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== 概要 ==
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[ヘビーガン]]のマイナーチェンジモデル。[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の正式採用機ではなかった事もあり、幾つかの文書ではRGM-109改、RGM-109IIとの表記も見られる。
[[宇宙世紀]]0102年、[[サナリィ]]は巨大化する[[モビルスーツ]]によって艦艇や基地設備の全更新が必要となり、軍縮の障害となることを指摘。この提言を受け入れた連邦政府は各社に小型MSプランを立案させ、アナハイムのヘビーガンが正式採用される運びとなった。用兵側、とりわけ革新的な若いパイロットはヘビーガンを「[[ジェガン]]を小型化したに過ぎない」と評価していたが、古来より軍は保守を尊び、確実な動作が保証された安定した兵器を求めており、その観点に立った時、ヘビーガンは充分な成功作であった。アナハイムはヘビーガンのテストデータを基に、より完成度の高い改修型としてヘビーガンIIプランを提出し、参謀本部はこれをRGM-111として承認する。だが、[[ATMS計画]]の始動によって、ヘビーガンIIの発注は白紙化。参謀本部も掌を返したかのように小型MSに革新的性能を要求するようになった。
その後、ヘビーガンの開発チームが革新的新型開発のため[[MSA-120|MSA-0120]]計画(こちらにも開発中のRGM-111フレームが流用されている)に引き抜かれたものの、残ったチームが細々とであるがヘビーガンIIの開発を継続した<ref>これは、出力4,000kw級小型MSの要求性能が達成されなかった時、ヘビーガンの改良型が必要となるという当時の副社長派の判断であるとされる。</ref>。
かくして完成した機体は、原型機から10パーセント程の出力向上を見ており、装甲を[[ガンダリウム合金]]から次世代型のガンダリウム合金セラミック複合材にすることでコストダウンと強度上昇の双方を果たした。しかし、それは[[ガンダムF90]]の圧倒的な革新性と比較できるようなものではなく、ATMS計画の結果を受けたヘビーガンIIは軍の採用を拒否された。次期主力機は[[フォーミュラ計画]]のFシリーズが量産される事が決定したものの、サナリィの開発した[[キャノンガンダム]]はとうていそのまま量産できるような機体ではなく、軍はアナハイムによる再設計を承認。キャノンガンダムから[[Gキャノン]]ヘの再設計の過程で、ヘビーガンIIの開発データが統合された。一方、ヘビーガンIIもまたGキャノンのデータが取り込まれることとなり、ヘビーガンII計画は高性能新型汎用MSの開発案として復活。RGM-111[[ ハーディガン]]の開発へと繋がっていった。
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