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2024年3月18日 (月) 18:04時点における版
正暦 (Collect Century)
∀ガンダム作中で設定されている暦号。略称は「C.C.」。
かつて高度な科学文明が滅んだ後、辛うじて復興を果たした人類が用いるようになった紀元である。正暦以前の歴史は「黒歴史」と呼ばれ、紐解く事は禁忌とされている。
黒歴史末期、地球全域に膨大なナノマシンが散布されるナノマシン・ハザードが発生し、地球の文明はナノマシンが形成した地層に埋もれる形で崩壊、消滅した。以後、地球圏に残留する人類は地球と月に分断され、互いに接触を断ったまま独自の社会を構築していった。
地球では黒歴史以前の歴史と科学技術の殆どを封印した上で、社会操作によって紛争がほぼ発生しない状況を作り上げており、その代償として人々の生活水準は19世紀の産業革命前後にまで後退している。一方、月居住者はムーンレィスと呼ばれ、限られた資源の中で生き抜くため、高度な科学技術を維持しつつ、リソース管理のためにピラミッド型の管理社会を構築していった。
ナノマシンによって一度文明を破壊された歴史こそあるが、同時にナノマシンの恩恵を受けている側面もあり、ナノマシンによって生成された様々な素材が生活を支えている。
正暦の文化
- エネルギー
- 地球では太陽発電芝や、フロジストーンと呼ばれる燃料電池が普及している。これらは一見自然物と見分けがつかないが、ナノマシン技術によって生成されたマテリアルである。
北アメリア大陸などでは太陽発電芝をビルの屋上や家屋の屋根に植えて太陽光発電を行い、フロジストーンを自動車や船舶の動力とする事で、20世紀初頭程度の社会レベルでありながら整備された電力網と底・無公害社会を両立している。 - 統治
- 北アメリアは10以上の自治領が領主(ロード)達によって分割統治され、人口密度の調整や緩衝地帯の配置などの施政の結果、水利権を巡る小競り合い以外武力衝突はほぼ発生しなくなっている。一方、北アメリア以外にも人間は居住しているが、社会操作や文明レベルの問題から大陸間の往来は盛んではない。
ムーンレィスはソレル家を王家としてメンテナー家、ギンガナム家がそれを補佐しつつ市民を管理するピラミッド型の管理社会を構築。生活資源が限られるため、人口を適性に保つために人工冬眠を繰り返す一方、下級市民に産児制限が設けられている。
双方の社会は完成されて以後、2000年以上に渡って体制や文化は大きく変化してこなかった。 - 輸送
- 地球の輸送網は鉄道や船舶、飛行船といった旧来のビークルが用いられているが、大気圏離脱用のロケットやマスドライバー技術は保有していない。一方、月では宇宙港が整備され、月・地球間を往来出来る船舶が運用されている他、赤道を周回する運河を利用した水運も行われている。
- 通信
- 地球では電話やラジオが主な通信手段として使用されている。ムーンレィスは地球よりも高度な長距離通信技術の他、映像通信などを保有する。
関連用語
年表
時期 | 出来事 | 作品名 | 備考 |
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C.C.以前 | 幾多の戦乱の後、地球人類は科学文明を発展させ、太陽系外まで移民を果たす ナノマシン・ハザードが発生し、地球文明が崩壊 正暦(C.C.)制定 |
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2001年 | 黒歴史学者のヨック・ワック・オニモット、「宇宙世紀公式百科事典」を発掘し、出版 | 宇宙世紀公式百科事典 | |
2300年代 | ディアナ・ソレル、地球環境の復興を確認し、地球への帰還と移民を主軸とする地球帰還作戦を開始 ギム・ギンガナムが地球帰還作戦に反対し、地球侵攻を主張 ディアナは地球帰還作戦からギンガナム艦隊を除外し、実行部隊としてディアナ・カウンターを組織する |
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2343年 | ディアナ・カウンター、地球との無線交信を開始 ロラン・セアックら地球帰還作戦の先遣隊が派遣される |
∀ガンダム | |
2345年 | ディアナ、先遣隊の報告を受け地球帰還作戦を実行 北アメリアでミリシャとムーンレィスの戦端が開かれる |
∀ガンダム |