ジオン共和国軍(Zeon Force)
[[ジオン共和国]]の国軍。[[一年戦争]]終結後に残存した[[ジオン公国軍]]を再編したもので、設立当初は旧公国軍人が多く所属していたが、[[宇宙世紀]]0090年代に入ると実戦経験の無い戦後世代の兵士が多くを占めるようになり、それに応じて練度も低下していった。
[[第一次ネオ・ジオン抗争]]時に共和国が[[ネオ・ジオン]]の勢力下に入ったことや一部兵士のネオ・ジオン合流などによって一度連邦の手で解体され、その後保有戦力のジオンカラーへの塗装禁止などといった条件付きで再結成されたが、[[第二次ネオ・ジオン抗争]]後は[[袖付き]]に接近し、右翼思想に染まった[[風の会]]所属の兵士を増援として派遣したりするなど、反連邦活動にも関与している。
宇宙世紀0100年のジオン共和国解体に伴い武装解除・再解体されたものの、一部はそれを拒否して脱走。サイド3及び外宇宙で活動する「共和国解放戦線」と呼ばれる勢力を起こした。
登場作品
;[[機動戦士Ζガンダム]]
:初出作品。ティターンズの勢力下に入っており、ティターンズからの要請により機動艦隊を出動させている。
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:直接の登場はないが、サイド3がネオ・ジオン傘下に入ったことで、[[サトウ]]率いるネオ・ジオンシンパらがアクシズに合流している。
;[[GUNDAM LEGACY]]
:episode 17(record 17)にて登場。[[ダグラス・ローデン]]が連邦軍や[[ティターンズ]]と共にジオン残党軍の[[シルバー・ランス作戦]]を阻止するために行動した。その際、プラズマビーム砲によるシルバー・ランスの狙撃を試みるも失敗している。
;[[機動戦士ガンダムUC]] (小説版)
:第8~9巻に登場。ジオンカラーへの塗装が禁止されたことで、運用する機体のカラーリングが出荷当時の白無垢のままとなっている。また、旧公国軍の制服が廃棄されているため、軍人は連邦軍と同じデザインの詰襟服を色だけジオンらしい濃緑に染めた野暮ったい制服を着用している。第8巻で第45練習艦隊の一部戦力がフロンタル隊と共に[[ネェル・アーガマ]]の占拠を行った他、第9巻ではモナハンの直属部隊が袖付きの増援として参加した。
;[[機動戦士ガンダムNT]]
:[[フェネクス]]捕獲を目的に[[袖付き]]を装った[[ゾルタン・アッカネン]]の部隊が登場。「[[不死鳥狩り]]」のため行動する連邦軍の[[シェザール隊]]と交戦した。
;[[獅子の帰還]]
:領海侵犯した[[リディ・マーセナス|リディ]]の[[リゼル]]を沿岸警備隊のMSが追撃したが、装備の古さと練度の低さが影響し無力化されている。
構成要員
上層部
;[[モナハン・バハロ]]
:[[ラプラス事変]]時の外務大臣(小説版では国防大臣)。[[サイド共栄圏]]設立のために暗躍した。
尉官
;[[ケン・ビーダーシュタット]]
:[[MS特務遊撃隊]]の元隊長。元[[フェンリル隊]]のニッキやシャルロッテと共にシルバーランス事件の阻止に努めた。
;[[ガースキー・ジノビエフ]]
:MS特務遊撃隊の元隊員。シルバーランス事件においてティターンズの[[フォルド・ロムフェロー|フォルド]]達と共闘した。
;[[ニッキ・ロベルト]]
:フェンリル隊の元隊員。
;[[シャルロッテ・ヘープナー]]
:フェンリル隊の元隊員。
;[[ダグラス・ローデン]]
:本国防衛隊に所属する、MS特務遊撃隊の元司令官。
;[[ギリガン・ユースタス]]
:『風の会』の思想に陶酔しているMSパイロット。
;[[ホーギー]]
:ムサイ改級グルトップの艦長。右翼思想は持ち合わせておらず、『風の会』の意向や部下のギリガンにいいように振り回されている。
;[[ゾルタン・アッカネン]]
:「フロンタルの失敗作」と呼ばれる強化人間。
;[[エリク・ユーゴ]]
:ゾルタンの監視役。
装備
;[[高機動型ゲルググ]]
:『LEGACY』でガースキー機が登場。
;[[ザクフリッパー]]
:『LEGACY』で偵察機として運用されている。
;[[ハイザック]]
:主力機。[[グリプス戦役]]時に導入。その後も連邦から払い下げられた中古機を多数購入させられている。
;[[ハイザック・カスタム]]
:ハイザックと同じく連邦から払い下げられた中古機を運用した。
;[[マラサイ]]
:[[ティターンズ]]の量産機で、ティターンズから払い下げられた中古機を運用した。
;[[シュツルム・ディアス]]
:第一次ネオ・ジオン紛争時に購入した機体。一部は隠れジオン派が横流ししたことで、[[ネオ・ジオン]]に渡っている。再建後も運用されている。
;[[ギラ・ズール]]
:かつて[[袖付き]]の主力として運用されていた機体。
:;[[ギラ・ズール (エリク・ユーゴ機)]]
::ギラ・ズールのパーソナルカスタム機。
;[[シナンジュ・スタイン]]
:鹵獲されたシナンジュの2号機。袖付きを表すエングレービングが施されている。
:;[[IIネオ・ジオング]]
::予備パーツを用いて建造された[[ネオ・ジオング]]の2号機。
;[[ムサイ級]]
;[[ムサイ改級]]
:共和国軍における主力艦。
;[[チベ級]]
:遠洋航行訓練で用いられる練習艦。『UC』に登場する同艦はチベ改級に類似したデザインとなっている。
;[[チベ改級]]
:チベ級の改修艦。ムサイ改級と同様、主力艦として運用されている。
;[[グルトップ]]
:『小説版UC』ではムサイ改級、『NT』ではチベ級の改造艦となっている。
;[[ムサカ級]]
:新生ネオ・ジオンが運用していた軽巡洋艦。
;[[ヨルムンガンド|プラズマビーム砲]]
:ヨルムンガンドと同型の超大型プラズマビーム砲。シルバー・ランス事件でシルバー・ランスの狙撃に用いられた。
関連用語
;[[シルバー・ランス事件]]
:ジオン公国軍残党が引き起こしたテロ事件。
;[[不死鳥狩り]]
:ユニコーンガンダム3号機[[フェネクス]]の鹵獲作戦。ゾルタン率いる部隊が連邦軍の[[シェザール隊]]と交戦している。
;遠洋航海訓練 (遠航訓練)
:小説『UC』第8巻にて実施されていた訓練。共和国軍は原則、サイド3の宙域外での活動は認められていないが、遠洋航海訓練に関しては例外となっている。新任の幹部候補生を乗せた訓練艦に護衛艦が併走し、地球圏を横断する2週間あまりの行程になっており、護衛隊の艦にとってもスキル習熟のまたとない機会となっている。訓練は年4回実施されており、共和国軍創設から数えて45回目となる作中では第45練習艦隊が訓練を実施していた。
;ヴァリアント・エース
:毎年開催されている連邦宇宙軍との合同演習。『獅子の帰還』においては、外交プロセス上の問題を理由に中止となっている。
関連地名
;[[サイド3]]
:本国。
;[[サイド6]]
:偽装部隊がコロニー内や周辺宙域で戦闘を行なっている。
関連組織
;[[ジオン公国軍]]
:前身組織。一部装備を引き継いでいる。
;[[ティターンズ]]
:グリプス戦役では勢力下に置かれ、戦力の供出を行った。
;[[ネオ・ジオン]]
:サイド3がネオ・ジオンの傘下に入った際、[[第一次ネオ・ジオン抗争]]時に一部のシンパたちが合流している。
;[[風の会]]
:ジオン共和国の右翼政治団体。
;[[袖付き]]
:風の会の思想に共鳴した兵士達を派遣した。また、ある作戦を遂行するために偽装した部隊を編成している。
;[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
:シルバー・ランス事件での共同戦線などで共に戦う姿を見ることができる。また、創立当初から軍事演習「ヴァリアント・エース」を合同で実施している。
;[[ルオ商会]]
:不死鳥狩りの際に協力。[[フェネクス]]捕獲の為にIIネオ・ジオングの提供を受けた。
;共和国開放戦線
:宇宙世紀0100年の共和国解体に伴う武装解除を拒否し、脱走した共和国軍兵士が作り上げた反連邦勢力。
リンク
*[[組織]]
{{DEFAULTSORT:しおんきようわこくくん}}
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[[Category:機動戦士Ζガンダム]]
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[[Category:機動戦士ガンダムUC]]
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