「ガンダムブレイカー3」の版間の差分

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2016年3月3日発売。
 
2016年3月3日発売。
Playstation4とPSVITAの2機種で発売され、ハードをまたいでのクロスプレイは不可能だが、セーブデータをハード間で行き来することはできる。
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Playstation4とPSVITAの2機種で発売され、ハードをまたいでのクロスプレイは不可能だが、セーブデータをハード間で行き来することは可能。<br />「ガンプラ」を題材にした「創壊(ガンプラを創る・壊すというコンセプトと、「爽快」をかけた造語)共闘アクション」第三弾。<br />”宇宙エレベーターが出来て1年”という近未来の世界で、駅前に進出した大企業のショッピングモールによって寂れていく綾渡(あやと)商店街を復興すべく、ガンプラ世界大会を目指して奮闘する「ミサ」とともに繰り広げられる”青春熱血ガンプラストーリー”。
「ガンプラ」を題材にした「創壊(そうかい、と読む。ガンプラを創る・壊すというコンセプトと、「爽快」をかけた造語)共闘アクション」第三弾。これまでの「兵器」としてのガンダムではなく、あくまでも「ガンプラ」を自分の好きなようにカスタマイズし、「俺ガンダム」を作ることがコンセプト。[[ガンダムビルドファイターズ]]シリーズに近い位置づけと思われる。
 
 
 
”宇宙エレベーターが出来て1年”という近未来の世界で、駅前に進出した大企業のショッピングモールによって寂れていく綾渡(あやと)商店街を復興すべく、ガンプラ世界大会を目指して奮闘する「ミサ」とともに繰り広げられる”青春熱血ガンプラストーリー”。
 
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
前作「ガンダムブレイカー2」は発売後も継続して行っていたダウンロードコンテンツの配信を2015年3月に終了。その高い完成度からロボットアクションとしての評価も高く、早くもシリーズとしての今後が注目された。
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前作「ガンダムブレイカー2」は発売後も継続して行っていたダウンロードコンテンツの配信を2015年3月に終了。その高い完成度からロボットアクションとしての評価も高く、シリーズとしての今後が注目された。<br />2015年夏ごろに「続編の制作が決定<b>か?</b>」という噂が流れたものの続報はなく、表立った動きはなかった。しかし2015年12月初頭に突如ガンダムブレイカー3の発売が2016年に予定されているとアナウンスされ、続報では発売日も決定。大きな期待のなか、2016年3月3日に発売。<br />
2015年夏ごろに「続編の制作が決定''か?''」という噂が流れたものの続報はなく、表立った動きはなかったように思われた。しかし2015年12月初頭に突如ガンダムブレイカー3の発売が2016年に予定されているとアナウンスされ、続報では発売日も決定。大きな期待のなか、2016年3月3日に発売された。
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ハードウェアをプレイステーション4へ移行し、非常に高い描画精度を実現。プレイステーションVITAにも対応しているため、気軽な「共闘」が楽しめる。<br />基本的なコンセプトである「ミッションに出撃して敵を倒して素材と資金を集める」「素材と資金を用いてガンプラをカスタマイズ」というゲームシステムは前作までの時点ですでに完成度の高いものとなっていたため大きな変更は行われず、基本はそのままで少なくない不満点や問題点を解消してゲームとしてより発展した形となっている。<br />
 
 
ハードウェアをプレイステーション4へ移行し、非常に高い描画精度を実現。プレイステーションVITAにも対応しているため、気軽な「共闘」が楽しめる。
 
ゲームシステムとしては前作までの時点ですでに完成度の高いものとなっていたため大きな変更はなかったものの、少なくない不満点や問題点を解消し、ゲームとしてより発展した形となっている。
 
 
 
メインコンテンツである戦闘関連のシステムでは、僚機への指示が細かくできるようになり、基本的についてくるだけだった前作と異なり、戦う敵を指定する、ダメージを抑えてパーツアウトを狙う、防衛対象を守ってもらうなど攻略内容に大きな自由度を与えることに成功。またAIも強化されているなど目に見えない細かい部分にも手が入っている。後述のカスタマイズ関連で戦術にも広がりができている。細かい部分では攻撃モーションの種類が増えていたり、ヒットストップのタイミングが変わっていたり、より快適で爽快なプレイ感を演出。
 
 
 
かねてより要望が多かったという「SDガンダムBB戦士」も登場。さすがにデフォルメされたSDガンダムのパーツを付け替えるとなると整合性が取れなくなるためか、こちらは「御伴(おとも)」専用機体となっている。パーツの付け替えはできないものの、様々な種類のSDガンダムを選ぶことができ、カラーリングのカスタマイズも可能。
 
 
 
もう一つのメインコンテンツでもあるカスタマイズ関連では「1」と「2」の要素をミックスした進化型となっている。単純に「強化」するだけであったこれまでと異なり、「レアリティ」やパーツごとの「アビリティ継承」などが盛り込まれ、やりこみ要素を大幅強化。「ラミネート装甲」や「マグネットコーティング」を施したザクや「サイコフレーム搭載」のジムなども作れるようになった。これは性能としてだけではなく、自分の思い描いた「俺ガンダム」としての個性や思い入れを表現するのに非常に大きな役割を持っていると思われる。
 
 
 
また、「3」の目玉である「オプションパーツ」の存在も大きな反響があった。例えばズゴックに「隊長アンテナ」をつけたり、ザクに「ツインアンテナ」をつけるなどのアクセサリ要素として自由度の高いカスタマイズを可能にした。しかもこれらはつける場所が自由に設定でき、位置の微調整や角度までも細かく指定できる。さらに見た目だけではなく、それぞれのパーツに設定された武装・機能が機体に反映されるというゲームシステムそのものにまで影響を及ぼすものとなっている。例えば太陽炉を搭載すれば機体を問わず「トランザム」が可能になる、格闘機体に射撃武器を搭載して弱点を補うといった具合である。
 
 
 
前作「2」ではパーツごとの性能が大きく異なり、「強いパーツ」「弱いパーツ」の差が非常に激しかった。そのため効率を突き詰めていくと最終的には概ね似たような組み合わせになってしまうという自由度と性能のトレードオフ関係を完全に覆しうる変更で、大きな期待が寄せられている。
 
 
 
全部で150を超える機体数が登場し、それらすべての部位パーツが自由に組み合わせられることで750億通りのカスタマイズが可能だが、このオプションパーツの組み合わせ、カラーリングなども含めれば文字通り無限大。「究極のガンプラシュミレーター」の謳い文句に恥じないものとなった。
 
今作での追加機体が20体前後と、期待されたシリーズにしては若干物足りないように思われるが、実際は前述のオプションパーツの存在によってシステム面はもちろん、パーツごとに取り付けられる場所が破綻なく機能するように作り変えた結果である。見た目はあまり変わっていないように見えるかも知れないが、内部での変更は甚大なものであることが伺える。
 
 
 
ガンダムブレイカーはユーザーの要望や意見を非常に多く取り入れ、膨大な量のデータを製品版でフィードバックして修正してきたが、ガンダムブレイカー3でも同様に、あるいはそれ以上に問題点を改善。これまでどおりガンプラを組み立てるというコンセプトは変えないままに、より快適に、より自由に進化。
 
 
 
勿論ファンサービスも相変わらず手ぬかりなく、前作ガンダムブレイカーの頃から取沙汰されていたプロモーション動画(PV)は原作ファン爆笑必至のネタ満載で、ガンダムブレイカー3でも同様に制作された。
 
なんと11分を超える長編動画で、アムロとシャアの永遠のライバルがガンプラのありかたをめぐってぶつかり合うというストーリー仕立てのプロモーションとなっている。これまでの抱腹絶倒の紹介内容ではなく、なんとなく感動的な作りになっているあたり制作スタッフのちからの入れようも伺える。
 
 
 
また、コミュニケーションツールとして「ガンダムブレイカー3モビルスーツ開発室」も同時にオープン。映像をワンタッチでアップロードし、全国のプレイヤーの俺ガンダムを見せ合うだけではなく、それらの俺ガンダムと対戦できる「バウンティハンターモード」も搭載。育てた最強の俺ガンダムでランキングを競い合うなど擬似対戦要素まで追加された。
 
 
 
テーマソングにはBack-ONが引き続き担当。ゲーム発売に先駆けて2016年1月7日に「Mirrors」を配信開始。なお、「ガンダム」への楽曲の提供は本作が7度目となり、タイアップアーティスト最多を達成。全世界からオファーのかかるBack-Onとともに、ガンダムブレイカーも今後の大きな飛躍が期待される。
 
 
 
== 評価 ==
 
大量150種類以上の機体を登場し、それらのすべてのパーツを頭・胴・両腕・両足・バックパックの5箇所に自由に付け替えてカスタマイズすることが可能。また、近接武器・遠距離武器の2種とシールド・オプションパーツによって「計算が追いつかないほどのカスタマイズ」を実現。
 
 
 
ゲームそのものは高い完成度のまま「3」へと進化し、ただ1機にこだわるもよし、状況に応じて乗り換えるもよし、というプレイヤーの判断に依存するスタンスでバランスを取っており、無理押しすれば難易度は上がるが、作戦や機体性能の見直しによって容易にすることもできる。
 
  
「ガンプラ」が題材となっているだけに、HG・MG・PGといったスケール(縮小率)によって超巨大なガンプラが立ちふさがるなど視覚的な迫力も備えており、またモビルスーツ戦のみではない艦隊戦・対モビルアーマー戦など多岐にわたる。
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=== バトルコンテンツ ===
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メインコンテンツである戦闘関連のシステムではおおむね前作までのシステムを踏襲し、操作方法にも大きな変化はない。<br />最大8種類まで装備できたオプション武装の選択に「斜め」入力を廃して十字キーを上下左右それぞれ押すごとに1番と2番のスロットに設定した武装を入れ替える方式に変更。ワンタッチで8種類の武装を一瞬で切り替えることが可能になり、複数の武器を組み込んだ多彩な連続攻撃がやりやすくなった。<br />
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AI関連も様々に強化されており、まず僚機への指示が細かくできるようになった。基本的についてくるだけだった前作と異なり、戦う敵を指定する、攻撃を止めさせる、防衛対象を守ってもらうなど攻略内容に大きな自由度を与えることに成功。また敵AIも強化されており、距離があるうちは手持ちの武器で射撃を中心に行ってあまり積極的に近寄ってこなかったり、こちらの不用意な攻撃を回避するなど、目に見えて「敵」としての立ち回りを行うようになった。<br />
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その他には武器それぞれに攻撃モーションの種類が増えていたり、属性システムなどが採用され、より快適で爽快なプレイ感を演出。<br />
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そのほか「必殺技」であるEXアクション、「超必殺技」であるバーストアクションに熟練度が設定された。これを最大まで溜めることで武装に関係なく使用解禁となり、ズゴックの手でゴッドフィンガーも可能に。これにより戦術の自由度が広がるとともにカスタマイズにも様々な対応ができるようになった。一部、対応する装備を持っていないと性能が下がってしまうものなどもあり、制作スタッフのこだわりが垣間見える。
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かねてより要望が多かったという「SDガンダムBB戦士」も登場。さすがにデフォルメされたSDガンダムのパーツを付け替えるとなると整合性が取れなくなるためか、こちらは「御伴(おとも)」専用機体となっている。パーツの付け替えはできないものの、様々な種類のSDガンダムを選ぶことができ、カラーリングのカスタマイズも可能。<br />
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=== カスタマイズ ===
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もう一つのメインコンテンツでもあるカスタマイズ関連では「1」と「2」の要素をミックスした進化型となっている。単純に「強化」するだけであったこれまでと異なり、「レアリティ」やパーツごとの「アビリティ継承」などが盛り込まれ、やりこみ要素を大幅強化。ただ攻撃といっても手数で戦うのか、一発で戦うのか。通常攻撃主体なのか、必殺技主体なのか。耐久力を高めた持久型、射撃能力を強化した支援型、なんでもできる汎用型など、それぞれの遊び方に合わせたセッティングが可能になった。また、パーツごとの固有機能も継承できるようになっており、「ラミネート装甲」や「マグネットコーティング」を施したザクや「サイコフレーム搭載」のジムなども作れる。これは性能としてだけではなく、自分の思い描いた「俺ガンダム」としての個性や思い入れを表現するのに非常に大きな役割を持っていると思われる<br />
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「3」の目玉である「ビルダーズパーツ」の存在も大きな反響があった。例えばズゴックに「隊長アンテナ」をつけたり、ザクに「ツインアンテナ」をつけるなどのアクセサリ要素として自由度の高いカスタマイズを可能にした。しかもこれらはつける場所が自由に設定でき、位置の微調整や角度までも細かく指定できる。さらに見た目だけではなく、それぞれのパーツに設定された武装・機能が機体に反映されるというゲームシステムそのものにまで影響を及ぼすものとなっている。例えば太陽炉を搭載すれば機体を問わず「トランザム」が可能になる、格闘機体に射撃武器を搭載して弱点を補うといった具合である。<br />
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前作「2」ではパーツごとの性能が大きく異なり、「強いパーツ」「弱いパーツ」の差が非常に激しかった。そのため効率を突き詰めていくと最終的には概ね似たような組み合わせになってしまうという自由度と性能のトレードオフ関係に対する一つの回答といってもいいだろう。
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=== 評価 ===
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全部で150を超える機体数が登場し、それらすべての部位パーツが自由に組み合わせられることで750億通りのカスタマイズが可能だが、ビルダーズパーツの組み合わせ、カラーリングなども含めれば文字通り無限大。「究極のガンプラシュミレーター」の謳い文句に恥じないものとなった。<br />今作での追加機体が20体前後と、期待されたシリーズにしては若干物足りないように思われるが、実際は前述のオプションパーツの存在によってシステム面はもちろん、パーツごとに取り付けられる場所が破綻なく機能するように作り変えた結果である。見た目はあまり変わっていないように見えるかも知れないが、内部での変更は甚大なものであることが伺える。<br />また、放映中の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」からガンダムバルバトス、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」からフルアーマーガンダム、サイコザクを採用するなどホットな話題にも対応しているなど、敏感なアンテナは相変わらず。
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ガンダムブレイカーはユーザーの要望や意見を非常に多く取り入れ、膨大な量のデータを製品版でフィードバックして修正してきたが、ガンダムブレイカー3でも同様に、あるいはそれ以上に問題点を改善。これまでどおりガンプラを組み立てるというコンセプトは変えないままに、より快適に、より自由に進化。メディアクリエイト社の調査結果では、PS4/PS VITA両方の売上を合わせて初週14万本と、前作ガンダムブレイカー2よりもさらに売上を伸ばした。この数字だけを見ても、それが評価されていることは疑いないだろう。
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=== メディアミキシング ===
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ファンサービスも相変わらず、前作ガンダムブレイカーの頃から取沙汰されていたプロモーション動画(PV)はガンダムブレイカー3でも同様に制作された。<br />
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なんと11分を超える長編動画で、アムロとシャアの永遠のライバルがガンプラのありかたをめぐってぶつかり合うというストーリー仕立てのプロモーションとなっている。これまでの抱腹絶倒の紹介内容ではなく、なんとなく感動的な作りになっているあたり制作スタッフのちからの入れようも伺える。<br />また小野坂昌也氏と小西克幸氏のプレイ動画も収録され、発売前に期待されている要素を惜しげなく公開。前述のPVやプレイ動画には未公開の情報も各所にみられ、あれこれと組み合わせてパーツを付け替えるだけで様々な機体が簡単に作れてしまう手軽さと、機体コンセプトによって性能面までカスタマイズできる奥深さを紹介。視聴者の購買意欲を大いにくすぐった。<br />
  
ストーリーは1作目の「行方不明の兄を探して陰謀渦巻くガンプラワールドフェスタに身を投じる」、2作目の「ガンプラシュミレーターを通じて別世界の宇宙の平和のために戦う」というものから、「寂れた商店街の復興」という身近なものにシフトしている。これはガンダムビルドファイターズの世界観と近いものを、というプレイヤーからの声を反映したものだという。
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コミュニケーションツールとして「ガンダムブレイカー3モビルスーツ開発室」も引き続きオープン。映像をワンタッチでアップロードし、全国のプレイヤーの俺ガンダムを見せ合うだけではなく、それらの俺ガンダムと対戦できる「バウンティハンターモード」も搭載。育てた最強の俺ガンダムでランキングを競い合うなど擬似対戦要素まで追加。<br />
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そしてテーマソングはBack-ONがみたび担当。ゲーム発売に先駆けて2016年1月7日に「Mirrors」を配信開始。なお、「ガンダム」への楽曲の提供は本作が7度目となり、タイアップアーティスト最多を達成。全世界からオファーのかかるBack-Onとともに、ガンダムブレイカーも今後の大きな飛躍が期待される。
  
 
--以下加筆修正中--
 
--以下加筆修正中--
  
== 登場人物 ==
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=== 登場人物 ===
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;主人公
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:プレイヤー。つまり「あなた」の分身であり、代弁者。性別や年齢、出自は不明だがガンプラを愛するガンプラビルダーである。使い手が途絶えて久しくなった「覚醒」システムを使いこなす。
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;ミサ
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:綾渡商店街の模型屋の娘。廃れていく商店街を復興するため、ガンプラバトル大会で名前を売ろうと奮闘するが苦戦中。見た目は可憐そうな美少女だが意外にもしたたか。胸部装甲が薄いことを気にしているらしい。
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;カドマツ
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:ハイムロボティクス社に務めるエンジニア。本業は情報工学。技術者のわりに「根性とかスピリットでなんとかする」という非科学的な考え方も好む変わり者。
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;ロボ太
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:ハイムロボティクス社製のトイボット(玩具用ロボット)。本来は子供向けコミュニケーションロボットだがガンプラを作ったりガンプラバトルまで出来てしまう。見た目は可愛らしいが性格は義理堅く男らしい。
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;ウィル&ドロシー
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:外資系企業タイムズユニバース社の若きCEOとそのメイド。ミサ達の綾渡商店街は駅前に進出してきたタイムズユニバース系列のショッピングモールによって閑古鳥が鳴く状況に…。
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;ミスターガンプラ
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:アフロとアロハシャツの奇異な男性だが、世界初の「プロ」のガンプラファイター。世界中の大会を総なめにしていたが、8年前に突如現役引退。現在はガンプラバトル大会などの解説で活躍している。
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;モチヅキ&ウルチ
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:佐成エレクトロニクスのエンジニアとファイター凸凹コンビ。カドマツの商売敵だがそれなりに交友はある模様。ちなみにモチヅキの体型が小さいのは佐成=サナリィ(サナリィ社製のモビルスーツは小型化しているため)にかけているものと思われる。
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;ツキミ&ミソラ
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:沖縄宇宙飛行士訓練学校の生徒で、夢は遥か空の宇宙飛行士。
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;インフォちゃん
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:ミサ行きつけのゲーセン「イラトアミューズメント」のワークボット(業務用ロボット)。
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;イラト婆さん
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:ミサ行きつけのゲーセン「イラトアミューズメント」の店主。純真無垢な子供に世の中の厳しさを教えるしたたかな老婆だが根はお人好し。
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=== 用語 ===
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;綾渡商店街
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:綾渡(あやと)商店街は100年以上の歴史を持つ古い商店街だが、駅前の百貨店が出来てから客足が遠のいて久しく、現在では3件が開業しているのみとなっている。
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;イラトアミューズメントセンター
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:ミサ行きつけのゲーセン。イラト婆さんとインフォちゃんの二人で営業しているが、クレーンゲームのタイトな設定や筐体のメンテナンスはイマイチの模様。主人公(プレイヤー)との出会いの場所。
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;宇宙エレベーター
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:軌道上にある宇宙ステーションと地上をつなぐ施設。機動戦士ガンダム00に出てくるような立派なものではなく、巨大なゴンドラのようなもの。そのため人類が宇宙に移住するようになって…というにはまだまだ先の話であり、安全性や利便性はまだ改善の余地が多くあるとされている。
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;ガンプラバトル
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:制作したガンプラをガンプラバトルシュミレーターに読み込ませて戦うVR(仮想現実)シミュレーションバトル。基本的なルールは「遭遇戦」となっており、CPUとの戦闘を行いながら都度リーダー機体などを撃破し、ステージを攻略していく。<br />その際にまれに他のプレイヤーの乱入が発生し、対戦も行われる。この乱入戦はステージ攻略に直接は関係なく、敗北したとしても乱入者は帰還して乱入前まで進行していたステージを継続してプレイすることができる。
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;ガンプラバトルシュミレーター
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:ガンプラを読み取ってゲーム内で再現し、操作する筐体。「3」の時代では一般に普及しており、各地のアミューズメントセンターで遊ぶことができる。
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;ガンプラバトル大会
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:年に1回行われる世界的な大会で、日本では最も小さいタウンカップから始まり、リージョンカップ、ジャパンカップ、ワールドカップと規模が大きくなっていく。
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;ガンプラファイター
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:年々規模が大きくなっていくガンプラバトル大会には宣伝効果などが期待できるようになり、徐々に企業のスポンサーやチームが参入され、賞金なども支払われるようになった。その結果、ガンプラバトルを生業とする「プロ」のガンプラファイターが生まれることになった。ミスターガンプラは10年前に世界で初めて誕生したプロのガンダムファイターである。
  
 
== 攻略 ==
 
== 攻略 ==

2016年3月11日 (金) 19:31時点における版

ガンダムブレイカー3(Gundam Breaker 3)

2016年3月3日発売。 Playstation4とPSVITAの2機種で発売され、ハードをまたいでのクロスプレイは不可能だが、セーブデータをハード間で行き来することは可能。
「ガンプラ」を題材にした「創壊(ガンプラを創る・壊すというコンセプトと、「爽快」をかけた造語)共闘アクション」第三弾。
”宇宙エレベーターが出来て1年”という近未来の世界で、駅前に進出した大企業のショッピングモールによって寂れていく綾渡(あやと)商店街を復興すべく、ガンプラ世界大会を目指して奮闘する「ミサ」とともに繰り広げられる”青春熱血ガンプラストーリー”。

概要

前作「ガンダムブレイカー2」は発売後も継続して行っていたダウンロードコンテンツの配信を2015年3月に終了。その高い完成度からロボットアクションとしての評価も高く、シリーズとしての今後が注目された。
2015年夏ごろに「続編の制作が決定か?」という噂が流れたものの続報はなく、表立った動きはなかった。しかし2015年12月初頭に突如ガンダムブレイカー3の発売が2016年に予定されているとアナウンスされ、続報では発売日も決定。大きな期待のなか、2016年3月3日に発売。
ハードウェアをプレイステーション4へ移行し、非常に高い描画精度を実現。プレイステーションVITAにも対応しているため、気軽な「共闘」が楽しめる。
基本的なコンセプトである「ミッションに出撃して敵を倒して素材と資金を集める」「素材と資金を用いてガンプラをカスタマイズ」というゲームシステムは前作までの時点ですでに完成度の高いものとなっていたため大きな変更は行われず、基本はそのままで少なくない不満点や問題点を解消してゲームとしてより発展した形となっている。

バトルコンテンツ

メインコンテンツである戦闘関連のシステムではおおむね前作までのシステムを踏襲し、操作方法にも大きな変化はない。
最大8種類まで装備できたオプション武装の選択に「斜め」入力を廃して十字キーを上下左右それぞれ押すごとに1番と2番のスロットに設定した武装を入れ替える方式に変更。ワンタッチで8種類の武装を一瞬で切り替えることが可能になり、複数の武器を組み込んだ多彩な連続攻撃がやりやすくなった。
AI関連も様々に強化されており、まず僚機への指示が細かくできるようになった。基本的についてくるだけだった前作と異なり、戦う敵を指定する、攻撃を止めさせる、防衛対象を守ってもらうなど攻略内容に大きな自由度を与えることに成功。また敵AIも強化されており、距離があるうちは手持ちの武器で射撃を中心に行ってあまり積極的に近寄ってこなかったり、こちらの不用意な攻撃を回避するなど、目に見えて「敵」としての立ち回りを行うようになった。
その他には武器それぞれに攻撃モーションの種類が増えていたり、属性システムなどが採用され、より快適で爽快なプレイ感を演出。

そのほか「必殺技」であるEXアクション、「超必殺技」であるバーストアクションに熟練度が設定された。これを最大まで溜めることで武装に関係なく使用解禁となり、ズゴックの手でゴッドフィンガーも可能に。これにより戦術の自由度が広がるとともにカスタマイズにも様々な対応ができるようになった。一部、対応する装備を持っていないと性能が下がってしまうものなどもあり、制作スタッフのこだわりが垣間見える。
かねてより要望が多かったという「SDガンダムBB戦士」も登場。さすがにデフォルメされたSDガンダムのパーツを付け替えるとなると整合性が取れなくなるためか、こちらは「御伴(おとも)」専用機体となっている。パーツの付け替えはできないものの、様々な種類のSDガンダムを選ぶことができ、カラーリングのカスタマイズも可能。

カスタマイズ

もう一つのメインコンテンツでもあるカスタマイズ関連では「1」と「2」の要素をミックスした進化型となっている。単純に「強化」するだけであったこれまでと異なり、「レアリティ」やパーツごとの「アビリティ継承」などが盛り込まれ、やりこみ要素を大幅強化。ただ攻撃といっても手数で戦うのか、一発で戦うのか。通常攻撃主体なのか、必殺技主体なのか。耐久力を高めた持久型、射撃能力を強化した支援型、なんでもできる汎用型など、それぞれの遊び方に合わせたセッティングが可能になった。また、パーツごとの固有機能も継承できるようになっており、「ラミネート装甲」や「マグネットコーティング」を施したザクや「サイコフレーム搭載」のジムなども作れる。これは性能としてだけではなく、自分の思い描いた「俺ガンダム」としての個性や思い入れを表現するのに非常に大きな役割を持っていると思われる

「3」の目玉である「ビルダーズパーツ」の存在も大きな反響があった。例えばズゴックに「隊長アンテナ」をつけたり、ザクに「ツインアンテナ」をつけるなどのアクセサリ要素として自由度の高いカスタマイズを可能にした。しかもこれらはつける場所が自由に設定でき、位置の微調整や角度までも細かく指定できる。さらに見た目だけではなく、それぞれのパーツに設定された武装・機能が機体に反映されるというゲームシステムそのものにまで影響を及ぼすものとなっている。例えば太陽炉を搭載すれば機体を問わず「トランザム」が可能になる、格闘機体に射撃武器を搭載して弱点を補うといった具合である。

前作「2」ではパーツごとの性能が大きく異なり、「強いパーツ」「弱いパーツ」の差が非常に激しかった。そのため効率を突き詰めていくと最終的には概ね似たような組み合わせになってしまうという自由度と性能のトレードオフ関係に対する一つの回答といってもいいだろう。

評価

全部で150を超える機体数が登場し、それらすべての部位パーツが自由に組み合わせられることで750億通りのカスタマイズが可能だが、ビルダーズパーツの組み合わせ、カラーリングなども含めれば文字通り無限大。「究極のガンプラシュミレーター」の謳い文句に恥じないものとなった。
今作での追加機体が20体前後と、期待されたシリーズにしては若干物足りないように思われるが、実際は前述のオプションパーツの存在によってシステム面はもちろん、パーツごとに取り付けられる場所が破綻なく機能するように作り変えた結果である。見た目はあまり変わっていないように見えるかも知れないが、内部での変更は甚大なものであることが伺える。
また、放映中の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」からガンダムバルバトス、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」からフルアーマーガンダム、サイコザクを採用するなどホットな話題にも対応しているなど、敏感なアンテナは相変わらず。
ガンダムブレイカーはユーザーの要望や意見を非常に多く取り入れ、膨大な量のデータを製品版でフィードバックして修正してきたが、ガンダムブレイカー3でも同様に、あるいはそれ以上に問題点を改善。これまでどおりガンプラを組み立てるというコンセプトは変えないままに、より快適に、より自由に進化。メディアクリエイト社の調査結果では、PS4/PS VITA両方の売上を合わせて初週14万本と、前作ガンダムブレイカー2よりもさらに売上を伸ばした。この数字だけを見ても、それが評価されていることは疑いないだろう。

メディアミキシング

ファンサービスも相変わらず、前作ガンダムブレイカーの頃から取沙汰されていたプロモーション動画(PV)はガンダムブレイカー3でも同様に制作された。
なんと11分を超える長編動画で、アムロとシャアの永遠のライバルがガンプラのありかたをめぐってぶつかり合うというストーリー仕立てのプロモーションとなっている。これまでの抱腹絶倒の紹介内容ではなく、なんとなく感動的な作りになっているあたり制作スタッフのちからの入れようも伺える。
また小野坂昌也氏と小西克幸氏のプレイ動画も収録され、発売前に期待されている要素を惜しげなく公開。前述のPVやプレイ動画には未公開の情報も各所にみられ、あれこれと組み合わせてパーツを付け替えるだけで様々な機体が簡単に作れてしまう手軽さと、機体コンセプトによって性能面までカスタマイズできる奥深さを紹介。視聴者の購買意欲を大いにくすぐった。

コミュニケーションツールとして「ガンダムブレイカー3モビルスーツ開発室」も引き続きオープン。映像をワンタッチでアップロードし、全国のプレイヤーの俺ガンダムを見せ合うだけではなく、それらの俺ガンダムと対戦できる「バウンティハンターモード」も搭載。育てた最強の俺ガンダムでランキングを競い合うなど擬似対戦要素まで追加。
そしてテーマソングはBack-ONがみたび担当。ゲーム発売に先駆けて2016年1月7日に「Mirrors」を配信開始。なお、「ガンダム」への楽曲の提供は本作が7度目となり、タイアップアーティスト最多を達成。全世界からオファーのかかるBack-Onとともに、ガンダムブレイカーも今後の大きな飛躍が期待される。

--以下加筆修正中--

登場人物

主人公
プレイヤー。つまり「あなた」の分身であり、代弁者。性別や年齢、出自は不明だがガンプラを愛するガンプラビルダーである。使い手が途絶えて久しくなった「覚醒」システムを使いこなす。
ミサ
綾渡商店街の模型屋の娘。廃れていく商店街を復興するため、ガンプラバトル大会で名前を売ろうと奮闘するが苦戦中。見た目は可憐そうな美少女だが意外にもしたたか。胸部装甲が薄いことを気にしているらしい。
カドマツ
ハイムロボティクス社に務めるエンジニア。本業は情報工学。技術者のわりに「根性とかスピリットでなんとかする」という非科学的な考え方も好む変わり者。
ロボ太
ハイムロボティクス社製のトイボット(玩具用ロボット)。本来は子供向けコミュニケーションロボットだがガンプラを作ったりガンプラバトルまで出来てしまう。見た目は可愛らしいが性格は義理堅く男らしい。
ウィル&ドロシー
外資系企業タイムズユニバース社の若きCEOとそのメイド。ミサ達の綾渡商店街は駅前に進出してきたタイムズユニバース系列のショッピングモールによって閑古鳥が鳴く状況に…。
ミスターガンプラ
アフロとアロハシャツの奇異な男性だが、世界初の「プロ」のガンプラファイター。世界中の大会を総なめにしていたが、8年前に突如現役引退。現在はガンプラバトル大会などの解説で活躍している。
モチヅキ&ウルチ
佐成エレクトロニクスのエンジニアとファイター凸凹コンビ。カドマツの商売敵だがそれなりに交友はある模様。ちなみにモチヅキの体型が小さいのは佐成=サナリィ(サナリィ社製のモビルスーツは小型化しているため)にかけているものと思われる。
ツキミ&ミソラ
沖縄宇宙飛行士訓練学校の生徒で、夢は遥か空の宇宙飛行士。
インフォちゃん
ミサ行きつけのゲーセン「イラトアミューズメント」のワークボット(業務用ロボット)。
イラト婆さん
ミサ行きつけのゲーセン「イラトアミューズメント」の店主。純真無垢な子供に世の中の厳しさを教えるしたたかな老婆だが根はお人好し。

用語

綾渡商店街
綾渡(あやと)商店街は100年以上の歴史を持つ古い商店街だが、駅前の百貨店が出来てから客足が遠のいて久しく、現在では3件が開業しているのみとなっている。
イラトアミューズメントセンター
ミサ行きつけのゲーセン。イラト婆さんとインフォちゃんの二人で営業しているが、クレーンゲームのタイトな設定や筐体のメンテナンスはイマイチの模様。主人公(プレイヤー)との出会いの場所。
宇宙エレベーター
軌道上にある宇宙ステーションと地上をつなぐ施設。機動戦士ガンダム00に出てくるような立派なものではなく、巨大なゴンドラのようなもの。そのため人類が宇宙に移住するようになって…というにはまだまだ先の話であり、安全性や利便性はまだ改善の余地が多くあるとされている。
ガンプラバトル
制作したガンプラをガンプラバトルシュミレーターに読み込ませて戦うVR(仮想現実)シミュレーションバトル。基本的なルールは「遭遇戦」となっており、CPUとの戦闘を行いながら都度リーダー機体などを撃破し、ステージを攻略していく。
その際にまれに他のプレイヤーの乱入が発生し、対戦も行われる。この乱入戦はステージ攻略に直接は関係なく、敗北したとしても乱入者は帰還して乱入前まで進行していたステージを継続してプレイすることができる。
ガンプラバトルシュミレーター
ガンプラを読み取ってゲーム内で再現し、操作する筐体。「3」の時代では一般に普及しており、各地のアミューズメントセンターで遊ぶことができる。
ガンプラバトル大会
年に1回行われる世界的な大会で、日本では最も小さいタウンカップから始まり、リージョンカップ、ジャパンカップ、ワールドカップと規模が大きくなっていく。
ガンプラファイター
年々規模が大きくなっていくガンプラバトル大会には宣伝効果などが期待できるようになり、徐々に企業のスポンサーやチームが参入され、賞金なども支払われるようになった。その結果、ガンプラバトルを生業とする「プロ」のガンプラファイターが生まれることになった。ミスターガンプラは10年前に世界で初めて誕生したプロのガンダムファイターである。

攻略

話題まとめ

資料リンク

楽曲情報

主題歌「Mirrors」を収録

書籍情報

ゲーム