バンシィ・ノルン

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RX-0[N] ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン(Unicorn Gundam 02 Banshee Norn)

概要

地球連邦軍の「UC計画」に基づいてアナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作型モビルスーツ
ユニコーンガンダム2号機 バンシィが装備を換装した姿で、MS本体の機能性を損なわないように配慮しつつ更なる機能拡張を行う事で総合的な性能を高めている。
両腕に装着されていた増加サイコフレーム兵装「アームド・アーマーBS」と「アームド・アーマーVN」は外され、新たにリボルビングランチャー付きのビームマグナムとアームド・アーマーDEが取り付けられたシールド、アームドアーマーXCを装備している。これによってユニコーンガンダムの問題点の一つだった継戦能力の低さがある程度カバーされているが、この仕様変更の真の目的は「強化人間用だったバンシィに乗る新たなパイロットが強化人間ではない普通の人間であってもその真価を発揮できるようにする」事にあり、普通の人間でも「ジオニズムの象徴たるニュータイプの殲滅」が可能となった(逆に言えば、基本的に本仕様では強化人間の搭乗は想定されていない。そもそも強化人間を乗せるならば仕様変更する必要性はほとんど無い)。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダムUC(アニメ版)
パイロットはリディ・マーセナス
地上にて装備を変更された後に宇宙へ打ち上げられ、ネェル・アーガマを追撃。迎撃に出たジェガンD型リゼルを瞬時に戦闘不能にし、バナージ・リンクスの駆るフルアーマー・ユニコーンガンダムと交戦。更にマリーダ・クルスクシャトリヤ・リペアードとも交戦してこれを撃破したが、本機も右脚を破壊されている。
その後、エコーズジェガンやバナージと共闘してフル・フロンタルネオ・ジオングに挑み、グリプス2コロニー・レーザーが発射された際にはユニコーンと共にサイコ・フィールドを展開してメガラニカを守った。

装備・機能

特殊機能

NT-Dシステム
本機に搭載されているOSで、「エヌティーディー」と呼称する。名称は「ニュータイプ・ドライブ」の略称とされているが、実は「ニュータイプ・デストロイヤー」の略称で、ニュータイプを抹殺するために開発されたシステムである。発動させる条件は敵機、あるいは本機のパイロットがニュータイプか強化人間である事。発動するとデストロイモードに変形し、機体性能を飛躍的に向上させたり、サイコミュ・ジャック(後述)が可能となる。しかし、パイロットや機体にも負担が大きく、5分間が限度とされる。システム起動時の負担を軽減するためにシートが変形するようになっており、パイロットスーツも専用の物を用意して薬理的にGを軽減する機能を付加している。
ニュータイプやそれに類する存在に反応する事、ニュータイプ殲滅を目的としている事など、一年戦争時にごく少数のMSに搭載されたEXAMシステムとよく似た特徴を持っているが、関連性は不明。
インテンション・オートマチック・システム
デストロイモード時に発動する、サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。ユニコーンモード時でも機能を制限された状態で稼働している。要は「考えるだけで機体を動かせる」というもので、離れた位置に置かれた機体を思考による遠隔操作で呼び寄せるといった芸当も可能。また、自分以外にも敵の脳波を傍受できる。
その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事も度々あった。
フル・サイコフレーム
その名の通り、全身のムーバブルフレームサイコフレームで構成したもの。本機に従来機とは比べ物にならない程の高い追従性を持たせている。
デストロイモード時はフレームの色が金色に輝くが、ある一定数値を超えた思念波を感知するとエメラルドグリーンの光を放つようになり、機体を覆うように燐光を発する。それに合わせてシートの操作パネルに表示される色もグリーンに変化する。また、この状態では機体の出力がアップする事が確認されている。
Iフィールド
対ビームバリア。シールドから発生させる。ユニコーン、デストロイ両形態で使用可能。
変形
ユニコーンモードからデストロイモードへ変形する。その様子から「変身」とよく言われる。
サイコミュ・ジャック
ファンネルのコントロールを奪う等、敵のサイコミュシステムを自分の制御下に置く事を可能とする機能。デストロイモード時にのみ行える。
ちなみに変身する際に角が割れるのは、送信能力を高める事でこの機能をより効果的に使う為。
サイコ・フィールド
デストロイモード時に発動できるエネルギーフィールド。パイロットやパイロットに関わった人物、機体の周囲にいる周囲の人物の意志に反応し、様々な挙動を見せる。
主な現象はバリアー(ビームを湾曲させて機体への直撃を回避する)、サイコフレームの物理的強度の向上、物体への干渉(対象物の捕縛、破壊、移動)など超能力(念力)的なものが多い。その力の上限は未知数で、コロニーレーザーの無力化などが確認されている。
Episode 7のクライマックスで本機は金色のサイコ・フィールドを展開しているが、この状態ではコロニー・レーザーを防ぎきれず、貫通しそうになっていた。しかしリディがニュータイプとして覚醒し、サイコフレームがグリーンの燐光を放つようになった直後にフィールドの色もグリーンへと変化、レーザーを完全に遮断する事に成功している。

武装・必殺攻撃

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵。主に牽制などに使用されるが、パイロットの技量次第では相手に致命傷を与える事も可能とされる。
ビーム・サーベル
背部に2本、両腕部に1本ずつの計4本を装備。ユニコーンモード時は基本的に腕部の物を外して使用する。
ビーム・トンファー
両腕部にマウントされたビーム・サーベルを外さずにそのまま使用した状態。
ユニコーンモード時は使用不可。
ビーム・マグナム
本機の主兵装で、エネルギーのスパーク光を帯びた強力なビーム弾を発射する。このスパーク光はビーム・サーベルのような効果があり、触れる物全てを両断できる。この為、MS程度なら掠っただけでも撃破可能。1発で通常のビーム・ライフル4発分の威力があり、大型MA相手でも一撃で撃破出来る。その分、1発撃つだけで通常のエネルギーパック1つ分のエネルギーを消費してしまう為、「マグナム・カートリッジ」と呼ばれる5つを連結した特別製のエネルギーパックからエネルギーを供給するようになっている(発射するごとにエネルギーパックは1つずつ排莢される)。また、威力がありすぎて使い所が限定されてしまうという欠点がある。
不使用時は背部や腕部に装着可能。予備カートリッジはリアスカートに2つまで装着できる。
リボルビング・ランチャー
ビーム・マグナムの銃身下部に装着されている実弾兵器。砲口が4つ存在し、各種カートリッジユニットを装填する事によって用途に合った使い分けが出来るようになっている。本機で装填されているのは瞬光式徹甲榴弾(MGaAP)やボップ・ミサイル、ビーム・ジュッテで、これによってビーム・マグナムはあらゆる間合いで力を発揮できるマルチウェポンへと変化した。
リアスカートには予備を装着可能。
シールド
実体式の防御兵装。これにもサイコフレームが使われている。デストロイモード時には中央部がスライドしてサイコフレームをX字状に展開し、Iフィールドジェネレーターが現れる仕組みとなっており、通常時より防御力が向上する。
アームド・アーマーDE
増加サイコフレーム兵装の一つで、「アームド・アーマー」の中で最も初期に造られた。「DE」は「Defense-Extension」の略称。
シールドの上から被せる形で装着され、その機能を拡張する事に主眼が置かれている。また展開式スラスターとメガ・キャノンを内蔵しており、前者は機体の機動力を強化する。特に背部に装着する事によって可変モビルスーツに匹敵する推力が得られるとされる。後者は広範囲への攻撃を可能とする他、ビーム・マグナムの扱い辛さをカバーする事が可能である。
アームド・アーマーXC
増加サイコフレーム兵装の一つで、背部に装着されている。「XC」は「Xeno-Connect」の略称。こちらは複数あるアームド・アーマーの中でも後期に造られ、以前に存在していた「とある忌むべき技術」との関連性が少なくないとされる。
サイコミュシステムと搭乗しているパイロットの親和性の向上及びジェネレーター出力のアップ、頭部アンテナの機能の拡張に効力を発揮する。特にNT-Dシステムとの連動でその本領が発揮できるようになり、パイロットと常にリンクしつつ感応波の送受信能力を大幅に高める事で強化人間でないリディでもデストロイモードへの「変身」が行えるよう条件緩和している。
ちなみにデストロイモード時には頭部のアンテナと合わせて、まるで獅子の鬣のような形状へと姿を変える。
格闘
ネオ・ジオングのサイコ・シャードによって武装を全て破壊された際、ユニコーンと共に素手での肉弾戦を仕掛けている。しかし攻撃は届かず、背部アームユニットに捕らえられてしまった。
ハイパー・ビーム・ジャベリン
『バンデシネ』で装備している武装。増加サイコフレーム兵装「アームド・アーマー」のプロトタイプとなった武器で、ビームの発生装置にはサイコフレームが使われている。また、シールドやビーム・マグナム等に装着可能。
先端部からは槍と斧のような高出力のビーム刃を展開可能で、それぞれ刺突と斬撃に特化されている。長い柄は折り畳む事ができ、槍型のビーム発生装置は外せる仕組みである。本機はシールド裏に二つ折り状態で装着しており、ビーム刃発生器の色が本機に合わせられている。

対決・名場面

フルアーマー・ユニコーンガンダム
メガラニカに向かうべくネェル・アーガマからバナージが出撃した直後に交戦。
激しい攻防を繰り広げる中、リディは自機のNT-Dが発動する気配すら見せない事に苛立ちを募らせる。更にバナージがユニコーンのNT-Dの発動を抑えながら戦っている事を知って「手加減されている」と感じ取り激昂。そのリディの怒りに呼応するかのようにバンシィ・ノルンが「変身」し、それに引っ張られるようにしてユニコーンもデストロイモードへと移行する。
戦いながらなおも説得を続けるバナージとそれに耳を貸さないリディ。そこに現れたのはマリーダのクシャトリヤ・リペアードであった。
クシャトリヤ・リペアード
バナージの下に駆けつけたマリーダは彼にネェル・アーガマの援護に向かうよう指示すると、バンシィ・ノルンを足止めすべく攻撃を仕掛けてくる。機体も自身も万全とは言えない状態でありながらも奮闘するマリーダを何とか振り切ろうとするも、改造ファンネルによる攻撃で右脚を失う。
その後、サイコミュを通してオードリーやマリーダらの声を聞き、一時は戦意を失いかけるが、差し出されたバンシィ・ノルンの右腕にビーム・マグナムが当たった直後、その声がまるで呪縛のようにリディに襲い掛かる。これを「皆で自分を否定しようとしている」と感じた彼はビーム・マグナムを構え、マリーダに向かって引き金を引いてしまう。その一撃はコクピットを正確に撃ち抜き、クシャトリヤ・リペアードは爆散した。
ネオ・ジオング
『箱』を巡る最後の戦いに、フル・フロンタルの搭乗するネオ・ジオングにバナージ・リンクスのユニコーンガンダムと協力してこれに挑む。ビーム・マグナムすら無効化するIフィールドと巨体に対し、スピードに優れる2機の機動力を活かした波状攻撃でシュツルム・ブースターを破壊。しかしサイコ・シャードを展開され、効果を見定められないうちに武装をすべて失い、一時離脱。身動きできなくなったユニコーンガンダムを救出すべく、徒手空拳で突撃するも背面の隠し腕に捕らえられ、絶対絶命。しかしバナージとフル・フロンタルの感応によってネオ・ジオングが自壊し、解放された。

関連機体

バンシィ
換装前の姿。
ユニコーンガンダム
1号機。
フルアーマー・ユニコーンガンダム
1号機の決戦仕様。
フェネクス
3号機。本機のアームド・アーマーXCはこの機体の物の機能限定版である。

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