名台詞
;「なるほど」<br/>「銃口が向いているのに生身をさらせる」<br/>「その度胸は気に入ったぜ!」
:第7話より。初登場時の台詞。敵となるやも知れない相手の[[アドラステア級|母艦]]に乗り込み、その中で[[ジャバコ]]に銃口を向けられながらも[[サウザンド・カスタム]]各機のコクピットハッチを開放させたクォ・グレーを評価する。
;「へ! 負けたのはてめぇらが悪いんだろうがよ」<br/>「おれは――おれの役に立つならなんだって構いやしねえぜ?」
:同上。サーカスと手を組む事に懐疑的な部下に対して。この時点から既に実力主義者である事を匂わせる。
;「――言っただろう? おれの役に立つなら――なんだっていいんだ!」<br/>「ひっくり返しゃあな――役に立たねぇんなら――」<br/>「誰であろうと必要ないんだよっ!」
:同上。自分たちを海賊とリガ・ミリティアをおびき寄せる為の囮に使った事に意見する部下に対して。キゾの冷徹さを象徴する一言。
;「”いいもの”だ!」<br/>「とても…いいものさ!」
:第10話。クォ・グレーとの通信を締める際に海賊軍にある物を運ばせていた事を匂わせる。それがカーティスの同僚であったエージェントの首である事は、直後の[[蛇の足]]の側の視点から判明する事になる。
;「仕方ねえだろう? 為政者としては」<br/>「約束は守らなきゃあな!」<br/>「そうしてこのコロニーの連中の脳裏に刻みつけてやるのさ!」<br/>「おれたちに逆らうことがどれほど恐ろしいのかを!」<br/>「二度と反抗する気も起きないほど徹底的にな!」<br/>「いい考えだろう? それでこその平和な支配だろう?」
:第13話より。自らの目的を遂行する駒であるフォントを手中に収め、自分の為に働かせるべく人質の子供達をギロチンにかける事を促して。自身の行動を「平和のため」と正当化しているが、その手段は子供の命を奪うというものであり、その冷徹な行動が、結果として[[ジャック・フライデイ|ジャック]]がサーカスを離反する切っ掛けの一つとなる。
;「教えなかったか?」<br/>「絶対の服従は完全な絶望からしか生まれない」<br/>「支配される者に”心”も感情も必要ない!」<br/>「おれが欲しいのは”良い”部品だ なに――じきにおまえもそうなる」
:第15話より。ファントムを押さえつけられ、脱出させた子供達も取り押さえられ絶体絶命に陥ったフォントに対し、自らの持論を語る。
;「おれが”悪”に見えるか? 違うな? 逆らう者の唯一人としていない世界こそが!」<br/>「混乱のない――真の人類の平和につながる一番の近道だ!」<br/>「より”少ない犠牲”でそれを手に入れられるならそれは”善”だ……」<br/>「わかるだろう? おれは正しいことをしているんだよ?」
:同上。自らの行いを善行であると語る。しかし、ファントムを完全に起動させたフォントからそれに対して真っ向から反論を向けられる事になる。
;エリン「きみを――招待した覚えはないのだがな? キゾ中将?」<br>キゾ「おれも招待された覚えはないっ」<br/>キゾ「だが――従ってはもらう! おれと――」<br/>キゾ「おれの”マリア”にな!」
:第23話より。[[ジャブロー]]で[[ビルケナウ]]に乗り、[[エリン・シュナイダー]]の乗る[[パピヨン]]と対峙して。これまで通信画面やホロスコープ越しでの登場だったキゾ本人が直接戦場に現れた初めての瞬間でもある。
;「指揮官用重MAビルケナウだ!」<br/>「どうだ? ちょっとしたもんだろう!」
:第24話より、自らの乗る[[ビルケナウ]]で[[蛇の足]]のMS部隊を圧倒する。内2機は一騎当千をコンセプトとした[[ファントム]]と[[デスフィズ]]であり、『Vガンダム』本編でのビルケナウの[[アルベオ・ピピニーデン|末路]]を知っていると衝撃的な展開でもある。
;キゾ「46秒――か?」<br/>カーティス「何?」<br/>キゾ「決まってんじゃねえか! 人間が溶けちまうまでの時間だよ!」<br/>カーティス「貴様?」<br/>キゾ「いいじゃあねえか いい細菌だ」<br/>キゾ「一分足らずで不要な人間を完全に始末できるんだぜ? 面白えっ!」
:第25話。エリンからの警告を聞き、更に自らの部下がエンジェル・コールに感染して絶命する様を見てなおそれを欲する狂気を見せる。
;「何が――と言うなら その全部ですよ!」<br/>「私が継ぐことが叶わなかった国のかわりに あなたが私にしてくれようとした 全部だ!」<br/>「”新兵器開発部隊”という退屈な任務も! 張り子の肩書きも!」<br/>「そしてそれらをぶら下げている 貴様の造ったマザコンの帝国もな!」<br/>「年寄りになったらマザコンは卒業するんだな! じじい!」
:第32話より。宇宙細菌を廃棄しなければ[[マリア・シティ]]に核ミサイルを発射する事を告げ、ザンスカール本流への恭順を示すよう促すカガチに対して。「何が不満なのか」と問われると、キゾは遂にカガチにその胸中を全て打ち明け、宣戦布告する。
;トモエ「マリアを…カガチを…罰して! キゾ」<br/>キゾ「…わかっている おれは決しておまえを裏切らない… おれとおまえは同じものだ」<br/>キゾ「おまえの望むものはおれの望みだっ! マリアも――フォンセ・カガチもおれがこの手で殺す――そして」<br/>キゾ「俺たちが…手に入れるはずだった国を取り戻すんだっ!」<br/>キゾ(それでも…どうしても 望むものが手に入らないというのなら…)<br/>キゾ(そんな世界なぞ)
:第40話より。自らのコンプレックスの大本となる女王マリアとカガチを殺すよう懇願するトモエに対して。その後、キゾはエル・ザンスカール帝国建国とザンスカールへの宣戦布告の演説に望む。
;「ククク心配するなっ!」<br/>「おれの要求はすでにザンスカールにも連邦にも伝えてある!」<br/>「おれを止めたけりゃ向こうがそれを飲めばいいだけさ!はっはっはっはっは!」<br/>「そうだ! だから人類にはこの先2つの結末しか残されていないっ!」<br/>「全てが……要求どおりおれの”支配”を受け入れるか? 死を選ぶか?」<br/>「おれを”王”と崇めるか? 絶滅するかだっ!」
:同上。エンジェル・ハイロゥをエンジェル・コールの巣に変えるという作戦内容を知り、それに反対意見を見せるモルセゴに対して狂気を伴った笑みを浮かべて。直後、彼を細菌弾で射殺。部下にもゴールデン・エッグス以外の兵士を射殺し、乗艦を細菌で汚染するよう命令する。
;「おれの目的はただ”国を手に入れる”ことではないからだ それをこの手で 自分の力で」<br/>「もぎとることだからだっ!」
:第43話。クォ・グレーから自分の出生を利用すれば楽に協力者を得られ、敵対勢力に混乱をもたらせたのではないかと問われた際の返答。あくまでコネや伝手を使わずに自分の力で国を獲る事こそが自分の至上命題であると反論する。対するクォ・グレーはそれをつまらぬ感傷と言って捨てる。
;「トモエはな――遺伝子をいじられて自分の子を持てなくなっている」<br/>「だから…優しくしてやってくんねぇかな」<br/>「ちいっとでいいからよ」
:第49話より。敵愾心を向けるベルに対して。本編中でほぼ唯一見せる彼の優しさの一端であり、トモエへ抱く感情への現れでもある。
;「いいね! これで足場は動く”塔の上”になっちまった!」<br/>「油断すればビームの帆が待つ奈落へ真っ逆さまだ!」<br/>「命懸けで殺し合うにはもってこいの舞台じゃねえかっ? ええっ? 小僧ォっ」
:第51話。エンジェル・ハイロゥへ向けて加速する[[林檎の花]]を塔に例え、フォントと最後の戦いに興じる。
;「死んだ? だと? カガチのおじきが?」<br/>「ふざ…けるなっ なぜ死ぬーーっ!」<br/>「なぜ…おれに殺される前に死んだ? てめえが死んじまったらおれは誰を殺せばいいっ?」<br/>「おれは…おれの奪われた全てを! 誰から奪い返せばいいっていうんだ?」
:第52話。フォントとの最後の戦いの最中、エンジェル・ハイロゥが崩壊しカガチとマリアが死亡した事を聞かされて激昂する。奪われ続けてきた物を奪い返すという名目から始まった戦いは、「奪った者すらも奪う」という戦争の現実によって失われた。
;「ははは そうとも! おれは何度でもやるぜ!」<br/>「宇宙細菌がこの手にある限り! おれは負けやしねえ!」<br/>「逆らう奴を力でねじ伏せ! ぶっ殺し…」<br/>「敗者をあざ笑い続けるんだよォ」
:同上。戦略的な意味を成さなくなった戦いの中で、まだ宇宙細菌が手中にある事を理由に再起を図ろうとするが、既に彼に切れる戦略は数える程度しかなかった。
;「ふ ふふ ははは」<br/>「なんて顔してやがる!」<br/>「お前は勝ったんだぞ」<br/>「笑えよ…わ…ら…」
:フォントとの決着の直後。勝者となったフォントが者悲しげな顔をしているのを見て「笑え」と言い、自らの傷が深い事を知り事切れる。勝者を讃えた言葉ではあったが、この最後の言葉が後年フォントを苦しめる事になるのを、彼は知らない。