦略研究所サナリィによってモビルスーツ操縦管制用のシステムに転用された。

マン・マシン・インターフェイスの一つの理想形としての側面があり、人間の脳内から発生する電気信号を、コンピュータを通して機械に伝達する。この際、あたかもパイロットがモビルスーツと一心同体となり、自分の意思をモビルスーツにダイレクトに伝えられるようになる。同時にセンサーやカメラで得た情報をパイロットにフィードバックする事でその感覚を飛躍的に鋭敏化させる。このコンピュータが搭載されたモビルスーツは、通常時はパイロットに負担を掛けないためにその技量に合わせてリミッターが掛けられる。

弱点は有機材料を使用した事による熱負荷に対する脆弱性[2]。F91がラジエータフィンなど外見からも冷却機器が目立つ冷却機能重視の仕様で設計開発されたのは当時の技術ではバイオコンピュータ用の高度な冷却機能を優先する事が必須だった為である。冷却機能最大稼動時には搭載機体の各部フィンなどが展開し、熱放散冷却が行なわれ、MSの顔からは時には高温の排熱が添付された冷媒を直接放出する事でも強制冷却が行われる。

関連用語

サイコフレーム
同じサイコミュという関連性があり、感知する機能も同じ。ただしF91ではどちらかと言えば機体構造であるMCA構造の方に技術系譜は移行している。
ネオサイコミュシステム
ブッホ・コンツェルンで開発されていた新機軸のサイコミュシステムで元々はロナ家に養子になる前の鉄仮面ことカロッゾ・ビゲンソンが研究開発していたシステム。後にAE側にも技術は譲渡されネオガンダム1号機に搭載された。
教育型コンピュータ
バイオコンピューター以前のMS用管制コンピュータ。互換性があり、バイオコンピューター搭載前のF91はこちらを搭載していた。

登場作品

機動戦士ガンダムF90
ガンダムF90IIに搭載。
機動戦士ガンダムF91
初登場作品。ガンダムF91に搭載。ラフレシアとの戦いの中でニュータイプとして覚醒したシーブックはリミッターを解除した状態であるガンダムF91の最大稼動モードを発動させ、更にF91そのものをセンサーとする事によって高められた感応力で、宇宙空間に投げ出されたセシリー・フェアチャイルドを感知して救出する事に成功している。
なお、このコンピュータ開発のためにモニカ博士は夫や子供たちと離れて暮らすことを選んだため、シーブックと妹リィズは母に対して蟠りがあった。しかし、コンピュータシナプス配線に母が得意であった「あやとり」を取り入れていることに気付いたリィズによって死蔵状態のF91は起動に成功し、親と子との絆を回復させることにも繋がっている。
機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
クロスボーン・ガンダムX1フルクロスにも搭載されている事が判明している。ただし元から搭載されていたのか、それともフルクロスへの改修時に搭載されたのかは不明。
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
ファントムレコードブレイカーの機体管制をコピーした為、バイオコンピューターが搭載されていた。ただし、「あやとり」の配線を木星側の技術者が理解出来ず、当初は起動出来ないまま死蔵されていた。

リンク

脚注

  1. 障害者用の機器操作を補助する第六世代コンピュータシステムとして開発されたとする資料もある。
  2. これはF90で採用されていた第五世代の「8000系ニューロコンピュータ」も同様であった